古風で優美な温泉旅館。
和風の粋を集めた部屋の中心で冷房の効いた部屋は、そこから立ち上る熱気が全てを侵食しているようだった。
「ぅああ・・・・あ、熱い。熱いいっ・・・・わらわ、の【ほと】・・・・ほとがああ・・・・やっ、やあああっ!」
一誠は必死に自分の中での知識を頼りに堪えていたが、見下ろす汗まみれになって震えている美女が自分と正常位で交わる光景に暴発をしそうになっていた。
【金髪で獣の耳と九尾の尾を生やした美女】
性行による淫らな熱に抗い、縋るように両手で一誠の頭を抱き抱えて、せめて大人の女性としての意地を示す為に胸元に寄せる。
一誠からしたら、それっぽい対象は全てあこがれていた【おっぱい】・・・・豊満であり瑞々しい張りのある両胸の感覚に堪らなくなるが、ただそれだけではいられなくなった記憶も思い起こし、振り切るように顔を上げて見つめる女性の名を口にした。
「八坂(やさか)・・・・さん」
涙を流しながら、自分を見上げてぞくぞく全身を震わす女性の姿に堪らなくなった一誠は激しく腰を動かした。
「こ、こんな・・・・わらわは、わらわは・・・・う、あああっ、だっ、駄目じゃ・・・・こんな、のぉぉおお・・・・ああっ、いけ、ないのに・・・・」
昔ながらの京風貴族女性のような上品で大人の美女の陥落する寸前のような表情に堪えられずに我武者羅に奥深くに当たる部分を抉るようにしてしまった時が八坂の今までの取り繕った人格の最期だった。
「うああああっ、許し・・・・て、下されぇぇええっ・・・・わらわは、もう・・・・っ!?ひゅああああっ!」
八坂の膣内が嘗てない収縮をして、一誠にも限界が来た。初めて自慰をした時等は比較にならない解放感が来て、八坂の子宮に先端を当てながら射精をしてしまった。声にならない悲鳴を上げ、八坂は女として屈した。
暫く、繋がったまま重なるようにしてお互い喘いでいたが先に我を戻した一誠は立ち退こうとしたが、八坂は無意識に両手を後頭部に、両脚を一誠の腰に絡めて来た。
(いかないでくだされっ!)
そう訴えて来たとわかった時、一誠の分身は更に膨れ上がるようになった。その意味を知ったし、戸惑ってると判断して我を取り戻した八坂は反撃を開始した。
「ふふ、流石に若いのう・・・・堪らぬと言うのなら・・・・まだまだ相手をするぞ」
虚勢ではあるが、そんな事を気付けるような経験値は一誠には無い、八坂が大人の意地を見せる為に後頭部に回した両手で一誠の顔を引き寄せて唇を奪う、自分との接吻に集中しないなら呼吸すら許さないと言わんばかりに舌すら絡めてくる八坂に応えてしまいながら一誠はこうなったキッカケを回想していた。
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一誠が中学二年の夏休みを迎える間近の事であった。
表向きは【爆発事故】とされている。自分が気を失った間にそうなって校舎が半壊したのは事実だが、何故そうなったのかはわからない。わかっているのは?
【一誠がいたから】
クラスメートも近くにいた学生や教師が全員死んだ。自分は発見された時は瓦礫にたまたま下敷きになって助かったと説明された。自分があの教師を吸収した後にそんな形になったのだろうし、職員室に状況を告げに行った女子の証言を含めて世間はたまたまそうなったとしている。その女子は校舎の爆発の際の混乱で負傷して意識が戻らない。
一誠は、死んだ学生や教師何名かの身内に会いに行った。自分がいたせいなのだから。
【君が助かったのに・・・・】
【君だけでも助かって良かった】
又は中間の事を言われて全部受け入れて家に帰る日々。神滅具とかのせいとか言えない一誠は、傍目には八つ当たりの暴行や暴言を受けたりもしたが、何だって受け入れた。
そして、心身共に病んだり障害を来した者のように扱われた。傍目には妙な事を言い始めたりで様子が可笑しいからだろうからだ。両親は味方でいてくれたが、それでも後ろめたい一誠は療養として夏休みの少し前から田舎に一時的に引き取ってもらう事にしたのだ。
思い出したくない光景を振り切る為に山道をひたすら走り、泣きながら身体を酷使して漸く落ち着いてから勉学、武術にひたすら励む。神滅具になっていた【赤龍帝ドライグ】との対話も進め始めた。
【俺が憎いか?】
当たり前だと言いたかった。ああなった理由の一つにはドライグと宿敵である白龍皇アルビオン、通称【二天龍】の理由自体忘れた喧嘩の巻き添えで被害を受けた記憶が残る悪魔の暴走だと判明した。龍や悪魔に他の種族や世界の事はこれから聞くにしても?
【自分が取り込んだ女性悪魔の生涯を見たので黙ってられる事は出来ない】
どちらにしてもドライグを宿した自分には刺客が来るだろう、だからドライグから指示される修行を続けるしかなかった。両親の事は気掛かりだが、仮にまた何者かが来て人質に取られても最初から自分がいるよりはマシだとされたのだ。
その修行の一環には精神修行がある。その為に状況を把握した。一誠にわかりやすくした説明によると、あの辺りの管轄をしている悪魔の名は?
【リアス・グレモリー】
冥界のルシファーという地位に着いた最強の悪魔の妹だが、むざむざ管轄地において悪事を働かせた事になるので顔を見たら偽物のようにしてしまうと言われたのだ。それに反論は出来なかった。
そんなある日。
(これが、俺の当てた【福引き一等賞】の宿泊先)
田舎の商店街で当てた旅行券。如何にも良い意味で老舗な温泉旅館だ。引き取られた先の住人からは療養の為に行くように奨められたのだが、今の一誠には何となくわかる。人間の世界には良い意味で悪魔や堕天使が溶け込んでいる場があると聞いたが、これもその内だろうとした。セオリー通りに旅の疲れによる栄養補給として部屋にある饅頭を食べてから風呂に入る事にした。
(修学旅行・・・・行きたかったな)
何事も無ければ、中三になれば行っていただろう。スケベな事をやってとか考えたが、今の自分は学校にいてはいけなかった存在。そう考えていた時。
「気付きましたか、それなりな隠形を使って近付いてみたらどうなるか試したのに・・・・流石は【赤龍帝】・・・・将来が楽しみですね」
入って来たのは、銀色の美しい髪をアップにした大人の美女であった。豊満、芸術等を絵にしたような裸体であるが、今の一誠には何かの罠にしか感じない。完全に実力が違うと悟っていた。
「私は【グレイフィア・ルキフグス】・・・・貴方を襲った悪魔の元上司に当たる家に生まれた女です。この度は申し訳ない事態を招いてしまいました」
腹癒せに何をしても受け入れるとした目だった。少し前の自分を鏡で見た時の暗い色を更に濃くしたような瞳をしていたので一誠は事情を聞く事にした。
湯船に並んで浸かりながらなのに、異性でとかの感慨は無かった中、グレイフィアは自分の事を一つ一つ話してくれた。
冥界の新旧魔王派の内乱で負けた旧魔王派の最右翼の家の女性として戦っていた時期の事。
戦後に鞍替えし、グレモリー家のメイドとして働くようになった事。
しかし、実家やそれに仕えてた悪魔や今の政権のお偉いさん達からは尻軽の裏切り者と罵られている事。
「私のいた家の者は全て戦死か行方不明になり、崇めていた魔王ですら雲隠れでしたから誹謗中傷は必然な皺寄せと受け入れていますよ、現在の魔王はルシファーと呼ばれる存在を含む四名で、その方々とは親しくして頂いているのは幸いですがね。今の私は脱け殻のようになっていたところをグレモリー家に拾われて過ごしている身です」
「そのグレモリー家が、今回の件を防げなかったのが・・・・俺のとこに来た理由ですか」
「えぇ、率直に言えば貴方を口封じに殺すか、逆に籠絡まで含めての範囲で接触命令を受けています」
正直だった。一誠も何となくわかったが、二天龍の片割れに復讐に走られたら厄介だから、今のグレイフィアのように確実に殺せる者に殺させるのは正しい。しかし、籠絡とは一体?とした時であった。
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一瞬の隙を突かれ、何かを飲まされたと理解した一誠の身体が燃えるように熱くなって来た。
「申し訳ありません、私なりの抵抗でしてね。これから、貴方を試させて頂きます」
これにより、グレイフィアにも予想だにしない事態を招いたのが八坂と一誠の縁のキッカケになるとは知る術は無かった。
次回、どうして冒頭みたいになるか?か手前な回で、八坂さんは何気に天龍の初物を頂いたな展開でした。