※この作品はR-18です。

東方赫月録   作:ヤマタケる

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第1話 新たな異変の予感

なんの変哲もない現世の街。その中で多くの人達が看板なり文字が書かれた布を手にデモを起こしていた。そこに刻まれている文字は『五大王政権反対』と書かれている。

 

「この国はどうなるんだ!!」

 

「こんな政権不平等じゃねぇか!!」

 

「政権なんてやめて新しい時代作れよ!!!」

 

そう叫びながら人々は火炎瓶を投げたら銃を発砲したりして街中を歩き続ける。そんな群衆の前に2人の男女が現れる。そして2人は刀を手に持ち、群衆を睨みつける。と、1人の男が叫ぶ。

 

「お、王域四皇だぁぁぁ!!逃げろぉ!!」

 

先程までの威勢はどこへ行ったのか、群衆は2人に目を向けて逃げ始めた。だが2人は逃しはしない、炎を纏った攻撃を放った焼き払ったり氷柱を生み出してそれを群衆達の脳天に突き刺したりと殺戮の限りを尽くしている。そして気がつけば群衆は先程叫んだ男1人だけになっており、辺りは死屍累々となっていた。と、男が2人を見て震えながら口を開いた。

 

「ま、待ってくれ!金ならある!!いくら欲しい!?全財産やるぞ!!」

 

「いらない。」

 

そう言うと少女は男の体を一切の容赦なく斬り捨てた。真っ二つに斬られた男はその場に崩れ落ちる。それを見た少女が口を開いた。

 

「・・・もう、慣れてしまったな悠岐。」

 

「仕事だけどな楓。もう数えるのもやめちまったよ。」

 

悠岐と楓という男女は刀を鞘に納めてスマホを取り出して電話をする。

 

「セコンド、デモ部隊壊滅完了だ。」

 

「剛岐、デモ部隊壊滅完了した。何、帝の御所に来い?死体処理はやっておくって?分かった、今から行く。」

 

電話を切ると楓は悠岐の顔を見て口を開いた。

 

「悠岐、剛岐からの連絡だ。帝の御所に来て欲しいみたいだ。何やら波乱の予感がする。」

 

「俺もそう思う。」

 

そう言うと2人は死体を背に向けて帝の御所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく来た!待ってたぞ。」

 

その一言と共に1人の男が2人を歓迎した。男を見た悠岐が口を開いた。

 

「・・・殺す必要はなかったんじゃねぇのか?」

 

「そうだな・・・と言いたいがそうでもない。知ってるだろ?俺のところに大罪人が襲撃してきてんだ、あのデモ部隊は渦巻く鶴の旗を持っていた。奴と関係に違いない。」

 

「私達以外じゃ、ダメなのか?」

 

「2人にしか任せられない。俺達五大王はあの表裏戦争以降衰えた。若い奴らに任せるしかないんだよ。」

 

そう言うと現世の王、小宝剛岐は2人の肩を組み、

 

「ごめんな。」

 

そう一言発した。そしてその場を離れながら口を開いた。

 

「セコンドが奥で待ってる、異変かもな。」

 

彼の言葉を聞いた2人は奥へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくぞ来てくれた、輩よ。」

 

帝の御所の最奥部には後ろ髪を縛り、笏を片手に持つ将軍、セコンドが鎮座していた。2人かま来たのを見て再び言う。

 

「話は聞いている、部隊の壊滅、ご苦労だった。」

 

「それはどうも。で、話あるんだろ?さっさと聞かせてくれよ。」

 

「すまない、本題に入ろう。其の方ら2人には再び幻想郷に行ってもらう。」

 

「幻想郷?私達が何故?」

 

「幻想郷でまた新たな異変が起こるかもしれないと紫から久方ぶりに通達があった。なんでも、其の方らがかつて倒した混沌なる存在カオス。奴の残った軍勢が幻想郷に押し寄せているとのことだ。」

 

「カオスの残った軍勢!?」

 

「それは一体?」

 

「あぁ、奴はカオスの弟と言われている。その力は兄であるカオスを上回ると言われている。奴は新たな配下を増やしたとも情報が入っている。その奴の名前は───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セコンド様、失礼します!!混沌残党軍が幻想郷に侵入した模様です!!」

 

突然扉が開かれたかと思うと1人の兵士が3人に向かってそう発したのだ。それを聞いたセコンドは目を細めて言う。

 

「ふむ、ここでのんびり経緯を話している場合ではなさそうだな。輩よ、すぐに幻想郷へ向かって欲しい。」

 

彼の言葉を聞いた悠岐と楓はすぐに背を向ける。と、楓がセコンドに聞いた。

 

「了解した。それで、混沌残党軍を率いているカオスの弟ってのは?」

 

「あぁ。奴の名は、ロウド(・・・)。気をつけるのだぞ。」

 

それを聞いた2人は部屋を後にしていった。御所内を走りながら2人は会話をしていた。

 

「ロウド、ねぇ。まさかカオスに弟がいるなんて思いもしなかったな。」

 

「大罪人のことといい、やっぱり千年殃禍が関係しているのかもな。」

 

「とにかく、今はセコンドの指示通り幻想郷に行ってロウドを倒そう。」

 

「すぐにユニ達にも伝えないとな。1年ぶりか?」

 

「色々語る時間があればいいけどなぁ。」

 

そう言って2人は御所の中を走り抜けていった。

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