【ディオドラ・アスタロト】
冥界における現魔王の一角を排出した家系であるアスタロト家に生まれた黒い短髪に爽やかな笑みを絶やさない好青年な外見で最近に実力を上げて注目度を増している男、何より問題にすべきは。
「アーシア先輩が教会を追放されるキッカケになった男ですか・・・・」
小猫が言うように、元々癒しの力を持つ聖女として教会で謙虚に過ごしていたアーシアはある日に傷付いたディオドラを近くで見つけて神器で治療してしまった。それが禁忌であるとしても性格上の問題とした。そもそも眷属内には調査中の植物に加えてキシスが何故か現れた事で余裕は無いとした時に魔法陣が現れて当のディオドラが来た。
「アーシア、探したよ【お帰り下さい】・・・・何を言うんだい?」
「学園内で調査中の事があるのにゲームの申し込み等はご迷惑・・・・で、ありんす」
どんな相手でも一誠の傍から離れる事に繋がる事は疑って掛かりなさいとするキシスの忠告に従った返しだが、一誠は自分のあたふたした際の口調を参考にしているのはガクっとしつつもアーシアはやはり立ち回りが上手くないとした。
【尤も予想外に効いているが】
そして、リアスも伊達に無力さを悔いるばかりな日々を過ごしたワケではない。
「私の眷属が失礼、ですが言っている事は尤もなハズ。挑戦状の内容を見るに勝負がしたいのは私ではなく赤龍帝のようですが?」
「そうです。私の恩人が【汚された】のは許しがたい」
ディオドラも反撃に出た。言い方が言い方なので真意を問いたいが目を回すアーシアの反応と最近の一誠への態度の変化でまさかとして、この場には火に油を注ぐ存在がいた。
「ア、アーシア・・・・まさかイッセーと一線を越えたのか?」
「え、は・・・・はぅうう」
「い、イッセー・・・・私には、健全な事からと断っておいて寄りによってアーシア相手に何という・・・・」
ゼノヴィアの発言に対する反応が答えだと事情を知らない側は察した。それに対する怒りを露にしたディオドラは叫ぶ。
「決闘だ!迎えに来るのが遅くなったからにしても許せん!経緯も事情もさておいて、人間界の学生である身でふしだらな事をやる者達の性根を叩き直してくれる!」
近くにいたグレイフィアが来て仕方無さ気に日程を週末休みにとして整え、ディオドラは退散した。流れからして完全に一誠が倫理を無視した悪人だった。
「それは構わないし非難は敢えて受けるが、何故ディオドラは汚された・・・・言い方を変えれば経験したのがわかったんでしょう?」
「コレを見なさい。追放されたアーシアさんには仲介場を通さないと手紙すら届けられないのですが・・・・」
一部だけで部室内の大半が埋まる程の手紙や贈り物が転移された。仲介場が迷惑を訴えてしまったからグレイフィアが預かっていたのだ。中には・・・・。
「な、何だコレは!生理用品迄あるぞ!?」
「ゼノヴィアさん、僕とイッセー君でも男子がいる場で堂々と言わないで」
「あの、僕もいます・・・・」
「最低・・・・です」
「それはさておき、ディオドラ様もああ言いながら女性達、特に教会のシスターをあの手この手で囲いたがる性癖があり。純潔か否かの気を察する事が出来るという噂ですね、処女好みなライザー様と似たようなもの。何かの手段でアーシアさんが初体験を済ませたと予め調べたのでしょう」
「つまり、アーシアちゃんをご自分のハーレムに加えに来たのですか・・・・真意はさておき正直に言わないのは感心しませんわ。来て欲しいならハッキリ言わねばなりません、そもそもイッセー君に嫉妬しているならば。この場で一対一で勝負すれば良いのです。わざわざレーティング・ゲーム等と、集団戦の中で姑息な手を使ってイッセー君を倒す気では?」
「確かに!イッセー、悪かった。お前の方がまだマトモかもしれん・・・・お前は純潔関係無しに妙なものは贈り物に選ばんし、立場が逆なら副部長が言うようにする。何よりアーシアを普通に大事にはする男だ」
一誠はギクッとしていた。流されてアーシアの前に八坂、ロイガン、朱乃と交わった自分はライザーやディオドラと変わりはしない。アーシアには治療感覚で決して気持ちに応えきれては・・・・これでは欲望に忠実にな方が。
『~~~~なりなさい?』
脳に一番避けていた記憶が甦った。とにかく部室内を埋めた贈り物を片付けようとして誤魔化したが、ゼノヴィアには何となくわかった。
その夜。
顔パスで兵藤家には入れるゼノヴィアはリアスの入浴中を狙ってアーシアの部屋にいた。恐らくだが、最悪のようで今しかない。
「これがゼノヴィアさんが見つけたもの、コレに何が・・・・っ!?」
「アーシアも気付いたな。他も問題だが、そのポストカードに写っているイッセーが答えだ」
「成る程、確かにイッセー君がリアスを殺さないワケですわ」
いつの間にか部屋に朱乃に二人は驚くが、朱乃からは【隠形】に力を入れているとしか説明されないし、何よりカードを見た朱乃には暗い色が浮かんでいた。
「アーシアちゃん、わたくしもイッセー君と関係を持っていますわ、と言っても・・・・その、お尻の穴でですが」
赤面して目を逸らしながら爆弾発言をした朱乃だが、対抗心を芽生えさせてるアーシアは黙ったままではない。
「わ、私だって・・・・イッセーさんが望むなら」
「ま、待てアーシア!ソッチは駄目だ。下手をすれば・・・・その?」
「え、でも朱乃さんはやれたんですよね。そもそも何故お尻から?」
「うふふ・・・・」
説明されたのは尤もだが、アーシアは結果的にであるが注がれたものが全て治療に作用する流れ。
【つまり、今のままでは危険日に一晩中交わった程度では間違っても妊娠の心配は無い】
これには朱乃も火花を散らさざるを得ない。万一の危険を心配された側と何度もやれる側では考え方による差異が大きい。ゼノヴィアが何故か知ってるアナルセックスの最悪の可能性は予防はしてもらえて自分の落ち度で実現もして尚も関係を続けられる事とは違った優位性がある。
「それより、気付いた事についてだな。私達の考えは正しいとしたらイッセーには悪いがリアス部長を即座に殺害する可能性は無い、だが敵側からしたらどうだ?」
「仮に何者かが調べた際に搦め手に使われては最悪かもしれませんわ」
「ならば・・・・」
ゼノヴィアが危惧した事を意図せずに肯定してもらったので、そうして三人は小細工は辞めた。一誠の部屋に押し掛けて勝負に出たのだ。
「笑えよ・・・・」
痛々しい表情の三人が差し出したポストカードに写ってたのは中学の時の一誠だった。それに対して一誠はどう手に入れたかは後にして悟られた事を理解した。桐生に見抜かれているので目にした者がわかるのは有り得るとして観念をした。
【春の学校行事の時の写真】
おっぱい好きで周囲にどう罵られようと馬鹿ばっかりやっていた。そんな時に転機となる事が起きたのだ。中学二年の時に新任の教師が来た。その教師こそが一誠の最大のトラウマとなった事件の引き金を引いたのだ。
【リアスの影武者として育てられた女性悪魔】
綺麗におさげでまとめた亜麻色の髪。垂れ目気味以外はリアスと良く似ていて朱乃が知るリアスの母ヴェネラナに近い顔立ち、場合によってはヴェネラナの影武者になる流れもあったのかもしれない、アーシアにゼノヴィアもサーゼクスの時のようにいきなり来て初対面だから挨拶も出来ないのは失礼なので現魔王やリアスの身内の写真は見た。そして、写真に写るのは一誠と桐生藍華と女教師、その女性に向ける一誠の顔は年相応に照れ隠しをしたもの。今のリアスにぎこちない態度を取るのを見ている中で三名のように一誠に女として迫って、実際に関係を持ったりしたものにはわかる。
「イッセー、率直に聞く。お前はこの女教師に【惚れていた】・・・・そうだろ!」
数秒経って一誠の目からは涙が流れて、その内に鮮血となって流れていた。
【初恋だった】
短い間だが、この女には気恥ずかしい思い出ばかりで・・・・それがある日に豹変して同級生は桐生以外は皆殺しにされて、一誠は・・・・。
「桐生もだけど、この先生は・・・・俺が言えた事じゃないけど、どんな馬鹿な奴でも平等に接して、真剣に向き合ってくれて・・・・綺麗で優しかった。それを俺は、幾ら・・・・幾ら同級生達を皆殺しにされたとしても、俺は・・・・先生、先生を殴って、犯して・・・・食い殺したんだ・・・・その後に俺は部長を柔和にした外見なキシスさんに会っていた後だから、余計に部長と先生が・・・・似てると思って、殴れもしなかったんだ・・・・~~~~~っ!」
血を吐くような慟哭、半生を見れはしたが。
【豹変した理由と最後に見せた女の表情が満足したものだった理由がわからない】
それを知りたかったのが悪魔と関わるのを決めた決定打だった。結局、ロイガンに言われたように同情したのを含めて一誠の抱えていた闇の正体は同級生達を皆殺しにされた事以上に女への情が勝ってしまっていた事なのだ。自分は最低な人でなしだと嘆く一誠をゼノヴィアは抱き締めて告げた。
「馬鹿だな・・・・だから、周りに深入り出来なかったのか・・・・」
「離せ。俺なんかにこうしていると、お前が汚れ・・・・っ?」
「それが馬鹿だと言うんだ。そんなに自信が無いならお前がどれだけ気に入られているか見せてやるぞ?」
一誠の股間に何かの瓶の中身を垂らして程無く男性器が膨れ上がる。規格外な興奮剤として悪戯っぽく短パンをズラして全容を出させた後にゼノヴィアは先ずはベッドの縁に座る一誠に迫って唇を奪うと見せ掛け。
【自分からスカートをめくり、下着をずらして対面座位の形で一誠の男性器を腟内に挿れた】
「いぎ、ぐっ・・・・ぅぅっ、う。これ、は聞きしに勝・・・・る!」
必死に破瓜の痛みに耐えながら唖然とする一誠に構わず腰を動かし、純潔を捧げた印が結合部から溢れる。
【自分には無理としたが言葉で駄目ならな話であり、アーシアに遅れを取った焦りを正当化したゼノヴィアの直球手段である】
呆気に取られていたアーシアと朱乃は漸く我に帰り、慌ててゼノヴィアを何とか止めようとするがゼノヴィアは苦痛に顔を歪めながら告げた。
「アーシ、アと・・・・副部長・・・・も手伝え、この軟弱、者は・・・・私達が鍛え直すのだ」
朱乃は意図を察した。形はどうあれ最初からこんな風にするべきだったと。
【グレモリー家に救われた自分は簡単に行かないとわかっていたハズ】
【最初に救われた時、そうしたかったからでも時間を掛ける事を選んでしまった】
今は後悔はさておき、この場で遅れの差を広めまいとして全裸となって右側から一誠の唇を奪う。
「あ、朱・・・・んむっ」
「ふ、むん・・・・イッセーくん、観念しなさい。意気地無しにお仕置きです。さあ、アーシアちゃんも」
「は、はい・・・・」
アーシアも脱いで左の耳を甘噛みした。言葉より行為をとして一誠を力ずくで立ち直らすべく暴挙紛いの手段に出た三名により一誠の部屋は熱気に支配され始めた。
要は偽リアスは原作レイナーレみたいなもの。
男前なゼノヴィアが正面から勝負に出ました。