一誠とアーシアは二人で歩いていた。悪魔の駒で転生悪魔となった身で下積みや下働きを重ねる日々だが、今日は表向きな部活動で部室に顔を出したら何故かメイドがいた。
「おや、新人さんですか【初めまして】」
「はい、【初めまして】」
部室にいたグレイフィアとは白々しい挨拶を交わした。理由は自分で考えるようにとしてグレイフィアやキシスとは会った事の無い身として振る舞うようにとの指示を受けていたのだ。何の用かとしたら、部室に知らない魔方陣が出現して不良ホスト風の男と複数の女性が現れたが、全員が悪魔であるとわかる。
「迎えに来たよ、愛しのリアス」
「帰って」
即答されたのに意に介さない男は冥界の名家出身でリアスの婚約者ライザー・フェニックスと紹介された。一誠とアーシアは事情が知らないが、口振りからして家同士の決めた婚約者とはわかった。冥界の人口減少等で繋がるべき時にそうするべきとしていた動きが三年前に出ていたが、その時はリアスが一旦冥界に戻り大学を出るまでは待って欲しいとしていたが、やはりやるべき時にそうするべきだとする声が出ているとライザーが話題に出してしまった。
「部長、その御方・・・・【三年前】って言いましたね、つまり・・・・あの時、部長は・・・・っ」
周りが気圧されているし、何名かが腰を抜かしているのも構わずに詰め寄ろうとした時にグレイフィアが間に入った。今こう出来るのは彼女しかいない、最初出会った時からいざと言う時は自分を殴りなさいと向き合って信用を得ていたので一誠は頭を冷やした。
「リアス様、他は後回しにして貴女については簡略に言います。結婚しなさい」
「グ、グレイフィア。何を言・・・・っ!!」
今度はリアスの言葉を一睨みして黙らせたグレイフィアが周りを畏怖させた。彼女が周囲を見渡すと一誠以外は案の定な有り様に震えているので予定通りとしながら進める。
「大人しくなってますね、私以前にそこの新人に気圧されたようですが、何という無様さですか!それも後にしてリアス様、仏の顔も三度までと言う言葉があるでしょう、三年前に今回の話で管轄予定地を離れ・・・・その間、何が起きたか忘れましたか?」
拳を出して、一つ目とする指を立てる。一誠はやはりとしながら堪えたのを見計らい、次に移る。
「そして、今回は先日に堕天使が絡む不祥事で騒動を起こされ掛けた。そのどさくさ紛れとされる形に希少な神器持ちを眷属にしたと一部で噂される愚かさ・・・・」
二つ目、確かに勘繰られても仕方ない。一誠とアーシアは命を救われたのを感謝はしているし、そこまで疑ってはいないが。
「そうまでして、私的な事に有りがちな対応しか出来ない不甲斐なさ。現ルシファーの妹にあるまじき醜態!」
三つ、確かに有りがちな話だ。望まぬ婚約くらい自力で何とかするべき立場でもある。
「貴女には愛想を付かせるべきところを悪くはない相手に嫁がせてやろうとする現党首の気遣いがわかりませんか?」
締めがライザーすら同情的になる言い分で尚も食い下がろうとするリアスの顎先を部室内の全員が視認出来ない速度で掠める一撃を放つ、脳を揺らされて膝を付くところを襟首を掴まれてライザーの前に粗品や小動物のように突き出された。
「では、この出来損ないを少しはマシな淑女とやらに仕立ててあげなさい」
「あ、ああ・・・・それは」
「ま、待った!」
「おや、新人【赤龍帝】・・・・なにか?」
全員がどよめいた。これも策の内、一誠が伝説の赤龍帝だったのはグレモリー眷属にすら明かしていない、先日の戦いは【赤龍帝の籠手】を出す迄も無く終わってはいた。グレイフィアからしたら、この場に何故か一誠が赤龍帝と調べていた美猴のような者がいるかな探りでもあるが。
「なにかって、犬猫より酷い扱いをして突き出すのはひどいと思います!」
「犬猫・・・・犬猫の方がまだマシです。犬猫はどんなに有害でも大人しくさせる手段が数えきれませんが、私が述べたような者が責任ある立ち位置にいてはどれだけ有害かは最近まで人間であった新人でも少しはわかるでしょう?」
「そ、それは部長本人に言い聞かせるべき以前に、貴族とか名家なんか関係無く。偉そうにしながら、強そうな相手には大人しくしてて、自分の妻になる女性がボロクソに言われて黙ってるような奴にいい加減な形に嫁がせたりするのを黙って見てる筋合いもありません!」
ライザーはぬぐっとした顔で固まった。実は自分なりに女性は大事にするライザーに痛い指摘になっていた。
「ほう、人が良いと言うより気概はあるようですね・・・・では、間を取り持つよう言われた身としてサービスしてあげます。少なくともお互い立場に相応しい実力だけはあると証明してもらう為にレーティングゲームと行きましょう、私が両家に掛け合います」
「れ、れーてぃんぐ・・・・ゲーム?」
知識に無いアーシアには簡単に説明された。要は冥界を中心に悪魔の駒を持つ上級悪魔達の間で行う試合だと。リアスも受けざるを得ないとして了承した。
「そう言うワケですよ、ライザー様。世間知らずな子供よりはマシなところを見せて頂く必要が出来ました。上への掛け合いを含めた指定日を計算しましたが、早くて二週間後でルールは当日迄に発表となるハズです。個人的に楽しみにしてますよ」
グレイフィアもフェニックス眷属も帰った。いきなりに過ぎる流れで部員達が固まる中、リアスが言うべき事を言う。
「イッセー・・・・ありがとう」
リアスからしたら、殺されて当然な程の過失をした自分を庇ってくれたので涙を浮かべている。グレイフィアがいなければ殴ってたかもしれないので一誠は複雑であるが。
「部長・・・・その、私達」
小猫は、何故グレイフィアが一誠が赤龍帝だと知ってるかを含めてな事情の説明を求めたので、一誠は中学の時の事件からの説明をした。
「イッセー君は、そんな事があったのか」
「そうだ。俺はその時に部長の偽物を吸収する技のやり方を理解したから使った。その後に怖くなって田舎に逃げてた。復学する迄に何人かが遠回しに接触して来たけど、それ関連でグレイフィアさんが俺が赤龍帝だと知ったんだと思う」
アーシア以外が目の当たりにしているが、リアスの偽物であり影武者予定だった者の残留思念の謎も解けた。一誠自身が茶番とする内容は除いた次の問題はリアス。
「イッセー・・・・私は、婚約が嫌だからと実家に掛け合って、大学を出るまでは先延ばしにしてもらう為に留守にしていたわ、その間・・・・」
「知りません。どの道、防げた保証は無いんでしょう?」
どう取るかで今後が決まる言い方。
【気にしないで良い】
【貴女を宛にしてない】
当の一誠は当面の問題に当たるべきと提案した。どのみち、グレイフィアに言われたように犬猫以下の出来損ないではないと証明する為にリアスは指定日迄に合宿を始める事にしたが、その半ば。
曲がりなりにもレーティングゲームに参加したがった身だ。経験値で圧倒的に劣る身としてその程度はとした。一誠は戦闘力はあるが集団戦には慣れてないし、アーシアはとした時。
「アーシアが鍵ね」
参加を申し出るアーシアは説明に目を丸くした。
【フェニックス家の涙】
冥界の唯一の回復アイテム。ゲームでは、それを用意すれば指定数が使えるのだがライザーの実家がそれを生産しているし、経験値に勝るので使っては不公平として使用を禁止のルールが伝えられた。ならば、問題は聖母の微笑というレア中のレアな神器を持つアーシアをどうするかになるとしてフォーメーションを組みながらの戦闘訓練。
そして、合宿日程の2/3が過ぎた時、アーシアがリアスに呼ばれて寝室に来ていた。
「リアスお姉様、極秘の用件があるらしいですが?」
「アーシア、嫌なら断って良い提案をするわ。私はこれから貴女を【抱く】」
「ふえ?」
「誤解しないで、処女を頂くワケじゃない!」
そして、アーシアも一理あるとする手段の説明がされて了承を得た。これからやるのはリアスの選んだ最適だが小猫には【最低】と言われる手段。
「じゃ、じゃあアーシア・・・・いらっしゃい」
言われたように、先ずはベッドの上でリアスと一矢まとわぬ姿同士で肌を合わせる。それなりに気遣っているので妹にいけない事をしている側と、慕い始めていたがどこか近寄り難いとしたお姉さまとする側は暫く沈黙が続いた。
「じゃあ、次はお互いに目的を思い浮かべる。貴女にわかりやすく言えばイッセーを!」
共通するのはそれのみ、自分のせいで地獄を見せてしまったリアスと操られたにしても直接刺殺したアーシア。それを思っていた時にリアスがお互いの下腹部に施した術式が発動した。
「くう・・・・」
「う・・・・ああっ」
燃えるように熱くなった身体。経験がない二人には刺激が強すぎるが、やらなければいけない。
「あ、アーシア・・・・始め・・・・やあっ!」
遮二無二とリアスの股間に顔を埋めて割れ目から出る液体、但し魔力が混ざるものを吸い始めた。これにより、お互いの魔力を同調させる為の淫猥な儀式に近い。
何とか声を堪えようとしていたが、アーシアが息継ぎではなく自分も堪えられないのを訴えるように顔を離して告げた。
「お、お姉さまああっ!もう、無理です。」
「くうっ・・・・そ、そうだわ!」
リアスは、やむを得ない時の段階に移る。身長差があるので自分は身体を丸めながら横たわり、お互いの顔を相手の股間に埋めて体液を飲み合いながらの横向きシックスナイン、覚悟を決めた二人はひたすらお互いの女性器に吸い付く。
「は・・・・ああっ!むっ、ぷは・・・・の、飲むのよアーシア!私の体液・・・・をっ!」
「は、はい、私飲みます・・・・ううっ!イッセーさん、の為に・・・・体液、しっかり・・・・飲み、ますううっ!」
コクン、コクンっと。ひたすら喉をならして吸った体液を飲む事に集中するが、やっている事は淫行であるので来るべき時が来た。
「うああっ、何か目の前が白いですうう・・・・」
「だっ、大丈夫だから、続けるの・・・・続け、いああっ!」
身体を震わせながら続けるが、お互いに代償を甘くみていた裁きの雷に打たれるが如く、結末が訪れる。
「や、ああっ、だっ、駄目・・・・です」
「わ、私も・・・・もう、限界・・・・」
「「あは、ああ・・・・っ!きやあ、ああぁぁぁああっ!」」
潮が吹き出し、相手の顔を濡らして未知の感覚の域に叩き上げられた二人だが、報われた証が確認された。
「は、ああっ・・・・パ、パスが・・・・ライン、が繋がった。ご免なさいアーシア・・・・私、こんなのしか」
「大丈夫・・・・です。私、こりぇれえ・・・・わたひイッセーさんの為に・・・・」
実は、確率が低い手段であった。しかし、成功した。この無垢な少女を汚してしまった謝罪の為にもリアスは勝利を誓った。
次回、試合開始。
何の為にかは続きでにしても、リアスはアーシア相手にこれだから原作以上に背徳行為をしてしまったな回。