部屋に入り、鍵を施術したのを確認すると、彼女は直ぐに自分との行為に移る。基本定期的に会い、情を交わす彼女達だと始めは会話から始まり、其処から他愛ない話を続け、徐々に雰囲気が盛り上がってくるとそういう流れになるのだが、彼女広尾まどかには必要ないらしい。
近況やら仕事の都合だとかは後で幾らでも話せる。だからこの時、今だけ出来る肉体的接触をすべきだと、広尾はムードもへったくれもなく衣服を、床へと脱ぎ捨てると、自分の唇を先ず奪うのだ。そして手慣れたようにズボンの隙間から手を差し入れると、器用にも唇と舌を動かしながら、八宗の肉棒に刺激を与えるのだ。
「ほら、さっさと九条さんも始めて!」
そんな言葉が広尾の瞳を見ていると聞こえてきた。何時もの事か、と内心で苦笑してから、お望み通り広尾の体に手を回していく。片腕は抱き寄せる。これで彼女との密着距離が縮まる。その時に、広尾のブラに押し留められた胸部が自分の胸板に圧迫され、むにゅんと少し形を崩した。すかさず目が其処に行ったせいか、広尾が何か言いたげに八宗の目を見ていたが、結局キスはそのまま続けられた為、その言葉が外へと発せらる事はなかった。
じゅる、ずずす!と広尾との舌を絡めたディープキスを交わすさながら、八宗は空いた手の方で広尾の胸を弄くる。
黒いブラの上からだが、ポツンと突き出ている突起を指で摘む。そうするとキスの間、絶え間なく続いていた仏頂面に変化が出る。
「んぢゅるる…ぢゅる、ぢゅるぢゅる…んっ!…ちゅ、ちゅるる……んんっ!!」
それでも気にせずキスを続けようとする広尾に、八宗の手管が襲いかかる。摘んでいたかと思えばカリカリと引っ掻くかのように爪を立て、剰え今度は、ブラを下にズラした事により露出した、片方の乳首へと直に刺激を与える。
「んんっ!んんっ…!…ちゅ、ちゅるる──んん〜〜〜っ!!」
本格的な八宗の舌技に、我慢を重ねてキスを続行しようとする広尾だったが、胸部から全身に回る快楽信号には抗えず、最後に再びキスを再開しようとした時に力尽きたのだ。
ビクン、と体を震わせ、両手をしがみつくように八宗の肩に置きながら、暫しの時間広尾は駆け巡った快楽の余韻に身を浸していた。ふぅ、ふぅと軽く息を吐き、肩に掛かる力が抜けていくのが、少しづつ彼女が快楽から戻って来たことを察せた。
「ふぅ……じゃ、そっち行こうか」
そう言うと広尾は八宗から離れ、ズンズンとベットが置いてある場へと足を進める。そして辿り着くと、其処にゴロンと転がり、最後に着けていた外れかけのブラと、黒いショーツを脱ぎ捨てるのだ。
「はい、今日も九条さんので沢山犯してね。久しぶりだから結構溜まってるしさ」
両足をM字に開脚すると、広尾は其処から出て来た女性の証に手を伸ばす。片方の手は体を支える為に後ろ手をつき、もう片方は女性の園を自らで開く為に使われている。
くぱぁ、と命令せずとも一人でに開き、これから受け入れる男の肉棒を待ち構えている其処は、期待からなのかヒクヒクと蠢いていた。
「あ…♡…それじゃあ今日も宜しくね、九条さん」
広尾らしい誘いに乗り、そのままベットに近付くと、いきり立っている肉棒をズブリと導かれるまま挿入した。流石の広尾でも、挿入時に掻き分けるような肉棒の感触には快感を覚えたのか、今日始めての可愛らしい声を聞いた。だがそれもほんの一瞬、直ぐに何時ものような顔に戻ると、少し微笑み、八宗に続きを促すのだ。
〜1回目終わり〜
「うーーん!一回激しく抱かれるだけでも、何だかスッキリするねー。この調子でストレス解消もさせてよ」
〜4回目終わり〜
「はあー……相変わらず絶倫だこと。普通の男性ってこんだけ出したら終わりだからね?ていうかそもそも、こんなに出せるのが稀だし。まあ、私は助かるから良いんだけどね」
〜7回目終わり〜
「うーわ、まだ出てる。初めてでこんなに出されたら普通ドン引きだよね。しかもまだまだ元気そうだし。はぁ~、最後まで付き合うけどさ、少し休憩させてくれない?…オッケ?有難う」
景気づけ。八宗からしたらそんな感覚で行われた、広尾との情交は、少し長い時間を置いてから一旦の終わりを告げる。腰をトントンと軽く叩く広尾の後ろ姿には、少しの疲れが見えた。
焦ってするものでもなし。下半身同士は結合したままではあるが、2人は動きを止め、横になる八宗に広尾が乗る形で休憩態勢へと移行した。
「あーー…何で私こんな人好きになっちゃったかなー。愛人は沢山居るし子供も。ふつーだったらあり得ないよねー」
広尾の言う事はご尤も。聞いている八宗の耳もとても痛いというものだ。しかし広尾は口では八宗を貶すような言葉を連ねているが、頭を八宗に擦り付けたり、口慰みに八宗の乳首に舌で舐め回したりと、彼を嫌っているような言葉を吐く女には見えない。
そう。結局のところ。彼女も八宗に好意は寄せているのだ。しかし持ち前の素直でない性格が、それをストレートに出力する事を拒んでいるだけで。
「……でもさー、流石に〇学生の子とアイドルに手を出すのはヤバいんじゃない?九条さん」
「──っ!?……………」
「いや、図星なのは分かるけど、其処ははっきり何か言って欲しかったな」
こればかりは本当に言い訳のしようがない。今まで八宗は、子供と呼ばれる年齢の子には手を出さないできた。それは未だ社会経験のない子に、これからの人生を左右するような重荷を背負わせはしたくなかったから。しかしある学生の女の子。その子と思う所はあるが体の関係を持ってしまった事から、歯車が狂い始めたのだ。
〇学生。アイドル。立て続けに、これまでは相手にしないようにしてきた子達と関係を結ぶ事になる。これはおかしい。祟りかと思いましたがそんな事はなく、単に運が悪いのと、注意力が散漫だったのだろう。
「へー、八宗さんでもそういう時ってあるんだ。意外」
「俺を何だと思ってるんだ…」
「うーん…なんか凄い人?」
「また抽象的な…」
これは八宗と広尾の出会いに起因する。陸軍が残した実験場防空壕。この中を探索する為に、八宗は大門修司と広尾まどかにコンタクトを取った。防空壕の資料を彼、彼女が持っているのは知っている。其れ等を見せてもらう為、しかし今更何でこんな物をと色々と一悶着。結局彼等も同行する事になり、地下防空壕へと足を踏み入れる事になった。
其処からは出るわ出るわ陸軍亡霊やらよく分からない幽霊まで。いきなりの心霊体験MAXに2人のキャパはオーバーだ。しかも其処に観音兵が追加で投入されたのだからその後は言うまでもない。
「…あれは偶々なんだがな」
「いやいや、それでも凄いでしょ。あんな如何にもヤバそうなの何とかしちゃったし」
八宗には今更だがここではない世界の記憶がある。その中には一方的ではあるが観音兵の情報もあるのだ。それを頼りに動き、ことごとく観音兵に利き目や意味がある行動を取り続ければ、それは傍から見たら充分凄い事なのだが、八宗はどうにも手柄を横取りしたような感じで罰が悪いのだ。
「ま、他の奥さんも不安にさせないように構ってやりなよ?最近だと、九条さんも若い方が好きなのかって皆落ち込んでるから」
「…なるべく会わないとな」
「そうしときな」
言葉でどれだけ伝えようとも伝わらない時がある。そういう時は、只管時間を共にするのが良いだろう。メリイの再封印、覚えている怪異への対処。2つの事件に区切りがついた、丁度いい時期で良かったと思うしかない。これからは、今まで八宗がコマしてきた女性達との、体を通した説得の時間が多くなるだろう。だがその前に、
「…あのさ、八宗さん」
「どうした?珍しいな、下の名前で呼ぶなんて」
「私時間出来たから、その…さ。そろそろ欲しいかも」
「…………本当か?」
「うん。だからさ……」
広尾まどかは八宗の肉棒を抜き、彼から離れると開けた場に移る。足を開き持ち上げ、自分の女陰が八宗に見えるようにすると、
「私の
珍しく八宗に媚びたような笑顔を見せると、まどかは甘えたような声色で八宗の肉棒とその中から出る子種を欲する。
ギャップ。普段の彼女と、目の前で少し恥じらいながら秘部を見せつけてくる彼女の姿は、余りにも違いすぎて、八宗の中の興奮は一気に頂点まで登りつめた。休憩していた魔羅は再び勃ち上がり、それどころかさっきよりもデカくなった気がする。その魔羅を目にしたまどかは、少し誘い方をミスったかなと、これから挿入しようと自分に襲い掛かって来る八宗を見てそう思った。
〜種付け4回目〜
「ギブ…ギブっ♡む、無理…これ以上されたらおかしくなっちゃうって♡…だ、だからさ?そ、それ仕舞ってくれると………オオッ゙♡♡♡」
〜種付け8回目〜
「はらんだ…♡ぜったいにはらんだ……♡♡こ、こんな特濃なのたくさんそそがれたら…♡♡はらむに決まってるよ…♡♡……はは、でもまだダメなんだ……ンオッ゙!??」
〜種付け13回目〜
「はちむねさーん♡んーちゅるるれろれろ……うん♡もっとおかしくなるまでたくさんして♡♡わたし、はちむねさんの赤ちゃん産むから♡♡♡」
理性をなくした獣は、種を乞うた雌に嫌という程に種を注ぎ込む。始めは孕むだけの子種を受ければ、それで満足だった雌も、雄からの執拗な種付けに何れ理性をなくしていき、本能だけが残り始める。子種が欲しい。愛する雄の子を身籠りたい。何度も打ち付けられた子宮が、普段は覆われた仮面の中に隠した本音を曝け出す。
今では愛おしそうに雄に抱き着き唇を貪り、膣内では絶えず男の性を受ける。その顔は、誰がどう見ても好きな者に抱かれる女の顔をしていたという。
「……昨日見たのは忘れて。恥ずかしいからさ…」
翌朝。隣にいる彼女は顔を此方には見せず、その背中だけを見せた。昨日の求め具合は凄かった。何時も淡々としている行為とは違い、まるで内面を隠す事を辞めたという具合に、乱れ、言葉を紡ぎ続けた。あの夜言ったことを思い出すと、此方も照れるくらいには熱があった言葉。これを少しでも覚えているのならば、恥ずかしくて顔も見れないのも仕方あるまい。
「…それじゃ、多分出来たと思うけど。その時は……」
分かってる。そう言葉の続きを待つ前に八宗は言った。妊娠した女性達には会いに行っている。無差別に種をまきはしたが、それでも最低限、出来る限り父親の真似事はしたい。滞在出来る時間は少ないだろうが、それでも八宗は妻達には、会いに行く。
その言葉が聞けて安心したのか、広尾はひらひらと手を振り、先に部屋から出ていく。今は顔を合わせるのが気恥ずかしいだろう。だから起きてからは一度も顔を合わせはしなかった。だからその顔が、何時もより柔和に微笑んでいるのも分かりはしないのだ。
「取り敢えず明日は──」
これからの空白期間。自分と関係を持った女性との交流が増えるだろう。折角結ばれた縁も切れては元も子もない。次に起こる怪異人形事件の間まで、少しの忙しく穏やかな時間が此処には訪れた。
今回は死印と死噛(変換出来ない)の間くらいのイメージ。ある程度奥さん達の機嫌を取り終わった後に死噛編が始まる。予定では4話くらいかな?内訳は言わないけどそのくらいです。
のんびりですが書いてくのでよろしく〜。次回予告は敢えてしない方が良いのかな。それでは、また。