【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
カランとドアベルの音が店内に鳴り響くと、独特のタキシードの上に大きなフリルの付いたエプロンを羽織った仮面の店員が、ズイッと身を乗り出した。
「へい、らっしゃい! 懇意にするネタ種族の娘が、やがて破壊神の名を冠せられるのではないかと危惧する男よ」
「まあ、カズマさんはめぐみんさんと親しく交際していらっしゃるのですか?」
「そりゃあ、一緒に住んでるから、あながち違うとも言えんが、なんでまたウィズはアフロなんだ?」
「このポンコツ店主は、ちょっと吾輩が目を離した隙に、またしてもやらかしてくれたのだよ」
「つまり、また売れっこねえ商品を大量に仕入れたと? けど、お前は見通す大悪魔なんだろ? どうしていつもいつもウィズのやらかしを見逃すんだ?」
「いかにも吾輩は、人間の心を見通し、汝ら人間が迎えるであろう未来を予測することに長けた大悪魔であるが、これは吾輩が人間の悪感情を食して力を得るからこそ振るえる能力であって、人に非ざる者には文字通り食指が動かぬ故、見落としがちになってしまうのだよ」
「つまり、ウィズはリッチーだから?」
「そういうことだ、小僧。このポンコツ店主が人間の冒険者のアークウィザードであった頃は、実に美味な悪感情を供してくれたものであったが、今や只の死体であるからな。今では無味無臭の出涸らしなのだよ」
「無味無臭? 普通は死体って臭うもんじゃねえのか?」
「カズマさん、酷いです。私はアンデッドになりましたが、肉体はまだ死んでませんから!」
「感情は魂より発するものであるからな、肉体のあり様は無関係なのだ」
「なあ、バニル。死んでなくてもリッチーになれるのか?」
「普通は有り得ぬことだが、それを成したが故にアンデッドの王と呼ばれておる。元が不可解な人間であったから、神とやらも処理に窮したのであろう」
「な、なんか、何気にバニルさんも酷いです」
「ほれこの通り、悪感情に味も素っ気も無い。ところで、小僧。またしても珍妙なる商品を求めて吾輩の下を訪れたのであろうが、この世界には汝が望む様な便利グッズなど‥‥‥、いや、作ることは可能か?」
この店員、コッチの考えていることを全部お見通しだから、一々説明する必要がないことは凄く楽でいいんだが、隠し事も一切できないから、恥ずかしがることすらも意味を持たなくなってしまう。
まあ、コイツの場合、隠していることを暴かれた時の負の感情を喰らって悦に入る悪魔だから、見たきゃ見ろって開き直って対応すれば、然程ダメージはないということに最近気付いた。
なんせ、普通は恥ずかしくて口に出せないアレな事でも、自分の中で整理しきれずになかなか言語化できないことでも、たちどころにコッチが求めている中身を理解してくれるので、そこはとても有り難い。
ちなみに本日の来訪目的は、前者のアレな話だ。
そんな商品なんか普通需要はなかろうから、何かしらヒントでもと思ってきてみたのだが。
「できるのか?」
「ふむ、できぬことはないが、あまり意味があるとは思えぬな。ではどうだ?この件はまず、相談屋として聞いてやろうではないか。お代はおまけするが、如何?」
この悪魔、ウィズの魔道具店が閑古鳥が鳴いてた頃は、店の宣伝も兼ねて勝手にギルドで相談屋なる怪しげな商売をやっていたのだが、人の悩み事を明後日の方向に解決するといった荒業で、あっという間に存在が知れ渡り、今ではこのアクセルでも有名人の一人(?)だったりする。
「わかった。んじゃあ、聞かせてくれ」
「そもそも、ネタ種族の言う仮説では、定義があまりにも曖昧だ。例えばHP、要は相手を何発殴れるかと言えばわかり易かろうが、汝の矢筒に残り何本入っているかと問われれば、数えてみれば済むことだ」
「確かにわかり易いけど、ダメージを喰らったから矢の本数が減るってのは、余計にわけがわかんなくなっちまうぜ?」
「確かに汝の貧相な頭脳にも理解可能な比喩をしてみせたことが仇となってしまったが、その矢が体力と気力と意思でできていたならどうであるか?」
「苦痛に耐えるために体力を消耗して、痛みで気力を削がれて、抗おうって意思が折れちまったら、矢が減って無くなるのと同じってことか?」
「ふむ、汝の頭脳にしては及第点をやれる回答だ」
「そんな風に一々煽っても無駄ってもんだぜ、俺はあのトイレの駄女神からの罵倒でさえも耐えられる鋼のメンタルを持ってんだからな」
「なるほど、汝の自信の根拠には触れぬが、鎧娘の様に悦びにも変換できぬということであるな」
「まあな、俺は変態じゃねえから。んで、それならMPの方は?」
「そちらはよりわかり易くて、魔法の行使に供される魔力量であるな。通常は休息を取ることによって回復するが、器を大きくして上限を引き上げようとするなら、汝も知る通り貯めたポイントを供する必要があるのだが、それをしないにも関わらず器が拡大していると言うなら、ポイントに代わる何かを供したと見るのが正解に近いのではないか?」
「どういう事だ?」
「何かが減ることで増えているのなら、変換されたと見るのが妥当ではないか?」
「つまり、HPがMPの器に?」
「然り、どちらも時間の経過で回復するものであるならば、その上限は器の大きさで決まり、器を拡大するために必要な措置を取らずともそれが成されているなら、全く別の手段で魔力の器を広げていると見るべきであろう? そしてその手段には汝が深く関わっているはずであるが?」
一応そんな予感はあったんだが、コイツがそう言うのなら当たってんだろな。
つうことはやっぱりあれか? 俺がとある行為に及ぶことで、めぐみんのHPが消費されて、魔力を貯める器を大きくしているのか?
「そんな事が起きるのか?」
「不思議ではないな。そもそも汝は、この世界とは異なる理によって成り立つ人間であるからして、この世界に於いては異物、または特異点として見るべきやも知れぬということだ」
言われて見りゃあ、スキルカードに現れるスキルの項目も色々と怪しいもんがあるから、俺の存在自体が怪しいってことの自覚はある。
この世界に落っこちてきたときに、チートの代わりに駄女神を持ってきたことが発端だろうか?
「んじゃあ、質問を変えるが、魔力の器の大きさを計る方法ってあるのか?」
「一つには汝らが日頃から頼りにしているスキルカードであるが、あれは段階的に閾値を超えて初めて、スキルを取得する、またはステータスを上げるといった作用をしてくれる便利グッズではあるものの、段階的にというのが曲者だ」
「つまり、少しづつ拡大させる様なとこまでは対応してないってことか?」
「ふむ、汝の頭脳も捨てたものではないな。概ねその通りだ。さっき、作ることは可能やも知れぬと考えたのはその点だ。しかしそれは、この世界の理と大いなるシステム、更には各所の利権に関わること故、得られる成果に対して労力が莫大となり、実現性に乏しいと言わざるを得んな」
「得られる成果って何だよ?」
「汝の納得感、ネタ種族の娘も腑に落ちる、謂わば気が済むだけだ」
「確かに身も蓋もねえな。んじゃあさ、少なくとも器の大きさに変化があったということだけ見るってことはできねえのかな?」
「あのネタ種族は一人一人に特異な痣があるのは知っておろう? その昔、とある大国の改造人間として生み出された、あのネタ種族の祖先たちが施された改造手術で表示される様になった、いわば仕様書の様なものであるからな。それを読み解くことが可能ならば、変化を見て取ることも可能やも知れぬな」
「あれは痣だろ? 痣って変化すんのか?」
「ついでにもう一つ教えてやろう。なに、これは日々吾輩に商売のネタを持ち込んでくれる汝への、心からの謝礼であるから対価は求めぬぞ」
「大悪魔の謝礼ってだけでも不安なんだが」
「そう恐れる話ではない。例え話として仕様書と言ったが、人とは成長するものであり、その特性が生涯不変とはなろうはずもない。つまりだ、誕生してから老成するまでに変化するのが当然であるから、常にそれは仕様書に反映されて上書きされるという事だ」
「すると、なにか? 体のどこかにスキルカードみたいなもんが表示されてるって事か?」
「それは少し理解が違うな。そもそもスキルカードとは、持ち主の状態を読み取って表示する機能と、持ち主の特性と性能に、言ってみれば課金する機能を併せ持ったアイテムであって、ネタ種族が生み出された時代には前者しか存在しなかった。つまりは、今現在の己の特性と性能を読み取って表示する機能を魔法で埋め込まれたのが、あのネタ種族だという事であって、スキルカードの発明はそれから更に時代が下がるのだ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、するとあの、デストロイヤーの中でくたばってやがったアイツが、人間を改造して紅魔族を生み出したってのは?」
「ああ、もう一つ、体内の魔力が凝縮されて出力がある一定の閾値を超えると、瞳の光彩を発光させるというものがあったはずだ。その二つを呪いを応用した魔法で定着させたというのが手術の実態なのだが、被験者には殊の外喜ばれたらしいぞ」
うわ~、聞かなきゃ良かった。
てことはなにか? 厨二病に見てくれだけの機能がぶっ刺さったってことか?
ご先祖たちのやらかしって言ってもいいんだろうが、とてもじゃないけど当事者たちに、教えてやれる度胸は俺にはないな。
それにしても最初の頃は、めぐみんも随分とお尻のアレを見られるのを嫌がってたっていうか恥ずかしがったんだけど、あれも刷り込みの一つだったんだな。
だけど、パンツ脱がさなきゃ見えないとこに自分の能力が表示されるってのも、少なくとも他人に見せることを前提としてないわけだから、恥ずかしいも何もあったもんじゃないだろうに?
うん? 呪いっていうことは、一応トイレの駄女神さまであるところの、アクアの聖魔法のセイクリッド・ブレイクスペルなら解呪できるってことか?
う~ん、こいつは悩ましいとこだな、今じゃ紅魔族のアイデンティティーみたいなもんだから、下手に触るとヤバイ事になるのは間違いないな、うん、黙っとこ。
しかし、紅魔族のあの魔力と体力と知力に、更にはぶっ飛んだ感性は元々のもんだったってわけだな、ある意味凄えな紅魔族って。
「だけど、その仕様書とやらのどこの項目が変化したかってのは、痣の細かな変化を見極めないと無理なんじゃねえか?」
「その通りであるが、汝は既にそれができるはずであるが?」
「あっ、そうか。Before-After で重ねて見りゃいいのか。わかった、ありがとよ、頼りになる相談屋だぜ。んで、相談料はいくら払えばいいんだ?」
「このポンコツ店主が仕入れてしまったガラクタを、幾ばくかお買い上げいただければと」
「‥‥‥お前も苦労してんだな」
てなわけで、じっくりと観察している。
生まれたままのお姿をシーツの上にうつ伏せに投げ出して、意識が半分遠退いているみたいにとろとろに蕩けきっていらっしゃるのは、俺の可愛い恋人。
デート帰りに例のご休憩処で目下ご休憩中で、ついさっき本日三発目となる渾身のエクスプロージョンをお見舞いしたら、本当にご休憩が必要になってしまった。
今日は親父さんの定期健診だとかでダクネスがアクアを連れてったから、久しぶりの二人っきりだったんで、最初は屋敷でと思ってもみたんだが、心置きなくってことならこっちの方が落ち着くというか、めぐみんも気兼ねすることなくはっちゃけてくれるから、俺たちも出掛けることにしたんだ。
街をぶらぶらするついでに、商店街の服屋に寄って直しを頼んでいためぐみんの普段着を受け取ったり、最新のデザインの下着なんかも買って、それからちょっとまた思い付いたことがあったんで、そのネタを仕入れたりと結構楽しく過ごせた。
広場の屋台で軽く昼飯食ったら、受け取ったばかりの服に着替えてるめぐみんと腕を組んで歩いているけど、誰も俺たちに気付きはしない。
というのも、例の魔道具店のやらかし店主が仕入れた不良在庫を、悪魔な店員の副業の代金代わりにいくつか買い上げたから。
何でも魔力持ちが身に着けると存在感を薄めてくれる魔法の腕輪だそうで、目には見えているけど気配を感じさせずに獲物に近付けるから、猟師あたりが狩りをするのに便利じゃないかってことだったんだけど、基本的に盗賊職のスキル持ちでないと使えないらしく、潜伏ほどの効果はないらしい。
そりゃあアフロにもされちまうわな。
けどこれ、人知れず街を出歩くのには便利かもってピンときたんだ。
たとえばナンパが鬱陶しい美人のお姉さんとか、絡まれてばかりの虐められっ子とか、強面を怖がられて傷ついている心優しいお兄さんとか、注目されたら困る美少女のお姫様とそのお付きとか。
盗賊職のスキル持ちじゃないと使えないってとこも、教えてラファエル先生(仮)を起動してちょこっと調べてみたら何てことはない、呪文のとっかかりのとこが潜伏と同じだっただけで、職種による制約もなかったから、ちゃちゃっと書き換えてやったんだ。
うん、久しぶりにバニルにドヤってやったら気持ち良かった。
今度王都に行ったときに、クレア辺りに売り付けてやろう。
アイリスにプレゼントしても良いのだが、どうせ使い道が同じならクレアに恩を売る方が、後々シンフォニア家の御威光を借りることができるだろうし、何か問題が起きてもそれはヤツの責任だから。
んで、めぐみんとお揃いの腕輪を付けて馴染みの商店街をぶらついても、顔見知りの八百屋のおばちゃんも、肉屋の親父も全然俺たちに気付きもしない。
だから腕組んで歩いてても、公園のベンチでいちゃいちゃしてても、街路樹の木陰でちゅっちゅしてても、周りは完全にスルーしてくれる。
それとめぐみんの新しい普段着。
いつもは紅魔族の営業用の戦闘服みたいな感じだったから、普通のブラウス着てロングスカートにショートブーツなんて姿だったら、誰もあの頭のおかしい爆裂魔法使いと同一人物だとは気付きもしない。
杖も持ってないし、鍔の広い帽子にローブも羽織ってなければ、普通に美少女。
東京辺りだったら、芸能プロダクションのスカウトが寄って来そうなくらい可愛いんだけどな。
そして、最後はいつもの様に商店街の裏通りの元倉庫の周りをぐるぐると。
第二の我が家に着いたら、ソファーに並んで座って一休み。
寄り添って指を絡めて見詰め合ったら、さわさわ撫で撫で揉み揉みしながら、啄む様にちゅっちゅして、ぶちゅうと唇重ねて舌を差し込んで、ぺろぺろちゅっちゅと舌を絡めて、そしてお互いの服のボタンに手を掛けて。
今日買ったばかりの服を、一枚ずつ順番に脱がしながら、色んなとこにご挨拶。
おパンツ様は大変な事態になってしまう前に早めに避難させて、ロングスカートも皺になんない様にするっと床に落とすと、せくしーブラウス娘の出来上がり。
うん、このパターンも初々しくて萌えるな。
完全に剥き終わる頃には、とろとろに蕩けちゃってるから、間髪入れず俺も三秒で脱ぎ捨てて、お姫様抱っこで浴室に運んだんだ。
ここのバスタブは、全自動魔道具仕立て。
ちょ~っと金が掛ったけど、そう、小さな家が一軒買えるくらい。
今の俺の財力なら全然痛くも痒くもないし、何よりもめぐみんとの二人っきりの時間はお金じゃ買えないから、詰まんないとこで出し惜しみはしない。
この部屋の入り口のドアが開いたら、自動でお湯張りを初めてくれるから、めぐみんを溶かして剝き終わる頃には準備OK。
お姫様抱っこでも安全第一で、浴室の床のタイルにも工夫がある。
ちょっとザラザラとした表面にしてあるけど、これがまた結構な優れもの。
良くあるツルツルのと違って、滑らないだけじゃなくて冷たさも感じないんだ。
これも結構売れてて、売り上げの一部が俺のギルドの口座に毎月流れ込んでる。
もちろん話題の発信源はこのご休憩処の各部屋の浴室で、今ではお風呂屋さんの床のタイルまで張り替えられるといった人気商品だ。
アクアたちに強請られて、屋敷の風呂場も張り替えたけどな。
唯一点、難があるとするなら、膝を突くにはちょいと痛いかな?
まあそこは、マットでも敷けばなんとかなるから。
浴室の床に膝を突いて何するつもりかって?
そらもう決まってんじゃん、男の子の憧れワンワンスタイル。
まだ言い出せてないけどな、チキンだから。
こないだ寝起きに後ろから先っぽだけお邪魔してみたけど、特に毛嫌いする様子は見せなかったから、いずれ必ずや‥‥‥‥‥‥
話が逸れてる間に三連戦は俺の完勝、汗を掻いためぐみんの華奢な肢体を鑑賞しながら、拭き拭きしながら撫で撫でしてるのさ。
先に表側の汗を拭いてあげて、今現在体をひっくり返して裏側の汗を拭き取りながら、件の痣をじっくりと観察しているところだ。
いつもの様に事に至る前に、お風呂でそれはもう丁寧に洗ってあげながら観察できたから、三戦分のBefore-After はフォルダに保存してある
後は教えてラファエル先生(仮)で、記憶画像を重ねて検分するつもりだが、たった三戦で変化が見て取れるとも思えないので、これから対戦毎にデータを積み上げていくつもりだ。
良く引き締まったぷりっとまあるいお尻の左側には、前世のコンビニやスーパーなんかでいつも目にしていた、POSシステム用の値札みたいな痣が浮かんでいて、まるで斜めに張られたバーコードのシールみたいなのだが、白い肌に良く映えてなんだかとても可愛い。
そんなとこにバーコードみたいのが表示がされてると、なんだか等身大の美少女フィギュアみたいで物凄く萌えるんだが、本人は見られることをとても恥ずかしがっていたから、ワンポイントのアクセントみたいで可愛いぞって、褒めて撫でてキスして舐めてたら、いつの間にか気にしなくなってたな。
こないだはここで初めてのM字開脚もやってもらって、感動のあまり時間を忘れて貪らせていただいたから、羞恥心的にはアッチの方が大きかったみたいだ。
知力にも優れると言われる紅魔族が生んだ天才魔法使いを自称するめぐみんは、最近の自身の魔力の上昇について、いくつかの仮説を立てている。
俺は愛する可愛いめぐみんのために、聖剣エクスカリバーをおっ勃てて、めぐみんのあそこに突き立てて、何度も何度もめぐみんの胎内にエクスプロージョンしながら仮説の証明に協力しているところなんだ。