【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
薄明かりの下で、熱だけを逃がす様なゆっくりとした呼吸が繰り返されている。
体重を掛けない様に重ねた肌から、立ち昇る汗の匂いが鼻腔を擽る。
荒かった呼吸が落ち着いて来た頃合いを見計らって、耳元で囁く様に小さな声で尋ねてみた。
「そろそろ、良いか? これで、最後だからな」
「はい‥‥‥、いっぱい‥‥‥くださいね‥‥‥」
深い呼吸の合間に途切れ途切れに返って来た声に、両の肘と膝に力を込めながら静かに動き出せば、何かに耐える様に指を絡め合った手を強く握り返して来た。
仕切り直しとばかりに腰を引けば、めぐみんの熱い肉襞に包まれた俺の聖剣エクスカリバーは、窮屈な巾着を思わせる膣口近くの締め付けで、出て行こうとするのを引き留められる。
「ああっ‥‥‥♥」
可愛い唇から切なそうな声と熱い吐息が零れて、華奢な体が強張ってびくびくと震えると、膣の中程で止まったかちんこちんこがきゅきゅきゅっと締め上げられた。
腰の動きを止めて甘美な締め付けが緩むのを待ってから、再びめぐみんの体内の最奥部を目指してゆっくりと進めば、熱い肉襞が歓迎する様にうねりながら絡み付いて来た。
お腹側のクルミの殻の感触を思わせる膣壁に、張り詰めたかちんこちんこの先っぽで挨拶するのを忘れずに、心持ち腰を沈めて突き上げる様な感じで秘肉を掻き分けて、そして一気にかちんこちんこの根元まで押し込んでお互いの下腹部を密着させれば、先っぽは膣の最奥部に納まった。
得も言われぬ気持ち良さを齎してくれる『巾着&蛸壺』の熱い抱擁に包まれれば、かちんこちんこも理性も溶けてしまい、蕩けて甘い声を漏らすめぐみんが可愛くて愛しくて更に漲ってしまう。
きゅっと瞼を閉じて、首を仰け反らせて花びらの様な唇を真一文字に結び、良く引き締まったお腹を波打つ様に震わせて、奥深くまで迎えた俺のかちんこちんを歓迎してくれている。
このまま激しい抽送に移行して、華奢な体を抉る様に突いて突き捲って、歓喜の声で啼かせてしまいたい思いがムクムクと頭を擡げるのを、鋼鉄よりも硬いアダマンタイト並みの意思で捩じ伏せながらも、それでも未練がましく甘美な膣の締め付けと、強張った華奢な肢体を震わせて細い首を仰け反らせて悶える様子を、今少し味わいたいと思うことくらいは許して欲しい。
一頻りめぐみんの反応と蜜壺の味わいを堪能したところで、引き籠りの殿堂たる蛸壺から一歩を退いて、かちんこちんこの先っぽでポルチオをロックオン、蕩けた様な甘い声で応えた唇を覆う様に塞いで舌を差し込めば、待ち切れないのか可愛い舌が迎える様に絡み付いて来た。
溢れてしまった魔力が蜜の甘さを纏って唾液に溶け込み、鼻から漏れる息すらも甘く香る。
もはや意識してイメージを構築するまでもなく、自然に浮かんだ漂う儚い糸を手繰り寄せれば、それは直ぐに紅い紐に姿を変えて、俺とめぐみんを繋ぐ魔力循環回路の接続が完了する。
拾参号機のアダムスの器の中で、白髪赤眼のモーホーなイケメンが『双方向回路開け』と指示する光景が頭を過り、声優の石田彰さんの声が聞こえた様な気がした。
どくどくと射精している訳でもないのに、腰に溜まった熱い何かに前立腺を突破される感じを覚えて、めぐみんの膣奥のポルチオを目指して駈け出す魔力の奔流が、堰を切った時とは全く異なる快感を齎しながら俺の聖剣エクスカリバーを震わせ続けた。
俺とめぐみんの深い所で繋がった回路を魔力が加速し始めれば、感覚を溶かし意識を塗り潰して文字通り一つになった俺とめぐみんが溶け合って、まるで俺の中にめぐみんがいる様な錯覚にまで陥ってしまい、それは一瞬の様でもあり永劫の様にも感じられる感覚の共有が続いた。
俺がめぐみんの胎内に注いだ魔力が、めぐみんの全身を巡ってめぐみんを俺の色に染め上げて、それと同時にめぐみんの色と甘い匂いを纏った魔力が、俺の全身を駆け巡って俺を溶かしめぐみんの色に染め上げて行き、そしてまた俺の色を纏ってめぐみんの熱い胎内へと注ぎ込まれて行く。
俺とめぐみんの間を駆け巡る魔力に、身も心も溶かされる様な感覚に溺れそうになる。
俺たちがまるで一つの生命の様に溶け合い、眩い光の中で一つの感覚に結ばれて魔力循環の臨界に達したところで、俺はめぐみんの唇を解放して回路を遮断した。
環を断ち切られた膨大な魔力は、勢いそのままにめぐみんの胎内に充填され、同時に魔力の奔流に乗せて俺も堰を切った。
『どっくん!』と、丸一日ぶりに解放されたチャンバーの内圧で初弾が前立腺を通過する感覚に、腰が砕けてしまいそうになる。
熱い滾りは俺の聖剣エクスカリバーをドクドクと脈打たせ、根元まで咥え込んでいるめぐみんの膣の絡み付く肉襞を震わせて、最後の一滴までを注ぎ込んで胎内を満たし、息を止めて全身を強張らせためぐみんは、びくんびくんと震えながら受け止めてくれた。
ベッドが軋む音さえも途絶えた静寂の中で、めぐみんの鼓動だけが聞こえる気がする。
めぐみんの呼吸が落着いたところで指を絡め合っていた手を解いて、汗で張り付いた前髪を指先で解しながら梳いていると、ゆっくりと瞼が開いて潤んだ紅い瞳が俺を見上げた。
何も言わずに微笑み掛けて見詰めれば、両手を伸ばして俺の背中を抱き締めた。
その満たされた様な表情も仕草もとても愛しい、それ以外に言葉が思い浮かばない。
汗ばんだお互いの肌が密着する感触すらも、心地良いものに思えてしまう。
華奢な体に体重を掛けない様に肘で上体を支えながら、包み込む様に優しく抱き締めれば、嬉しそうに擦り付ける頬の上気した熱さが伝わって来た。
「どうかな?」
耳元で囁く様な声で尋ねれば、めぐみんは大きくふうと息を吐いてから少し掠れた声で答えた。
「気絶しそうなくらい気持ち良かったです。今直ぐにでも爆裂魔法を撃てるくらい魔力も回復しました。でも、頭も体も蕩けちゃって無理ですね、もうこのまま眠ってしまいたいです」
同じことを考えてしまった。
めぐみんのナカに思いっ切り撃ち込んだ余韻に浸りながらも、未だに力を失っていない俺の聖剣エクスカリバーを、温かい体内に挿入したままでいつまでも繋がっていたかった。
だが、このまま眠りたいとは思っていない。
寝かせやしないぜ、何なら一晩中でもと。
「そうもいかないだろ? さあ、起きて身支度したら里に戻るぞ」
そうなんだよ、帰ってアリバイ作りしなきゃ、犯人が俺たちだってバレちまう。
そのために魔力を充填しに跳んで来たんだから、おせっせしてる場合じゃないんだ。
でも気持ち良いんだよな、めぐみんのナカは。
「え~っ? 怠惰で流され易い私のカズマは、どこに行ってしまったのでしょう?」
「めぐみんのお腹のナカだよ。あまりの気持ち良さに思いっきりイッちまったぞ」
「それなら、もう流されちゃいませんか♥」
「流されちゃったら、我慢しないでお代わりしちゃうぞ? 良いのか?」
顔を上げて間近で見詰めて、本当にシちゃうぞと腰を入れたら、『あん♥』と甘い声を漏らしてきゅ~っと締め付けて来た。うぉほほほ~い気持ち良いぞぉ。
そんなことシちゃうと動かしちゃうぞ、もう次弾は装填されちゃったんだからな?
「あんなに出したのに、まだ固いままですよ?」
「そりゃあさ、今日はまだ一回イッただけだもの。めぐみんのナカでなら何回だってイケるぜ」
「今日も私のお腹のナカで一回イッたけだもの?」
「一文字抜くんじゃない。俺は紳士だから抜くときだって優しいだろ?」
「知ってます。しょうがねえなあと言いながら、最後はいつもシテくれる優しい人です」
「だろ? しょうがねえなあ、このままお風呂に行こうか」
「えっ? このまま‥‥‥ですか?」
「そっ、このまま。いつになくいっぱい出ちまったからさ、抜いたら溢れちまいそうなんだ」
「ええっ、どうすれば良いんですか?」
「両脚を俺の腰に巻き付ける様に絡めて、両腕で首にしがみついてくれ」
「え? ええと、こう‥‥‥ですか?」
「そうそう、足首同士を引掛ける様に。んじゃ、起こすぞ」
めぐみんがだいしゅきホールドみたいに俺にしがみ付いたところで、両膝をずりずりと動かして位置を調整したら、めぐみんのお尻と背中を手の平で持ち上げる様に勢いを付けて体を起こした。
「よ~いしょっと」
「きゃあっ♥」
起き上がったところで俺の腰にめぐみんの真ん丸お尻ちゃんが乗っかると、当然ナカにぶっすりとお邪魔してるかちんこちんこの先っぽは、奥の蛸壺の間にごめんくださいシちゃう訳で、これが気持ち良いのなんのって、やっぱお代わりシちゃおかななんて思いも頭を擡げて来る。
いやいや、いかん、イキたけどいかんのだ。
誠に遺憾であるが初志貫徹、急いで戻ってアリバイ作りせねば、二度と借金は御免だとばかりに煩悩を振り払い、可愛い悲鳴を上げてしがみ付くめぐみんを乗っけたままで、ベッドの端までずりずりと移動して立ち上がれば、四十八本の手(B面)の『櫓立ち』、両手で持ち上げた真ん丸お尻ちゃんを、このまま上下に揺すれば昇天間違いなしのぶっすり体位だ。
一歩踏み出す度にナカを突き上げられためぐみんの、悲鳴みたいな喘ぎ声を耳元で聞きながら、わざと華奢な体をゆっさゆっさとを揺らしながらバスルームに向かえば、一歩ごとに無意識に反応して、きゅっきゅっと締め付けるめぐみんの蜜壺もとってもエクセレント。
締め付けられる度にかちんこちんこに漲って、めぐみんのナカで存在感を増してしまった。
自動ドアの様にバスルームのドアを魔法で開けて、バスタブのお湯を横目で確認しながら、横着型スティールでマットレスをザラザラタイルの床に敷いて、胡坐を掻く様に腰を下ろしたんだ。
そしたらめぐみんたらさ、俺の腰を跨いだまま俺を押し倒したんだよね。
抜いて洗わなきゃって、続きは帰ってからシようねって言ったんだけどさ、上気した表情でもう無理待ち切れませんって、今度は私が抜いてあげますって、腰を振ってくれちゃったんだ。
お風呂場で延長戦、抜かずの二発目イっちゃいましたってお話、すんごく気持ち良かった。
パーセンテージで、10・15・20・25・20・10 の六段階、時間にして30分の急速充填ならイケるんじゃねと、ゆんゆんの次期族長お披露目の祝宴が盛り上がってる内に戻るつもりでいたんだ。
じゃないと俺たちが、紅魔の森の円形脱毛症の犯人だってバレちまうじゃんか。
赤いずんぐり彗星のバズーカや、俺が放った爆裂矢の爆発音だって聞こえてたはずだけど、あれくらいの破壊力は爆裂魔法以外考えられないから、めぐみんが疑われることはまず間違いない。
だけど爆裂魔法を撃ったらスッカラカンになってるはずだから、そこにピンピンしてるめぐみんが現れて、お祝いの花火代わりに一発打ち上げて見せれば疑いも晴れるって筋書きだ。
今のめぐみんが本気を出せば、アレの何十倍もの威力が出せるはずだし、その上の究極もあるから、今更あの程度の破壊力で疑われるのも片腹痛いわって言える様に、わざと威力を押さえさせたんだけどさ、めぐみんは魔力を小出しにするのを嫌うから、そんなら厨二詠唱を省いて精神統一もすっ飛ばして、無駄とムラだらけでも速射性だけを優先してくれって言い聞かせたんだよ。
本気の一発なんか撃っちまったら、森ごと跡形も無く更地になっちまって、賠償問題に発展する恐れがあるからさ、最悪でも正当防衛だって言い張れるくらいに留めてくれってね。
今や世界最強の爆裂魔法の使い手なんだから、オーバーキルになっちまうぞと煽ててさ。
そのお陰ですっ転んだ赤いずんぐり彗星も仕留められたし、何とか原型を留めていた片脚と角を回収できたから、古の魔法技術の解析もその内にやってみたいと思ってる。
そして何よりも、赤ずんぐりの武装に装備に装甲も無傷で手に入れられたから、決め手を欠いて魔獣に止めを刺せない俺にとっては、飛躍のための研究材料を得られたことが大きかった。
更にはコンクリ詰めになってたフェンリルの素体も無事だったから、一撃熊と合わせて結構良い収入になるんじゃないかって期待してる。
実際にフェンリルを絶命させたのは赤ずんぐりのバズーカのはずだが、その討伐証明が俺に付与されたのは、この世界の鷹揚さ故なのかもしれないけど、これは嬉し過ぎる誤算だ。
なんだか呆気ない幕切れで、紅魔族の誰しもが恐れたもぐにんにんは灰になってしまった。
念のためにめぐみんのスキルカードの討伐欄を確認すると、もぐにんにんの名が刻まれていた。
ゆんゆんの族長試練の突破で逆転した二人の立場も、試練以上の成果を上げためぐみんが再逆転を果たした形だから、それを公表するかは置いといて、これで本人の蟠りは払拭されたと思う。
魔力スッカラカンで地面に大の字になって、憑き物が落ちた様にすっきりとした笑顔で夜空を見上げている姿に、やっぱりめぐみんはこうでなくちゃと思わされるな。
手早く戦利品を拾い集めた俺は、泥だらけのお姫様を回収してテレポートで跳んだって訳さ。
一瞬で跳んだ先は昨日の昼間に卵を買いに来た商店街、そう、駆け出し冒険者の街アクセルだ。
商店街の裏通りに建っている元倉庫、俺が計画して投資したご休憩処に年間契約している秘密の隠れ家のあの部屋が目的地。
別にめぐみんの実家でも、アクセルの屋敷でも、第二爆裂道場でも構わないんだが、あれだけ動き回ったらお風呂に入りたいじゃん、文明人の俺としてはさ。
もちろんどこでも良かったんだけど、ドアを開けたら即いちゃいちゃしたいし、その間に自動でお風呂が沸くよって施設が、ご休憩処だけだったってのが理由。
めぐみんの魔力を回復させたら、急いで戻んなきゃイケないからね、時間が最優先ってこと。
とにかく時間優先で、身動きできないめぐみんベッドに降ろしたけど、手だけは洗わないとね。
時間優先なら二本指のポルチオダイレクトがあるじゃないかって?
うん、それも考えたんだけどさ、ほら、めぐみんも盛り上がっちゃってたからさ、察してよ。
俺は察して挿したんだよ、ぶっすりとね。
もちろん挿入前の前戯は必須だから、盗賊衣装を脱がしながらちゅっちゅ撫で撫で揉~み揉みと行きたいとこだけど、超絶無敵絶対不感症の三角ビキニアーマーをお召しだからね。
速攻で盗賊衣装を脱がして『しゅるり』して武装解除した途端、花蜜が溢れて来たんだよ。
もうイクっきゃないじゃん、始めちょろちょろナカぱっぱ、めぐみん啼いてもアレ抜くなって。
え~と第51話だったかな?
予定より時間をオーバーした俺とめぐみんは、宴会が続く広場近くの物陰に帰って来た。
30分コースの魔力充填で蘇った破壊神の化身は、何だかふわふわとした覚束ない足取りで俺の手を引いて、宛ら平成時代のFラン大のコンパの様な盛り上がりを見せる輪の中心に向かった。
これをドンチャン騒ぎって言うんだろうなと思えるくらいの喧騒の中心で、酔いつぶれた三番目の恋人の金髪お嬢様を膝枕していた二番目の恋人の銀髪娘が、お帰りと笑って手を振ってくれたんだが、あの表情を見る限り俺たちがナニをしてたのかお見通しらしい。
オリハルコン製の銀色のヤツは?と辺りに目をやれば、順番に紅魔族の娘たちをナカに入れて、オリハルコンの魔法耐性を実演して見せていたが、ナカに入れた娘たちの体形に合わせて、サイズもプロポーションもフィットして変わっているのは、中々に興味深いものがあるな。
めぐみんは俺と手を繋いだままでごく自然に輪に入って行き、ライバルの試練突破を心から喜んでいると、極自然におめでとうと言葉を掛けていたその横顔には、何の気負いも見られなかった。
「ありがとう、めぐみん。やっと、あなたという強大なライバルを越えられた様な気がするわ」
おおっ、あの引っ込み思案のコミュ障娘にしては結構大胆なご発言だ。
「そうだったのですか? 私は全然気にしていませんでしたが、それは良かったですね」
お前、今日も勝ちって手帳に毎回書いてたじゃないかよ。
余裕カマシて自然な笑顔で往なされて、カチンと来たのかゆんゆんの表情が少し硬くなった。
「姿が見えないから、どこかで悔し泣きでもしてやしないかと心配してたのよ? ねえ、さっき森の方で爆発音が響いてたけど、あれってめぐみんじゃないわよね?」
「何を馬鹿なこと言ってるのですか? 知っての通り私は爆裂魔法に全てを賭けてますから、一発放ったら身動き一つ取れなくなってしまうことは、あなたも良く理解してるでしょうに」
「じゃあ、どこに行ってたのよ?」
「どこにって、家に決まってるじゃないですか。私は文明人ですから、お風呂には毎日入りたいんです。あれ、そう言えばゆんゆん、ひょっとして、帰って来てからそのままなんですか?」
「だ、だって、直ぐに評議員の皆さんに報告して、そのままの流れで宴会になっちゃって‥‥‥」
「なるほど、花も恥じらう乙女が汗臭いままと‥‥‥」
「な、なんてこと言うのよ? めぐみんだって、カズマさんと二人で今まで何してたのよ? 結構な時間、いなかったじゃないのよ」
「だから、お風呂ですと言ったじゃないですか」
「ま、ま、まさか、二人で‥‥‥? そう言えば、二人から同じ香りがするわっ!」
「今更何を言ってるんでしょうね、この未通女の行かず後家の耳年増は? あなたの初登場のセカンドシーズンの第二話を思い出してくださいよ。ほら、ウィズの魔道具店での下りです。私の負けにしといてあげるなんて意味不明なこと言いながら、逃げてったじゃないですか?」
「‥‥‥ねえ、ひょっとして私、彼氏ができるまでずっと勝ち誇られるの? 彼氏がいたら偉いって訳じゃなくない?」
「そうですね、私の負けで良いですよ。私はこの人と小さな幸せを築き上げて行きますから」
そう言ってめぐみんが俺の左腕に縋り付いたときだった。
ついさっき森で対峙した魔獣や赤ずんぐりとは全く違う圧迫感に襲われた。
絶対零度の瘴気を纏って、背後からねっとりとねめ付けて来る様な悪寒に背筋が震えた。
「サトウ・カズマ君だったね? 今の話、一体どう言うことなのか説明してくれるよね?」
凍りそうなその声に、振り返っためぐみんが叫んだ。
「お、お父さんっ!」
幽鬼の様な形相でふら~りふら~りと近付いて来たのは、ひょいざぶろうーお義父さんだった。
「あっ、お義父さん、お帰りなさ~い」
俺は努めて明るく挨拶した。