よわよわ貧弱涙目コボルト︎︎♀ちゃんが人間さま専用わんわん犬オナホにされちゃう話 作:4645 (ケモ系大量生産クリーチャー)
「(やっべ〜〜〜〜ッ………!)」
…王德は今、物凄い焦燥に駆られていた。
なぜ彼は物凄い焦燥に駆られているのか。答えは単純明快である。
アーファに手を出したことがひと目でモロ分かりのガチでヤベー状況のまま、マモ研の始業まで残り3時間を切ったからだ。
目の前の大きな洗面台の鏡に映る自分の顔は、いかにも事後ですという風体の、すごく分かりやすいポジティブなやつれ顔。
そんな一皮剥けた自分の映る鏡の一番下に、身長が足りない為大きな犬耳の先端だけがちょびっと写っている彼女。アーファも同様である。
彼女もすごく満足気な「むふ〜顔」をしていて、特に意味もなく王德の腰周りにひしと抱きついている。
そして、時たま意味深にこちらの顔を見上げると、視線に乗せた親愛の感情を送りつつ、ふにゃふにゃと牙を見せながら幸せそうにはにかむ。
一発ヤる前はいちいち怯えて真っ白のふわふわケモロリ体毛と特徴的なバツ状の瞳孔を縮こまらせながらカーテンの裏に隠れていたというのに、えらい違いである。それほどまでに幸せックスの威力というものは絶大なのだ。
そうなってくると、当然めちゃくちゃかわいいので、こちらも微笑みながら喜ぶ小さな犬頭をぽふぽふと撫でていると、否が応にも散らかった部屋の惨状が順次視界に入ってくる。
部屋全体に精液と発情臭の交じった風紀が乱れている匂いが漂っており、床には現在進行形でアーファがこぼし続けている白濁が点々と続いていて、本番行為を行ったベッドに至っては、特大のよくないシミが1つと数本の潮吹きの跡が、花火のように刻み込まれている。
凄まじい大惨事である。
まあ、臭いは風呂入って換気すればよいし、床は拭けばいいし、2人の様子は…なんとか仲良くなったで誤魔化すとして。
とはいえしかし、汚れたベッドだけはどうにもならない。
証拠隠滅の為、足にお人形のようにしがみついたアーファをそのままにひょこひょこと無人の建物内を移動して、別棟据付のゴミ焼却炉に破れたシーツを投げ込みながら、しばし長考する。
ポク、ポク、ポク。と、遅めの三拍子程の時間が経過した後。
アーファがおねしょしたとか、自分が転んで壊したとか。かなり無理のある言い訳ばかり思いつくので、王德はすっかり嫌気がさしてしまった。
なんだかもう色々とめんどくさくなった彼は、勢いのままに1度部屋に引き返すと、シーツに続けて汚れたマットレスまでもをまるごと焼却炉にブチ込み、ペンを取って宿直室の机に向かうことにした。
◇◇◇
…何を書くのか。
それは、異動願いであった。
だって、こんなところに居たらアーファとエッチなことできないし。
めちゃくちゃブラックだし。
自由時間ないし。
個人の裁量もないし。
…ということで、今何をしているのかよく分かってなさそうな彼女を尻目にしばし放置し、カリカリとランプの灯りを元に万年筆を綴る。
かなりのスピードで紙面に刻まれてゆく複雑怪奇で慇懃かつ難解でくどくどしいビジネス構文を分かりやすく因数分解すると、内容は以下のようである。
『急だけど、俺っちフィールドワークしたいなって。最近来たコボルトちゃんとすごく友だちになって、嬉しいから。』
『マブのコボっちと一緒なら、俺まじでやれるっす。まかしてちょん。』
『あ、あと布団ぜんぶ紛失したけど、ゆるしてひやしんす。正直すまんかった。』
『でも、めっちゃ眠くて即報告むりむりのむりでした。笑 敬具。』
…お前は何を言っているんだ。
あまりにも労働を舐め腐り過ぎではないだろうか。
と、思うかもしれないが。
理解不能なことに、これら全ての舐め腐った要求が丁重なビジネス構文にカモフラージュされることによって、何故か正当な要求として通ってしまうのだ。
…そうして、しばらく指先を酷使した後に執筆がひと段落し、少し背筋を伸ばしながら目の前の芸術作品を自己添削していると、自身の右後方からズリズリと何かを引きずるような音が聞こえる。
はたと集中を解いた王德が音の聞こえる方へ目をやると、しばしの自由時間を持て余してしまったアーファが、こちらに向かって全力で椅子を押し、一緒に机に向かって横並びで座ろうとしているようである。
自分とほぼ同質量の木材の塊を相手にしたためか、ドッグランで走り回った直後のイヌほどに呼吸を荒くしている虚弱なアーファは、王德に向かって瀕死のヘロヘロ顔のままに何か物言いたげな視線を送っている。
「!あ、ああ、」
流石に意図を汲めた王德。
椅子を紳士的に自身の隣に近づけ、今にも倒れそうなアーファの脇を抱えてお人形のように座らせて差し上げた。
するとアーファは机の上にある王德のお茶をなんか勝手に飲み干し、ちょっとしたふてぶてしさも見せながら体調を落ち着け、そしてコトリと音を立てて湯呑みを置いた後に、何やら少し思い詰めた表情でこちらに向き直った。
なんらかの覚悟を決めた様子のアーファに、王德もなんだかただならない雰囲気を感じ取り、先程からチラチラ見ていた股下デルタ広めの虚弱ケモロリ股間から目を離すと、アーファの目を真剣な眼差しで見やる。
両者の目線が交差した時、アーファは満を持して動いた。
小さな指で、自身の顔を指さしながら一言。
「…… ぁー、ふぁ?」
…王德は衝撃を受けた。
今まで言葉が通じない動物に等しい相手だと思われていた種族が、明らかにこちらと交流しようという意図を持ち、人間にも理解出来るであろうアプローチを自ら考えて選択した上で、更には自分に付けられた名前を認識し、それを使ってコミュニケーションを図ろうとしてきたのだ。
こちら側の世界の事例に置き換えて考えてみると、その辺の野犬が突然ステッキを持ってシルクハットを小脇に二足歩行で紳士的な挨拶をしてきたようなものである。
今までのアーファの所作などを見るに、彼女に高い知能があるという推測には今更感というものを感じざるおえないが、王德はこの行動を見ることでようやっと彼女の持つ高い知性に気がつくことが出来たのだ。
まあ、無理もない。
普通は自分の飼っているペットと人語でのコミュニケーションが行えるだなんて、考えもしないだろう。
しかし現実として、アーファ…というか、コボルトには人間と意志疎通を図れるだけの知能があるということが、たった今実例を元に証明されたのだ。
この瞬間、王德の中で今まで燻っていた研究者魂というものが、ごうっと音を立てて燃え上がることになる。
ついぞ覚醒を果たした王德は、この後長い時間をかけてアーファとお互いに言語を教え合い、更には現地交流をも行うことでお互いの文化を認め合った。そして、その一環として、両方の理念や思想を尊重することも忘れなかった。
それは人とコボルト間の融和への序曲であり、あるいは今まで見向きもされてこなかった無数の亜人種族との相互理解と平和へ向けての、ささやかな先駆けでもあった。
この日、人類にとっての第三世界は、淘汰される方向へと舵を切ったのだ。
これより始まるのは、人間も亜人も関係ない、ただお互いに話し合うことの出来る全ての種族の間に開かれた、平和への旅路である。
…ただケモロリとセックスしただけなのに、壮大すぎる行く末だと感じたかもしれない。
しかしそこには、奇跡と奇跡の交差の結果が確かに存在し、それによって世界はよりよくなれたのだ。
片方はちょっと賢いコボルトの女性。
もう片方は奇跡的に性欲を持て余した人間の男性。
本来交わることなどありえない2人が、何故か物理的にも精神的にも重なり合った。
案外、世界平和はこういうところから始まるのかもしれない。
後年に共存学の権威として大成した王德は、伴侶の白いコボルトに玉揉み裏筋責めをしてもらいながら、そのように回想したという…。
お待たせしました。
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今作はこれで一旦完結ですが、気が向いたらシャワーズの長編のようにおまけを追加するかもしれません。よろしくお願いします。