※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D 一誠の苦界   作:くまたいよう

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 日常パートに近い回。


制裁?説得、秘密の切り札

 一誠は部室に戻ってリアスに堕天使総督アザゼルが駒王町内に住み込んでた事を報告した。

 

 アーシアも含めてゲーム対決からグレモリー眷属が打ち合わせてたような事のような内容の有り難い座学に付き合わされたりはリアス関連になる事を除いて伝えたが、ここからが問題。

 

 アーシアには以前に戦った堕天使がその時が原因の苦痛に苦しんでいたので治療をしたと言わせた。神器は【関係無いやり方】と言わせたのだ・・・・使いはしたが関係無いのは本当だ。嘘ではない、とんちだろうと指摘されるだろうが嘘は言ってない多分、と・・・・流石に?

 

【アーシアが全裸の堕天使女三名に、予め腸内に詰め込まれた長くてぶっといのを派手に捻り飛ばさせた】

 

 これを知られたくはない、アーシアもいずれ自分がさせた事の意味を知るかもしれないにしても、間違ってないハズとして示し合わせた形の報告を終えた。

 

「・・・・私は」

 

「気にしないで下さい、アザゼルってのは聞いた限りで肩書き以上に神器研究家でコレクター気質って話ですよね、だとしたら潜伏や絡め手で来たら現魔王様達でも対処するのは無理のハズです。それより今後を考えましょう」

 

 今まで以上の大物と言えど管轄地内に不確定要素が入り込んでいた事を見抜けず落ち込むリアスには相変わらず塩対応なようで以前よりはマシ、事務的と言えるレベルだ。

 

 アーシアも一誠の身の上は聞いているのでリアスと仲良くして欲しくても時間が必要だし具体案が無いとしているが、普通の主従ではこんな感じではないかと一旦は思考を中断した。

 

「一誠君の言う事が正解のハズだ。僕達でこの街を守る為に考えをまとめよう!」

 

「何か、妙に目を輝かせてないか?」

 

 これには朱乃は苦笑した。過去をある程度清算した木場は多少に和を広げようとしているのだが、どうもあらぬ誤解すら招く表現と理解できていない。

 

「じゃ、じゃあアザゼルが何故潜伏をしていたかね、まさか悪ふざけなだけのハズが無いわ」

 

『アザゼルは昔からそういう男だよ』

 

 声がした方向から、一誠からしたら肩幅が広いファンタジーな格好以上にリアスと似た長い紅髪で美形な青年が現れ、朱乃に木場に小猫が跪く。顔合わせしていない側は対応出来なかった。

 

「顔を合わせるのは初めての者達がいたね、私は【サーゼクス・ルシファー】現ルシファーでリアスの兄だ。今回はそのままで良いから話をさせてくれ・・・・先ずは兵藤一誠君。三年前の事から始め、君には申し訳無かった」

 

 ルシファー関係無しに姿格好が目立つ男性が普通に頭を下げるのは自分の方が気圧されてしまう、周りも何も言えずに元に戻して説明をした。

 

「異世界の者達の不祥事の皺寄せを被った者は多い。そのような者には素直に頭を下げると決めているのだ」

 

「お、お兄様は・・・・何故・・・・ひっ」

 

「【何故】・・・・か、今までなら我が妹の授業参観が近いからだったのだが、この学園は元々は父も建設に関わった。それに始まり、今日に至る事柄による縁なのか【三大勢力の会談の場にする】の申し出があった。コカビエルはともかく、ライザー君とリアスの【醜聞】がある場を選ばれる事の意味は大きい」

 

 自分なりの筋を通す御方だとしていた一誠も気圧されてしまう気を放ってサーゼクスが淡々と語った事は尤もだ。堕天使側もそうだが、政治的に冥界側の後ろめたい要素がある場を指定されてしまったのは不利だ。サーゼクスはアーシアとゼノヴィアにも挨拶して場を締める事を述べた。

 

「リアス、魔王としてと同時に兄として告げよう・・・・【赤龍帝をはぐれにしたら死に勝る制裁をお前にだけ降す】!後は精進するが良い、会談の日時等は決まり次第連絡を送る」

 

 サーゼクスが去り、アーシアがあのその口調で何とか質問を始める。ゼノヴィアですら自分には無理な事で感心した。

 

「あ、あの・・・・リアスお姉さまがはイッセーさんを【はぐれにする】って、一体」

 

「リアスがイッセー君に逃げられるとかでしょうねと言いたいですが、はっきり言います。三年前の遺恨でリアスがイッセー君に殺されたりしてもリアスにのみ制裁を降す」

 

「ふ、副部長!」

 

「良いのよ佑斗、黒歌が出向いたから兄もそれくらいの立ち位置は覚悟しているくらい予想はしたわ」

 

 姉である黒歌の暴走の果てに一人残された小猫の処遇でサーゼクスは奔走してくれたと聞いたが、その黒歌がわざわざ顔を見せたりロイガンに見逃させたりした事で益々だろうとは推測はしているが、言い残した事のような事態を庇う事は出来ないとした時にゼノヴィアがシンプルな一言を述べた。

 

「成る程、わざわざ姿を見せたからには何かがある。結局、サーゼクス様は部長を谷底に落として這い上がらせる路線で来たとするならわかりやすい」

 

 ゼノヴィアの結論は個人的に好ましい事と考えてはいる声色だ。そんなんで済むなら済むで良いに越した事は無いとした夜。

 

 

 

 

 ―――――。

 

 

 

 

 

「私だけが・・・・」

 

 リアスは自分が浮いていると思っていた。

 

 なる予定になるゼノヴィアを含めた眷属達と比べてあまりにも恵まれているようで無力、特に一誠に関しては、仮に何事も無く過ごして堕天使や自分の偽物に襲撃されていたとしても過酷な運命なのは間違いない。不幸になりたいとは思わないが、眷属達を守る能力が無い。しかも魔力が封じられている有り様ではとして出した結論は。

 

(決めたわっ!)

 

 リアスは部屋にいる一誠と向き合って戦闘に関する相談をする事にした。二人きりで話した事はあるが煮え切らないか塩対応されているかであるままではいけない、強くなる為の近道は強い者と訓練する事と聞いた事もあるので戦闘訓練を頼むだけでもマシ。即死をさせられなけるばアーシアがいるから命の保証はあるとするのが打算的にしても、それを選ぶべきだとして一誠を訪ねる事を決めた。そんなに距離が無いので直ぐに一誠の部屋だが?

 

「朱乃、何故貴女が此処に?」

 

「見ればわかるでしょう、夜這いに来たのですわ。今日は普通にノックしてから入る事にしたのです」

 

 何度か仕掛けては返り討ちに遭っていると聞いたが、手に持っているのは?

 

【紙オムツ】

 

 そう言えばコカビエル戦前にオムツを履いて来たか、自分が履かされる方と場を和ませているような発言力をしていたとリアスは思い出した。

 

「ま、まさか貴女。イッセーにそんなのを使った夜這いを仕掛けたの?」

 

「失礼ですわね、詳細は聞き出せていませんがイッセー君はふしだらな罠対策の類いに色々用意してあって、わたくしは負けた際にこれを突き付けられたのですわ。今日は自分が敢えて持ち込む手を使います」

 

 何故イッセーがそのような対策をしていたかは気になるが、朱乃の顔色には遊び半分ではない色があると気付いたリアスは失言をしてしまう。

 

「朱乃、貴女はイッセーに【親代わり】になってもらいたいの?」

 

「半分はそうですわ、貴女のように恵まれてる側にはわからない事ですわ」

 

 リアスの恥部と暗部を的確に突いた事を返されてしまった。以前の朱乃ならば激昂しかねない内容だったのだが、一誠に打ち明けた事を含めて想定済みな内容でもあるので正に倍返しである。一触即発手前の空気を変えたのは?

 

「二人共、何やら騒がしいがイッセーに用でもあるのですか?」

 

「ゼ、ゼノヴィア・・・・貴女、何で此処に。どうやって入ったの?」

 

「正面玄関からです。イリナの友達だから顔パスに近いですね」

 

 ガチャっと遠慮無しに一誠の部屋に入った。余りの自然さに何も言えないが、数秒経って漸く我に帰ってリアスと朱乃も入った。

 

「何事ですか?」

 

「イッセー、私と子作りをしないか?」

 

 発言したゼノヴィア以外が固まった。その前を楽しんでからの算段にしても行く行くはと考えていた事を先に言われた悔しさに朱乃が震えるが、一誠は理由を言ってみろと冷淡だった。

 

「転生悪魔になろうとして、リアス部長の不調で未遂になる前。悪魔とは簡略に言えば欲望に素直になるものと言われてね、欲とは何かと考えた結果、いなくなったとわかる前の神に捧げた身体や人生の使い道は強い因子を持つ者との子を授かる以外にないとしたのさ」

 

「お前な、妊娠なんかしたら危ないんだぞ。戦いどこじゃないんだ。そんなとこを狙われたらどうする?」

 

「それは・・・・君に世話になるしかないか」

 

「お前は世話になりっぱなしの女は似合わねえよ。妊娠中の適度な運動代わりに襲撃に来た連中を斬り捨ててやるノリか、それを旦那に止められる側の方がお前らしいぞ」

 

「む・・・・そうか」

 

 わかってくれたとして三名が安心したが?

 

「益々、気に入った!気付かせてもらったが私を良く見てくれている男を選ぶべきだった!そうであってくれて嬉しいぞ!」

 

 弱気になっていたし、神の死を知る前の自分を見てくれていたとゼノヴィアは気付いた。少なくとも一誠は向き合ってくれる男なのだとして豪快に制服の上着を脱ぎ捨ててスカートに手を掛けた。

 

「お、お待ちなさい!今は駄目ですわ!」

 

「副部長、何が駄目なのですか。イッセーも男なのだから・・・・」

 

「ならば、見てみるのです!イッセー君のお大事のある部分を!」

 

 示されたのはイッセーの股間だった。短パンであるからこそわかるが、まるで反応していない。

 

「な、何故だイッセー・・・・私のような女は欲情の対象外だと言うのか?」

 

 事情を聞いて、それなりに思案していた朱乃からしたら気の毒になっていた。この場でイッセーが発情しない絶対の理由があるのだ。

 

【リアスが部屋の中にいる】

 

 割り切れていないのがロイガン提案のお風呂での付き合いで証明された。結局はリアスへの隠れた憎悪の方が勝っている結論になる。やはり根が深いのだろうが、それだけとすべきなのか?とした時。

 

「も、もしや!」

 

 短パンを下ろしされた側も下ろした側も固まる。リアスと朱乃はどうやらサイズの問題だとしたようだと理解した。直接見たことが無いので無理は無いが?

 

「な、何と立派な・・・・」

 

 跪きながらなので、崇めているようでもある図だ。確かに平均以上だが、まるで反応が無いのはやはり悔しいとして手を伸ばしたが、それは一誠が全力で拒む。ロイガンでなければ手首を握り潰していた時を思い出して極力押し返すだけにしたが、リアスがゼノヴィアを羽交い締めにしたり朱乃が短パンを上げてあげたりで何とか間を取れた。

 

「イッセー、私はそんなに魅力が無いのか。私はお前が気に入ったのに・・・・」

 

「い、いや泣くなよ。お前は魅力的だよ。顔もスタイルも良いし・・・・さ、けど俺からしたら突然すぎて・・・・」

 

 身体毎背ける形で目を逸らした一誠を見て朱乃はもしやと思った。ここは勝負時だとして一誠を庇うように間に立つようで見せないようにした。

 

「ゼノヴィアさん、イッセー君はいきなり子作りをするのを望む側ではないのです。やるなら子作りをする前の段階をお互い楽しまなければなりません」

 

「そ、そうだよ。アーシアみたいになれと言わないけど。俺はゼノヴィアみたいのとはそういうのから楽しみたいぜ」

 

「そ、そうなのか?」

 

 納得してくれたようでリアスに連れられてゼノヴィアは退室したが、朱乃は一誠を背後から抱き締めながら良い笑顔になっていた。

 

「うふふふ、イッセー君はゼノヴィアさんみたいのにも気を許したようですわね。確かに立派ですわ」

 

 短パンを突き破り兼ねない程に大きくなりつつある一誠のものを肩越しに見下ろして胸の手前で組んだ手がゆっくりと股間を目指すが、胸の辺りに移動させた。

 

「イッセー君、貴方はリアスを許すかどうかはともかく。全てに優先する迄にはいかないようですわね」

 

「どうなんですかね、自分でわからない事なんかハッキリ言え・・・・」

 

 右耳を甘みされて声を出しそうになるのを堪えた。朱乃の計算で先日のお風呂の件から今日迄でリアスへの隠れた私心に対し、自分にゼノヴィアなら数値にすると僅かにひびを入れられるようだ。

 

「イッセー君、わたくしに良い案がありますわよ。子供が出来て困るなら・・・・此方でしてあげては如何です?」

 

 そう言って朱乃は一誠の尻の前に跪いてしまう、意味はわかるが短パン越しに尻の穴を見られてる形なので飛び退いて距離を取る。

 

「ふふ、仕返し成功ですわね。今日はわたくしの勝ちですわ」

 

 何のつもりだと言いたいが、朱乃は頬を染めていながらも楽しそうだとしたら?

 

「先輩、何か俺じゃない誰かに【怒り】を向けてません・・・・か?」

 

 一誠は視界が回ったと思ったら、ベッドの上に座った朱乃の太もも辺りに腹這いに、つまり幼児がお尻叩きをされるような図になった。

 

「うふふ、察しが良いのは結構ですが・・・・少し気遣いが足りませんわね。先輩としてお仕置きしてあげますわ」

 

 そう言って一誠のお尻を叩き始めた朱乃は楽しみながらも力が微妙に籠ってなく、泣いているのが明らかなので一誠はされるがままに耐えられない程では無いお尻叩きを敢えて受け続けた。

 

 

 

 その日の深夜、朱乃は一誠のお尻を叩き続けた掌を見て後悔していた。

 

 

 

(打ち明けて、そのまま・・・・)

 

 理性と願望が交じっていた。怖くて眠れない夜に母に抱いてもらいながら寝ていた時のようにとしたが・・・・朱乃はいつしか一誠の感触を残す掌に口付けして舌を這わせた。

 

「イ、イッセー・・・・君。ごめんな・・・・さい、わたくし、わたくし・・・・は・・・・ぅ、ぁんっ」

 

 掌を唇と舌で慰めながら、朱乃は自分のはしたない部分に手を伸ばした自慰行為を始めてしまう。

 

 下着で吸いきれない恥液が溢れ出す。気付いた事と予測してしまった事を打ち明けてしまいたいが、それが出来ないでひたすら自分を慰めた。

 

 翌朝、浅ましい行為に何度も溺れた朱乃はまたしても寝ながらの失禁をしてしまって、やはり一誠にオムツでも履かせてもらえば良かったと思う程度には頭が冷えていた。

 

 

 

 

 ――――――。

 

 

 

 

「面倒な事ね」

 

 昼に弁当を食べる一誠と桐生藍花は相変わらず奇妙な連帯感があった。情報が漏れてないとしたら若手には知る術の無い関係である。

 

「その弁当の唐揚げや卵焼きとか、リアス先輩の作ね。ご両親からしたら、何かあるのはわかってるけど、先輩があんたに謝意を示したいって程度は伝わってるようね、三希さんの基本を教えてもらってますな味付けになってる」

 

 確かに、親しんだ味を受け継いでいる。一誠とてリアスと暮らす程度で私心を思い出さないのはとしたが、藍花は恐らく自分でなければ意味が無い切り札を出した。ポストカード等が入るサイズの封筒が二枚、一枚を一誠に渡す。恐らく二人にしか意味がわからない品だ。

 

「桐生、これ・・・・」

 

「中身は、私だって開けたくないようなものが入ってる。ショック療法になるかもとして残ったのを保管しといたのよ、一緒に開けたいなら付き合うわよ?」

 

 一誠は顔を青くした藍花に精一杯な作り笑いをして一緒に開けるのだけは断ったが、必要になる時が近いのだとして受け取った。




 最後のは、書いた通り二人にしかわからない切り札。
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