【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
「おやあ、不穏な魔力が漂ってると思ったら、二人だけでお昼ご飯とは珍しいね?」
声を掛けて来たのは、もっふもふのぽんぽこ尻尾がドレードマークの魔法使いのリーンだった。
俺たちがパーティーを組んだのと似た様な時期に、俺とは逆に男三人とパーティーを組んでいた紅一点のウイザードだが、偏見から俺の立場を誤解したリーンの仲間のダストに絡まれたときに、女に囲まれて羨ましいと言いやがったダストの奴とパーティーを入れ替わって、ゴブリン討伐の依頼を受けて一緒に活動したのも、今となっては懐かしい思い出だ。
今でも気安く言葉を交わす冒険者仲間の一人でもあるし、魔法学院出で中級魔法からスタートしている彼女にとって、この世界の常識を無視するかの様に初級魔法を駆使する俺のことを、尊敬とまでは言わないが一目置いてくれている、ギルドの酒場で合えば魔法談義を肴に盛り上がったりもする稀有な関係の存在だ。
因みにドレードマークの大きな縞のもっふもふの尻尾は、自前だともファッションとしての付け尻尾だとも言われているが、誰一人として真相を知る者はいないし、そもそも彼女の頭には尻尾に見合ったぽんぽこの丸っこいケモミミもないから、おそらく後者であろうと想像している。
それにしてもこの魔道具の仕掛けを知るウィズと見通す悪魔の仮面の店員や、商店街の裏通りにひっそりと佇むあのお店の店長さんならともかく、中級の魔法使いとは言え人間のリーンが、認識阻害の腕輪の効力を看破して、俺たちに声を掛けて来たことの方が驚きだった。
「驚いたな、どうして気付いたんだ?」
「う~ん、似た様なのを前に見たことがあるんだよね。気配を薄めて意識に留めない魔法って言うのかな? それともう一つ別の結界みたいなのが、ここだけを覆ってたんだよ。こりゃあ何か悪事を企ててる奴でもいるのかなと思ってさ、顔を見てやろうじゃんかと近付いたら、顔馴染の二人が仲睦まじくきゃっきゃうふふしてるじゃない。秘密のデートなの? 相変わらずカズマは意表を突く魔法の使い方を見せてくれるよねえ」
「なるほど、参考になったぜ。魔法を使ってること自体まで隠蔽しないと、見る奴が見れば簡単に見破られるってことだな?」
「因みに気配を薄めてるのはわかったけど、この結界は何なのさ?」
「俺のオリジナルだよ。声や音を漏らさないための遮音魔法さ。一方通行で、周りの音は聞こえるけど、中の音は漏らさないって仕様だ。他の奴らには言ってくれるなよ」
「ふ~ん、そうやってこっそりとデートしてたんだ? カズマは芸が細かいねえ、めぐみんも普通の女の子の服着てるし、遠目じゃ全然気付かなかったよ」
「だけど、リーンにはバレてしまいましたね」
「デートってとこは否定しないんだ? 暫く姿を見なかったけど、どっか行ってたの?」
「実は俺たち婚約したんだ。めぐみんの両親に許しをもらいに、紅魔の里の実家に行ってたんだ」
「えっ、もうそんなとこまで進んでたんだ。そっかあ、おめでとう。以前から距離が近いなあって思ってたけど‥‥‥、そうだったんだ。うん、何だか羨ましいね、おめでとうお二人さん」
「ありがとう、リーン。まだ婚約しただけで結婚はまだ先のことですから、冒険者も続けますよ」
「じゃあカズマは、あいつらの中には入らないんだ?」
「あいつらって? そう言やダストもあの中にいたなあ。何なんだ、あの連中は?」
「セレスディナって言う最近この街に来たソロのプリーストなんだけど、回復魔法が得意みたいで治療してもらった男の冒険者たちが、セレス様って呼んでやたらと崇めて慕ってるのよ」
「そうなんですか? あの中にはアクアに蘇生してもらった人たちまでいましたね」
「確かにな。命の恩人に対しても、あそこまでの態度は見せてなかったよな? ところで、どうしてリーンも昼間っからこんなとこにいたんだ? あっそうか、またダストに金を貸したんだろ?」
「そっ、そうなのよ。急に貸してくれって言うもんだからさ‥‥‥」
「なるほど、そう言うことだったんですね?」
「えっ、あっ、そっ、そろそろ私行くね。あっ、ご、ごめんね、せっかくのデートなのに邪魔しちゃって。こっ、婚約の話は、暫くは内緒なのよね?」
「別に構わないぜ、俺はめぐみんと夫婦になるって腹を決めてるから」
「そっ、そうなんだ‥‥‥、ホント、ごめんねめぐみん。じゃ、またね」
そそくさと立ち去ったリーンは、もっふもふの尻尾を左右に揺らしながら、例の一団が去った方に駆けて行ったんだが、きっとまた‥‥‥‥‥‥なんだろうな。
「苦労してるみたいですね?」
「ダストの野郎だしなあ‥‥‥」
俺は人差し指と親指で作った輪っかで、遠ざかるモッフモフを眺めていた。
「いつまでリーンの後ろ姿を見てるんですか? そんなにあの尻尾が気になるんですか?」
「ケモミミでもないのに、あのもっふもふの尻尾はどうしてなんだろ?」
「カズマは獣人にも萌える人なんですか?」
「どっちかって言うと尻尾だな。天使の翼や妖精の透明な羽根と一緒だよ。ファンタジーだな」
「ふ~ん、例えば私が獣人だったら、どんなイメージを描きますか?」
「獣人のめぐみんだったらか? そうだなあ、やっぱ、しなやかな黒猫ってとこじゃねえかな?」
「すると、クリスなら銀毛の猫ですね。ダクネスだと‥‥‥、イメージが湧きませんねえ、乳牛でしょうか? う~ん、ゆんゆんだったら白黒の乳牛って感じですけど、ダクネスなら‥‥‥金色の牛と言うのも変ですねぇ‥‥‥」
確かにダクネスの場合は難しいけど、そっかあ‥‥‥、めぐみんの獣人コスかあ、カチューシャの付け耳と長い尻尾で、うん良いな、語尾には『にゃん』を付けてもらって、銀毛のクリスと一緒に‥‥‥、ヨシ、創作意欲が湧いて来たから作っちゃおう。
「カズマが望むのなら、私はどんなプレイでも受け入れますよ?」
なんて恐ろしい娘、あたいの思考を読んだわね?
「ところで、何の話をしてたんだっけ?」
「リーンの乱入で話がどっか行っちゃってましたね。これから家に帰って、話をしなきゃいけませんねと言うところまでです。アルカンレティアにはゆんゆんのテレポートで行くことになりましたと伝えて、アクアと話ができたら一度戻って来ますと言えばすぐに終わるでしょう?」
「そうだったな、めぐみんの実家の改装用設備一式を無限収納に放り込んであるから、リフォームの段取りをお義父さんと話し合おうと思ってたんだ」
「え? そんなことまで考えててくれたんですか?」
「そんなに大したことじゃないよ、まず最初は水回りとトイレからだな。アクセルの屋敷で使ってる技術を順番に整えようと思ってる。テレポートが習得できたから、日帰りでも工事に通えるさ」
「嬉しいです。頼れる旦那様ですね」
「だけど、お義父さんのプライドを傷付けない様に気を配らなきゃなとも思ってる。つうことで、めぐみんも一緒に話に入ってくれるよな?」
「ええ、もちろんです。お台所も洗面所も水栓が付くんですね、何よりトイレが嬉しいですね」
「風呂桶や汲み置きの水瓶の水って、裏の井戸水なのか?」
「そうですね、お母さんが毎日魔法で汲み上げてますから」
「オカンみたいに魔法で出してたら意味ねえなと思ったんだが、そうか、役に立ちそうだな」
「お母さんもクリエイトウォーターは使えますが、そもそも水筒代わりって認識ですから、アクアやカズマの様に大量に出す人はいませんよ。実は、カズマがお料理するときにお水をガンガン使うのを見て、お母さんも驚いてたんですが、指の一振りの一瞬で水瓶を一杯にするのには、もっと驚いていました」
「そうだったの?」
「言われましたよ、良い人を見付けたわねって」
「そ、そうか‥‥‥?」
確かに前世は現代日本人だったから、衛生環境の考え方やインフラの土台が違うもんな。
中央アジアの遊牧民や砂漠の民だったりしたら、水に対する意識は全然違ってたろうと思う。
アクセルの街だって川の岸辺だから、どこ掘っても水は出るし、大きな風呂屋まであるもんな。
紅魔の里だって山の懐で水田まであるくらいだから、元々水には不自由してないみたいだけど、何でも魔法頼りの力尽くだから、上下水道とか水栓なんて必要もなかったんだろう。
浄化の魔法が使える奴は、着替えも洗濯もしねえし風呂にすら入らねえもんな。
ある意味気の毒だと思うよ、一緒に入って洗ってあげる楽しみを知らないんだから。
「さて、そうすると常識の根幹が異なる訳だから、勝手に思い描いて、どうです便利でしょって訳にはいかないな。一度アクセルの屋敷に招待してウチの設備を見てもらうか? そうすりゃ、あれは要らない、これは欲しいって具体的な話が詰められるだろ?」
「私はカズマの発明の数々は自然に受け入れられましたけどね。あまりの便利さに慣れてしまったら、お父さんの性格からして堕落だと言い出しそうな気もします。あれで結構頑固ですから」
「やっぱ、そうか。んじゃ、めぐみんの実家のリフォームは一旦保留だな。んじゃ、オカンの一件が片付いてから招待するってとこでどうだ?」
「その方が良い様な気も、しなくはありませんが‥‥‥」
「何か問題でもあんのか?」
「ここで三人も囲ってますと? バレたらですけど‥‥‥。それに、アクアは口が軽いですから」
「そっか、オカンて大問題があったな。あいつの場合、悪気のなさが最悪の結果を招き寄せてくれるからな。今のとこオカンにバレてんのはクリスとの関係だけだから、そこに婚約者の家族を招待したら、『どっちが第一夫人なの?』なんてナチュラルに聞いちまいそうだな。いや、間違いなく言い出すだろうな。う~ん、困ったな」
「やっぱり優先順位で考えましょう。実家のリフォームは有難いですけど、建てたばかりですし、特に困ってもいないみたいですから、急ぐ必要もないと思います。カズマの気持ちは嬉しいですけど、昨夜以上に頼り甲斐があるところを見せなくても十分ですよ。試練は果たしたんですから」
「いやあ、あれだって悪魔パワーの魔道具頼りで、月夜限定だからな」
「と言うことで、お母さんに頼らずにアルカンレティアに行くことだけを伝えましょう」
「そうだな、そうしよう。もういつでも跳べるんだから、焦る必要はないか」
「ところで、次の議題はそのアルカンレティア行きですが、ゆんゆんが同行します」
「テレポートで運んでくれるんだから、そりゃ一緒に行くわな」
「やっぱり憶えてませんね?」
「えっ、俺、何かやらかした?」
「カズマと言うより、ゆんゆんですね」
「それ、昨夜の話?」
「魔力充填の話ですよ。お台所でカズマと話していたのを、盗み聞きしていたじゃないですか」
「そう言えばクリスまで復唱してくれちゃったもんな。ヨシ、今度お仕置きしたろう」
「その言葉があの娘の何かを刺激しちゃったみたいで、どうすれば魔力の受け渡しができるのか、どれくらい魔力を移せるのか真剣に聞いていたんですよ。あの凶悪な胸部装甲をカズマの腕に押し付けながら『教えてくださいっ、カズマさん!』って、酔っ払いらしく恥じらいも忘れて」
「全然憶えてないんだけど、まさか‥‥‥、実演シテ見せちゃった‥‥‥とか?」
「ええ、それはもう手取り足取り‥‥‥」
「嘘‥‥‥?」
「正逆のドレインタッチを除けば、理論だけの講釈でしたよ。何を焦ってるんですか?」
「俺、何を喋ってた?」
「本当に憶えてないんですね。ワインのボトルと空のグラスを二つ並べて、デストロイヤーと戦ったときに、アクアの魔力を私に移したことを例に挙げて説明していましたよ。あのときはアクアの首のとこから魔力を吸って私の首のとこに注いだから、漏れる分が多くて効率が悪かったって」
「ふんふん、それで?」
「カズマがあの娘の手を握って、正逆のドレインタッチをやって見せていましたね。吸い取られる感じと戻される感じはこうだぞって、心臓に近いところを手の平で触れればもっと効率が上がるんだけどねって、こんな風に手をワキワキさせて見せたんですよ。あれは完全なセクハラでしたね」
「そ、そうか‥‥‥」
「そしたらクリスが、手の平と心臓の間に分厚い脂肪の層があったら、もっと効率が悪いんじゃないかって言い出して、カズマの手を取って自分の胸元に引き込んじゃったんですよ。憶えてませんか? 嬉しそうに揉ん‥‥‥揉めませんね、弄ってましたけど」
「えっ、そうだったの?」
「そこで魔力循環回路の話を始めて実演したんですよ。大人のキスで舌まで絡めちゃって、さすがに手の平は心臓に一番近い薄い脂肪の層の上でしたから、ギリギリセーフかもしれませんが」
「げっ‥‥‥、そっ、そしたら‥‥‥?」
「クリスったらビクンビクンて震えて、最後はスライムみたいに蕩けちゃいましたね。おっぱい経由でアレですから、結構無茶したんじゃないんですか?」
「きっ、記憶に‥‥‥ゴザイマセン。え、え~と、次期族長殿‥‥‥は?」
「見事に固まってましたね。その上またクリスが余計なこと口走っちゃったものですから‥‥‥」
「まっ、まだあんの?」
「こんなのはまだ序の口だって。私もそれ以上は拙いと思ったので、強制的にお開きにしました」
うっわ~~~、やっば俺、ヤッてもうてたんですか。
遅い昼食から続いた第一回婚約者会議を終えた俺たちは、一瞬でめぐみんの実家の前に現れた。
ちょうどお義母さんとこめっこは庭に出ていて、洗濯物を取り込んでいる最中だった。
だいぶ時間も経ったし、お腹一杯になったお肌ツヤツヤのめぐみんは、足元もしゃんとしてたから多分大丈夫、うん、艶々で色っぽいよ。
「あら、お帰りなさい。昨夜はどうしてたの? 来年には孫の顔が見られるのかしら?」
「ただいまです、お義母さん。昨夜は仲間たちと一緒に、族長さんのお宅にお邪魔してました」
「ああ、金色と銀色の髪の娘さんね。族長さんとこの娘さんも試練を果たしたから、皆で盛り上がったでしょう?」
「俺は調理担当で裏方でしたけど、美味い酒をご馳走になりましたよ。ところでお義父さんは?」
「まだ寝てるわよ。オジサンたちで固まって朝までずっと飲んでましたからね。ほらほら、二人とも上がって。めぐみんは茶を淹れてちょうだい、昨日のお饅頭でオヤツにしましょう」
左様でございますかと、玄関でただいまでしたあと声を上げたら、居間の方から声が聞こえた。
「おう、お帰り」
ひょいざぶろーお義父さんはご起床なさっておられました。
そして、居間のテーブル挟んで向かい合って、下げられたお義父さんの頭のつむじを見ている。
お義父さんの手には、食べ掛けの饅頭が握られていた。
「いやあ、済まなかったなあカズマ君。急な話で取り乱してしまって、いや、この通りだ」
「顔を上げてください、お義父さん。俺はめぐみんを迎えるためなら、何だってやって見せます」
そこへ、お盆に茶器を乗っけた我が麗しの婚約者が入って来た。
「だけど、お父さん。里の若い衆から恨まれてますよ。ただでさえ厳しいのに結婚するためのハードルがもの凄く上がってしまったって皆嘆いてましたし、娘たちもお母さんたちもカズマの試練の結果を基準に考え始めてますよ。これは由々しき事態です。嫁取りのインフレーションですね」
「だけどなめぐみん、聞いておくれ。結納品の大きな一撃熊な、あれはとても状態が良かったから剝製にして魔獣博物館に展示されることが決まったんだ。カズマ君の名前とめぐみんへの結納品として討伐されたと刻印したプレートが置かれることになったんだよ」
「魔獣博物館て、里の入り口の観光施設のあれですか?」
「その通りだよ、カズマ君。今のところあれより大きな剥製はないからね、満場一致で決まったんだ。アクセルの街の冒険者サトウカズマが単独で討伐したと刻印されるんだ。ワシも鼻が高いよ」
「なんだか、こっ恥ずかしいものがありますね」
「それに大きな魔石も出たし、熊の胆も肉も素材も沢山獲れたから、全部が里の買い上げになって家のローンも随分楽になったのよ。もうパートに出る必用もなくなったわ」
洗濯物の片付けが終わったのか、ゆいゆいお義母さんとこめっこも入って来た。
テーブルの上の開封された饅頭の箱をさっそくロックオンした義妹は、おとうさん狡いと抗議の声を上げている。
「お兄ちゃんのおかげで、まいにちオヤツもたべられる」
「おう、そうか、それは何よりだよ。お兄ちゃんも頑張った甲斐があるってもんだ」
「紅魔の森の魔獣で、あの一撃熊より大きな個体はフェンリルくらいしかおらんからな、さすがにあれを単独で討伐できる者はおらんだろう」
「「えっ?」」
「なんだね? どうした?」
「いえ、その、狩っちゃいましたけど、何かその、拙かったすか?」
「一人でかね?」
「ま、まあ、結果的には‥‥‥」
「結果的に、とは?」
俺はことの顛末を説明して、俺が単独でフェンリルを行動不能にしたこと、致命傷は新たに現れたもぐにんにんが与えたこと、そしてめぐみんが爆裂魔法でもぐにんにんを倒したことを明かし、紅魔の森に巨大なクレーターが出来てしまったことを話して、最後に俺とめぐみんのスキルカードの討伐実績をお義父さんに見せた。
お義母さんは早々に饅頭を箱ごと持って、こめっこを連れて居間を出て行ったから、これは三人だけの秘密の共有だ。
驚いた表情を見せたものの、それから暫くの間目を瞑って腕組みをしたままで考え込んでいたお義父さんは、突然目を見開いてニヤリと悪い笑みを浮かべ、そして静かに語り始めた。
それは過日ここ紅魔の里であった、魔王軍との激しい攻防戦の話だった。
長かったので俺がAIに代わって要約するが、遺跡に安置されていた謎のゴーレムを、撤退する魔王軍が解き放ったのが、伝説の爆殺魔人もぐにんにんなのだそうだ。
魔王の娘が率いた軍勢の奇襲攻撃で一旦は里を制圧されたけれど、紅魔族はゲリラ戦で対抗しながら、やがて反転攻勢を掛けるまでになった。
逆に危機に瀕した魔王軍は、戦局の打開を狙って謎のゴーレムを起動してはみたものの、隷属化に失敗したのか紅魔族を一切攻撃しようとしないゴーレムに業を煮やし、去り際に紅魔の里近郊の森に遺棄したと言う話だった。
そこから先は、めぐみんが同級生たちから聞かされた、里の観光業に仇為すと紅魔族の誰しもが恐れる、伝説の爆殺魔人もぐにんにんの話へと繋がる訳である。