※この作品はR-18です。

【R18】 このすばらしからぬ展開にも祝福を!   作:レイトカマー

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第81話 この溜まった魔法使いに発散を!

 朝っぱらからキッツ~イのを一発、嵌~めルン♥とご要望にお応えした。

 もちろん階下でお休みのお義母さんやこめっこを、ポルターガイストで起こしてしまわない様に遮音結界を展開して、挿すときも抜くときも腰の動きを超スローモーションで。

『ドキドキして、すっごく燃えちゃいました』とは、要望した側のコメントである。

 

 前世で引き籠りのニートを生業としていた頃に年齢を偽って視聴した動画では、ベッドのマットレスのスプリングの反発を利用して、GPUの処理限界に挑まんばかりの高速で腰を振るシーンを数多く目にしたものだが、バネの援けもなく自らの筋力のみでそれを実現しようと思ったら、まず間違いなく腰をヤッてしまうから、良い子は決して真似をしてはイケない。

 

 それにあの手の演出は、鍛え過ぎて感度が低下してしまった男女が、より強い刺激を求めて行為をエスカレートさせている状態であるから、安易に一般人が真似をしてしまうと、デリケートな粘膜を傷付けて苦痛を与えるばかりか、炎症や感染症の原因になったりもするから好ましくないし、何よりも愛を確かめ合う相手となら、お互いに思いやりを持ち寄って一緒に昇り詰めたいものだ。

 

 そこへイクと慣性に任せずに腰を振る動作は、愛を確かめ合うと同時に筋トレにも最適だ。

 本来筋トレとは、バランス良く筋肉に負荷を掛けて伸縮力の強化を目指すものであるから、速度を押さえて負荷を維持する方がより高い効果を望める。

 

 男が上になる場合は、できるだけ体重が掛からない様に、腕や肘、そして膝で己が体を支えて、ゆっくりと腰を前後や上下に動かしながら抽送することになるので、筋トレとしても十分な運動量を得ることができるし、体力に自信がないなら覆い被さらずに屈曲位で挿入するのも手である。

 

 枕やクッションなどで相手の腰を持ち上げて、上げた両脚の脹脛辺りを肩で担ぐ様な形で挿入すれば、突き込む深さも方向も自在にコントロールできて、比較的楽に長時間抽送し続けられるし、より強い締め付けを望むのであれば、膝を揃えて抱いてもらえば宜しい。

 

 何れにしても床をギシギシと鳴らさない様に、挿すにも抜くにも速度を押さえて抽送すれば、激しいおせっせにはない味わいを堪能することも可能だと知って欲しい。

 もちろん俺は筋トレモードを選択して、めぐみんの喘ぐ表情を間近で鑑賞しながら腕立て伏せを敢行し、最後は肘と膝で体重を支えながらスローな抽送を徹底したんだ。

 

 さすがに屋敷やご休憩処や第二爆裂道場の様に、意識を刈り取るなんてとこまでスルのは無理だけど、実家で密かに嵌めていると言う罪悪感にも似た心情的なスパイスが効いたのか、めぐみんも最後は思い切り声を上げて達してくれたから、俺も朝の搾りたてをたっぷりと注いであげたんだ。

 

 そしてまたタオルを消費して、昨夜に引き続き簡易お清めセットと瞬間湯沸かし芸が登場した。

 最後はお互いに汗を拭きっこして、抱き合って濃厚な口づけでご満足いただき、鎮火を宣言させていただきました。

 

 

 

 入念な証拠隠滅の後、お揃いのエプロン姿でいちゃつきながら朝食の支度をしていたら、お義母さんとこめっこが起きて来た。

 もちろんエプロンの下はちゃんと身繕いしてるから、見られても何ら問題はない。

 そして四人で家族団らん朝ご飯、お義父さん抜き。

 

「めぐみん、あなた朝から随分と血色が良いわねえ?」

 

 朝から食欲全開の長女の食べっぷりに、お義母さんも感心のご様子。

 

「そうですか? 毎日カズマと一緒に作ったご飯を食べているからですかね?」

 

「カズマさんは料理もするの?」

 

「昨夜も今朝も、作ったのはカズマですよ。私は手伝ってるだけです」

 

「お兄ちゃんのごはんはおいしい」

 

 うんうん、義妹よ一杯食べなさい。

 

「ウチのパーティーでは一番上手です。手際も良いですし、お店を出せるレベルですよ。最初の頃は当番制で交代でやってましたけど、今では殆どカズマが作って、私は手伝うだけです」

 

「まあっ、男性でもそんな人いるのねえ?」

 

「俺は弱っちいですからね、戦うことより何か作ってる方が性に合ってますよ」

 

「お兄ちゃんはよわいの?」

 

 ベッドの上では無敵だぞう、象さんだぞうパオーンなんて、教育上好ましくない発言は禁句だ。

 

「弱いと言うのは、個人の戦闘力だけで評価すればですよ。それでもワイバーンの親玉を一人で倒していますからね。ヒュドラを倒したときも、この間のグリフォンとマンティコアの番を討伐したときも、カズマが指揮していたんですよ」

 

 そう、棒を振るんですなんて、教育上好ましくない発言は禁句だ。

 

「まあっ、軍略の才もお持ちなの?」

 

「そんな大層なものじゃありませんよ。弱い分、知恵を絞っているだけです。アクセルは駆け出し冒険者の街ですからね。弱い者同士が力を合わせないと、強い魔獣を倒せないんですよ」

 

「今日はカズマさんはどうするの?」

 

「まずは族長さんの家に行って、泊めてもらっている二人の仲間にアルカンレティアに発つ日が繰り延べになったことを伝えます。それからは魔法の修練ですね。俺とめぐみんは二人でセットですから、当面の目標は二人でヒットアンドアウェイを実行できるレベルになることなんです」

 

「ヒット‥‥‥何ですか?」

 

「ヒットアンドアウェイ、攻撃したら直ちに離れる、一撃離脱の戦法です。めぐみんの爆裂魔法は凄まじい破壊力を持っていますが、一発撃ったら後は全くの無防備です。敵方にごく僅かでも兵力が残っていれば間違いなく報復されますから、逃げ足が俺の担当です。今のところ目視可能な距離ならめぐみんを連れて跳べますが、まだ長距離のテレポートの習得にまでは至っていません」

 

「テレポートの練習をするの?」

 

「そう言うことです。昨日ゆんゆんに跳んでもらって、何となく切っ掛けは掴めましたので、忘れない内に繰り返し跳んでみて、完全に自分のものにしたいんです」

 

「まあっ、カズマさんはそこまで娘のことを?」

 

「ええ、俺たちは一心同体ですから」

 

「姉ちゃん、いっしんどうたいってなに?」

 

「心も体も二人で一つと言うことですよ」

 

「それでさっきはだきあって、ちゅうしてたの?」

 

「の、覗いてたのですか?」

 

「お父さんにもいうの? 姉ちゃんを、かんぜんにじぶんのものにしたいって」

 

「こめっこ、今の話をどう聞いていたんですか?」

 

「こころもからだもひとつじゃないの?」

 

「こめっこ!」

 

「間違ってはいないな。けど、何か微妙に違ってるぞ」

 

「あらあら、まあまあ、あの人も早く帰って来れば良いのに。孫の顔はすぐに見られそうね」

 

 起きてからずっと上機嫌のお義母さん、もしかして昨夜か今朝の件がバレてるのか?

 えっと、カエルの指は使ってませんよ。

 アレは返したんだよなと目でめぐみんに尋ねると、うんうんと頷いてる。

 

「さすがにそれは、まだ気が早いと言いますか、実際に結婚するのも先の話ですし」

 

「あら、でももう着けないでシテるんでしょう?」

 

 思わず二人して吹きそうになった。

 やっぱバレてたんでっかと、一瞬めぐみんと顔を見合わせて、恐る恐るお義母さんの表情を窺うと、何食わぬ顔でご飯をパクついていらっしゃる。

 

「え? いや、その‥‥‥、どうしてわかったんですか?」

 

「だってカズマさん、娘の顔を見れば丸わかりよ。満たされちゃって肌も艶々じゃない」

 

「お、お母さん‥‥‥」

 

「姉ちゃんは、かんぜんにいっしんどうたいでつやつや?」

 

「こ、こめっこ!」

 

 めぐみんとて、商店街のおばちゃんたちに事後なのを見透かされていた頃からすると、それなりに表情の無防備さはなくなっていたと思っていたんだが、それでも母親の目は欺けなかった。

 さいですか、お肌の艶でわかるんですか、恐れ入りました。

 

 

 

 今日はパートの仕事はないとのことなので、後片付けをお願いして族長さんの家に向かっていると、ちょっと良いとこの町娘風の装いのめぐみんに、道行く人たちが驚いた様な目を向けて来る。

 こんな狭い社会だと里全体がみんな顔見知りみたいなものだろうから、街に出た娘が帰って来て男と手を繋いで歩いてたなんて噂は、尾鰭が付いてあっと言う間に広がっちまうんだろうな。

 

 めぐみんは何だか誇らし気な表情で挨拶してるから、俺もさわやかな笑顔を心掛けて会釈してるんだが、時々敵意とまでは言えないくらいの、妬みの籠った視線を感じるのはどうしてだろう?

 ま、いっかと、リア充喧嘩せずの余裕で軽~くスルーできるから、俺も成長したもんだ。

 

 族長さんの家に着くと、荷物を纏めたクリスと見送りのゆんゆんとダクネスが待っていた。

 

「えっ、出発が延びるの?」

 

「めぐみんのお母さんが、アルカンレティアまでテレポートで送ってくれるって言うから甘えることにしたんだ。ゆんゆん、悪いけどもう何日か出発の日まで、クリスを泊めてもらえないかな?」

 

「ええ、それは全然構いませんよ。試練の日程も今日には決まるはずですし、家に友達が泊まってくれるなんて今まで全然なかったから‥‥‥、昨夜も楽しかったし‥‥‥」

 

 そんな嬉し泣きしそうな顔して言わないで、てかどこまでボッチだったの?

 

「二人とも迷惑は掛けてないよな?」

 

「カズマはあたしのこと、どんな目で見てるの?」

 

「そうだぞ、カズマ。メンバーを変えての女子会もなかなか楽しかったし、パーティーの仲間たちから置いて行かれるシチュエーッションに、若干の期待がなかったかと言えば嘘になるが、次代の族長を目指すゆんゆんと友誼を深められる良い機会にもなったからな」

 

「そりゃまあ結構なことだが、ゆんゆんも気を付けろよ。権力者の流儀に染められてダークサイドに落ちないようにな」

 

「でも、ダクネスさんの為政者としての心構えのお話なんか、とってもためになりましたよ」

 

「クリス、ホントか?」

 

「なんであたしに振るのさ。そんなことより、めぐみんの故郷でお手々繋いでらぶらぶアピールしてるみたいだけど、まだ出発しないのなら今日はどうするの?」

 

「それなんだが、昨日ゆんゆんにテレポートで跳んでもらったお蔭で、俺も切っ掛けみたいなもんが掴めたから、もうちょっとでマスターできそうなんだ。だから今日一日、めぐみんに付き合ってもらって習得に励みたいと思ってるんだ」

 

「どうしてそこで、めぐみんも一緒なのだ?」

 

「全然知らない場所に跳んでしまったら帰って来れないからですよ。つまり、めぐみんが地図代わりと言うことですね。カズマさんもいよいよ上級魔法使いの仲間入りですか?」

 

「俺は体系的に学んでないから、上級魔法使いなんて烏滸がましいけどな。それでもテレポートだけは完璧に習得したいんだ」

 

「今までのアレは何だったの? お屋敷から城門に跳んで見せたじゃない」

 

「実を言うとアレは、クリスから習ったスティールの応用だよ。目視できる場所と、魔法陣を刻んだ目標を敷設した場所にだけは跳べるんだ」

 

「ええっ、スティールって、クリスが教えた女の子のパンツを剥ぎ取るスキルじゃなかったの?」

 

「ねえ、ゆんゆん。あたしが女の子からパンツを奪うことにどんな意義があるの?」

 

「まあまあ良いではないか。カズマが向上心を見せてくれる機会などそうそうないのだから、ここは素直に応援しようではないか。カズマがテレポートを自在に使える様になれば、紅魔の里にいつでも遊びに来られる様になるからな」

 

「そうですね、カズマさんも頑張ってください」

 

「ところでさあ、アクセルの街から紅魔の里までテレポートで跳ぶための魔力ってどれくらい必要なんだ? 特に今回なんかは、俺たち四人を連れてだったろ?」

 

「大体ですけど、自分一人のときと比べると帯同者二人で倍、四人で三倍くらいですね。それでもめぐみんの爆裂魔法に比べれば必要な魔力量は遥かに少ないですから、アクセルからの距離でしたら、四人の帯同でも一日に一往復くらいは私でも跳べますね」

 

 ちょっと驚きの情報なんだけど、すると何、ゆんゆん単独なら三往復は余裕でイケるってこと?

 ラファエル先生の解析で1MEの一割って言ってたから、同行者が四人いても爆裂魔法一発分の魔力で五往復は跳べるって計算だ。

 

 

 

 クリスとめぐみんが何か交渉していたみたいだが、とにかく今日のテレポート修行はめぐみんが同行するってことで決着して、まずは見晴らしの良い場所から跳んでみたらと言う話になった。

 んで、紅魔の里で見晴らしが良い場所と言えば、里の観光施設の裏山の中腹に在るニートに人気の観光スポット、全てを見通す展望台『バニルミルド』て、名前からして怪しさ満点じゃねえか。

 

 前回の魔王軍の侵攻で、設置されていた超強力な遠視の魔道具が破壊されたって言ってたけど、攻め込まれたそもそもの原因がそれじゃなかったのか?

 魔王の娘の部屋が覗けるって宣伝してたくらいだから、喧嘩売ってんのは一体どっちなんだ?

 

 三人に見送られて族長さんの家を後にした俺たちは、前に案内されたルートでお手々繋いで猫耳神社にお参りしてから、聖剣が刺さった岩の前を素通りして、願いの泉に最小単位のコインを投げ込み、謎の巨大施設の前でめぐみんが指差す先を見上げれば、山の中腹に開けた場所が見えた。

 

 坂がキツそうなので前回は登らなかったんだが、見えてるなら今はどってことはない。

 小心者の俺は、周囲を見回して誰にも見られていないことを確認してから、めぐみんの肩を抱いて一瞬でテレポート(もどき)で跳んだ。

 

 ちょっとした広場に、超強力な遠視の魔道具が据えてあったと思しき台座だけが残されていた。

 合成スキルのテレスコープを最大倍率に上げても、魔王の娘の部屋どころか魔王城らしき影すらも見えないから、超強力な遠視の魔道具てのも強ち馬鹿にしたモンじゃなかったんだろうな。

 

 めぐみんが指差す方向がアクセルの街らしいんだが、こちらもそれと確認できるものは何も見えないから、それだけでも遠さが実感できるな。

 唯一見えたのは、アルカンレティアの裏に聳える尖った岩山くらいだった。

 

 それでは早速跳んでみようではないかと、脳内でラファエル先生に座標を設定してもらう。

 左腕でめぐみんを抱き寄せて、右手を天に広げる様に突き上げて詠唱一声だ。

 もっともこれも周囲の理解促進のためのカッコ付けで、本来ポーズも詠唱も必要としない。

 次の瞬間、俺たちはアクセルの屋敷の玄関先に立っていた。

 

 

 

「凄いです、カズマ。一発勝負で大成功じゃないですか。大丈夫ですか、魔力は?」

 

「おう、全然余裕だな。これなら五回くらいは軽く往復できそうだ。ヨシ、このまま第二爆裂道場に跳ぶぞ、今度はめぐみんの日課を果たしに行こうぜ」

 

「賛成です。ここのところ全然撃ててなかったので、溜まっちゃってたんです。それに、温泉にも入りたいです」

 

 俺も他の思惑があっけどな。

 てな訳で、今度はお姫様抱っこで無詠唱のテレポート(もどき)で跳べば、またまた一瞬で第二爆裂道場の直径2mのステージに立っていた。

 

 ラファエル先生によると、消費した魔力は正規のテレポートに比べれば誤差のレベルだってさ。

 エリスからもらった大量の魔力を亜空間魔力銀行に追加で預けたんで、利子分でもお釣りが出るくらいって言ってたから、(もどき)くらいなら跳び放題ってことだ。

 

 さて、誰憚ることもない二人っきりの世界となれば、ヤルことは決まっている。

 だからってイキナリおっぱじめたりはしないよ、ぎゅ~っと抱き締めていつも通りの濃厚な口づけで挨拶を交わしたら、さっそく合成スキルのエアブローで溜った埃を吹き飛ばしてお掃除完了。

 

 イグルーの横に無限収納から召喚した断熱シートと厚手の絨毯を展開して、肌触りが大好きと言う毛足の長いふかふかの毛皮を敷けば、介護スペースの設置も完了。

 爆裂修行モードに入るめぐみんの衣装セットを召喚して手渡したら、次は設備の点検に向かう。

 

 貯水槽をクリエイトウォーターで満たして、あれヨシ、これヨシ、湯加減ヨシと指差し確認で端から順に点検したら、温泉の脱衣所に新しく設置した全自動洗濯乾燥魔道具に魔石をセットして、無限収納の中で待機していた洗濯物の召喚だ。

 

 一通り点検と準備を終えて楽屋に戻れば、紅魔のセンセーも準備万端いつでもイケるって態勢。

 大きな襟の付いたローブの下は、超絶無敵絶対防御のしゅるりなムフフ。

 スラリと伸びた白いおみ足と膝下のブーツとのコントラストも、頬擦りして舐め上げたくなるくらい官能的だから、後でちゃ~んと味わっちゃうぞ。

 

 カツカツとブーツの踵を鳴らして、大股で颯爽と歩み出る紅魔のセンセーの手を取って、円形のステージへとエスコートすれば、目深に被った先折れトンガリ帽子の広い鍔の陰でらんらんと輝く紅い光彩が、昂る魔力が頂点に達していることを教えてくれる。

 

 一歩を踏み出して構えれば、杖の先に浮かぶ紅い玉が火花を散らしながら青白い光を放ち始め、めぐみんは色とりどりの光の粒子が織りなすオーロラの様な魔力の奔流を纏い、詩歌の如く紡いだ即興の呪文を唱えて、大空に幾重も広がる極彩色の魔法陣を展開した。

 

「エクスプロージョン!」

 

 絶叫にも似ためぐみんの詠唱と同時に、最上層の魔法陣から発した光が、反射して共振しながら下の魔法陣へと増幅されて降り注ぎ、積層化された魔法陣の半ばを過ぎたところで光の柱として纏まって、更に下層の魔法陣で圧縮され絞られて最後は一条の光となる。

 

 言葉で表現すればその様な段階を踏んでいるが、あくまでも時間短縮のバフが効いたAIもどきの高速思考下の解説であって、実際の現象はほぼ一瞬の内にバ~ンとぶっ放された光の柱が、ギュギュンと細く凝縮されて、大地に突き刺さってドッカンとなるのだ。

 

 遥か遠くに立ち昇るキノコ雲と同時に、閃光から遅れて到達する衝撃波が頬を擽り、更には忘れた頃に吹き寄せる爆風を、合成スキルのお掃除魔法のエアブローを用いた結界で撥ね返せば、自然破壊の際たる魔法をぶっ放した紅魔のセンセーは、頬を紅潮させて恍惚とした表情でこう宣った。

 

「はあ~、すっきりしました。今日の爆裂は何点ですかあ?」

 

 背中から倒れる華奢な身体を受け止めてお姫様の様に抱き上げたら、各評価項目ごとのレビューを手短に添えて、最近は百点を割り込むことのない採点を伝えると、満面の笑みで応えてくれる。

 なるほど、何だかんだ言っても、溜め込んでいたことは間違いなさそうだ。

 それならそろそろ俺も、すっきりさせてもらおうじゃないか。

 

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