【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
昨日は紅魔の森で組んず解れつ上になったり下になったり、一撃熊と濃厚な一夜をお過ごしになられたお嬢様は、徹夜明けのまま宴会へと突入なさった訳で、あの変態鎧をして『汗臭さと酒臭さの二重奏で、あたい頭がクラクラしたの、また新しい扉が開いたの』とまで言わしめた。
そんな香りの二重奏に塗れたお嬢様を、臭気遮断の結界で丁寧に包装してからおんぶして、族長邸つまりはゆんゆんの家まで運び、一昨日夜這いを掛けた二階の客室の隣室のベッドに遺棄した。
三人掛かりでやったみたいだけど、意識がない人間の着せ替えって結構大変なんだよな。
やれやれと一仕事終わったところで、飲み直そうって話になった。
「んじゃあ、ゆんゆん、台所貸してくれよ。軽く摘みを作ってるから、その間にクリスと風呂にでも入って来なよ」
「それじゃ、お言葉に甘えますね。お酒とグラスの場所は、めぐみんが知ってますから」
俺たちは一回風呂に入ってるからと言って、とても汗臭いゆんゆんと普通に汗臭いクリスを風呂に行かせたら、先程の件についての事情聴取と言う名の取り調べが始まるってのが普通の流れだ。
これを面倒臭いと感じるか、はたまた言葉のキャッチボールをすることで安心感を得ようとしてるんだなと思いやれるかで、関係性の理解の度合いが計れるってネット記事で読んだな。
「つまり、クリスに不意にキスされたところを、ゆんゆんに目撃されてしまったと?」
「うん、そんで口止めをお願いしてたとこだったんだ」
「口封じじゃなくて?」
「どんな風にだよ? ヤッちまうのか?」
「もちろん、文字通り唇で塞いでしまうのですよ。カズマは得意じゃないですか」
「そしたら爆裂魔法が炸裂して、婚約した日が命日になっちまうじゃないか」
「大丈夫です。私は思い出を胸に、一人で強く生きて行きますから」
「テレポートで逃げるしかないな」
「その手がありましたね、それなら信じるしかないですね」
「おんや? やけにあっさりしてるじゃん」
「私はカズマの婚約者ですよ。カズマの言葉を信じないで、誰の言葉を信じるのですか?」
「んじゃ、今の一連の流れは?」
「唯単に、カズマと言葉のやりとりをしたかっただけです。取り立てて深い意味はありません」
「そうとも言えないんじゃないかな? なんせ俺たち酔っ払いだから」」
「確かに目的はありますね。ここはゆんゆんの家の台所ですから、カズマと甘い雰囲気になって、歯止めが効かなくなってしまったら困るかなあなんて思いましたね。特に今夜はお酒に酔っていますから、自分でも流され易くなっている自覚があります。それに、唯でさえ婚約したことで気分が盛り上がっていますから。ああ、魔力を充填してもらったこともありますね」
「なるほど、知力にも優れる紅魔族は、酔っててもしっかりしてるってことか。俺とは違うなあ」
「あん、言ってる傍から抱き締めないでくださいよぅ、また潤んで来ちゃうじゃないですかぁ♥」
「だって俺、めぐみんみたいに意思が強くないもん」
「んもう‥‥‥、ばかぁ‥‥‥♥」
むふふ、か~わいいなあ、細い腰をきゅ~っと抱き締めて唇を重ねれば、俺の首に両手を回してすぐに応えてくれる。
お互いの唇を啄み合ったら、可愛い唇を包む様に強く吸って割る様に舌を差し込めば、待ち焦がれてたみたいに小さな舌が迎えてくれる。
ぴちゃぴちゃと水っぽい音を立てながら、お互いの唇を貪り合って、踊る様に舌を絡め唾液を交換し合って、華奢な背中を撫で回しているとめぐみんの吐息もどんどん甘くなって来る。
唾液の糸を引きながら唇を解放して見詰め合ったら、やっぱそこはお約束の‥‥‥
「ウヲォッホン!」
はい、咳払いですね。これも良く用いられる場面転換時の演出。
「早々にあたしたちをお風呂に追いやって、ナニすんのかなあって思ってたら、案の定だったね。ほら、ゆんゆんの方が当てられちゃって真っ赤になっちゃった」
「どの辺りから覗いてたんだ?」
「ん~とねえ、『流され易くなっている自覚があります』って下りから。そう、めぐみんも盛り上がるよねえ、あんなに熱烈に想われてたら。それで? 魔力充填までシテもらってってたんだあ」
「ずっと覗いてたんですか?」
「うん、ゆんゆんと二人で固唾を飲んで、最初のちゅっちゅから。見てる方がドキドキしちゃうくらい素敵なキスだったよ。邪魔しちゃ悪いかなあとも思ったんだけどさ、カズマがエスカレートしそうだったし、ゆんゆんが耐えられなくなる前に水を掛けようと思ってさ」
「ど、どうして、水を掛けるの?」
「こら、クリス。初心な次期族長殿はご存じないだろ?」
「ええ~っ、ゆんゆん知らないの? 動物の交尾を止めさせる、一番手軽で効果的な方法だよ」
「こっ、こっ、交‥‥‥、お、お台所で‥‥‥」
「しっ、しませんよっ! さすがにそこまでは‥‥‥」
「人んちだもんな」
「自分ちなら?」
「そりゃ、クリスだろ?」
「ええ~っ! まさか‥‥‥? 出発前のあのエプロン姿って‥‥‥」
「そこは、クリスですからね」
「あ~っ、二人とも酷~い。あたしだけぇ?」
「まあまあまあ、夜は長い。さあ飲み給え、ゆっくりと語り合おうではないか」
人んちの居間のソファーで、婚約者と二番目の恋人を侍らして酒盛りしてるって状況なんだけどさ、二人とも酒が入ってるから結構大胆になってて、口も軽くなっちまってるんだな。
お代わりのワインを取りに行ったゆんゆんが戻って来たときには、めぐみんは俺の膝の上に乗っかってしな垂れ掛かってたし、クリスも俺にぴったりと寄り添って抱き付いてる。
そんな俺もめぐみんの服の隙間から手を差し込んでたり、もう一方の手でクリスの腰を抱いてたりもするんだが、ほら、基本的に皆酔っ払ってるから、吐息が妙に甘ったるくても、目がとろんと潤んでても気付かないもんなんだよ。
だけど、両手が塞がってるからさ、摘みを取るのもお酒を飲むのも自分じゃできないんで、ほぼ要介護状態なんだけどさ、ここまであからさまに態度に出ていると、いくら鈍感な次期族長殿でもさすがに気付いてしまうんだよな。
「ねえ、めぐみんはともかく、どうしてクリスまで?」
「それはねぇ~、あたしもこの二人の家族だからよぅ♥」
あ~あ、クリスは自分からバラしちまって、きゃははと笑いながら俺の頬にぶちゅ~と。
ゆんゆんは大きなお目々をパチクリさせて驚いている。
「め、めぐみんは、それで良いの?」
「良いって言うより、私が望んだのですよ。クリスも家族になってくれることを。でも内緒にしてくださいね、特に私の家族には」
「え? え? え? なんで?」
「なんでって聞かれても、ねぇ~、クリスぅ♥」
「そうだねぇ、自然とこうなっちゃったねぇ、めぐみ~ん♥」
「か、カズマさん、こ、これは、いっ、一夫多妻と言うことですか?」
「そう言うことです、次期族長殿。いずれはクリスも妻に迎えます。だから暫くはご内密に」
「じゃ、じゃあ、さっきのは?」
「さっきのって、何ですか?」
「え、宴会のさ中に、クリスがカズマさんに‥‥‥」
「クリス、抜け駆けしたんですか?」
「いやぁ、めぐみんが羨ましかったもんでさぁ。ほんの出来心だよぉ、軽~く唇にちゅっとね」
「それは聞き捨てなりませんねえ、だめですよ、返してくださいね」
俺の膝の上のめぐみんは、クリスを引き寄せてそのままぶちゅ~と。
おやおや、舌まで差し込んでますねえ。
正面で見ていたゆんゆんは完全に固まって、再び酸欠の金魚みたいに口をパクパクさせている。
これは処女には刺激が強過ぎたかな?
漸く気が済んだのか、満足気な表情でめぐみんがクリスの唇を解放すると、クリスはへにゃっとめぐみんの上に崩れ落ちたんだが、いや、二人に乗っかられていると地味に重たいんですが。
なんだか勝ち誇った様な笑みを浮かべて、濡れた唇をぺろっと舐めためぐみんは、クリスの銀色の髪を撫でながら『こんな家族も楽しいですよ』と、引き攣っているゆんゆんに微笑んだ。
多分その後も、それほどしっちゃかめっちゃかなことにはならなかった‥‥‥と思いたい。
若さ故の過ちも犯してはいない‥‥‥とは、記憶が曖昧なんで言い切れないかもしれない。
ナニがとは言わないけど、少なくともめぐみんとクリスまでならまだ大丈夫、セーフだ。
目が覚めたら両腕両脚が動かせなかったし、前にもこんなコトあったよなと思い出しながら天井を見上げたら、何となく見覚えがある様な気がするから、『知らない天井だ』って今や古典に近い台詞の使いどころじゃなくて、本当の古典のここはドコ私はダレ状態ではなかった。
それでね、毎回つうかこれが二回目なんだけどさ、左腕に当たっているプニプニの方が右側よりもあるし、左手に当たってるのがふかふかの若草めいた感触で、右手の方がすべすべなんだよな。
つまりこれは、左側が黒髪で右側が銀髪で確定ってこと。
横目で窓の方を見ると、うん、これも確定、一昨日お邪魔した部屋でした。
長めの黒髪やたぷんたぷんの感触はないからこれはセーフ、過ちは起きてない、うん良かった。
それにしても外はすっかり明るくなってるから、取り敢えず起きなきゃと思っても両腕も両脚も封じられてるもんで、唯一自由な両手の指で朝のご挨拶をば、さてさてどちらが先に起きるかな?
中指の第一関節まででお目覚めになったのは、ふかふかの方でしたね。
すべすべの方はと言うと、二本を根元まで、絶対に寝たふりしてたと思うぞ。
狸寝入りにはペナルティーが必要ですねと婚約者様が仰るもんで、二人掛かりで成敗した。
つってもほら、昨夜散々呑んでるから圧迫したり過激なことすると拙いじゃん。
族長邸の客室で粗相なんかしちゃった日には、末代まで言い伝えられそうじゃんか。
だから、俺がぺろぺろシテる間にめぐみんが行って来て、交代でめぐみんが撫で撫でちゅっちゅシテる間に俺も放水訓練して来たの。
クリスはって? もちろん罰ゲームだもん、限界まで耐えてもらったぜ。
ガウンも纏わずにスッパのマッパですっ飛んで行ったから、その間に即席お清めセットを召喚してめぐみんとお互いに清め合っていたら、マッパのスッパが戻って来てズルイって言うもんだからさ、二人掛かりで心を込めてお清めしてあげたんだ。
お湯を張った桶を膝立ちで跨がせて、前からめぐみんが後ろから俺が、それはもう丁寧に。
ちゃんとお清めできてるか舐めてみて『塩味なし』と指差し確認したり、指挿したり。
まあ、その時点で三人ともスッパのマッパだから、当然ヤルべきことは決まってる。
もちろんサウンドインスレイション掛けた状態で、どんだけ声を出しても外に漏れない様にさ。
朝からお突かれ様な二番目の恋人をおぶって三人一緒に一階に下りたら、呆然とと言うのが一番しっくり来る表情で、次期族長殿が居間のソファーに座っていらっしゃったんだが、う~ん俺たち昨夜何シタんだろうか、俺たちに気付いた途端まるでバネ仕掛けの人形の様に立ち上がった。
「お、おはようございますっ‥‥‥」
う~ん、明らかに動揺してるし。
「おはよう、ゆんゆん。え~と昨夜はその、調子に乗り過ぎちまって、迷惑掛けちゃったかな?」
「い、い、い、いえ、そ、そ、そ、そんなことは‥‥‥」
「おはよう、ゆんゆん。あれ? カズマは憶えてないの?」
え? やっぱ俺、何かやらかしてんの?
「おはようございます、ゆんゆん。昨夜は皆、相当に酔っていましたからね。ゆんゆんも気にしたら負けですよ?」
「そ、そ、そ、そうよね‥‥‥、酔っ払ってた‥‥‥もんね」
「なあ、俺、何か悪いことしちゃった? え~と、お詫びしなきゃいけないなら、真摯に反省して再発防止に努めたいと思うんだけど」
「う~ん、アレが悪事に該当するかは判断が分かれるところだねえ」
「私は別に気にしてませんけどね」
「おっ、さすが婚約者は余裕だね? それにカズマも謝っちゃいけないと思うよ?」
「わ、わ、わ、私も気にしてませんから‥‥‥」
やっぱ、何かやらかしてしまったみたいだが、全く記憶にございませんなのだ。
ラファエル先生に尋ねてみても、黙りこくったままで全く返答がなかった。
お詫びするにも何を謝らなきゃいけないのかわからない状態では、謝罪が逆効果になっちまう。
さて、困った。
とっても気まずい雰囲気の中で遅い朝食を摂っていると、とっても気まずそうな顔したお嬢様が下りて来た。
「おはよう、皆揃って‥‥‥、いや、どうして皆がいるのだ?」
「おはようございます、昨夜泊めてもらったんですよ」
「おはよう、ダクネスはカズマが運んでくれたんだよ」
「おはよう、ダクネス。昨夜は大人気だったな、ポーズも決まってたぜ」
「おはようございます、ダクネスさん。あの後、すっかり主役の座を奪われちゃったんです」
「一体何があったのだ? 私はすっかり酔い潰されてしまって、寝てしまった様なのだが?」
「カズマがねえ、衆目環視の中で試練を乗り越えたんだよ」
「カズマが? 何の試練なのだ?」
「凄かったですよ、ひょいざぶろーさんに向かって『めぐみんをください』って」
「そうだったのか? 私も見たかったな、だが、どうして試練なのだ?」
「私を嫁にしたくば、試練を乗り越えてみよって、お父さんがノリで言っちゃったんです」
「なるほど、詳しく聞きたいな」
「その前にダクネスはお風呂に行った方が良いよ。さすがに凄いことになってるよ」
「そうなのか? 確かにあれからずっとお風呂にも入ってなかったか‥‥‥」
「アイギスが言ってたぜ、新しい扉が開いたって」
「な、な、な、何なのだそれは?」
「臭恥プレイだってよ、早く風呂に行け」
『みゅいん』と、謎の効果音を発して真っ赤になったダクネスは、逃げる様に食堂を出て行った。
お蔭で気まずい雰囲気は吹き飛んでしまったのだが、俺が何をしでかしたのかは謎のままだ。
仕方ない、後でこっそり二人に聞くか。
臭気を洗い落として若い女性らしさを取り戻したお嬢様が戻って来て、一人でお食事を召し上がっていらっしゃる横で、お茶を啜りながらこれからのことを話し合っている。
最初の予定はアルカンレティアまで行って、家出したオカンの真意を確かめるつもりだった。
そこへ族長試練に挑むゆんゆんに協力する代わりに、紅魔の里まで運んでもらって旅程を短縮して、更にはゆいゆいお義母さんがアルカンレティアまで送ってくれると言うご厚意に甘えて、里への滞在を延長してたんだ。
ゆんゆんも無事に試練を乗り越えたし、ついでと言う訳でもないが、めぐみんとの婚約も認めてもらえたから、次はいよいよアルカンレティアに向かおうとしている訳だ。
ゆんゆんとめぐみんの話では、アクアとセシリーが駅馬車を乗り継いでいるなら、そろそろアルカンレティア着く頃だと言うので、それなら俺たちも向かおうとなったのだが、試練に挑むゆんゆんの前衛として協力したダクネスも、試練が終わったから当然ついて来ると言う訳で、更にはゆんゆんまでもが行くと言い出したのだ。
元々は俺とめぐみんにクリスの三人で行くはずだったのが、二人増えて五人になる訳だが、ゆんゆんは俺たちを連れてアクセルの街から跳んだから、それより近いアルカンレティアなら全然余裕だと言うし、今の俺でも座標さえ確認できれば跳べてしまうが、それを知るのはめぐみんだけだ。
俺がテレポートを使えることはもう暫くは伏せておきたいから、アルカンレティアに跳ぶ手立てをどうするかは、一度ゆいゆいお義母さんと話してからだし、俺とめぐみんの今後のことも、まだひょいざぶろうーお義父さんと話し合えていないからと説明して、俺とめぐみんは一旦帰り、夜にもう一度集まろうと言う結論になった。
族長邸を出てめぐみんの家に向かう道すがら、仲睦まじく腕を組んで歩いている俺たちに、里のみなさんがおめでとうと声を掛けてくれる。
その祝福の声に応えながら歩いていると、めぐみんが怪訝そうな目を向けていた。
「カズマはどうして、テレポートを使える様になったことを言わなかったのですか?」
「そりゃ決まってるじゃん。もう暫くはめぐみんと、二人っきりで飛び回りたいからだよ」
「例えば、どこへですか?」
「日課の爆裂でもさ」
「そう言えば、まだお昼前でしたね?」
辺りを見回して人影がないことを確かめためぐみんは、俺の正面に回って体を預けて来た。
見上げる紅い瞳がちょっとだけ熱を帯びて、まだ時間がありますよと訴えている。
俺は左手でその背中を抱いて、右手を広げて空に突き上げた。
一瞬で直径2メートルのステージの上に立っていた。
抱き付いてるめぐみんの顎を指先で持ち上げる様に顔を上げさせると、嬉しそうに瞼を閉じた。
一頻り柔らかい唇と可愛い舌の感触を味わったところで、張り出した岩の庇の下へと歩きながら指の一振りで風を起こして、積もった埃を吹き飛ばしてお掃除完了。
石積みのイグルーの脇にいつもの敷物を召喚して広げてサンダルを並べたら、杖に帽子にローブにブーツ、そして超絶無敵絶対防御の三角ビキニアーマーを召喚する。
めぐみんがお召し替えしている間に、温泉と水回りを点検したら日課のお時間だ。
ビキニアーマーの上に纏ったローブから、スラリと伸びた健康的なおみ足が何度見ても素敵だ。
今日もブーツは履かずに、サンダルでステージに上がるみたいだね。
本日のエンターテイナーの手を取って、ステージへとエスコートすれば、ハイテンションな紅魔のセンセーは、ポーズを決めて名乗りからお始めですよ。
即興詩の呪文を歌う様に詠唱し、突き出した杖の宝玉に魔力を纏わせて色取り取りの光を舞い踊らせながら、彼方の大空に多層の魔法陣を展開した。
そして気合一閃。
「エクスプロージョン!」
段々と低くなりつつある外輪山の頂の一つに突き刺さった光の柱は、山頂を巨大な火焔の球で包み大爆発を起こして、これも巨大なキノコ雲を立ち昇らせる。
衝撃波から遅れて爆発音が響き渡り、更に遅れて届く爆風から道場を守るために風魔法の結界を展開したら、魔力切れで倒れるめぐみんをお姫様抱っこして介護エリアに撤退だ。
「ナイス爆裂、今日はまた一段と破壊力が増したな」
「カズマと結ばれた喜びを表現してみました」
ならば俺も、めぐみんと結ばれた喜びを表現してあげねば。