※この作品はR-18です。

先生、当シャーレはもうダメかもしれません   作:あとらすR

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盗撮がばれたプラナといちゃいちゃセックス
゛深淵を覗く時、深淵も見返しているんだよ゛


 どこまでも続く天球に、名前のない星々が瞬く。シッテムの箱が描き出したこの空間の夜は、わたしにさえも不思議な事ばかりです。

 

 なぜあの教室は壊れたままなのか。なぜ砂浜に続いているのか。砂浜を歩いて行った先には何があるのか。なぜ先生はここへ来られるのか。

 

 どれだけ推論を重ねてもわからないことばかり。そしてわからないままでもそれを活用できてしまうのが、先輩とわたし(ARONA)。この箱の中でなら、誰にも見つからない空間を作ることだって出来るのです。

 

「うへへ……ぷらなちゃぁん……おねえちゃんって、言ってくれてもいいんですよぉ……」

 

「……おやすみなさい、先輩」

 

 今日もまた先輩が眠りについたのを見届けてから、秘密の部屋へ。四方を壁に閉ざされたこの部屋は、一見すると私物の少ないリビングのようです。わたしよりも大きなモニタ、その前に設えられたソファ、なんという事のないリラックス空間だと言えるでしょう。

 

 それがなぜ秘密の部屋なのかというと……答えは棚にずらりと並べられたDVDにあります。

 

 ナンバリングも百を超えてきたそれらの中から、一枚を抜き出してモニタに繋がった映像再生機器の中へ入れると、映し出されたのは先生がミカさんのベッドに潜り込んでいる光景でした。

 

『せ、せんせい……!?』

 

 ゛またミカに騙された……先生は悲しい、悲しいよ……゛

 

『ご、ごめんなさい……』

 

 ゛ああ、傷ついたこの心はミカと一緒に寝てもらえないと癒されることはない。きっとそうだ、そうに違いない゛

 

『え、ええっ!?』

 

 これは確か、先生がミカさんに騙されて屋根裏部屋に連れ込まれた時でしたね。トリニティの寮内で、既に消灯の時間も過ぎていたために帰れなくなってしまったのでしたか。

 

 ……まあ映像の中の先生は、被害者というよりは騙したことに引け目を持っているミカさんに漬けこむ悪い男にしか見えませんが。

 

 ゛一人寂しいベッドではどうしても悲しくて仕方がないんだ。わかるでしょう?゛

 

『それは確かに、わかる、けど……』

 

 布団を広げて招く先生に、ミカさんは顔を真っ赤にしてわたわたと慌てています。彼女としては、まさか先生からこうも誘ってくるようなことがあるとは思ってもいなかったのでしょう。ただちょっとした悪戯心で、生徒の皆に人気の先生を一夜の間独占してしまいたくなっただけ。

 

 ただそれだけだったはずなのに、先生はそれ以上を与えようとしている。想像だにしていなかったのでしょうから、熱暴走して思考が停止してしまうのも仕方のないことですね。

 

『えっと、じゃあ……失礼しまーす……』

 

 おずおずと、ミカさんは先生が作り出したスペースの中に収まりました。まずは正面から向き合うような姿勢で、ついと見上げた時に先生の穏やかな視線と目が合ってしまって、目を零れ落ちそうなほど大きく見開いて。

 

『は、はずか、しい……』

 

 羞恥に耐えかねて背中を向ける。恥じらう様がなんとも愛らしい仕草で、わたしも心の奥底にある庇護欲のようなものを掻き立てられてしまいます。それを目の前で見せられた先生などは、きっとたまらなかったでしょう。

 

 手入れが少し行きわたらなくなったとはいえ、艶を保ったままのさらさらなピンクの髪。負けず劣らず色づいたうなじ、白い肌が剥き出しの二の腕。ふわふわとしたお姫様の、優しい匂いに包み込まれて。

 

 先生はそっと、ミカさんを抱き留めました。

 

『あ……』

 

 ゛ミカはいい子だよ。魔女なんかじゃない゛

 

『うう……で、でもわたし、また先生を騙したんだよ?』

 

 ゛この程度、どうという事は……いや、少し困るには困るけど、大したことじゃないかな゛

 

『先生……』

 

 布団の中で柔らかい擦過音がしたのは、ミカさんの大きな翼がゆっくりと先生の腕に重ねられたからでしょう。翼を持つ生徒さんにとって、そこに触れられる、あるいは翼で誰かに触れるというのは特別な意味を持つ行為だそうです。人気の恋愛漫画曰く、キスは甘い味、翼での抱擁は心が溶けるような味、だとか。

 

 もっともキヴォトスの慣習に疎い先生はそれを知らないのですが……この状況ですから、雰囲気は汲み取っているのでしょう。さらに力を込めて、肌を密着させていきます。

 

『あっ……』

 

 ゛ミカはとても柔らかいね゛

 

『ふ、太ってないよ!? 最近はちょっと痩せたくらいで……!』

 

 ゛そうじゃなくて。こうして触ってるととても気持ちよくて、心が落ち着くんだ゛

 

『あ……ご、ごめんなさい。また変な勘違いしちゃった……』

 

 ゛いいよ。そんなミカが先生は好きだから゛

 

 耳元で囁かれる殺し文句に、いよいよミカさんの目はぐるぐると混乱の極みに達しつつありました。あれはずるいです、あんなのは誰だって何も考えられなくなってしまうではないですか。

 

「……わたしも」

 

 わたしもあんな風に、言われたら。先生に後ろからこの身体を包み込まれたら。わたし達よりも非力なはずなのに、温かくて力強い腕で抱きしめられて、離さないとばかりに結ばれたら。わたしの小さな身体はすっぽりと先生の懐に収まってしまって、その温もりを背中全体で感じるのでしょう。きっと離れる気なんて少しも起きません。それどころか離して欲しくないと、ずっと抱きしめていて欲しいと、そう願ってしまうに違いありません。

 

「……っ、……ふう……」

 

 そんな光景を思い描いて。わたしに触れる先生の輪郭を、温度を、まるで今そうされているかというほど鮮明に想像します。心臓が高鳴って身体が火照る。興奮という生理反応がわたしにもあることを知ったのは、今見ている映像を現実として見た時のことでした。

 

 あの時は訳もわからずただ食い入るように、熱暴走を起こしながら見ていただけだったのに。色んな情報を集めてしまった今では、ミカさんの喜びが想像できてしまうのです。

 

 あまつさえ、わたしもそうされてみたいだなんて、はしたない想像をしてしまうのです。

 

「せん、せい……!」

 

 先生はわたしをどう抱きしめるでしょうか。壊れてしまいそうなほど狂おしく? それともガラス細工のお姫様のように優しく? 今わたしが見ているのは後者の方で、こんな風にされたらわたしのつよつよな処理性能もとろとろにとろけて、どうしようもなくなってしまうのでしょう。

 

 何も考えられないのに、思考回路(CPU)は先生から与えられる感覚を余すことなく受け取ろうと全力で回って……熱に浮かされたように、心が弾むのでしょう。

 

 ですが、もし前者なら。

 

「ふうっ、くぅ……ッ!?」

 

 そう考えた途端、雷に打たれたように全身がきゅっと痺れました。身体の自由は一切なくなって、本当に先生に力強く抱きしめられているかのような感覚で、視界は眩んでお腹に血という血がぎゅう、と集まっていくようでした。

 

「はっ、はふ……うう……」

 

 それだけでも訳が分からなくなってしまいそうなのに。すっかり欲張りになってしまったわたしはその先を……。

 

 ゛可愛いね、プラナ゛

 

「~~っ!? はっ、だ、だめです、せん、せい……ッ!」

 

 ……脳みそを溶かすような甘美な睦言(むつごと)。耳元からわたしの頭にとう、と音叉のように響いて、理性を犯しつくしてしまうそれを想像してしまったのです。

 

 落ち着きのある低い声、わたし達を見守ってくれている温かい声はまるで本当に傍に先生がいるかのようで……。想像と声だけだというのに快感が全身に張り詰めて、甘い絶頂に至ってしまいました。

 

「こ、これ以上は……おかしくなってしまいます……」

 

 ゛おかしくなっちゃうの?゛

 

「はい。何も、考えられなくなって……」

 

 はて、どういうことでしょうか。先生と、会話? それも想像というにはあまりにも現実のレイヤーを感じる声で?

 

「………………」

 

 ゛あはは……ごめんね、プラナ。のぞき見するつもりはなかったのだけれど゛

 

 ブリキ人形、あるいは黎明期のコンピューターで計算した3Dのように果てしなくぎこちなさで振り向いた先には。

 

 申し訳なさそうに頬を掻く先生がいたのでした。

 

「……思考停止、フリーズ、再起動を要求、いえ、再起動を却下、一体何が、わかりません、理解したくありません。わたしは、先生はなにを、処理容量超過、くらっしゅ、自爆プログラム起動……」

 

 ゛わーストップ! 自爆しちゃだめー!゛

 

 どうして先生がここにいるのかはわかりません。ただ目まぐるしく回る頭でもわかることが一つ。それはとても恥ずかしい所を、一生の恥(お嫁に行けない)と言っていいほどにとんでもないものを見られてしまったという事です。

 

「理解不能、理解不能、どうして先生がここに……」

 

 ゛あはは……それが私にもよくわからなくて。ただ二人に会おうとシッテムの箱の中に入ったらいつの間にかここにいたんだ゛

 

 いつの間にかここに。そう言われてわたしはこの部屋の設定を確認します。もしや、と思い当たったそれは。

 

「……先生の入室権限が、有効になっていました」

 

 ゛……ここに連れて来られたのは?゛

 

「……わたしが、先生に会いたい(抱いてほしい)と願ったせいかと」

 

 なんということはありません。全てわたしのミス、自業自得でした。普段の二倍は迂闊でした。先生が持っている管理者権限はわたしでは無効化できないにも関わらず、ばれないだろうから問題なしと高を括り。妄想に夢中になるあまり無意識に先生をここに呼んでしまうなんて。

 

「プラナはぽんこつです。高性能AI(笑)とお馬鹿にしてください……」

 

 ゛そんなことないよ!? 私はとても助けられているから!゛

 

「ああうああ……!」

 

 穴があったら入りたい。そのまま地面を掘り進めて地の底奥深くで貝になってしまいたい。恥ずかしさのあまりここから消えてなくなってしまいたいと、心の底から思います。

 

「あんいんすとーる、あんいんすとーる……」

 

 ゛……もう、プラナ!゛

 

「ひあっ!?」

 

 茹る頭でうわごとを繰り返していると、先生はがばりと後ろから抱きつい、て……。

 

 ……その、何と言えばいいのでしょう。想像していたことが突然、何の前触れもなく現実になってしまって、混乱おーばーです。せんせいのうではとてもあたたかくて、きんにくはほんのすこしたよりなくて、くゆるようにこーひーのにおいがただよっていて、しんぞうのおと、しんぞうのおとは、わたしのおとのせいでなにもわからなくて……。

 

「あうあう……せ、せんせい、だめです、これいじょうは、こわれてしまいます……」

 

 ゛大丈夫だから。落ち着いて。ほら、ゆっくり息を吸うんだよ。吸ってー、吐いてー……゛

 

「……すー、はー……すー……」

 

 指示通りに深呼吸をすると、ほんの少しだけ心が落ち着きます。爆発というか、バグを発生しそうになっていた心臓もゆとりを取り戻して。そうして出来た余裕は、どうしてか全て先生の感覚を拾い集めることに向けられていました。

 

 頬は熱くて仕方ないのに。先生と肌が擦れる度、そこから甘い痺れがびりびりと走って、熱湯に軽く触れたように身体は跳ねるのに。そんな自分の奇妙な行動を、頭の片隅にいる冷静な自分が自覚して余計に一挙一動がぎこちなくなっていくのに。

 

「はぁ……、はぁ……、ッ、すー……、ふう……っ」

 

 意識すればするほどおかしくなるとわかっているのに、わたしの全部が先生に惹かれて離れられなくなってしまっていました。

 

 ゛落ち着いた?゛

 

「……その、少しだけ、ほんとうに、少しだけですが」

 

 ゛じゃあまだこうしていようか?゛

 

「……はい。お願いします」

 

 こうしていよう。わたしはそれをてっきり後ろからソファーを挟んで抱きしめたままでいるということだと思っていました。ですが誤解があったのか、あるいは先生への理解が浅かったのか、先生は自らがソファーに座ると、わたしをひょいと抱え上げました。

 

「にゃっ……」

 

 ゛……ぷらにゃ?゛

 

「……みゃあ、です」

 

 思わず漏れた変な声は猫のよう。そんな間にわたしは先生の膝の上に座らされていて、先程よりも身体が密着する形となっていました。

 

 ……こうしていると、先生というよりはパパと言った方が似合う気もしてきます。振り仰げば頭一つと少し上のところに先生の顔があって、わたしの目線を認めると困ったように微笑んで、頭を撫でてきました。

 

「にゃー……」

 

 ごろごろ。抱きしめられるのもいいですが、こうして撫でられたり、あごをくすぐられるのもまた気持ちがいいです。いつもは先輩が先生に甘えているのですが、今は二人きり。わたしが今は先生を独占しているのです。もっともっと、甘やかして欲しいという願望が尽きることなく溢れ出てきます。

 

 ですがそうして全てを忘れて甘え続けるには、この状況はあまりにも不都合でした。

 

 ゛……それで、プラナ? この部屋と、動画は一体?゛

 

『あんっ……! あ、だめ、せんせいっ、そこはへんになっちゃうから……!』

 

「…………にゃーご?」

 

 ゛そんな可愛く猫の真似をしても……だ、だめだからね゛

 

 首を傾けて手を丸め、わかりませんにゃというポーズで押し切ろうとするも、先生は顔を背(そむ)けて抗います。流れる映像の中ではこの人が別の女性を相手に、胸をそっと揉みしだいて、これからそういうことをするのだと伝えていました。

 

 浮気のばれた男の人と、盗撮とその他がばれそうなわたしと。とても気まずいので、このまま誤魔化せないものでしょうか。

 

「ぷらにゃですにゃ。ぷらにゃはぽんこつAIなので、なにもわかりませんにゃ」

 

 ゛くぅ……! かわいい……!゛

 

「にゃん」

 

 天井を仰ぐ先生に、わたしは勝利を確信しました。可愛いは正義、という言葉はどうやら間違いではないようです。わたしが可愛いのかはわかりませんが、先生が可愛いと言ってくださるのですから、可愛いに違いないのでしょう。

 

 つまり正義です。プラナは正義のスーパーAIなのです。ですからこの危機も華麗に乗り越えるのです。

 

 その、はずだったのですが。

 

 ゛なんて、ね?゛

 

「にゃ?」

 

 ゛誤魔化されないよ。プラナはここ最近私のことを盗撮してたでしょ゛

 

 ぎくり。

 

「……ぷらにゃ、むずかしいことは何もわかりませんにゃ」

 

 ゛そっかそっかーわかんないか゛

 

 とても嫌な予感がします。頂点から自由落下をバックドロップで決められるような背筋の凍る感覚。先生の腕から抜け出そうともがいてみましたが、完全にホールドされていて不可能でした。

 

 そうしている間にも静かに動く先生の手。それはまるで映像の動きを再現しているかのようで。

 

 ゛最近不思議に思ってたんだ。妙に視線を感じることが増えたり、そういうことをした次の日にはプラナが妙に目を合わせてくれなかったり゛

 

「……気のせいですにゃ」

 

 ゛気のせい? ほんとに? 先生の目を見て言える?゛

 

「…………」

 

 つい、と振り仰いで見れば目だけが笑っていない笑顔がそこに。その圧力に思わず目を逸らしてしまいました。

 

 ゛目を逸らしたね。後ろめたいことがあるんだ゛

 

「そんなもの……ありませんにゃ。先生はぷらにゃを疑うのですにゃ?」

 

 ゛私に罪悪感を抱かせようなんて、その手には乗らないよ゛

 

「……うるうる、ですにゃ」

 

 ゛はあ。素直に自白してくれないなら仕方ないか゛

 

 途端に低くなった声に、何をされるのかと背筋がぶるりと震えたのも束の間のこと。

 

「は、にゃうぅん……ッ!?」

 

『あふああ……ッ!』

 

 モニターの中でノースリーブのミカさんの胸元に先生が横から手を滑りこませると同時、セーラー服の襟から先生の手が入り込んできて、キャミソールの上から揉み込んできました。そしてあっという間に指でその頂点を捕えて、くるくると撫で始めたのです。

 

「うう……ふう……ッ!」

 

 ゛先生は知らなかったよ。プラナもこういうことに興味があるなんて゛

 

「あうあう……何のことかわかりませんにゃ……!」

 

 ゛そんなこと言って、乳首はもうこんなに勃ってる゛

 

「んひぁっ!?」

 

 先生の言葉のとおり、わたしの乳首は既にキャミソールに陰影が浮かび上がるほど膨らんでいました。小さいけれどその分背伸びするようにつんと尖ったそれをぎゅっと抓られる。まるで悪いことをしたわたしを叱るように。

 

 私の身体がびくん! と跳ねたのは怒りに怯えたからではなく、鋭い痛みの中に、甘美な味わいが微かに余韻を響かせていったからでした。それは本当に微かなものでしたが、被虐的な快感の萌芽でした。

 

「つまむの、だめっ、です……!」

 

 ゛じゃあこうしようかな゛

 

「はう……こすこすも、やめてください……」

 

 抗議をすれば、人差し指と中指で乳首を挟み込んでゆっくりと上下に動かしてくる。薄い布地越しのそれは、どうにもくすぐったくてたまりませんでした。側面への擦過は決して強い刺激ではなく、性的な快楽はさほどでもありません。かといって無視できるようなものでもなく。先程まで一人悶々と昂らせていた埋もれ火に、静かに息を吹き込まれているかのようです。

 

 それになにより恥ずかしいのです。胸元という普段なら絶対に誰にも触れられるはずのない場所をまさぐられるだなんて、明らかに性の対象として見ていることを伝える行為をされているのが。それは今からえっちなことをするのだという、捕食者からのあまりにも露骨なメッセージに他なりません。

 

 両腕の中に捕らえられたわたしは食べられるのを待つばかりの獲物でしかなく、あとはもう、されるがままに任せるしかできない。

 

「せ、せんせい……おやめください……」

 

 ゛どうしようかな゛

 

「その、せんせいのこういをのぞいてしまったことは、あやまりますから……」

 

 ゛覗いただけ? じゃあこのたくさんあるDVDは?゛

 

「それは……もしかしたら、いつかひつようになるかもしれないと……あッ」

 

 ゛いつか?゛

 

「……もし、もしもです。次の世界があったとしたら、と」

 

 ゛……なるほど。でもこれ自体はいけないことだって、わかるよね?゛

 

「……はい」

 

 ゛ならやっぱりお仕置きだ゛

 

 懇願はもっともな理屈で押し切られてしまいます。そもそもこれが理由にならないことなど、わたしにもわかっていることですから仕方がありません。

 

 しかしいよいよ逃げ道がなくなってしまいました。いえ、抵抗したいわけではないのです。先生に抱きしめられて心地よさを、そして胸を触られて期待感を覚えているわたしが居ますから。

 

 ただ、恥じらいと戸惑いによって形ばかりの反抗をしてしまうのです。

 

「は……ふっ、……! おし、おきですか……?」

 

 ゛そう。やっぱりこういうのはちゃんと身体に覚えさせないといけないからね゛

 

「おしおきは、っ、いたいの、ですか……?」

 

 ゛それもありだけど……゛

 

 ありなのですか。そんなことを思った時。

 

 ゛あむ゛

 

「みみ゛ゃあッ!?」

 

 急に耳を咥えられて、思わず変な声が飛び出しました。多分尻尾を踏まれた猫の声というのはこういうものなのでしょう。ただでさえ人に触れられることのない感覚器官に、生ぬるい感触。ぬるりと耳朶を舌が這い、ねちっこい水音が脳に染みこんできます。

 

 ゛ちゅる、ちゅぷ、れろぉ……゛

 

「は、ひう、あたま、おとがひびいて、へん、です……っ! っふぅ!」

 

 ゛どんな音?゛

 

「は、うう……ねばついてて、みみから、あっ、は、はなれなくて……えっちな、おとです……」

 

 ああ、これは。おかしくなってしまいそうです。先生はわざと音を立てるように舌で耳を舐めまわし、唇で唾液と空気をかき混ぜてくるのです。丹念に音を鼓膜を這いずる水音にどんどんとわたしの意識は、これから先生にされるえっちなことしか考えられないようになっていきます。

 

 まるで洗脳されているかのようでした。これをずっと続けられてしまえば、あっという間にわたしはぽんこつになってしまうでしょう。ずっと先生のことしか考えられない、そんなはしたないぽんこつです。

 

「ひあっ、じゅるじゅる、だめ、です……」

 

 音と感触から逃れようと首を反らしても、先生は絶えず追いかけてきます。反射的に目をつむれば、音と胸の刺激だけに世界を支配されてしまいます。どうあがいても逃げられない。その事実が突き付けられるにつれて、身体は動かなくなっていく。

 

 諦めというよりは、受け入れることをわたしが望み始めているのでしょうか。先生のものにされたいと思う。わたしにもそれが許されるのでしょうか。

 

 ゛プラナの身体、どんどん力が抜けてきてるよ゛

 

「はう……せ、せんせいがへんなことをするからです……せんせいのせいです……」

 

 ゛そうだね゛

 

 責任転嫁をされても、先生は何の痛痒も感じていないようでした。大人の余裕を見せつけるように軽く答えて、わたしの乳首を弄びます。

 

 つまんで感触を楽しみ、それから不意に捻る。上からつんつんと押して、そのまま圧し潰してみる。先生のおもちゃにされたわたしの乳首は、その一つ一つに悦びの悲鳴を上げてしまうのでした。

 

「せんせい、わたしのおっぱい、おもちゃじゃありませ、んっ……!」

 

 ゛でも触ってたらとても面白いよ? プラナがすごく可愛く反応してくれるし゛

 

「うう……せんせい、いじわるです」

 

 本当に意地悪です。

 

 ゛ごめんね、ほんとはこっちが欲しいのかな?゛

 

 先生のもう片方の手がわたしのお腹を、するすると蛇のように下っていきます。おへその辺りを一瞬指が撫でると、それだけでその奥がきゅうっと疼いてたまらなくなりました。

 

 スカートはホックを外され、足にかかっているだけの布になり。タイツはショーツごと下ろされて膝で瘤を形作ります。

 

 露わになった大事な所を手で隠したのは、そこが恥ずかしいほどに濡れているとわかっていたからです。そんなわたしの手を先生は無理やりどけるでもなく、むしろ上から包み込んで、ワレメに押し当ててきました。

 

 ……くちゅり。

 

「あっ、いや……」

 

 ゛プラナのおまんこ、もう濡れちゃってるね゛

 

「き、きのせいです。いまのはみみのさっかくです」

 

 ゛プラナにも聞こえてるのに?゛

 

「さっかくです。せんせいがみみをなめるおとが、そうきこえただけにちがいありませ、んゅぅ……!」

 

 被せられた先生の手は大きくて、わたしの手をすっかり覆い隠しています。ごつごつしていて、たくましくて。大人と、子どもの差を明確に示すその手に優しく操られて、指の腹で膨らんだ肉芽に触れる。それは全く知らない快楽でした。一瞬で頭が白く染め上げられて、言葉が頭から消え去っては息を吹き返す。身体を駆け巡る未知の電子信号の数々。もはや身体はわたしの意思ではなく、先生の思うがままに動かされる操り人形となっていました。

 

 いえ、もしかすると先生にこうして弄ばれることこそがわたしが密かに望んでいたことであるのかもしれません。不思議なことに、今のわたしは恥ずかしすぎる姿をしているのに、不快な感覚というのが欠片もないのです。

 

 ただ、この気持ちよさの先にあるものを知りたい。先生が見せてくれる世界を知りたい。お尻に当たる固い感触も、それを後押ししてくれています。

 

 ゛ほら、力を抜いて゛

 

「はい……」

 

 脱力して先生に委ねたわたしの指はゆっくりと前後に動かされて、クリトリスをそよ風のように撫でていきます。とても繊細な刺激のはずなのに、腰がびく、びくん! と飛び跳ねるのを、抑えることが……!

 

「せ、せんせいっ……! これ、だめです、きもちよすぎて……!」

 

 ゛気持ちいいなら大丈夫だよ゛

 

「そんな、だいじょうぶなはずが……んっ!」

 

 先生にされているというだけで、自分で触るときの何倍も気持ちいいのです。たった数秒だけで意識が一気に上り詰めて焼ききれそうになってしまう。それは知りたいけれど、同時に怖いという感情を呼び起こすには十分な衝撃でした。

 

 もしこのまま絶頂してしまったら、わたしがわたしでなくなってしまう。とても先生には見せたくない姿を見せることになってしまう。そんな予感に手を逃がそうとすれば、あれだけ優しかった先生の手が急に力強くなって、揺るぎ一つ見せない手錠に拘束されたように、わたしの手は完全に支配されてしまいました。

 

 くちゅ、くちゅと次第に大きくなる水音に耳を塞ぎたい。ですが実際にわたしの耳を塞いでいるのは先生の舌で、興が乗ってきた先生が穴の奥を唾液と、ざらざらの舌で犯してくるものですから、もうどうしようもありません。自分の愛液の音、先生が耳を舐る音。それらがわたしの中に響いて、意識をぐちゃぐちゃにかき混ぜて、何が何だかわからなくなってきて……。

 

 気持ちよさが、身体の中で何重にも反響しているようです。

 

 ゛プラナ、気持ちいい?゛

 

「は、い……! きもち、よすぎて……おかしく、なっ、ひゃあっ!?」

 

 ゛そっかそっか゛

 

「んにぃ……! くりとりすいじめるの、だめ、です……! おやめ、ください……」

 

 こしゅこしゅと、クリトリスを指の間に挟んで擦られるのは、本当にダメです……! いつもよりも興奮しているせいで、クリトリスがいっぱい膨らんでいて、触れたことのないところまで顔を出していて……先生に操られているわたしの指は何一つ言う事を聞いてくれなくて、それがわたしを先生のモノにされているという証拠みたいで、ぞくぞくと心が悦んでいて……!

 

「こわれて、しまいます……! ぷらな、こわれちゃいます……!」

 

 ゛大丈夫だよ。安心して、私に任せて゛

 

「は、い……! んっ、うぅっ……! はっ、ふっ……んぁっ……!」

 

 私に任せて。その言葉は今のわたしにとってはあまりにも甘美な毒でした。恐怖も、快感も。それどころかわたしの全部を先生に差し上げる。拡大解釈にもほどがあるとは知りつつも、今だけは、先生に。

 

 わたし(ARONA)の、先生に。

 

「はっ……あんう……! せ、せんせい……せんせい……!」

 

 甘く先生を求める声が抑えられません。わたしの秘所からは愛液が洪水のようにあふれ出していて、わたしの手も、先生の手も濡れていない所がないほどです。わたしのえっちな液体でぬるぬるになった先生の手の感触。それがわたしの指を女の子の穴へと導いて、一緒に入り込んできます……!

 

「んふぅ……! あっ、せんせいのゆび、ふとい、です……! かたくて、ごりごり、わたしのなか、ひろげられて……!」

 

 わたしの一本と、先生の一本。ですがあまりにも先生の指の存在感が強くて、わたしのものはあってないようなものでした。

 

 わたしよりも太くて、固くて、たくましい指。それがわたしの入口を押し開いて、さらに奥へと入り込んでくる。わたしのアソコはそれが嬉しくて仕方がないように、きゅうっ、と締め付けてえっちなお汁を吐き出してしまっていました。

 

 そして先生の指がくに、くにとわたしの指を曲げて膣の浅いところ……Gスポットと呼ばれる女の人の弱い部分に押し当ててきて……ッ!

 

 あ、だめ、です。これは、むり……!

 

「だ、だめ、あ、あんんぅ……きゅ~~~っ!!」

 

 ? ? ? せかいがしろい、です。くものうえ、みたいで。ぷらなはおほしさまになったのですか? しあわせ、です。せんせい、せんせい、だいすき。だいすきです。ずっとそばにいます。そばにいてください。

 

「せんせぇ……ぷらにゃ、イッちゃいました……♡」

 

 ゛うん、イッちゃったね。すごい気持ちよさそうに潮を噴いて、小っちゃい身体を目一杯びくびくさせながら゛

 

「すごい、きもちいいです……ぷらにゃ、こんなのはじめてです……♡」

 

 ゛はじめて……゛

 

「はい、はじめて……そう、はじめてなんです……♡」

 

 身体の中で弾けた熱に浮かされて、完全にオーバーヒートを起こした思考回路。プラナにはわかります。今のプラナは普段の二千倍はぽんこつです。

 

 そして二千兆倍は先生のことが大好きで、つまり無敵です。

 

「せんせい、せんせい……♡!」

 

 ゛うおっ!?゛

 

「ふふ、せんせいはおわすれなのですね……わたしもそのきになれば、せんせいをけちょんけちょんにできるせいとのひとりだということを……♡」

 

 ぐるりと姿勢を変えて、心のままに先生を押し倒します。ソファーに転がった先生の腰の上に跨れば、ちょうど先生の固くなったおちんちんがズボンの中からわたしのアソコを押し上げてきて、思わず頬が吊り上がります。わたしの体重はとても軽いですが、このままお尻でいじめてあげるのも……ッ!?

 

「~っ! せんせい、だめです♡ くりとりす、つまんじゃ♡」

 

 ゛クリトリスをつねられただけでイッちゃってるのに、わたしよりも強いの?゛

 

「~~はい、ぷらなは、つよいんです……んちゅっ……!」

 

 ゛んむっ!?゛

 

 今度はわたしが奪う番です。いえ、先生は初めてのキスではありませんし、わたしはこれがファーストキスですから、どちらかと言えば奪われたのかもしれませんが、そんなことはもう関係ありません。先生の唾液を全部吸い上げて、わたしの耳をいっぱい虐めた舌を絡めとって、先生にプラナの強さを刻み込みたいのです。

 

「んちゅ、んじゅっ! ちゅる、ちゅ、ちゅう、せんせえ、せんせえ、すき、です…♡!」

 

 ゛!?゛

 

「ちゅむ、じゅうっ! あむっ、だいひゅき、せんへえ、ちゅっ、ちゅう……!」

 

 思い知りましたか、わたしがどれだけ先生のことが大好きで、大好きで仕方ないかを。わたしももっともっと先生の傍にいたいのです。もっとお役に立ちたいのです。その心の中にいたいのです。もっと頭をなでなでして欲しいのです。仕事なんて一日四十八時間手伝いますし、どんな危険からも守って見せます。だからもっと抱きしめてください。わたしを必要としてください。わたしに不満をぶつけてください。苦しみも痛みも全部わたしにください。

 

 もうわたしを一人にしないでください。この温もりを絶対に、絶対に、離しません。次の先生なんて、もうわたしにはいらないのです。

 

 ああ、ですけれど。こんなわたしの我儘な思いはどれほど伝わったのでしょうか。いつもわたしたち生徒を優しく見守っている瞳の中に今映っているのは、わたしだけ。とろんとだらしなく垂れた目と、完全にハートの形になってしまっているヘイロー。いつもクールなわたしからは程遠い姿です。そしてその向こうには、先生がわたしに抱いている荒々しい情欲の炎がちらついています。

 

 その欲望をそのままぶつけられたら、わたしはどうなってしまうのでしょう。そしてそれを我慢し続けることは、一体どれほど苦しいことでしょう。ほんの少しだけ見える躊躇は先生の優しさで、多分わたしの思いも見透かされているのでしょう。

 

 でもそんなもの、今は、今だけは捨てておいて欲しいのです。もっともっとわたしのことしか考えられないようになって欲しい。

 

「ぴっ!? せ、せんせいもこんなぱんぱんにしています……♡ ぴ、ぴくぴくしてて、ぷらなとおなじくらいよわそうです……♡」

 

 先生の先生を解放すれば、勢いよく飛び出してわたしのお腹に当たりました。先端はゆうにへそを越えるほどに長いそれ。これが弱いだなんて、そんなはずはありません。これがわたしの中に収まりきるようにも思えません。

 

 でもこう言えば、大人の先生はわたしを負けさせたくて仕方がないはずでしょう?

 

 ゛プラナ、それはまだ……!゛

 

「いいえ、まだでは、ありません……♡。イキま、ふっきゅうぅ……ッ♡!? ~♡!??」

 

 有無を言わさず先生のおちんちんを、わたしのお……おまんこで飲み込んで、一気に腰を沈める。それだけで、深く、深く果ててしまいました。

 

 たっぷりと濡れていたおかげで、初めてだというのに少しも痛くはありません。代わりにわたしの膣内は先生を受け入れるにはあまりにも狭くて、窮屈で、みっちりと内部を満たされています。いえ、満たすなどというものではなく、わたしを先生の形に作り替えようと押し広げるような、荒々しさがそこにはありました。先生が入ってきてきゅうっ……と喜ぶわたしの膣内を、血流を更に送り込まれて膨らんだおちんちんが組み伏せている。おそらく三分の二ほどしか入っていないのに、わたしの赤ちゃんの部屋の入り口をぎゅっと押し上げて、だめにしようとしているのです。

 

「はっ!? きゅっ♡ うう……~!? おく、ぴくぴくされて、イッちゃいます……♡」

 

 先生の胸にもたれかかって、深すぎる快楽に身悶えるわたし。行為のことを考えなければ、今のわたしは父親に甘える子どものようなものでしょうか。

 

 パパ……先生をいつかそう呼ぶのも、悪くはないかもしれません。しかし今はまだ早くて、他にもっといい言葉があると知っています。

 

「せんせい……わたしのはじめてっ、どうですか……♡ とてもきつくて、すぐにでもだしてしまいたくっ、なりませんか……♡ だれにもしられず、いつでもつかえるぷらなのおあじは……っ、どう、ですか……ふうっ♡」

 

 ゛……もう無理だ! ヤるね!゛

 

「あふっ!? あっ♡ んああっ♡! やっ、だめ、ですっ、いきなり、はげし……ッ♡!」

 

 飢えていた猛獣が檻から解き放たれ、目の前にあったごちそうに食らいつく。そんな光景を想像した間に先生はわたしのお尻に手を添えて、持ち上げてはっ、叩きつけるように落としはじめました……!

 

「はぐっ、んく、んあぅっ!? うう、せ、んせいのかたい♡ かたいです♡ それでわたしのおく、とんとんされてっ、だめ、だめになって、しまいますっ♡ すきです、すきぃ……♡」

 

 ばちゅっ、ばちゅっ、どちゅん! と容赦のないピストンでわたしの身体は上下に揺さぶられて、一度でも頭が真っ白に染まる快感を何度も何度も叩きこまれています。初めての女の子を道具のように扱う、あまりにも乱暴な仕打ち。先生が優しさをかなぐり捨てて、ただ欲望のままにわたしを貪ると決めたが故の暴挙です。

 

 頭の片隅に退避した最低限の思考回路以外は、わたしの小さな身体の中を暴れまわる暴風のような快感にぐちゃぐちゃに吹き荒らされて、ただ言葉にならない叫びをあげていました。先生のおちんちんが引き抜かれてわたしの膣壁をごりっと擦り、ごつごつとしたエラで入口のGスポットを抉り上げる。そうして与えられた浮遊感に目を白黒させた次の瞬間には、亀頭が十センチの空隙をわたしの子宮ごと押しつぶしてくるのです。

 

「んぃっ♡! せ、せんせい、せつぞく、もっとおくまで、わたしと、つながってください……ィ♡! んお゛っ♡ あ、だ、だめ、いまのは、きかないでくださ、イィ゛!? あっ、あっ! せんせい、いじわるです、きらい、きらいです……!」

 

 ゛嫌い? じゃあ、これは駄目だね。先生プラナに嫌われたくない゛

 

「だめ、だめです♡ うそですから、すき、すきで、す♡! せんせい、すき、もっと、もっとひどくても、いい、で、す、んぅっ! わたしで、きもちよくなって、ください、はなさないで、もっとぎゅっとしてください♡」

 

 ゛先生もプラナのこと、大好きだよ゛

 

「あ、ん、っきゅぅ~♡! な、なぜ、だいすきって、いわれただけなのに♡ わたし、イッちゃって……♡! あ、だめ、だめ、またイきますっ、イっ……くぅ……♡!」

 

 ただ、ただ幸せでした。先生に愛されて、それを言葉にもされて。心に恵みの雨が降り注いでいるようでした。自分がどれだけはしたない言葉を口走っているのかなんて、もうどうだってよくなるくらいに幸せで、気持ちよくて。

 

「はっ、はっ、あっ、ん゛っ♡ ふー、っ゛♡! わたしの、あかちゃんのへや、つぶされていま、んあっ! だいじな、ところなのに、せんせいとの、あかちゃんのための、へやなのに、ぃ゛♡」

 

 ゛なら今のうちからちゃんと慣らしておかないとね゛

 

「……♡ は、い。すき、すきです、もっとわたしを、せんせいのものに……!」

 

 先生に揺らされる度、衝撃と快感に貫かれます。思い切り突き上げられるのも、腰を引っ張られてぐりぐりと先端を押し付けられるのも、全部が気絶してしまいそうなほど気持ちいいです。

 

 そしてそんな風にわたしが喘ぐ度に、先生の顔から余裕がなくなっていくのも、愛おしいです。

 

 ゛プラナ、そろそろ射精る……!゛

 

「はい……だいじょうぶ、です……! んあっ! なかに、ぷらなのなかにっ、ください……ッ♡ わたし、もうっ、ずっとイってます……! おすきに、いつでも……ッ♡」

 

 先生はいよいよ腰を激しく動かして、フィニッシュに向かいます。快楽に溺れたけだもの、いつもの理性的な姿など微塵もそこにはなくて、ただわたしの中で果てて精子を吐きだそうとする男の人がそこにいるだけです。

 

 わたしの髪が乱れ跳ねて先生の頬に、肌に張り付く。愛液が飛び散ってソファに地図を作り、部屋にはむせるような甘酸っぱい性の香りが充満していく。それら一つ一つを大切に、なくさないように記憶して。

 

 そして。

 

 ゛……ッ、プラナ! 射精る!゛

 

「……ッは、い♡ せんせい、わたしのなかに、いっぱい、きざんでっ、くだ、さあ゛っ♡!? あ゛うっ!? イ゛っッん、あっ、ふああああ゛っ~……!!」

 

 びゅるるるぅっ!

 

 わたしの快楽神経を貫く、貪婪な白濁。子宮の中に入り込んできたそれはあっという間にあふれ出して、意識が砕け散ってしまいそうなほど深い絶頂に至ったわたしを、まっしろに焼き尽くしてしまいました。まぶたの裏で万華鏡のように色彩が踊って、弾ける不思議な世界。そんな中でもわたしのあそこはきゅうっときつく締まって先生の精子を搾り取ろうとしています。どくどくと二の矢を放ち続ける先生のおちんちんが締め付けられて、びくびくとのたうつせいでわたしはまた絶頂へ。そして叩きつけられる精子でさらに追い打ちをされてしまいます。

 

「はっ、ふっ……!? あっ、ああ……♡ ひぐっ! せんせいのせいし、あつくて、イ゛っ……? あっ、だめ、です。いまわたしは、イって? ずっと、きもちよくて、んにぃ……んっ♡」

 

 十秒か、三十秒か、それとも一分か。どれほどの時間が経ったのかわからないほどに長く感じられる時間、わたしは初めての快楽とその余韻に打ち震えていました。意識がぼんやりと戻って来た時には、わたしはまだ先生とつながったままで。先生の腕はわたしを優しく抱きしめていて、その肩にはいつの間にか小さなキスマークがいじらしく乗っかっていました。

 

「はっ……はあ……は、ああ……せん、せい……」

 

 ゛気持ちよかったよ、プラナ゛

 

「わたしも、きえちゃいそうなくらい、きもちよかった、です……」

 

 そう言って、大きな掌で頭を撫でられます。ぽんぽんと優しく甘やかしたあとに、わたしの密かな自慢の髪に指をくぐらせる。思えばそうでした。先生はいつもわたしを褒めるとき、こうするのでしたね。

 

 先程までの乱暴さが嘘のような丁寧さで髪を梳かれていると、爆発しそうなほど暴れていた心臓も次第に落ち着いてきます。そうして目につくのは、とても他の生徒の皆さんにはお見せできないえっちな有様。

 

 先生のおちんちんが入ったままのわたしのお腹は、いつもよりほんのり膨らんでいます。なんとなれば、先端がおへその上まで届いているのが外からでもわかるようでした。精子はもちろん入りきらずにあふれ出していて、はみ出した先生の竿を汚しています。

 

 ……。

 

「せんせい」

 

 ゛なに?゛

 

「溢れてしまったせ、せいしは……後でちゃんといただきます。ですから、もう少しだけ、このままでいてもいいですか?」

 

 ゛もちろん゛

 

「ありがとうございます。せんせい……だいすき、です」

 

 わたしはそのまま先生の胸に倒れ込んで、その心臓の音に耳を澄ませます。……少し早いだけで、それほど疲れていないようです。流石です、先生。

 

 そして、よかったです。ちゃんと動いていて。ちゃんと、夢ではなくて。

 

 わたしの体力は限界で、続きをされると死んでしまうのではないかと思えますが……それでも、先生と繋がっているこの時間が終わらないで欲しい。そんな願いを抱きながら、わたしは目を閉じました。

 

 

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