【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を! 作:レイトカマー
「カズマさんたら‥‥‥、インキュバス‥‥‥だったのですね?」
俺の腕の中で女神様が半分ぷんぷん丸です。
半分と言うのは、満足しきった様に甘い響きが込められているから。
だけど俺、まだイッてないんすけど。
「酷いです。ごっそり持って行かれてしまいました」
え~とですねえ、エリス様が量的な問題を口にしていらっしゃるのは、所謂魔力のことでございまして、魔力循環回路の接続に成功しまして、エリス様との間で魔力をぶん回したのであります。
まあ、凄かったですわ、獣が唸る様なお声をお上げになられて、女神様の底無しの泉から怒涛の如くか弱い俺に魔力をぶち込んでくださいまして、溺れてしまうんじゃないかと思ってしまったところでございまして、はい。
それでもラファエル先生の手助けもあって、何とか彼んとか乗り切れたんですがね。
魔力循環回路を開く前に、外部バッファを接続しますか? YES or NO? てな具合に。
ナンノコッチャ? って思ったけど、嫌な予感がしたんで迷わずYESを選択したんだ。
そしたらね、あの四半世紀前のアニメの巨大な汎用人型決戦兵器みたいに、背骨んとこにセルフスタンドの給油ノズルみたいなのを突っ込まれて、『そのためのセルフです』って一体何なの?
アンビリカルケーブルつったっけ? あれって外部電源と接続するためのもんじゃなかったの?
『《是》、通常は通称亜空間魔力銀行から魔力をダウンロードするときに接続しますが、今現在の差し迫った脅威からマスターを守るために、魔力サージを軽減する措置として接続しました』
要するにあれだよ、電気回路だったら急激な電圧変化を平準化することが目的のキャパシタとかコンデンサみたいなモンらしくて、受ける側の俺が焼き切れてしまわない様に設ける物らしい。
んで、『相方向回路開け』って号令直後に、どど~んと第一波が来ましたがな。
あれを真面に受けてたら、今頃は天界のあのお部屋でエリス様と向かい合ってたかもしれない。
ごっそり持って行ったんじゃなくて、ぶち込まれたんですがな。
「そんなはずありませんよ、ちゃんとお返ししたじゃありませんか。そりゃあ少しくらいは俺から漏れちゃいましたけど」
漏れちゃったなんて生易しいモンじゃなくて、アンビリカルケーブルから噴き出してった様なイメージだったんだけど、ラファエル先生の話だと亜空間魔力銀行の窓口の、頭に金の輪っかを乗っけたお姉さんが吹っ飛んでしまったらしい。
そのお陰で俺は『ボンッ!』てならずに済んで、無事に魔力循環回路で魔力をぶん回し続けることができたんだが、まあ何と言ったら良いものか、貧しい俺の語彙じゃ表現できんくらい気持ち良かったことは確かだ。
「帰って来たのはカズマさんの色が着いてたんです。私、女神なのに汚されちゃいました」
「汚されただなんて人聞きの悪い。せめて染められたとか言っていただけませんか?」
「そうですね、確かに染められちゃいました。だから、責任取ってくれますよね?」
「もちろんそのつもりですが、めぐみんと別れろなんて言いませんよね?」
「私は、いつでもカズマさんの傍にいられるわけではありませんから、それは言いません。日陰の女は、いつ来てくれるのかもわからない人を、お部屋で一人寂しく待つしかないのですから」
「ちょっと、待ってください。俺があのお部屋に行くときって、死んじゃったときじゃないすか」
「ええ、ですから、あそこにはもう二度と来ないでください。その代わり、クリスを傍に置いてもらえませんか?」
「それは全然構わないって言うか、むしろ大歓迎なんですが‥‥‥、良いんですか?」
「女神エリスの姿のままでは、地上にいることに差し障りがありますから」
「でも、今はエリス様なんでしょ?」
「カズマさんの前でだけです。ですから、地上では私のこともクリスをそう呼ぶ様に呼んでくれませんか? カズマさんの前では、私はただのエリスでいたいのです」
「わ、わかりました。エリス‥‥‥、エリス、これで良いですか?」
「その丁寧な言葉遣いも、距離を感じてしまいます。私はカズマさんに抱かれて、カズマさんの色に染められて、カズマさんのおんなになったのですから」
「でも、エリス様‥‥‥じゃなかった、エリスだって言葉遣いは丁寧でしょ?」
「そこは、クリスとの違いを出すためですから受け入れてください。カズマさんは前に言ってくれたじゃないですか、クリスと私のどっちも好きだと。私は素のカズマさんが好きですよ」
「わ、わかったよ、エリス。これで良いんだよな?」
「はい」
図らずも心まで手に入れた女神様を抱き寄せて、全てを了承したことを口づけで示した。
もちろんそれは愛の交歓の印であるから、更なる交歓を求めて魔力循環回路のスターティングルーチンに入ったことは言うまでもない。
既に何度も那華山車までさせていただいただけでなく、魔力でまで繋がったことで、エリス自ら俺のおんなであると言葉にしてくれた。
その感激を態度で示したくてね、いや~頑張りましたとも、優しくありながらも力強く、それでもなお乱暴にならない様に丁寧に、魔力を循環させては腰を振り、奥まで突いては魔力をお返しして、さわさわ撫で撫で揉み揉みを、ぺろぺろぴちゃぴちゃちゅぱちゅぱを、全身を総動員して、叡智なスキルをフル活用して、誠心誠意尽くさせていただきました。
最後は魔力循環回路を接続したままで、唇を塞いだままで、魔剣グウチンニンマーダーで奥の奥まで貫いたままで、生の熱い滾りをこれでもかってくらいどっくんどっくんどっくんと胎内に注いで挿しあげたら、伝家の宝刀『だいしゅきホールド』を見舞う余裕もなく、汗びっしょり掻いて、くてんくてんのとろっとろに蕩けてしまわれた。
遅くなってしまったけど、エリスの魔力の味についても語っておこう。
爽やかな中に僅かな酸味を纏った、水蜜桃の甘さが近いんじゃなかろうか。
もちろん唾液とあそこから滲み出る花蜜とでは、濃さと味わいに僅かに差異があるとは思うのだが、総じて水蜜桃の甘さと呼んでも良いのかと思う、多分に俺の主観だけどな。
結局最後まで汗のしょっぱさは変わらなかったから、今のところは魔力を含有しているとすれば唾液とあそこの花蜜って事なんだろうけど、もう一つあるんじゃねえか? ってご指摘は、現段階では保留とさせてくれ。
それは、修行の足りない若輩者にはハードルが高いってことと、汗と同じで本来排出される体液と、何かを迎え入れるために分泌される体液とでは、そもそも目的が違うんじゃね? てのが俺の推測なんだけどさ、ラファエル先生も『そんなもんじゃね?』と言ってるから、今後も聖水に関する話題が上がることはないだろうと思うんだが、どうだろうか?
そんなことを考えながら腰を引いて、シーツの上に四肢を投げ出してぐったりしているエリスの、若草の一本も生えていない下腹部の花園に、根元まで突き挿していた魔剣グウチンニンマーダーを『ずる~り』と引き抜けば、少し遅れてまだ閉じ切っていない膣口から『とぷとぷとぷ~』と、エリスの胎内に俺が放った白濁した精液が流れ出て来た。
予め横着型スティールでお取り寄せしていた、いつもの倍の枚数のタオルで受け止めているのだが、『あれぇ、こんなに出したっけ?』と思うくらい流れ出て来る。
そりゃあ確かに魔力循環でぶっ込むのと同期を取るみたいに、いっぱい撃ち込んじゃったって覚えはあるけど、それにしても多くね?
『《解》、サプリームスキル『絶倫』が発動しました。通常の数倍の射精量で、残弾は僅かです』
ナニソレ? 俺、どうなっちまったの? 通常の数倍? そんなに出せるの?
『《解》、一時的にストックが払底しましたが、小一時間程度で回復可能です』
ストックが払底? じゃあ何、一日分を一回で出しちゃったってこと?
『《是》、概ねその理解で正しいと思われます』
いやいや、だけどまだ俺の魔剣はちゅんちゅん丸じゃねえし、賢者にもなってないぜ?
『《解》、それがサプリームスキル『絶倫』の真骨頂です。既にマスターの睾丸は増産体制に入っていますし、精嚢にもストックが積み上げられつつあります。識別個体名『エリス』から大量に流入し取得した魔力でそれが可能となっています』
それってナニ? エリスとだったら、無限にできるってこと?
『《是》、ある意味可能です。チャレンジしますか? YES or NO?』
さすがにそれはとビビって迷わずNOを選択したんだけど、間違ってないよな。
俺は即座に気持ちを切り替えて、追加のタオルを召喚した。
てなわけで、地下の疑似星空を見上げる温泉でエリスを抱いて揺蕩っている。
豊かな銀色の髪も汗でしっとりと湿っていたから、膝の上で丁寧に洗ってトリートメントして、頭の上に巻き上げてタオルで包んであげたんだが、まるで三角ドリルになってしまっていた。
もちろん俺のが大量に流れ出たとある場所は、それはそれは丁寧にお清めしたことは言うまでもなく、その間もエリスは殆ど前後不覚の状態であったろうから、特にクレームもなかった。
そのエリスは、漸く状況を把握し始めた状態なのか、虚ろな瞳で見上げては口づけをせがんだ。
何度目かの口づけの後、やっとエリスも口を開いた。
「え~と、温泉ですよね? 髪を洗ってくれたんですか?」
「うん、汗びっしょりになってたからな。長い髪を纏めたのは初めてだったんだが、これで良かったのかな?」
「大変だったでしょう? いつもは見習いの天使の子たちが洗ってくれるんですが、結構時間が掛かるんですよ」
「綺麗な髪だからな、初めてだったけどなんだか楽しかった様な気もするよ。後でブラシも掛けてやるよ」
「ありがとうございます。なんだか、まだ夢の中にいるみたいです」
「アクセルの屋敷じゃ無理だろうけど、ここでなら構わないぜ」
「そう言えば、クリスを傍に置いてくださいとお願いしたのでした」
「めぐみんもダクネスも今夜のことを受け入れているのなら、表向きは当面の間、俺たちのパーティーに迎えるってことで良いかな? アクアには明日確認するけど、二人がOKなら多分反対はしないだろうと思ってる」
「その方向で話してもらえるなら、願ったり叶ったりですね」
「屋敷の二階の女性陣の部屋は、一番端のダクネスの隣が空いてるけど、引っ越して来れるの? と言うかさ、そもそも地上に住処を持ってるの?」
「大体は宿屋か、教会の礼拝堂で寝泊まりしていますから、特定の部屋は持っていませんよ」
「それなら体一つで来てくれれば良いよ。必要な物は買ってあげるから」
「旦那様は太っ腹ですね。でも冒険者のクリスですから、そんなに必要もありませんよ」
「でも、ベッドとタンスくらいは最低でも要るだろう?」
「それじゃあ、甘えさせてもらいますね」
「ところで、天界での女神様の仕事の方はどうすんの? 神器の回収だってあるんだろ?」
「最近は結構暇なんですよ。元々日本担当のお部屋の責任者はアクア先輩だったのですが、カズマさんがこっちの世界に連れて来ちゃいましたから、次席の天使が代わりを務めることになったところまでは知ってますよね?」
「なんか、そんなこと言ってたな。そう言えば、天使がアクアの代理をやってるのなら、どうしてエリスがそこにいたの?」
「私のお部屋はアクア先輩のお隣なんです。ひょっとして同じお部屋だと思ってました?」
「えっ、そうなの?」
「一つ一つの世界ごとに、見守る役割りを担う女神が置かれているんですよ」
「見守る役割りと言うと?」
「迷える魂を救済して、祝福を与えるのです」
「その迷える魂って、そもそも何なの? 俺みたいな人間の魂て迷ってるの?」
「死後に帰るべき場所がない人の魂です。普通はその世界を見守っている神々から、祝福を受けて誕生しているはずなんですが、どことは言いませんがとある世界のとあるお国では、何故かそんな人が多くて、天界でも対応するのに苦労しているところでもあるんです」
「それって、ひょっとして‥‥‥日本人?」
「‥‥‥とある‥‥‥お国です」
脱衣所のスツールに腰掛けたエリスの髪を、背後から合成魔法のドライヤーで乾かしながらブラシを掛けてるんだけど、エリスの髪は立っていても床に届くくらい長いから、腰掛けていると当然床に着いているわけで、先の方は床に広げたバスタオルの上で広がっていたりする。
それなら立っていた方がやり易いんだろうけど、腰が立たなくなるまでシテしまった犯人は俺だから、こればっかりは仕方がない。
犯人って、女神様を犯した人って言うことになっちまいそうだな。
「今代の勇者、つまりはカズマさんの前にアクア先輩がこの世界に送り込んだ日本人ですが、転生の際に様々なチートを授けられていることは知ってますよね?」
「ああ、魔剣グラムって言ったけ? ヒイラギさんだかキサラギさんだかのチャンバラアイテム。だけどさあ、あの金髪碧眼のイケメンのお兄さんが、元日本人だって言われても全然ピンとこないんだけど、でも西欧人の顔つきとは違うもんなあ」
「ミツルギさん、ミツルギ・キョウヤさんですよ、御礼の御に剣で御剣、キョウヤは確か響く夜と書いたはずです」
「ナニその厨二病丸出しの命名?」
「ですから、魔剣だけじゃなくてソードマスターの能力も、姿も名前も性格も、全て転生者に請われてアクア先輩が授けたチートなんです」
「えっ? あの正義感が強くて良い人なのも? 後付けなの? チートなの? じゃあ何? 俺も女の子にモテるカッコイイ見た目と、無敵の魔法が欲しいって言えば叶えてもらえたの?」
「どんな風に叶えられたかはわかりませんが、たぶんそれなりには」
「ええっ、そうだったの? 惜しいことしちゃったの? バラ色の勝ち組人生を棒に振ったの?」
「でも、そうやって貰い物の特典だけで魔王に挑んだ勇者は、誰一人帰って来ませんでした。現に今代の勇者も魔剣グラムとソ-ドマスターとしての能力を授かっていますが、カズマさんもご存じの通り、砦の防衛戦でも一名の幹部に手を焼いていたはずです。ちなみに素のままでこの世界に転生したのは、カズマさんが初めてなんです。いえ、結構昔にもう一人いたそうですが」
「だけど、ベルゼルグ王家の開祖は先代の魔王を倒したんだろ?」
「先代の魔王もその頃には寿命が尽き掛けていて、嘗ての力は失っていたと思います。今もクリスが回収しているのは、そのときの勇者にアクア先輩が授けた、ありったけの神器の残りなのです。それに、あのときは聖女クリスティーナが勇者を導きましたから」
「なるほど、総力戦だったってわけだ。今もアイリスが受け継いでいるなんとかカリバーも、あの奥義でさえアクアが授けたチートだったんだな?」
「カズマさんも転生の特典を勧められたでしょう?」
「その結果、転生してから何度も死んだことは知ってるよな?」
「でも、特典の代わりにアクア先輩を選んだことで生き返りましたよね?」
「そりゃまあその通りなんだけどさ、あのポンコツ女神のせいで莫大な借金背負わされて苦労させられたり、死因の半分くらいはアクアに原因があったとも言えるぜ。そもそもさあ、なんで勇者は魔族と戦わされたのさ?」
「え~と、これ話しちゃっても良いのかなあ? 元々この世界って、そういう設定なんですよ」
「ゲーム‥‥‥、みたいな?」
「はい」
「何のために?」
「そこに暮らす生命にある程度の苦難を乗り越える力がないと、全ての生命が死に絶えて世界そのものが崩壊してしまうんです。カズマさんが生まれた世界が未だに存続している方が奇跡なんですよ。ですから創造主は奇跡的に存続している世界から、魔王や勇者を召喚して世界を維持するために刺激を与えているんです」
「ちょ、ちょっと待って。今、魔王や勇者って言ったよな?」
「はい、ベルゼルグ王家の開祖となった勇者が倒した魔王は、八坂恭之丞と名乗っていました」
「ナニその、お侍さんだか歌舞伎役者みたいな名前? それも何? アララギさんだかカツラギさんみたいに姿と名前を変えてたのか? すると、今の魔王もどっかからの転生者なの?」
「ミツルギさんですよ。現魔王は間違いなくこの世界で生まれた魔族です。アクア先輩の初仕事でこの世界に送り込まれたのが、先代魔王となった元勇者の八坂恭之丞という名の日本人の侍だったと聞いています。今の魔王はその養子です」
「どうして、元勇者が魔王に?」
「とても正義感が強くて、義侠心溢れる人物だったと記録にありました。それまで魔族を率いていた当時の魔王を倒したときに、如何に世界を存続さる為とはいえ、魔族と人類を戦わせ続ける事に大義は見いだせないと運営の方針に反発して、以来魔族側に加担した人物です」
「ちょ、ちょっと、待って。今、運営って?」
「ええ、天界の実行組織です。新たな世界の仕様や、育成の方針を決めています」
「んじゃあ、何? 先代魔王って、神様の方針に逆らったの? それもアリなの?」
「基本的に生み出された世界は、成るに任せるのがルールで、天界の意思でそれを捻じ曲げることは許されません。これは過去に介入して失敗した経験を基に定められたルールなのだそうです」
「失敗って、どんな風に?」
「簡単に生命が死に絶えて、最も早く世界が崩壊したそうです。但し例外もありまして、カズマさんの世界で太陽系第四惑星の地球と呼ばれる星も、同様に遠い昔に崩壊して遺棄された世界だったそうですが、誰も気付かない内にいつの間にか新たな人類が生まれて発展していたんです。それで生命維持発展特区に指定されて、一切の干渉が禁止されたんです」
なんてこったい、一介の冒険者如きの俺なんかが聞いて良い話だったんだろうか?
どう考えたって時空を超えた壮大なスケールの厄介事じゃねえか。
何で俺、そんなとこに首突っ込んでんだろう?
「だけど、俺だってそうだし、カササギさんだって、その先代魔王になっちまったお侍さんだって、地球から連れて来られたんだろう? いやいや、それ以前に何で日本人ばかりなんだよ?」
「ミツルギさんだってば。地球のね、ほとんどの国ではね、おぎゃあって生まれた時からどっかの神様の信徒に認定されてるから、死んじゃった時に魂はその神様の元に還るんだよ。だからアッチの世界でも、魂が還る場所がなくてふらふらしてんのは日本人くらいのもんなんだよ」
いつのまにかクリスに戻ってるし。