オカルト研究部では、リアスの予定が崩れる事態が起きていた。
「断る・・・・ですって」
「はい、もう帰ってしまいましたわ」
一誠は、オカルト研究部にプール清掃の仕事が回る話を木場から聞かされた際に直ぐ様で断った。
プール清掃後の使用を許可されているので、親睦会にもなると思っていた部員達、特に朱乃は水着を見せたりオイルを塗ってもらうのを楽しみにしていたので落胆の色があった。
「そう言えば一誠君は成績は良い方だけど、何故かプールの授業は全て見学で海へのお誘いとかも断っていると聞いた事があります」
佑斗の情報だけでは推論すら出せない。そもそもグレモリー眷属は大半の域で一誠への深入りを恐れているのだ。事情を聞きたいのならアーシアに頼むのが一番無難だが危険でもある。仮に一誠がアーシアと仲違いしたら、そこから全て崩壊しかねない。
そして、図書室では。周りに聞かれたくない事を抱える一誠が勉強に勤しみながら平静さを取り戻そうとしていた時。
「団体行動には向かないか、俺が言えた事ではないが素直に相談したらどうだ?」
いつの間にか一誠に向き合う形で座っていたのは【ダークカラーとすべき銀髪で透き通った青い眼の美少年】だった。初対面だが大半はお見通しな会話が切り出された。
「兵藤一誠、黒歌の言ったような違和感だらけな赤龍帝になったようだな」
「言っておくが、俺は二天龍の争いなんかに興味は無いぞ【白龍皇】よ。寧ろ黒歌と知り合いなのかってとこに関心行った」
「尤もだ。黒歌の事は失言ではないがはさておき、君は俺と戦うかどうかな前にクリアしなければならない【難題】があるからな、下手をしたら自滅するぞ?」
何事も無いように会話する二人だが、いつの間にか銀髪の少年の背後から木場の聖魔剣とゼノヴィアのデュランダルが突き付けられた。
「よせ、そいつはご挨拶に来ただけだ」
「ほう、違和感に気付ける程度の能力はあるようだ。予想より駆け付けるのが早い、先ずは背を向けたままで失礼。俺は【ヴァーリ】途中から聞いていたようだが、今世の白龍皇だ」
意に介さないので、リアスは一誠の側に座って会談のような形になった時にヴァーリは顔をしかめた。
「そちらが赤龍帝を眷属としたリアス・グレモリーか、魔力が全て【封じられている】ようだが?」
相手が相手なので、やはり見抜かれてしまったとするリアス。一誠以外は顔を青ざめたのと。聞いていた場合だが黒歌の事を聞き出せない状況を見たヴァーリは数秒して提案をした。
「兵藤一誠、その女は今すぐ殺すと良い。サーゼクス・ルシファーは許可しているんだろ」
木場とゼノヴィアが剣を振るうが、各々の剣が片手で止められて弾かれてしまう、これではとしたらヴァーリが指先から魔力の弾丸らしきものを放ったので一誠が左手で受け止めた。鮮血が飛ぶが、その光景にヴァーリがやはりとした。
「兵藤一誠、良く考えろ。例えばその女を抱きたいとか考えているならともかく、今のままでは正に目の上のたんこぶだ。こんな程度の攻撃に反応出来ないなら、将来に俺と戦う前に致命的な負荷を掛けられる。ではな」
事もなげに去って行く。追い掛けようにも到底勝ち目がないと理解した。
「い、イッセーさん。とにかく手当て・・・・を」
傷口に何か黒い綿菓子みたいなものがある。一誠は、それを幻術か何かと見抜いた。朱乃や木場でもわからないなら少々厄介だったかもしれない。
「呪いかなんかじゃないが、触れたら不味いかもしれない」
以前に貰ったロイガンの鏡を出し、左手を鏡に映したら黒いものが無くなって普通に怪我をした手だけが見えた。
「あら、鏡では単に小石程度な穴が空いただけですわね」
「い、イッセー。その鏡は?」
「ああ、こいつはロイガンさんに以前の短刀のような経緯・・・・で?」
弾みで一誠の血が鏡の外枠にある飾りに付いた瞬間に青か白かな煙が飛び出て、一誠達は警戒体制を整えた。有害なものではないと判断して煙が収まった時。
「はあ、これはこれは・・・・どうやら、私のアイテムが貴方の手に渡っていたようね、鏡の飾りに血液を垂らしたせいで感知出来た!」
蒼い長髪に藍色の瞳の美女が鏡を手にして机の上に立っていた。纏う気は只者ではないとわかるが、何やら一誠の左腕が妙な気を放っている。
「ここで会ったが、何とやらね!今日という今日は責任取ってもらうわ!」
『ま、待て!いきなり誤解招くような事を言うんじゃねえ!とにかく、話を聞いてくれ【ティアマット】!』
「ティアマットだと、それって五大龍王の中で最強のドラゴンじゃねえか?」
いきなり籠手となった一誠の左腕から出たドライグが述べた美女の正体にリアス達も目を丸くした。
【天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)ティアマット】
一誠が言うように、五大龍王と一括りにされた中で最強の存在であり神具等にされたりしていない存在である。
「そうやって好き勝手やってますって言いたいけど、交流があったドライグが倒された後に貸していた貴重で伝説級なアイテムは盗賊とかに盗まれて各地に散らばってしまった。私は返してもらえないなら、宿主に連帯保証人になってもらう事にして歴代の赤龍帝を追い続けたのよ」
「話はわかったが、何故に俺はともかく。他迄も机に座った貴女に正座で見下ろされねばならん」
「何言ってんのよ、そこに正座とか言ったら他も従ったんでしょ。力の差を感じて本能で従ったか流されたかね、ワケありにしても何で貴方はそいつらと一緒にいるのよ、見たとこ貴方一人で片付けられるくらいな力関係ね」
然り気無く痛い指摘、一誠からしたらキシスやグレイフィアへの義理に加えて敢えて悪魔陣営に関わるを選んだ関連を除いてな事情を話した。
「う~ん、このままじゃ不安ね。けど、貴方には興味湧いたからリアスさんにも有益な形に面白い事をしてあげるわ。この鏡も本来はもっと面白い事が出来る。時期が来たら教えてあげるわ。じゃあ不本意な呼び出しの迷惑料を頂こうかしらね?」
―――――――。
(・・・・何で、俺の家に?)
「イッセー、お前は学校で元気を取り戻してくれたのは良いが?」
「誤解なさらず。私は興味があるだけですからねえ、先ずは奥様の美味しいお料理を楽しむ為に、お一つ?」
「う、うむ」
「あら、ビールの継ぎ方がお上手ですわね」
三希が言うように、五郎にビールを継ぐ流れは自然且つ優美だった。
ティアマットを招待した流れに目を丸くする一誠の両親には日本を勉強中として紹介している。彼女の迷惑料とは兵藤家に泊まって飯と風呂を所望だっあ。普段の家庭料理だが、真面目な話で日本の食べ物は美味く、風呂は洗練されている。リアスとアーシアからしたら、彼女の言う【面白い事】に気を付けるべきとした夜。
―――――――。
「な、何で俺の部屋にいる!部長にアーシアと女子会感覚で寝るんじゃなかったのか?」
「嘘に決まってるでしょ、ドライグの代わりにアイテムの弁償してもらいたいけど、逃げられたら困る。早速、身体で払ってもらうわ!」
それならとして、一誠はベッドに仰向けにさせてマッサージを開始した。
「ああ、そこそこ・・・・グッ、とね。人間の身体になってるとそれなり・・・・って、違うわ!」
『相棒、そいつは働けって言ってるんだ』
「働けって・・・・何だよ、まさか今すぐに散らばったアイテム回収してこいとか・・・・場所もわから・・・・待て。場所がわかってるとかか?」
「そうよ、一つだけ直ぐ近くにある。それを機を見て取り出しなさい」
「そりゃ構わないですが。場所は何処で、どんなアイテムか教えて下さ・・・・い」
「ふふ、嫌な予感を感じたのが手遅れ直後ってとこね。場所を教えてあげる・・・・【リアス・グレモリーの膣内】よ!」
悪魔の笑みですら生温い良い笑顔であった。何故そんなところにと聞いたが?
「簡単に言えば、リアス・グレモリーと言うより。グレモリー家は本来は弱い方だから女悪魔には負けて凌辱されるのを防ぐ為に膣内に花びらに化かしたお守りを入れられ始めたのよ、それは私のコレクションだったわ!日本の創作物で似たようなのがあるでしょ、それがイメージに近い。かなりお気に入りなのよねアレ」
一誠はギクッとなった。嘗てはエロバカ一直線だった時期に似たような設定の成人アニメを知識で知っていたからピンと来たが、スルーした。
「つまり、部長の膣内にあるものをどうにか引っ張り出して来なさいって事ですか・・・・」
「そうよ、想像して見なさいよ。短絡的だけど仕返しに丁度良いじゃない」
【仕返し】
確かに一誠はリアスにそうしたいとは考えた事はある。療養先で少々考えが変わったが、三年前に何故管轄地を離れていたかで密かな再燃もしている。
「あれは子宮の近くにあるから。こんなのがお薦めよ?」
~~~~~~っ。
『う・・・・ああ、は、入りゅう・・・・お、おし、オヒリ、に入・・・・る』
リアスに近いスタイルだが、紅髪をショートにまとめた二十代後半に見える女性が四つん這いになり、ゆっくりと肛門に男の肉棒を挿入されている。尻の熟し具合を見ると見た目より上かもしれない。
『あ、ぐ・・・・お、奥まで・・・・グリグリしないでえ♡』
『で、でも。僕のがお嬢様のお尻に吸い込まれて離し、てくれない・・・・』
『ぉ、ぉおおっ、ひ、おお・・・・ほおっ♡』
肛門内には、ある位置からは吸い込む力がある。その力に耐えかねたのか、平均的な顔と身体付きな男が腰を暴れさせてしまって結果的に激しく暴れさせ、前屈みになったが?
「きゃ、あああああっ!ぉ、おおあああっ♡」
女性器にカメラ視点が移ると、ダバダバと愛液が吹き出し、垂れ流しのようになっている辺りで映像が止まる。
「目を逸らさないで良く見なさいよ」
「アホなんですか、AVか何かにしても何でこんなん見せる!?」
「簡単に言えば、こんな風にお尻の穴からチンチン挿入して、腸壁越しに先っぽで子宮を刺激するとマンコか【ストレートに言うな!】・・・・何よ、思い切り悪いわね、とにかくね。お尻のHはそうやって嵌まると女が引き返せないくらいの刺激でメロメロになる。それくらいに子宮とろけさせながら愛液を流させるレベルな事やれば、お守りは流れ出ちゃうの」
とんでもない事を淡々と語るので呆れすら出ていた。映像内の女は雌獣のような怪鳥のような悲鳴を響かせているが余計に異様な雰囲気。つまり、リアスの尻穴を犯せと言っているのだ。引き抜かれた尻穴から出されたものが小さな風船のように膨らんで弾ける恥辱に泣き喚く女にも一誠は反応しないのでティアマットは次に移る。
「はあ、これ見て大きくしないなら。道具を使えと言いたいけど、面倒なら力技ね。下腹部を引き裂く事になるけど死にさえしなければアーシアって娘に回復を【断る】・・・・何ですって?」
「部長だけなら微妙だったと言われたら御仕舞いだが、アーシアにだけはそんな事をさせるワケにはいかない」
一誠は気圧されながらもティアマットを正面から見据えて告げた。アーシアにだけはそんな事させまいとする決意を込めての事だが?
「貴方、アーシアはともかく。何故かリアスへの私怨を何とかしようとしてるみたいね、何でよ?」
目を逸らしたいが剃らせないとして出来た隙にティアマットは一誠の意識をリンクさせた。
【天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)】
そう異名を取るのは伊達ではないとして、一誠の混沌とした業の原点を覗き見る程度は出来た。その根元は?
「あ、アハハははは!何よ、可愛い可愛い!道理でリアス・グレモリーを問答無用に殴ったりしなかったワケね!君は?」
【バシッ】
赤龍帝の籠手を出した一誠の全力の左ストレートがティアマットに飛んだが、素手で止めてしまう。この姿なままなせいで、手首にヒビが入る寸前であったが。そのまま両者は何処かに消えた。
――――――――。
「冥界の荒れ地よ、此処なら大丈夫だから全力で掛かってきなさい!」
Boost!
言ったように、果てしなく広がる荒野だと認識もしない一誠が声を出さずとも、倍加の力を使ったと理解した。龍を象った気がティアマットに向かって飛び出すが、それは水龍ではく。紅蓮の炎を纏うものだった。
「そうこなくっちゃ!」
蒼穹の如きオーラ。そして、オーラ同様な色の鱗を持つ巨龍と化して龍を弾き、一誠に襲い掛かる。回避したが、風圧で飛ばされてしまうので一誠は奥の手を使う決断をした。
「龍、気・・・・昇華!」
ティアマットが聞き取れた呪文か何かでは詳細はわからないが、放出された莫大な赤いオーラが膨れ上がる。
「これは、禁手でも覇龍でもないけど面白いわね」
一誠を核にしたようなオーラで成り立ったものはティアマットと同サイズな龍と化し、龍と龍の肉弾戦に突入。一回の衝突で出る衝撃波は一つ一つが都市が吹き飛ぶ迄なレベル、ブレスのぶつかり合いに移行したが、やはり自力で劣る一誠では弾き飛ばされてしまうが、再び飛び上がり、声にならない雄叫びが響かせて再度挑む。
「~~~~~~~~っ!」
「良いわよ、そのまま怒れ!怒れ怒れ!極限の怒りを見せなさい!その時!その時に!」
「~~~~~~~~っ!」
「え、アレ?」
ティアマットは見た。怒りが消えて行く、一誠を纏うオーラも消えつつ墜落した。何故かとして人間体になりながら、立つ力も残ってない一誠の近くに降りて左腕を見た事で全て理解した。一誠を支えるべきものが怒りでないし、怒りを吐き出す迄に戦いの相手をするのは間違いではないが、更なる答えが出た。
「ごめんなさい、私の出る幕じゃなかったよイッセー君。お詫びしたい、私を【犯す】?」
「いえ、殴り掛かった俺がバカだった・・・・」
「そう、じゃあ帰るから大人しくしてなさい。貴方は一番バカだけど強くて素敵な龍になるのよ♪♪」
そして、一誠を楽しげにお姫様抱っこをしてあげたティアマットは人間界に戻った。周囲の惨状は根回しは済んでいたので冥界に住む何かの喧嘩が起きた程度に片付いたのだが?
(こ、怖えっ、怖えよ相棒・・・・)
一誠はドライグの気持ちがわからんでもないとした。ワケありな中で一番苦手かもな相手が龍ではなく、人間の美女の姿をしていると言っても?
「ふふ、立派ね。ここもしっかりと洗ってあげるわ」
洗い椅子に座らせた一誠の全身のみならず、男性器すら甲斐甲斐しく洗ってあげている。大きくなっているのも構わず。目を横に逸らしたりすると男としては格好悪いかもで見下ろさないようにしたが、そこにある鏡には蹲踞の姿勢になっている故に卑猥極まる形に映る後ろ姿、特に尻が恐ろしく映えるように見える計算された誘惑方法。
「どうかな、私も気紛れに学んだんだ。人間には女にこうやった格好させて卑猥な事から見せちゃいけない姿晒させる凄い発想あるんだってねえ?」
奔放故なのかわからないが、ティアマットにしかわからない何かがあるとした一誠は、不思議な事に桐生藍花しか知らない事を知られた事からの不安も何も消えていた。
その頃、深夜の【信州、信濃の山奥】において。
「伝承によると、この辺りか」
登山家姿だが、金髪の美女が山中を歩いていた。二十代だが、登山着の上からでもはち切れんばかりな豊満な胸がスタイルを際立たせていた。
「おや、迷子で・・・・いや、登山中の遭難とやらですかな?」
山に住む娘らしき者が言うような状況だと説明して、近くの休憩小屋にしてはペンション並広さの場に案内された美女は出されたお茶を飲み干してお礼を言いながら質問をした。
「人聞きによると、この辺りは昔より【水】が良いのですが人が近付かぬと、その割には日本の蕎麦屋や豆腐屋のような者達が近付いて来ないそうですね?」
「はは、そうですね・・・・【そういう措置をしていますから】・・・・っ!」
「え、何ですか?周りの景色が灰色に染まって行く・・・・」
「ははは、愚かな迷い人め!丁度良いから手駒にしてくれる!」
「な、何ですかそのはしたない格好は。ゲームやアニメとやらに出てくる【くのいち】の中でも特にはしたない!」
鎖かたびらすら着ずに露出の高い、格闘ゲームキャラでも特に色気の高い類いである。しかも、髪形がポニーテールで色違いが【九名】も別の部屋から入っていた。
「ハハハハ、丁度良いから貴様も我等の仲間に加えてくれる!引っ立てい!」
構えて近付いて来るので、女性は慌てて壁際に後退るしかない、くのいち達が勝利を確信した時。
「・・・・おいでなさいとやらじゃ、小娘達」
女性の周囲に発せられた【妖気】に気付いた時は遅かった。現れた九本の尾から伸びた糸のような【赤い気】に全員が手足を拘束されてしまう。
「な、何なのコレ・・・・きゃ・・・・ひいいいっ!」
全員が潮吹きをしてしまう程に身体の性感が高められて身悶えする内に四つん這いにされて並ばされる。衣服が全て剥ぎ取られ、立ち割ったリンゴのような形になって震える尻が姿を現した女性の目に止まる。
「絶景よのう・・・・と、言いたいが。全員が生娘ではないか、別にそこまで期待してはいなかったのじゃが、ここまで上手く行くとわらわの方が怖くなるのう」
一瞬、右目の辺りが元に戻る。通常の眉をした顔になるよう化けていた女性の正体に気付ける程に女達は賢くは無い。地力で劣る側で可能なのは縁がある一誠くらいである。
(一誠よ、この八坂。一度フラれたからと言って大人しくしたままにはまだ早いのでな・・・・御主が立派な赤龍帝になる為の手伝いくらいはしようか。ほほほ、年甲斐も無いとするべきじゃが、気持ちが若返るとはこの事かのう?)
後日、八坂の年甲斐の無いとするにしては円熟とすべき手腕が一誠を襲うのである。
日常、戦闘の次はそろそろな段階。
ある意味でティアマットがジオティクスやサーゼクスのポジション?