【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
「あの辺りが良さそうですね」
荒涼とした大地をぐるっと取り囲む様にそそり立った山脈の、その一つの岩山の頂上に立った魔法使いは、風に帽子を飛ばされない様に広い鍔を抑えて、紅い珠が空間に浮かぶ様に留められている長い杖で、岩だらけの荒野を指し示した。
大きな襟の付いた黒に近い濃い紫色のローブの裾を風にたなびかせて、膝下まである同色のロングブーツを一歩踏み出し、眼下の荒野を杖で指しているポーズは実に絵になるのであるが、問題なのはその出で立ちである。
膝より上はすらりと伸びた白く艶やかな柔肌が覗き、更にその上の肢体も僅かな部分を除いて肌は覆われておらず、おっぱいちゃんと称される胸の柔らかな膨らみと、まあるいぷりっとしたお尻の半分くらいと、そして、いと尊きデルタゾーンをローブやブーツと同色のほぼ三角形の生地が申し訳程度に覆っている、生唾ゴックンな実にけしからん絵面ではないか。
そのほぼ三角形の生地はわずか数本の紅い紐で結ばれていて、腰の横の鮮やかな蝶々結びが目を引くが、要するにローブの下はほとんど裸に近く、俺が生まれ育った世界では露出度の高い大胆な水着としてでしか、人前で纏う者はいなかった。
そのブラジャーに似たトップスと、ショーツから成るセパレート型の女性用の水着はビキニ・スタイルとも呼ばれていたが、結構な昔に太平洋上の諸島国家で米軍が行った原爆実験にインスピレーションを得たデザイナーが、小さくて破壊力があると諸島名を冠した水着を発表したのが始まりと言われている。
そして、何でまたビーチでもない岩山の天辺で、そんな通報されそうなお姿なのかというと、実は彼女がお召しになられている通称三角ビキニは、水遊びや水泳やプロポーションをひけらかすためのものではなく、れっきとした防具、つまりは正真正銘の超絶無敵絶対防御の衣装を仕立てる際に出た、端切れから作られたビキニアーマーであるからなのだ。
いや、だから何でビキニアーマーなんだよと怒らずに、落ち着いて聞いてくれ。
実は昨夜のとある行為の結果、一時的な効果なのか、もはや恒久的な変化なのかは定かではないが、どうも全身が性感帯になっちゃったみたいなんだよ。
とは言っても、今んとこは俺の指が触れたときだけみたいなんだけど。
手の平だろうが指先だろうが肩だろうが、俺が指先で肌に触れただけで、いやんばかんうふんになっちゃって、腰が砕けて濡れてきちゃうって言うんだ。
それで危なくって手も繋げないし、肩も抱けなくなっちまったんだ。
今のところは俺の指の問題なのか、それともめぐみんの肌の問題なのかは不明なんだが、取り敢えず出掛けなきゃいけないから何とかしなきゃって事で、急遽お召しになられたんだが、よくよく考えてみりゃ何もビキニアーマー姿じゃなくても、下着代わりに身に着けて上から普通の服を着りゃ良かったんだよな。
随分と寝過ごしちまったもんだから、そっから大変だって事でドタバタしてて、頭が回んなかったんだよ。
一応ご休憩処を出る時は茶灰色の裾の長いローブを着て、存在感を薄めてくれる魔法の腕輪を着けていたから目立ちはしなかったんだけど、やってることって結構痴女風味だよな。
ちなみに、あのビキニアーマーを着てると完全無欠の不感症になっちまうから、俺とめぐみんのどっちに原因があったとしても、いやんばかんうふんにはならないし、腰も砕けず濡れもしないってさ、俺は前がつっかえて歩き難かったけど。
屋台で食料を買い込んで一旦爆裂道場まで跳んでローブを着替えてから、更に遠くの山を目指してもう一度跳んで、岩山の天辺から周囲の地形を見回して、めぐみんが望む第二爆裂道場の候補地を探していたんだ。
できるだけ生態系に影響が出なさそうな荒れ地で、標的に見立てられる大岩なんかがごろごろしている場所がご希望、要するに新兵器の実弾演習場ってわけ。
アクセルの街から遠ければ名目上は泊り掛けってことになるから、一日では往復できないくらいの場所が狙い目ってとこだ。
実際には街を出たとこから一瞬で跳んで来れるんだが、それは二人だけの秘密ってことにしてるから、第二の愛の隠れ家も作っちまおうと企んでいる。
風にたなびかせたローブの下から、ビキニアーマーを覗かせながらめぐみんが指し示した場所は、現代日本の基礎知識を有する俺の目には火山カルデラと映った。
遠い遠い大昔に火山が噴火して火山灰や溶岩を噴出した結果、周囲の土地が地盤沈下を起こした盆地で、九州の阿蘇や北海道の屈斜路湖なんかが有名だな。
今立っている場所が外輪山で、見たとこ直径10kmもないくらいのドーナツ状の盆地かな、中央部はおそらく噴火口の成れの果てと見られるなだらかな山が残ってるし、水蒸気が上がってる場所も見えるから探せば温泉もあるだろうけど、見渡す限り岩と砂礫の荒野だな。
最後の噴火がいつの事かはわからないけど、少なくとも王国に火山があるなんて話は聞いたことないから、噴火の心配はないだろうと思ってる。
敵感知を目一杯広げて探査してみても何の反応もないから、めぐみんの実弾演習場としての条件を満たしてると思うし、いざとなったら俺のテレポート(もどき)で跳んで逃げりゃそれで済む。
ということで、今日はまず野営地探しだ。
野営すること自体は構わないんだが、野外は危険な魔獣や獣もいるから見張りは必要だし、危険を冒してまでコトに及ぶのは憚られる。
だけど生き物が住めない様な土地なら、餌がいないから逆に安全だろうとも考えてんだけどさ。
水は魔法で出せるし、食料も燃料もマジックバッグで幾らでも運べるし、めぐみんと二人っきりでいちゃいちゃすることが一番の目的だから、広さや快適な住環境が必要なわけじゃないし、堅固な砦を築こうって話でもない。
必要なのは堂々と外泊できる口実と、抱き合って眠れるベッドってわけだ。
だけど、家なんか建てられるのかよと言ったご質問も受けるだろう。
今持ってるスキルを搔き集めて足りない分を新たに取得した上で、教えてラファエル先生(仮)で編集すればできないことはないと思ってるけど、本格的にやるのなら当然の様に道具と資材が必要になる。
王家の秘宝のびっくり謎ハウスを手に入れられれば何も問題は無いのだろうが、おそらく魔王討伐でもやんなきゃもらえないだろうから、次の案としてはマジックバッグで小屋レベルの資材を運ぶかってとこなんだが、そんならテントと何が違うのよって話で、今一つピンとこない。
だったら浅い洞窟でも探してテントで良いんじゃねって思ったんだけど、そうそう都合の良い場所に手頃な洞窟がある方が、ゲームストーリー上は罠だろ?
そこで思い至ったわけよ、ないなら掘れば良いじゃんて。
小っちゃなガキの頃ってさあ、砂山と見りゃあトンネル掘んなかった?
そして、ここは剣と魔法の世界、俺の頭ん中にあんのは現代日本の基礎知識。
ネットとゲームで仕入れたのが大半だけどな。
んで、思い出したのが以前王都に行ったときに見たゴーレム使いの技だ。
普通はゴーレムっていえば土で作るらしいんだが、実は俺、クラフト系のスキルで石工ってのも取ってんだ。
そう、それを組み合わせたのさ、教えてラファエル先生(仮)の力を借りて。
つってもさ、まずはどこに掘ろうかってとこから始まるから、外輪山の内側の崖をテレスコープでぐるりと眺めてさ、候補地を幾つか回ってみたの。
もちろんめぐみんの肩を抱いて、テレポート(もどき)でね。
なんでだかこれも原因がわかんないんだけど、今日はもう十回くらい跳んでんのに魔力が尽きる気がしないんだよ。
そしてお誂え向きの場所を見付けて、岩を削ってるとこ。
崖の中腹に横に広がる分厚い岩が、何層にも重なっている場所を見付けたんだ。
巨大なビッグマックみたいな感じで、厚さが何メートルもある岩盤が張り出したり凹んだりしてるから、バルコニーにも庇にもなると思ってさ。
そして、何ということでしょう、岩の割れ目から水蒸気が上がっていて、湧き出た温泉が小さな滝になって流れ落ちていたんだよ。
温泉だよ、温泉、元日本人の俺にとってこれ以上の場所はないよね。
だけど逸る気持ちを抑えてね、まずは寝床から始めないとね。
取り敢えず仮設で良いから安全な塒さえあれば、後は単に時間の問題だけ。
張り出した岩盤の庇の下にテント代わりの石積みのイグルーを作れば、魔獣除け獣除けの魔道具も持ってきたから、寝ずの番の見張りなしでも寝られる。
ちなみにイグルーっていうのは、北極海沿岸の狩猟民が移動しながら狩りをするのに使ったテント代わりの雪の小屋で、降り積もって固まった雪をブロック状に切り出してドーム状に積む、極寒の地ならではの極めて合理的な野営手段なんだ。
参考文献は昭和時代の小説家新田次郎氏の『アラスカ物語り』。
俺のお薦めだから見付けたら読んでみて、新潮文庫で出てんじゃないかな。
結婚した主人公が狩猟民の新妻と寝袋の中でえっちする場面に感動しちゃって、それを読書感想文に書いたら先生と親から大目玉を喰らった思い出の作品なんだ。
ま、それは置いといて、現地調達の資材を使って極低温下で風雪から身を守るのと、荒野で魔獣や肉食獣から身を守るのと、相通じるところがあるだろ?
石積みで入り口も小さければ魔獣相手でも持ち堪えられるし、いざとなったらテレポート(もどき)で逃げれば良いから籠城なんて考える必要もない。
もちろんテント代わりだから広さもそれなりになるけど、二人っきりの寝室だと思えば全然抵抗はないよね。
クリエイトゴレームと石工の複合スキルで、ビッグマックの一番下の大きく張り出した岩盤の上面を、石材を切り出しながら平坦なバルコニーに変えていく。
ある程度石材が貯まったら、庇の岩盤の下でイグルーを積み始める。
石材を切り出すのも、運ぶのも、並べるのも、積み上げるのも全部魔法。
それも全て俺のオリジナルの超省エネ魔法。
この世界の初級魔法だのスキルだのを掻き集めて、教えてラファエル先生(仮)で現代日本の基礎知識とシャッフルすれば大概の事はできてしまうんだけど、長いこと戦闘に特化して力を磨き続けてきた人たちにとっては、目を剥いて驚くくらい常識に反しているらしい。
別に構わんけどね。
こちとら天下御免の最弱職の冒険者様だからさ、権力にも権威にも魅力は感じないし、領民ですらないから納税以外の義務がなくて凄く気が楽なんだ。
ちやほやされるのは気持ち良いけど、そのために振舞うってのも窮屈で嫌だ。
女の子にモテたいって思ってた時期も確かにあったけど、リア充初心者となった今では、手を繋いで抱き合って、ちゅっちゅしてえっちする可愛い娘がいてくれればそれ以上望むことはないな。
本心からの言葉だぞ、今んとこはな。
んで、その可愛い娘は俺が切り出した石材に腰を下ろして、俺がやってる摩訶不思議な工事の様子を不思議そうな目で見てるけど、眠たいのか時々欠伸を繰り返している。
眠いのか? 寝不足か? 原因は‥‥‥、やっぱ俺だよな?
もうちょっとの我慢だからなと、イグルー作りの方に集中する。
換気用と明り取り用の小窓も開けて、出入口は四つん這いで潜り込む一か所。
魔獣除け獣除けの魔道具を置いて、気休めに戸板で塞げばぐっすり眠れるはず。
断熱シートを敷いてふかふかの毛皮の敷物を広げていたら、なんだか獣の巣穴みたいですねと、待ちきれずに四つん這いで入ってきたビキニアーマーが、楽しそうに寝転がっていらっしゃるが、完全無欠の不感症のままじゃ毛皮の肌触りもわかんないだろと言ったら、紅い瞳で俺を見詰めて妖艶な笑みを浮かべながら、腰の紅い紐を『しゅるり』と解きやがった。
毛足の長い毛皮の敷物に埋もれて、気持ち良さそうに寝そべるほとんど裸の若い娘さんが眼前に、昨夜もあんなにシテなかったら、即『いただきます』しちゃうところだが、高野豆腐並みの固い意思で劣情より愛情を優先して、マジックバッグから枕と毛布を出して掛けてあげたら、仔猫の様に丸まってあっという間にすうすうと寝息を立て始めた。
沈着冷静な石工さんは、ズボンの前がつっかえるのを気にしながら、四つん這いになって退場したのだ。
寝床が完成したら、次はいよいよ日本人の心のふるさと、温泉だよな。
とは言っても構想し始めたら夢が膨らんで、即妄想に拡大して暴走してしまうから、落ち着いて必要な最低限度の線を引いて、仮設のバスタブを置くことにした。
毎日でも通えるのだから住居設備も含めてじっくり考えれば良いし、今は短期滞在を目的とした野営拠点代わりの仮設と割り切るべきなのだ。
温泉は寝床に隣接する必要はないから、湯元に近いバルコニーの端っこに手頃な岩を移動させて刳り貫いたら、なかなか風情のあるバスタブになっちゃったんだけど、バスタブと呼ぶには大き過ぎるみたいだから、果たしてどれくらいの時間でお湯を溜められるだろうか?
な~んて不安が脳裏を過ったとしても、まあ、足りなかったらクリエイトウォーターとマレキュラバイブレーションの合わせ技でなんとかなるんじゃね、と言えるくらい俺も異世界暮らしに馴染んじまってる。
湧き出ている源泉は触れないくらい熱いから、堰き止めて池を作って溢れた分が広い岩肌を均一に広がって流れ下りながら放熱する仕組みにして、下流で集めた温泉を更に長い流路と冷ますための溜池を崖の岩肌に掘って、最後は無垢の岩から切り出した樋でバスタブへと引き込んだ。
この辺りはほとんど勘でやってるから、それでも熱過ぎるなら更に放熱用の溜池や流路を増やせば良いし、逆に冷め過ぎるなら流路をショートカットさせるつもりだから、作り過ぎじゃないかと言えるくらい流路を張り巡らした。
無事に温泉がバスタブにじゃばじゃばと流れ込み始めたら、次はトイレだ。
便器は魔道具仕立ての最新型をマジックバッグに仕舞って持ってきたから、排水処理と設置場所だけの問題だ。
場所は寝床に近い方が良いが、排水を考えると炊事場との兼ね合いもあるし、バスタブからの排水も考えておかなければならない。
個室にするのは岩を刳り貫くだけだから難しくもないが、やっぱり仮設とするなら撤去に手間が掛からない方が宜しかろうし、岩盤の庇の下なら屋根も不要になるから石壁で囲うだけにした。
そんな条件を、教えてラファエル先生(仮)にぶち込んで高速演算した結果、バルコニーの先の方から見て右側から順に、バスタブ、トイレ、イグルー、炊事場と配置が決まって、バスタブの更に右側に排水を流す竪穴を掘ることにした。
当面の間は上水道を作る予定はないから炊事場で使う水は魔法頼り。
となれば流す量は知れているから、イグルーの裏手に浅い排水溝を通しバスタブ周りからの排水溝に合流させて、水封トラップを経て排水を竪穴に流す。
水封トラップてのは、台所のシンクの排水溝に使われてるアレ。
目的はU字管と同じで、臭気の遮断と下流側からの虫なんかの侵入防止。
バスタブに供給される温泉のお湯が溢れ続けて水封槽を満たせば、枯れてしまう心配もない。
便器自体はU字管を内蔵しているから、斜めに掘った穴で直接竪穴に繋げる。
竪穴に溜まった汚水は地中に浸透させる予定だけど、排水を流し込めば竪穴の中の臭気は押し出されるから、居住範囲に影響が出ない様に排気させるために、水封トラップの椀の中央には穴を開けて煙突の様な排気管を立てる予定で、そのために排水処理用の竪穴は、庇の岩盤から外れる場所に掘っている。
トイレの目隠し用の壁は、漢字の『⺋(ふしづくり)』のイメージで、要は入り口から中が見えさえしなければそれでOKだから、その工事は水回り工事が済んでから一番最後の予定。
入り口にはカーテンなり戸板なりを後から追加できるから、その辺りは利用者のご希望で。
脳内で長々と説明している間にも、省エネ魔法による自動ルーチンの工事は進んでいて、クリエイトゴレームと石工の複合スキルで竪穴はどんどこ掘られている。
穴から切り出された円柱状の石が勝手に湧き出る様な光景だから、目にすりゃ誰でもぶったまげるだろうな。
この円柱状の石は直径が30センチで高さが90センチに揃えてあるから、後で更に加工を加えて色々な用途に仕向ける予定だ。
トイレの場所に最新式の洗浄機能付き便器の設置を終えた俺は、勝手に掘られ続けている竪穴の横で、水封トラップと排気管の部品を石工スキルで加工しているんだが、傍から見りゃ石臼かなんかで遊んでる変な人だろうな。
竪穴から出てくる円柱状の石材が40本を超えた辺りで、砂利しか出なくなったから、岩盤層の厚さは36mくらいでその下には砂礫層があるってことだろう。
バルコニーの岩盤の垂直に近い崖の高さは、ざっくり五階建てマンションの屋上くらいって見てるから、それ以上の深さまで眼下の斜面の地中に埋まってるってことなんだろうな。
完成した竪穴の口を広げて升を掘り、水封トラップと蓋、そして排気管の嵌め合いを確認したら、いよいよ水を流してみる。
排水溝の傾斜は10mで10センチ、これもネット由来の知識だ。
バスタブはもう半分くらいまで溜っていたから、流入量はもう少し減らして良いのかもしれないが、その調節も後回しと樋を外して排水溝にお湯を流す。
同時に炊事場の水槽にもクリエイトウォーターで水を一杯まで溜めて栓を抜き、トイレに走ってタンクの排水レバーを引いた。
結果はほぼ目論見通りで、水は溢れることも滞留することもなく最後の升の水封トラップから竪穴へと流れ落ちて、手の平を翳してみると排気管から風が吹き上げていた。
おっしゃ~完璧と、誰も見ていないのに両の拳を握って突き上げて、一応の喜びを表現してから、腰に両手の甲を添えてバスタブまでスキップして、樋を戻して給湯を再開したら、排水溝に横着スティールの魔法で石板の蓋を嵌めていく。
竪穴の升の水封トラップをもう一度確認したら、椀の中央の排気管を抜いて、穴開きの蓋を升に被せてから再び排気管を挿し込んで固定した。
竪穴を掘るときに出た円柱状の石材を中空に加工した排気管は、両端を印籠の様にしっくり嵌め合う加工がしてあり、継ぎ足しながら積み重ねて庇の高さに達したところで、押しても引いてもびくともしないのは、さすがの石工のスキルだ。