俺のモノもかなりの大きさらしいが、それよりも更に存在感のある一之瀬の双乳によってほとんど覆い隠されてしまっていた。
圧倒的な重量感と乳圧。
左右から押さえ付けられているだけだが、僅かな摩擦が産まれるたび肉棒が反応してしまう。
これは……想像以上だな。
「ふふっ、ぴくぴくしてる」
俺の反応に攻め気を見せる一之瀬は、その豊かな乳を両手で寄せながら、僅かに突き出した先端に舌を触れさせた。
そのまま敏感なそこをちろちろと舐められ、稲妻のように快感が背筋を這い上がる。
思わず腰が引けるが、彼女がそれを許さなかった。
「らめ、逃がさないよ。んむっ……」
先端は咥え込まれ、亀頭をじっくりと舐め回される。
柔らかい重みに押しつぶされながらの刺激に、想像以上の興奮が生まれる。
だが、興奮しているのは一之瀬も同じだ。
彼女の大きな果実の先端に咲く、興奮でぷっくりと固くなった蕾がそれを示していた。
決して下品ではない、綺麗なピンク色のそれを優しく摘まむと、コリコリとした感触が指へと返った。
「んむっ!」
乳首への刺激にぴくりと一之瀬の身体が跳ね、彼女が俺のモノから口を離す。
そして視線でめっ、と訴えてきた。
「だめだよ、今は私がするんだから」
そう言うと、先ほどよりも深く俺の剛直を咥えこみ、舌での愛撫が激しくなる。
そのまま、たわわに実った凶器による挟撃も始まった。
一之瀬は両手で左右の乳を上下に揺らし、下腹部に重みを押し付けながら竿を刺激してくる。
かと思えば、今度は両手を閉じて両胸を挟み込み、互い違いに肉棒を擦り付ける。
多彩な刺激を行うことで、慣れさせないようにするためだろう。
むにゅむにゅと巨乳が押し付けられては歪み、解放されては大きく膨張する。
たわわに実った果実が形を変えながら激しく弾む様子に、視覚的にも強い興奮を覚えた。
「んぁ、はむ……っ」
一之瀬の攻撃は止まらない。
両手でぐにぐにと脂肪の柔らかさと質量を押し付けながら、俺のモノから精を絞り出そうと激しく吸い付き、咥えこみ、舐めまわす。
圧倒的な両胸の質量に完全に抑え込まれ、刺激から逃れられずに快楽が蓄積していく。
度重なる刺激に、俺は射精感がこみあげてくるのを感じた。
「一之瀬、そろそろ限界だ」
「へほう? んむ、らひへひーほ」
俺が限界を伝えると、一之瀬はおそらく「出していいよ」と答え、さらに刺激を早めた。
先程よりも上下に素早く口と胸を動かされ、疑似的なピストン運動によって射精感が昇り詰めていく。
快感が高まった肉棒が射精に備え、さらに硬く、一回り大きく張り詰めた。
一之瀬は口内の抵抗感が増したことに驚くが、嬉しそうに裏筋を舐め上げて吐精を促す。
快楽に思考が塗り潰されていく。
柔らかく大きい彼女の果肉が揺れる。
艶やかな唇が、止めとばかりに肉棒を吸い上げる。
「っ!」
限界が訪れた。
俺は無意識に彼女の両胸を横から押さえつけ、彼女の口内を犯すように思い切り精を吐き出した。
「ぐ、ぁ」
「んんっ! んぐ、むぅ」
一之瀬は苦しそうに吐き出される精を飲み込んでいく。
その姿を視界に納めながらも、思考は射精による「感覚」に半ば占有されていた。
己の肉棒が一之瀬の胸の中で周期的に脈動し、次々と精液を送り出す物理的感覚。
雄の欲望を吐き出し、目の前の雌を汚していく精神的感覚。
今俺が自覚している「感覚」は、子孫を残すため生物に組み込まれた原始的な快感だ。
俺が本当に求めているものとは別種の「悦び」でしかない。
だが、そう理解していても「これをもっと味わいたい」と本能が訴えているのもまた、事実だった。
しばらくして、吐精が収まる。
押さえつけていた胸から手を離すと、僅かに赤く掌の跡が残った。
一之瀬は俺が吐き出し終えた精をごくりと飲み込むと、肉棒から口を離す。
「うぇ、変な味……」
「全部飲まなくてもよかったんだぞ」
「ううん、綾小路くんの味、ちゃんと覚えておきたかったから」
ベッド脇に置いてあったティッシュを差し出すと、一之瀬はありがとう、と口元を拭った。
俺も少し柔らかくなった自らのモノを拭き取る。
「はい、ごみ箱」
あられもない姿でごみ箱を差し出してくる一之瀬に、感謝を述べつつ紙を処分する。
「気持ちよかった?」
「ああ……」
一之瀬は真意を確かめるようにこちらの瞳を覗きこんでくるが、満足のいく答えが得られたのか安堵の笑みを浮かべた。
「よかった。こういうの初めてだから、うまくなかったかもだけど……けほっ、けほ」
「大丈夫か?」
「だいじょぶ、ちょっとのどに絡んだだけ」
「無理はするな。それと水を飲んだほうがいい」
「無理なんてしてないよ。でも、お水は飲もうかな」
あくまでも気にしていない体で、彼女は冷蔵庫まで歩いていく。
ふと、窓の方を見やった。
雨戸で様子は見えないが、窓を叩きつける雨音は先程より増している。
まだまだ収まりそうには無いな。
そう考えたのも束の間、ラベルに天然水と書かれたボトルを飲みながら一之瀬が戻ってきた。
「あっ」
今頃になって自分の一糸纏わぬ姿に意識が回ったのか、羞恥を浮かべながら胸を腕で隠す。
彼女は俺の隣に腰掛けると、少し顔を赤らめながら反対の手でボトルを差し出した。
「えっと、はい、綾小路くんも」
「ありがたくいただこう」
俺ものどが渇いていたので、遠慮なく飲ませてもらう。
その姿を見つめ、一之瀬は悪戯っぽく呟いた。
「間接キスだ」
「今更じゃないか」
俺はボトルを締め横に置きながら答えた。
「そうだね。もう、ほんとのキス、しちゃってるしね……ん」
言いながら、一之瀬は俺の頬に手を添え、唇を近づけてくる。
そしてその距離がゼロになり、マイナスになった。
「んちゅう……んっ……は……んむ」
初めてしたくちづけより、遥かに濃厚なキス。
それはしばらく続き、空気を求めて喘ぎながら、二人の空気は徐々に暗闇に吞まれていった。
ふと、唇を離す。
至近距離で、一之瀬と見つめあう。
熱い吐息。上気した肌。濡れた瞳。
彼女は完全に、捕食者の顔をしていた。
「……綾小路くん。私、綾小路くんが欲しい」
一之瀬は俺をベッドへ押し倒し、腿上に跨る。
無意味と知りつつ、俺は最後の一線を越える覚悟を問うた。
「いいのか。もう引き返せないぞ」
彼女の口元は、淫靡に弧を描いた。
「それこそ今更、だよ」