どうすればいいの、というヒナさんの問い。
それに対して先生はヒナさんの小柄な体躯にすっぽり覆いかぶさり、口づけることで答えとしました。
「んっ、ふっ、はっう、ちゅ、ちゅる、あ、む……先生」
たった一瞬の甘くじゃれ合うような軽い接吻で、ヒナさんの強張っていた体は糸が切れたように脱力してしまいました。うっとりと頬を染め、先生に全てを委ねて幸せそうに見上げています。
軽くグロッキー状態に陥っているイロハさんの隣で、まだ穢れを知らぬ女の子を押し倒してまた口づけるという畜生のような所業。癖のある銀糸と深紅がベッドの上であるところではまばらに、あるところでは
イロハさんは先生に溜まった不燃ゴミを見るような目を向けておられます。わたしも恐らくそのような目をしていることでしょう。生徒に手を出し、おもちゃで虐め。ピロートークもおざなりに初体験の人を入れての3P。これは一度ビンタでもされるべきなのではないでしょうか。いえ、先生が皆さんの本気のビンタを食らったらそこに現れるのは紅葉の手形などではなく想像もしたくない
先生は生徒の皆さんの好意に甘えて誠意をないがしろにしすぎではないかと思います。……といってもそれで生徒の皆さんが良しとしている以上、余計なお世話という物かもしれません。
゛ヒナの髪、やっぱりお日様の匂いがするね゛ とヒナさんの髪を掬い上げて、その先端を鼻先で揺らしました。
「せ、先生!? その、今日はまだ洗っていないから……」
゛洗ってなくてもいい香りがするよ。むしろこの方が癖になるというか゛
「な、な、なぁ……」
゛イロハの方は畳の香りがするね゛ 今度はイロハさんの髪で遊んでいます。
「それはどうも……感想に困りますね。おばあちゃんみたいと聞こえなくもないのですが」
゛あの休憩スペースの香りだよ。とても魅力的なおさぼりの匂いだ゛
「そ、そうですか」
゛そして二つを一緒に嗅ぐと日向ぼっこの香りがする。なんだかとても懐かしくって仕方がないよ゛
……日向ぼっこの香り。それが何を意味するのかわたしにはわかりませんが、お二人はまんざらでもないようです。顔をそっと逸らしながらお互いの髪を指先で弄んでいます。
「あ……」
そうして意識が逸れた瞬間に先生はヒナさんのシャツのボタンを外し、スカートを大胆にめくり上げて彼女が身にまとう物を無力化していました。
気付いたヒナさんが何かを抗議する前に唇を塞いでうやむやにもします。言葉も無しに誤魔化している間にも指先は獲物となった女の子の敏感な部分を探っています。
「あふ……ふ、ちゅ、んちゅ、んむぅ!? はむ、んむっ! ふぇんふぇ、んぷっ、んぅ……!」
先程外されたブラジャーはいつの間にかベッドの端に打ち捨てられていて、ヒナさんの上半身は袖のないシャツが一つあるだけ。そのシャツさえも今前面が全て開け放たれてしまい、用を成していません。
開かれたカーテンの下には傷一つない白い肌がありました。風紀委員長でありながら最前線で戦う彼女に傷跡さえ残っていないのは、彼女の自己治癒能力の高さ故でしょうか。髪色に劣らぬ真っ白な原野を辿って行けば、双丘というには少し物悲しいふくらみが二つ確かにあります。
小学生の時に来ていた水着をそのまま着られるというのは先輩の記録で知っていましたが、それにしても成長していなさすぎではないでしょうか。これがキヴォトス『最強』の代償……というよりは彼女の置かれている環境がいかにストレスフルであるかを物語っているようです。
「ぷはっ、あ……先生、こんな身体でも本当に゛ヒーナヒナヒナヒナヒナヒナヒナァ!!゛いふぇえ!?」
大変変態なことに、先生が発狂してしまいました。それがヒナさんの自虐を中断させるためであるとは、AIであるわたしにも流石にわかるのですが。
だからと言ってどうして奇声を上げながら肌をべろべろ舐めまわすことになるのでしょうか。遠く東の国に伝わる妖怪のように、垢の一つも逃すまいとばかりに舌を縦横無尽に滑らせて唾液の跡を残すような行動に繋がるのでしょうか。
イロハさんの目からついに光が消えました。わたしは一瞬カメラとの接続を切ろうか本気で考えてしまいました。
「ちょ、ちょっと、せんせっんっ!?」
゛こんな身体? とんでもない! とても魅力的だよ! まずこの
「ふぇ、え、な、何を……!」
゛加えましてはこの慎ましい膨らみ! 貧乳は希少価値だと
「へ、変態だわ……」
゛変態で結構! そして紳士として在ろう! こんな風に褒められて恥ずかしがる様子も
「い、イロハぁ……」
「無駄ですよ。
「わたし汗流してないのに……!」
゛
「何を言ってるのほんとに! 先生、もう、やめて、んっ……!」
そろそろヒナさんに泣きが入りそう。そんなタイミングで先生は柔らかな膨らみの上にある小さな桜色を
唇で挟んで、軽く吸いながら舌先でつついて、乳輪を舐めまわしてからこう言いました。
゛何より私の大切な生徒だ。
「先生……」
それは間違いなく先生の本心なのでしょう。しかしいい年をした成人男性が幼い体つきの女の子の胸に吸い付きながら言うようなセリフではありません。
傷だらけで、生徒の前に立って切る啖呵の類です。それはそれで望ましくない状況ではあるので、困るのですが。
それでも。こんな情けない姿であっても先生の言葉はヒナさんの胸を打ったようです。
ヒナさんの上半身は先生のよだれでねっとりと跡が残っています。無論胸にも……ヒナさんはその真ん中に先生の頭を優しくかき抱きました。
「……先生、好きにして、好きなように触って、好きなように……虐めてもいいわ。先生がそう言ってくれるなら、いい。もう変なことは言わないから」
゛う……゛
「先生?」
゛うっひょおおおおおぉ!゛
……ヒナさんは意外と度量の広い方なのですね。こういうのを母性というのでしょうか。
母性に狂わされてしまった先生は自分の唾液で顔面がべっとり汚れていることも気にせず、彼女の小さな母性の象徴に貪りつきました。今度はもう片方を指先でいじくり回すことも忘れていません。
「んっ! そんな一気に吸って、こねるなんて……!」
゛んぢゅる、ちゅ、むふふ、レロ、ぢゅれろぉ!゛
制止の言葉に聞く耳も持たず、自分であれほど褒めちぎった胸に食らいつく先生。親にミルクを求めて必死に縋る赤ちゃんのよう……というには少し絵面が酷いですが、ヒナさんは本当のお母さんのように頭を撫でています。
「あー……なんだか色んな意味で負けた気がします。こう……先生を堕とすならこの方向性が最善だと見せつけられている感じですね」
「そんなつもりはっ……な、ないのだけれど」
「無自覚だからこそですね。キヴォトス最強、なんと恐ろしい」
まさしく。今の光景を見れば先生がヒナさんを堕としているのか、ヒナさんが先生を堕としているのかよくわかりません。
イロハさんはサボりやインモラルを共有する悪友として先生の懐に収まりました。それは恐らく計算づくで、些細なことを積み重ねてきた結果です。
しかしヒナさんは無知な状態からアクロバットを決め込んでしまった。計算も打算も悪事の共有もなく先生を夢中にしてしまった。イロハさんからすれば確かに恐ろしいことこの上ないでしょう。
「別にわたしはこのまま見ていてもいいんですが……」
「そ、そんな見られたら恥ずかしいわ……ひうっ!?」
「もう三人でここにいる時点で今更ですよ。お互い恥ずかしい姿を見せてなんぼと言いますか、それで恥ずかしがるのを先生は悦ぶと言いますか」
゛
「ちょっと先生、舐めながら喋るのはだ、だめっ……!」
「うーむ」
先生に乳首をしゃぶられて身震いするヒナさんとそれを見て何やら考えているイロハさん。そしてぴょこりと可愛らしく立ち上がった乳首を丹念に愛撫する先生な変態。
暫く悩んだ後、イロハさんはサボりを持ちかける時のようににまりと笑いました。
「それでは風紀委員長、先生とのサボり方を手解きしますね」