※この作品はR-18です。

D.C.89 〜八月のシンデレラナイン〜   作:葛木桜姫

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【警告】今回の話に関しては、一部に『残酷な描写』が含まれます。

その時点でのキャラクターの主観による面もあり
本編ではもう少し詳しく補足されます


この話のメインの内容は
私が以前からTwitterでしていた投稿SSを使えるように
加筆修正したモノです


エチュードその2 小原碧澄

 

【警告】今回の話に関しては、一部に『残酷な描写』が含まれます。

 

その時点でのキャラクターの主観による面もあり

本編ではもう少し詳しく補足されます

 

 

 

 

 

約10年前 内浦 黒澤家

 

果南「ダイヤ!」

 

ダイヤ「待ってましたわ」

 

果南「それで、『例の娘』は?」

 

 

すっ

 

??「何!」ビクっ

 

ダイヤ「わたくしですわ」

 「こちらはわたくしの親友の果南さんです」

 

??「」こくっ、こくっ

 

果南「急に来てゴメンね〜」

 

ダイヤ「碧澄、ご挨拶を」

 

 

ロリ碧澄「あすみ、です……」

 

果南「よく言えました」撫で撫で

 「そうだ!干物でもいる?」

 

碧澄「………」横振り

 

果南「いらないか?」

 「じゃあ、ダイヤに渡しておくよ」

 

ダイヤ「5歳児が干物を欲しがるとでも思っているのですか?」はあぁ

 

果南「お財布と、干物しか持ってきてなくて」

 

ダイヤ「善子さんは来てますか?」

 

果南「ダイヤの家だし、1人だって」

 

 

ダイヤ「碧澄を見ていてください」

 

黒服「はっ!」

 

ダイヤ「離れに」

 

 

 

果南「結構可愛い娘だね。碧澄ちゃん」

 「黒澤家の養子にするの?」

 

ダイヤ「正直、迷っています」

 「彼女と出会った経緯も経緯なので」

 

果南「そっか………」

 「じゃあ、小原家で千寿と一緒に育てるよ。鞠莉にも話してるからさ」

 

ダイヤ「話が早くて助かりますわ」

 

果南「最初に千寿つくった時が計算外で、もう気力とかでなくてさ〜」

 「今から2人目も年が離れちゃうから。ちょうどよかったよ」

 

 

 

小原家

 

果南「鞠莉、帰ったよ」

 

鞠莉「もう、待ちなさいってば!千寿」

 「まったく誰に似たのかしら?」

 

ロリ千寿「果南お母様!!」ぴょん

 

果南「さすがは千寿。一直線に来たね〜」ひょい

 

千寿「うん!!」

 「あら?そのこは」

 

鞠莉「おかえりなさい!果南」ぎゅうぅ

 

果南「鞠莉」ハグ

 

千寿「鞠莉お母様ズルい!!」

 

鞠莉「ざんね〜ん!」ノξソ>ω<ハ6

 「果南はマリーのモノよ」

 

碧澄「………」

 

鞠莉「あら?この娘がダイヤの言っていた」

 

果南「そう。碧澄ちゃん」

 

 

鞠莉「シャイニー✨小原家にようこそ」

 

 

 

 

 

小原碧澄小学生時

 

碧澄「えいっ!」シュッ

 

果南「上手い上手い」パシッ!

 「そろそろ本格的に野球を始めるのかな?道具を揃えておくよ」

 

碧澄「本当っ!?」ぱぁ

 

果南「もちろん。その代わり、身体作りに一緒に朝ランニングでもしようよ」

 「最近は鞠莉も付いて来てくれなくてさ」

 

碧澄(えっ……)

 

 

 

小学生クラブチーム加入後のある試合

 

千寿「あっ!小鳥遊さん」

 

碧澄(彼も居るのかな?)ピクっ

 

柚「お〜い!!」ノシ

 

夏姫「柚、大声を出さない」

 

柚「だって、2人は友達だよ!」

 

夏姫「だけどな。周りの迷惑だし、別のチームだから大っぴらに仲良くするのは……」

 

柚「ほらほら。夏姫」

 

夏姫「分かったから引っ張んな」

 

 

碧澄(大変そう……)ははっ

 

千寿「碧澄もよ」ぐいぐい

 

碧澄「私も!?」

 

 

柚&千寿「イエーイ!!」ぱんっ

 

碧澄「こ、こんにちは」///

 

夏姫「こんにちは。小原さん」

 

碧澄「覚えててくれたんですか?葛木さん」///

 

夏姫「女の子でここまでの投手も珍しいので」

 「今日の試合も、よろしくお願いします」ぱっ

 

碧澄「こちらこそよろしくお願いします」握っ

 

柚「むぅ……」ぷくっ

 

碧澄「ごめっ!」

 

夏姫「気にしないで。柚はこんなやつなんだ」

 

千寿「……」ジトっ

 

碧澄「今日もお互い頑張りましょう〜!!」タッタッタ

 

 

 

その日の夕方

 

千寿「そういえば、果南お母様」

 「最近、碧澄にちょっと気になる子ができたのよ」

 

果南「ふぅ〜ん。女の子?男の子?」

 

碧澄「そ、そんなんじゃなくて」///

 

千寿「他のチームの葛木夏姫くんよね」

 

果南「へえぇ〜。なるほどね」ニヤニヤ

 

碧澄「千寿!」

 

……………

………

 

 

果南「碧澄に好きな男ができるなんて」

 「でも。最低限私より強くなければ、娘は渡せないから」

 

碧澄(それ、宇宙人じゃないと無理なんじゃ。一生独身か………)

 

 

 

数ヶ月後

 

果南「ふぅん……?」 ペラペラ

 (このニュース、初音島)

 

 

果南「もしもし。善子、急だけど出張頼める」

 「ちょっと、情報を探って来てほしいんだ」

 

津島善子『初音島!?って言えば、あの枯れない桜で有名な島よね』

 

果南「そうそう。堕天使ヨハネが昔ハマってたオカルトよりオカルトな島」

 

善子『善子よ!!』

 

果南「とにかく、私用だから経費はたっぷり使っていいし、報酬も多めに払うから」

 

善子『はいはい。で、何を調べればいいのよ』

 

果南「今朝流れたニュース見た?」

 

善子『まさか!?』

 

果南「私だって、そうじゃないって信じてる」

 

 

クラブチーム監督「そういうわけだ。くれぐれも相手に失礼の無いようにな」

 

千寿「えっ!」

 

碧澄「………」

 

 

 

 

 

夏姫「・・・、・・・・・・」

 

碧澄「こんにちは。葛木さん」

 

夏姫「ああ、小原」

 

碧澄「その…、大丈夫?」

 

夏姫「どうだろ・・・」

 「俺、やめるかもしれない」

 

碧澄「………」

 

夏姫「なんの為に野球やってるのか分かんなくて」

 「・・・なんで生きてんだろ、俺」

 

碧澄「夏姫くん!!」ぎゅうぅ

 「落ち着いて、その先はダメ」

 

夏姫「」こくっ

 

 

碧澄「もしも、千寿だったら……。私も耐えられないし。そんな現実にゾッとする」

 「でも、それが私だったら、千寿にはいつか元の日常に戻ってほしい」

 

夏姫「できるかっ!」

 「だいいち、お前だって耐えられないつっただろ!!」

 

碧澄「生きてたくない場所なんて、普通に」

 「どこにでもあるよ!!」

 

夏姫「っ」ひく

 

碧澄「私はダイヤさんに拾われて、果南さんに迎えられて、千寿に会えて。ここにいるから」

 「生きてたら、素敵な出会いがきっとあるよ」

 

夏姫「………」うっ

 

碧澄「本当は泣きたいんだよね」ポンポン

 

夏姫「ゔん」ポタっ

 「ゔっ、っ、うえぇ〜ん……」

 

 

……………

………

……

…

 

 

 

 

 

中学生時

 

夏姫「2人は来年どこに進学する予定なんですか?」

 

碧澄「『静真高校』ですかね」

 

千寿「あとは『音ノ木』、『虹ヶ咲学園』、『結ヶ丘』かしら?」

 

碧澄「お母様たちの母校はすでに無いので。なんとなく引き受け先になった高校か、スクールアイドルで有名な高校か」

 

夏姫「後者は女子高か〜……」

 

千寿「それがどうかしましたか?」にやにや

 

夏姫「さあ」///

 

 

千寿「だったら、葛木さんも女装して通います?」

 

碧澄「はあぁ!?」///

 

夏姫「アホか」

 

千寿「なんて、冗談です」にやっ

 「とりあえず、お母様に共学の高校でお願いして」

 

夏姫「でも、それはそれで変な男に捕まったり」

 

千寿「葛木さんが守ってくれますよね?」

 

碧澄「な、何言ってんの!?千寿」//////

 

夏姫「俺でいいなら」

 

千寿「よかったわね~。碧澄」

 

碧澄「別に……」

 

 

 

あの夏

 

夏姫「痛っ!!」バタンっ

 (柚……。これからなのに)

 

碧澄「へっ?」さあぁっ

 「嘘、だよね」

 

 

千寿「碧澄。すぐお医者様を探して、肩を診てもらいましょう」

 

碧澄「どうかな?夏姫君に恩を着せるようで悪いような」

 

千寿「きっかけになるくらいなら、別にいいじゃない!!」

 「彼にしてもそのほうがいいはずよ」

 

 

 

病室

 

コンコン

 

碧澄「小原です、小原碧澄です」

 

 

夏姫「ゴメン……。肩を壊しちゃいました」

 

碧澄「あの!!よかったら、アメリカに渡って手術を受けませんか?」

 「お母様に頼めば、肩を治せるお医者様を探せると思います」

 

夏姫「医療系の研究職をしている父の伝で軽く聞いたけれど、すぐには無理だと言われました」

 「どのみちリハビリが待っている、高校の一番成長する時期を棒に振るんです」

 

碧澄「……」

 

夏姫「柚の為、前を向いてたけれど」

 「前しか見てなくて、肩を壊して。ドジですよね」

 

碧澄「そんな事」

 

夏姫「今までありがとう。小原さん」

 「俺の事は、もう忘れてください」

 

 

碧澄(終わったんだ)

 

 

 

3月 春大会決勝当日 小原家のリビング

 

千寿「ねえ?春大会の決勝、中継をやってるみたいよ」

 

碧澄「見ない」

 

千寿「じゃあ、わたしだけで見るから」

 「リモコン貸して」

 

碧澄「ここにいる私も見せられるじゃんか?」

 

千寿「部屋でスマホで見るわ」

 

碧澄「なんチャンネル?」

 

千寿「2かしら」

 

ポチっ

 

千寿「碧澄も見たかったのね」

 

碧澄「千寿がボタンを押す手間を省いただけ」

 

清城高校-風見学園 0-0

 

 

 

千寿「試合なかなか動かないわね」

 

碧澄「清城高校と風見学園……。新米校同士の微妙な試合」

 

千寿「もっと言い方あるんじゃないかしら?」

 

碧澄「不在の界皇はともかく向月、帝陽、この辺りがいないと」

 

千寿「はいはい」もう

 「あっ、1人ランナーが出たわね」

 

碧澄「神宮寺?この1人に任せてるのがどう転ぶか」

 

 

千寿「走った!」

 

碧澄(お願い) 

 

清城高校-風見学園 1-2

 

 

碧澄「やった!!」

 「勝った、夏姫君が勝った!!」

 

鞠莉「あら?風見学園が勝ったのね」

 「これから忙しくなりそうね」

 

千寿&碧澄「鞠莉お母様?」

 

 

鞠莉「2人にはまだ言ってなかったのだけれど。この春から私は風見学園の学園長をさせてもらうことになったの」

 「だから、碧澄のは風見学園高等部へ入学してもらうわ」

 

碧澄「分かりました」

 

鞠莉「助かるわ。碧澄」

 

 

千寿「ちょっと待ってください!」

 「いくらお母様のお仕事の事情でも、碧澄に失礼ではないですか?」

 

碧澄「千寿はいいから」

 「理事長の娘って立場だと、色々トラブルにも巻き込まれるだろうし」

 

千寿「だったら、尚更よ!!」

 「わたしも行くわ」

 

碧澄「あの、お母様……」

 

鞠莉「分かった。果南にも伝えておくわね」ω

 「私も2人の年齢の頃にはかなり無茶を言ってきたんだから、それでいいのよ」

 

千寿「ありがとう。お母様」

 

 

 

 

4月 初音島 碧澄の自室

 

千寿「初音島ね〜……」ぺらぺら

 「葛木さん以外からもどこかで聞いたと思えば、有名な『枯れない桜』のある島だったのね」

 

碧澄「世界的にも知られている観光名所だから」

 「それに、今一番熱い『コールドスリープ』研究の『天枷研究所』も」

 

千寿「彼の故郷だから詳しいのね」

 

碧澄「なに言ってんの、千寿」///

 「ウチはホテル業なんだから調べるでしょ……。普通」

 

千寿「はいはい。小原家の今後を考えられてえらいえらい」はあぁ

 (まったく素直じゃないんだから)

 

 

碧澄「それと、善子さんから聞いたんだけど」

 「夏姫君は今実家にいて、その実家には野球部の生徒さんも居候しているみたいで」

 

千寿「親切だし、顔も良いから普通惚れるわね」

 

碧澄「そうそう。カッコいいよね」にまぁ

 「じゃなくて!どうせ、女子部員に天才とかイケメンとか持ち上げられて、鼻の下伸ばしているんじゃない」

 

千寿(碧澄ってお母様たちに似たのか葛木さんに対して重いところあるわよね)

 

碧澄「っん?」

 

千寿「別に〜」

 「楽しくなりそうな学園生活だなって」

 

 

千寿「それで、碧澄は部活動どうするの?」

 

碧澄「生徒会で大人しくしてる」

 

千寿「だったら、この際だから、わたしは野球部にしようかしら?」ω

 「碧澄にもうその気がないのなら、わたしが葛木さんと仲良くさせてもらうわね」

 

碧澄「私はいいけど……」

 「夏姫君に迷惑はかけないでね」

 

 

 

翌朝

 

碧澄「千寿」ゆさゆさ

 

千寿「碧澄と風見学園~」 

 

碧澄「千寿、起きて。今日から学校だよ」

 「自分から行きたいって、お母様たちにお願いしたんでしょ」

 

千寿「お、おはよう。碧澄」

 

碧澄「おはよう。千寿、ヨダレ……」

 

千寿「!!」

 

 

 

 

 

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