・が付いてる文字は赤ペンの文字としてお読みください。
女神の卵の中は無重力なのか、俺の身体はふわふわ浮いている。
目の前に半透明のコンソールが現れる。
(ラノベでよくあるやつだな。まずはざっと見てみるか)
真っ黒な画面内の上部にタブが並んでいる。
内容は……
◇簡易マニュアル
◇職業
◇スキル
◇耐性
◇見た目
◇ゲームスタート
簡易マニュアルを選択すると中央の大きなウィンドウに、マニュアルが表示された。
ふむふむ……なるほど。
職業タブを選択すると職業がずらっと表示されている。
ただし、すべての職業が色が消えていて選択できない。
今のステータスではどの職業にもなれないようだ。
右ウィンドウのステータス欄の内容は……
◇力 :8
◇知恵 :8
◇信仰心:5
◇生命力:8
◇運 :8
◇性器 :0
BP :3
【再抽選】
運まではわかるが性器ってなんだこりゃ?
試しに+1してみる。
息子が大きくなった気がする。BPは2になった。
-1にしてみる。
息子が小さくなった。BPは4になった。
(BPを振って大きくできるし、マイナスすればBPとして還元されるってことか)
再抽選を押すと性器は0になりBPは10と表示されていた。
もう一度押すとBPは5と表示される。
(振り分けをリセットしてBPを再抽選するんだな)
なんとなくわかった。じゃあさっそく勇者を選択するか。
───
思ったより時間が掛かったが何とか勇者を選択できた。
(勇者を選択するための必要BPがなかなか出なかったし、性格が善じゃないと勇者になれない罠もあったな。勇者だけで30種類くらいあったし、絶倫勇者って何だよ?)
余談だが絶倫勇者を選択するためには性器を+10にする必要があった。
俺が選択したのは近接戦闘が可能で攻撃/治癒魔法も使える一番ベーシックな勇者だ。
スキルは勇者専用の中からよさそうなのを、耐性は無難に『火』を選択した。
(スキルも耐性もいろいろあったな……何ページくらいあるんだろ?)
目的のスキル、耐性は1ページ目だったので後ろのページは確認しなかった。
見た目タブを選択する。
中央ウィンドウに全裸の俺の姿が表示された。
(あれ? こんなに筋肉ついてたかな? 力にBP振ったからか? まずは、服だ服)
勇者っぽい感じの服が何パターンかある中で1つずつ選んでいくが……。
(……全部テント張っちゃうんだよなぁ……)
現在の俺の息子は相変わらずフル勃起中である。
比較的、テントが目立たない服を選択した。
(顔や肌の色はまぁいじらなくていいや。髪と瞳の色は少し変えてみよう)
髪型はよくある勇者っぽいトゲトゲ頭にして髪の色は茶色。瞳も髪と同じ色にした。
(こんなもんか。それじゃゲームスタート)
ゲームスタートを選択すると……。
名前:勃起 でゲームスタートします。
よろしいですか? ▶はい いいえ
(最後にこんな罠が……。よろしいわけないだろ!)
名前をカオルに変更してゲームスタートした。
───
気付くと女神の子宮に戻っていた。
俺が入っていた卵はもう消えていた。
『お早いお戻りでしたね。ぼっ……カオル様。デフォルトのお名前から変更されたのですね』
(……こいつの仕業か……)
「危うく勃起でゲームスタートするところだったよ」
『お似合いのお名前でしたのに』
「はいはい、そうですか。ひなとユキはまだか?」
『ヒナタ様もユキ様も、まだまだ時間が掛かりそうですね』
「じゃあ俺は少し横になって仮眠をとる。どちらかが出てきたら起こすように伝えてくれるか?」
『承知しました。おやすみなさい。カオル様』
「あ、そうだ! これ何とかならないのか?」
俺はフル勃起中の息子を指さす。
『あっちの世界に行ったらテキトーに射精してください。
「……はい」
(辛辣ぅ)
『夢精なんてしたら許しませんからね』
「…………はい」
(卵の中で射精して種付けしとけばよかった……。今の俺なら絶対にママにしてやれるぞ……)
───
「……ルくん。……カオル君!」
誰かの呼ぶ声で覚醒し目を開けた。
一面のピンクと目の前の人物に少し驚いた。
「ユキ……なのか?」
「ええ、そうよ」
身体を起こしてユキを見た。
髪型はそのままだが色は銀。瞳の色も銀。
口元はマスクで隠れていて見えない。
全身黒のフード付きの丈の長いドレス……なのか?
胸も腕もお腹もスカートも身体にフィットしていてユキの身体の線がはっきりわかる。
肌色の部分は目元、肩口、足首だけのように見えるが……。
スカート部分のスリットが大胆で太腿がチラリと見える。
(めちゃくちゃエロいし、可愛い……。でも何か違和感が……)
「ユキ、なんか盗賊ぽくない恰好だな」
「ええ、私盗賊は選択しなかったわ」
「えっ!?」
───
……私は卵の中で盗賊になるためにBPを振ろうとしていた。
BP:5
3振れば盗賊になれる……けど……。
(やめやめ。こんな妥協してどうするのよ? 私はカオルを支援したいんだから……愛しているんだから……妥協した盗賊じゃダメでしょ? もっといい職業はないかしら?)
盗賊といってもいろいろあるがどれもイマイチだ。
(この中なら怪盗キャットアイね……。でもイマイチピンとこないわ)
フィルタ条件をいろいろ弄っていると……ふと目についた職業があった。
(これ……結構いいんじゃない!? でも必要BPが結構厳しいわね……)
(いざとなったら……)
私は自分の胸に手を置いて覚悟を決めた。
そして再抽選を連打する……。
───
「私は“くノ一”になったわ。盗賊よりもこっちのほうが戦闘で役立つと思って。その代わり罠解除や鍵開けの能力は盗賊より劣るけど。レベルが上がればそんなに遜色ないハズよ」
「そうだったのか……さすがユキだ。正しい選択だと思う。あと、その衣装めちゃくちゃ似合ってて……その……可愛いぞ」
「あ、ありがとう……」
ユキが顔を赤くし……少し悲しそうな顔になる。
(褒めたつもりだったけど、機嫌損ねたかな?)
「でもね……」
「でも?」
「BPが足りなくてちょっと……」
「そんなの些細な問題だろう。気にするな」
「そうよね……」
(やばっ! 流れでテキトーな事言ったら会話が進んでしまった……。ユキ、何が言いたかったんだろう?)
「女神、ひなはまだか?」
『ヒナタ様はまだ時間が掛かりそうですね』
(ひな、何しているんだ……? でもいい機会だ)
ユキと2人きりで話ができる。
───
「ユキ、……その……すまなかった」
「えっ!? 何のこと!?」
突然、カオルに謝られた。
(カオルが謝るようなこと何かされたかしら?)
「ユキに彼氏がいるって知らなくて、告白してしまった。気持ち悪かっただろ? すまない」
「気持ち悪くなんてないわ。カオル君の気持ちは嬉しかったし……」
(本当に……嬉しかったんだよ)
「そ、そうか」
「私の方こそごめんなさい。先に帰ってしまって。あと、この世界に来た時の事も……」
「ああ、大丈夫だ。記憶も消えるだろうしな」
(よかった。カオル、そんなに気にしていないみたいね)
「私が帰った後、カオル君もすぐ帰ったの?」
「俺は……しばらくスクワットしてた」
「ふふっ。何それ? 何でスクワットなんてしてたのよ?」
「ユキにキスされて股間が……ちょっとな。鎮めるためにスクワットしてたんだ。おかげでクタクタだよ。あ、これも気持ち悪いよな? すまん!」
「だ、大丈夫よ?」
(えっ!? 私のキスで興奮してくれたの!? 嬉しい♡)
「本当はもう暗かったからユキの家まで送りたかったんだ。でもあの状態でユキ追いかけていったら……変質者扱いされそうだから我慢した。無事家に帰れたようで安心したよ」
「……」
(……カオル……優しいな)
私は公園でカオルと別れた後のことを思い出していた。
───
カオルと別れたあと、私はコンビニで晩御飯とアイスクリームを買い、
コンビニ受け取りの荷物を手にして家路についた。
(今夜が楽しみね♡)
玄関のドアを開けると……。
「んーにゃあ! んーにゃあ!」
「ただいまー。みぃちゃん、ごめんごめん。すぐご飯あげるからね」
手を洗い、抗議の鳴き声をあげる愛猫に餌をあげ、自分も食事をとる。
……
みぃちゃんの食べ終わったお皿を洗った後、制服姿の私は鞄と荷物を持って自室に入った。
さぁ、開封の儀だ。
───
(これは……期待できそうね♡)
新しいオモチャをしげしげと見る。
この穴はストラップ用かな? ……そうだ! 名札付けよう。
私は秘密の引き出しの鍵を開け、中から何も書いてない名札を手にとる。
ねん くみ
なまえ
赤ペンで余白を埋めていく。
なまえ
名札をカオル9号に付けて、一旦、箱にしまって、引き出しに入れる。
(今日は……カオルと9号と……3号にしよう♡)
私を気持ちよくしてくれるカオルとオモチャ達を一瞥し……
引き出しを閉じて鍵を掛ける。
(さて、お風呂入ろうかな。後でいっぱい気持ちよくなるんだから、お風呂中はガマンしないとね♡)
───
キッチンの床にペットシーツを敷いて、9号と3号を置く。
並べてペットシーツを敷いて全裸の私はその上に座り股を開く。
私のアソコの数センチ先に9号と3号がある。
(みんな……私に快感を頂戴♡)
両手でカオルを握りしめる。
カオルをしゃぶると頭の中でスイッチが入り、アソコがじんわり温かくなる。
カオルとのキスを思い出しながらカオルを舌で弄り、左手で左の胸を揉む。
そして私の涎でベトベトになったカオルで右胸の乳輪をなぞる。
「カオル! こんなところでいきなり……あん♡舐めないでよ♡あん、乳首気持ちいいよ♡カオル上手♡そうなの。カオルのせいでこんなになっちゃったの♡あん、お豆ちゃんは敏感だから優しくしてね♡」
私の上と下の涎に塗れたカオルで乳首を弄る。
3号の電源を入れ、クリトリスを愛撫する。
「カオル~お豆ちゃん気持ちいいよ♡乳首も♡カオル、カオル♡いやぁ、ペロペロしないで♡あん、あん、あんっ♡カオル~♡♡」
3号とカオルでクリトリスを同時刺激して軽くイッた。
ベトベトになったカオルを9号の隣にそっと置き9号を手に持つ。
(カオル、私がイクところ、そこで見ててね♡)
「カオル、私もうガマンできないから私のアソコにオチンチン頂戴♡私初めてだから優しくしてね♡」
背中を床に付け、膝を立てる。床の冷たさが背中に伝わる。
3号をアソコに挿入して9号で奥に押し込む。
3号の振動が子宮口に伝わる。
「ああん♡カオル、やっと一つになれたね♡私、ずっとこうなれるのを待ってたの♡カオルのオチンチン奥に当たって、私の子宮もよろこんでるの♡」
9号の電源を入れる。
『電源をオンにします』
機械的な音声が流れて少し醒める。
(後でこの音はオフにしておこう。どんな刺激かわからないから3号は切っておこう)
9号が動きだす。
「あん、あん、あぁん♡カオル、気持ちいいよ~♡カオル……好き♡私ずっとカオルの事大好きだったの♡カオルとこうなれるのずっと待ってたよ♡私のアソコでカオルのオチンチンの熱を感じたかったの♡」
9号を操作する。
『弱から中に変更されました』
「カオル~カオル~激しいよ~♡うん、大丈夫♡カオル~愛してるよ♡愛するカオルのオチンチンでズボズボされて♡お豆も吸われて♡私、今最高に幸せよ~~♡カオル~~♡気持ち良すぎるよ~♡♡」
昂ってきた。もう少しでイケそうだ。
「カオル~もう、私もうダメえぇぇぇ♡イキそうなのぉぉぉ♡カオル~~~♡」
───
(ヤバい。思い出して少し濡れちゃったじゃない!)
チラリとカオルの股間を見て……。
……アソコがぴくんっと反応した。
「カオル君、あの……その股間……」
「……バレたか。欲求不満で全然鎮まらないんだ」
「……よかったら、私に処理させてくれない……かしら……?」
「えっ!?」
───
ユキが顔を真っ赤にさせて俯いている。
ユキは何を言っているんだ?
「その……さっきのお詫びも兼ねて、カオル君がよかったらだけど……」
(ユキ、あの事気にしているんだな)
俺はユキの事が好きだからユキとエッチな事が出来るなら大歓迎だ。
でも……これ以上ユキに浮気させるわけにはいかない。
「気持ちだけもらっておく。ありがとう。あっちの世界に行ったら自分で処理するさ」
『そうですよ! こんなところでおっぱじめないでください。
「お前はもう黙っててくれ……」
(……もう今すぐこいつに中出ししてやろうかな?)
あっちの世界にいったら……まず射精しよう……。
(あと少しだからな。息子よ……耐えてくれ)
───
その後、ユキと今後の事について話していると……。
「お兄ちゃん、ユキちゃん、お待たせ!」
背中から声をかけられ振り向いた……。
……
…………
………………
俺は……固まってしまった。