※この作品はR-18です。

お兄ちゃんの子供が欲しい妹とそうでもない兄   作:猫見サイル

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101 精戦

「魔王さまぁぁぁぁぁ!!」

「お兄ちゃん! ヒナの赤ちゃんを妊娠してぇぇぇぇ!!」

「いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

 女の人が叫んで、身体を震わせていた。

 テーブルの上に投げ出された足がぴくぴく痙攣していた。

 

 スクリーンの中では、私が痣だらけになったお兄ちゃんの腰を掴んで、股間を密着させながら、腰を震わせていた。

 

 スクリーンの中の私は、獣のような目をして、口には笑みを浮かべている。

 

 そんな私から逃れようと、お兄ちゃんは泣き叫びながら、首を振っていた。

 

 目を瞑り、耳を塞いでいるお兄ちゃんを私は強く抱きしめた。

 私の胸の中でお兄ちゃんは震えている。あのレイプを思い出したのだろう。

 

 隣ではクロちゃんもお兄ちゃんと同じように目と耳を塞いで、ユキちゃんに抱きしめられていた。

 

「……ふぅ…………」

 

 絶頂が収まったのか、女の人が息を吐いた。

 そして、テーブルの上に投げ出していた足を、床に下ろし、立ち上がった。

 

 下半身が丸見えだ。股間から、黒くて長い棒状のものがぶら下がっている。

 

(何? あれ……)

 

 女の人はぶら下がっているモノを掴むと、ゆっくりと引き抜き始めた。

 

 ぬちゅぅぅぅぅぅ……。

 

 いやらしい音と共に、棒状のものが股間から引き抜かれて、糸を引いている。

 それは……黒い杖だった。そして……。

 

 じょぼぼぼぼぼぼぼ…………

 

 女の人の股間から、大量の液体が噴き出して、足元の地面に水たまりを作っていた。

 

「この、映像が一番好きです。何度オカズにしたか、数え切れません♪」

 

 女の人の目の前にあるスクリーンの中では、私がまた腰を振り始めたところだ。

 

「女の子に性転換させて、レイプするなんて、あなたは相当な鬼畜ですね♪ ……失禁」

 

 女の人はゆっくり振り返り、私を凝視する。

 真っ赤な瞳が少し怖いけど、私も負けじと女の人を睨みつける。

 

 女の人がパチンと指を鳴らすと、スクリーンが全て消えて、場が静寂に包まれた

 

 女の人は笑みを浮かべたまま、薔薇のつぼみが付いた茎をつまむ。

 つぼみにふぅっと息を吹きかけると、茎が切れて、棘が綺麗に処理され、つぼみが花開いた。

 

「よくここまで登ってきました。お陰で素晴らしい映像も記録できましたし、きっと、魔王様もお喜びでしょう♪ あなた達の素晴らしい働きに敬意を表して、抵抗しなければ、苦しませずに殺して差し上げますよ♪」

 

 女の人は笑みを崩さず、指先で薔薇の花をくるくる回しながら、一歩、また一歩と私たちの目の前にある鉄柵の入り口を目指して歩いてくる。

 

 隣でユキちゃんたちが身構える。

 私も胸の中からお兄ちゃんを離し、身構えながら後ずさる。

 

「俺たちの子供はどこに居る? 返せ!!」

 

 背後から、お兄ちゃんの問いただす声が聞こえる。

 

「あなた達の子供? さぁ? 何のことでしょうか?」

 

 口元を花で隠し、女の人は首をかしげた。

 

「誤魔化さないで! ミユキと、アスカくんは無事なの!? さっさと返しなさい!!」

 

 ユキちゃんが女の人を睨みつけながら叫ぶ。

 その瞳はもう真っ赤に輝いていた。

 

 女の人は何も言わず、静かに目を閉じて、鉄柵の入り口に手を掛けた。

 

 金属どうしが擦れる嫌な音と共に、扉が開いた。

 

「……返す気は無い…………と言ったら?」

 

 女の人は扉から出てくると、目を開けてユキちゃん目掛けて花を放り投げた。

 

 チンッ♪

 

「その花と同じように、切り刻むだけよ……」

 

 ユキちゃんの足元に落ちた薔薇の花が細切れになって崩れる。

 

 どこからか風が吹き、ユキちゃんの足元から赤い花吹雪が舞いあがった。

 それが、合図だった……。

 

 ───

 

 切りつけた刀がステッキで受け止められ、オコメが回し蹴りを放つ。

 咄嗟に身を屈め、頭の上スレスレを風圧を感じた。

 

 体勢を整えるため、背後に飛びのくと、私と入れ替わりで金棒を握り締めたヒナちゃんが飛び出し、オコメに向かって振りかぶる。

 

「おらぁ!!」

 

 金属どうしがぶつかる、嫌な音が響く。

 

 ステッキを握った右手と、左手を使ってガードは出来たようだが、多少のダメージは入ったようだ。

 オコメは顔を苦痛に歪ませて距離を取り、ヒナちゃんに向かって魔法を放った。

 

 火の玉が、ヒナちゃんに迫る……。

 

 クロが巨大な盾を手に飛び出し、火の玉を防ぐ。

 

(強い! ……けど、勝てる!!)

 

 私たち3人の連携は完璧だ。

 それに後方ではカオルが私たちのサポートに徹している。

 

 このまま戦い続ければ、いずれ……。

 

 私は刀を鞘に仕舞うと、腰を落とし、刀の柄に手を添える。

 

 オコメは悔しそうに私たちを睨みつけていたが……不意に笑みを浮かべた。

 胸騒ぎが……する……。

 

 爽やかな風が吹いて、花の香りが鼻腔をくすぐる。

 横目で見ると、クロも不穏な空気を感じたのか、不安そうだ。頭の上で漆黒のリボンが揺れていた。

 

 ヒナちゃんは……オコメをじっと睨みつけながら、金棒を右肩に乗せる。

 

「私は薔薇も好きなのですが……」

 

 自らの左腕に治癒魔法をかけながら、オコメが静かに語り出す。

 この隙に攻撃しようと思ったが、治癒魔法で治療中だというのに、隙がない。

 

 治療が終わったのか、確かめるように左掌を閉じたり開いたりした後、足元の白い花を摘み、匂いを嗅いでいた。

 

「この花が一番好きです。魔王様の花……チューベローズまたの名を月下香というそうです。花言葉は“危険な快楽”……ステキですね♪」

 

 そう言うと、表情が一変し、恐ろしい形相で私たち3人を睨みつける。

 

「よくも、我が子を殺したな! 私がお腹を痛めて産んだミカを、あんなにたくさん、虐殺したあなた方を私は、絶対に許さない!! ……そう、思っていたんです♪」

 

 オコメの表情が緩む。

 

「この花は、夜になると、もっと香りが強くなるのです。特に、満月の夜は……」

 

 ───

 

 月明りが射す中、私は素足で花の中を歩く。

 今宵は満月。花々が最も色濃く香り立つ夜だ。

 

 今、この場には私以外、誰も居ない

 

 身体が疼く……人肌が恋しい…………。

 

(ミカの1人でも居れば、慰み者にでもできたのに……)

 

 ミカはもう、この塔には1人もいない。皆、あいつらに倒されてしまった。

 

 愛する人との間に生まれた子ではないが、それでも、ミカたちにはそれなりの愛着が私にはあった。

 お互いの身体を慰めあいながら、一緒にベッドを共にする事も少なくなかった。

 

 花の中に仰向けに倒れ込み、月を見上げた。

 月が、私の火照った身体を照らしている。

 

 魔王様の花の匂いに包まれて、余計に、子宮が疼く。

 何もしていないのに、形のよい巨大な胸の先で既に乳首がピンと立っていた。

 

「魔王様……」

 

 昼間、あれだけ発散したのに……月と花にあてられたのだろうか?

 

 自分で胸を揉みしだき、指で乳首に触れると、身体が勝手に跳ねた。

 股間が既に湿っているのがわかる。

 

 胸を揉んでいた手を徐々に下腹部の方へ移動する、臍を伝い、蜜壺に触れた時、軽く果ててしまった。

 

 あいつらの映像もいいが、やはり、魔王様を想ってシタからだろう。

 そして……私は忌まわしい記憶を掘り起こし、燃え上がった……。

 

 ……

 

「見ない……でぇ…………」

 

 今夜最高の絶頂を迎えて、腰が跳ねる。

 私の指を、蜜壺がはしたなく締め付けていた。

 まるで、もっと欲しいというかのように……。

 

 

 漸く、締め付けなくなった股間から指を抜き取り、宙に掲げた。

 糸を引いて垂れる私の蜜が月光に照らされ、キラキラと輝いていた。

 

(こんな、指では、満足できない……)

「魔王……様…………」

 

 無意識のうちに呟いていた。

 

「呼んだか……?」

 

 聞き覚えのある声に、動揺より先に身体が動く。

 

「面を上げよ」

 

 跪いて頭を垂れる私は瞼を開き、見上げる。

 

 すぐ、目の前に魔王様がいた。

 その背後には満天の星空と大きく輝く満月。

 

 風が吹き、魔王様のマントがはためく。

 顔にはいつもの純白の仮面をつけていた。

 

 まるで、絵画のようだった……。

 

 見惚れている私に、魔王様がゆっくりと近付いてきた。

 

(そうか……私はここで、死ぬのか……)

 

 不敬にも、魔王様をオカズにして、絶頂してしまった姿を魔王様は見ていらしたのだろう。

 

 私は視線を落とし、目を瞑る。

 

 魔王様の……私が愛する方の手に掛かって死ぬのであれば、本望だ……。

 

 私は、できるだけ、魔王様が首をはねやすいように、髪をかき分けてうなじを見せる。

 

 私の目の前で、魔王様の歩みが止まった……。

 

(さぁ、魔王様、一思いに)

 

 なかなか、その時は来なかった。

 不意に、私の背中に、腕に、お尻に、何かが触れる。

 

「オコメよ……のぞき見する気はなかったのだ。許せ……」

 

 気付くと、私は、魔王様の匂いに包まれていた。

 これは過去にも経験したことがある……。

 

「面を上げてよいぞ」

 

 瞼を開き、顔を上げると、目の前には全裸の魔王様がいた……。

 魔王様が羽織っていたマントが私の身体にかけられている。

 

「魔王様!?」

 

 私は急いでマントを脱ぎ捨て、魔王様に羽織らせようとするが、魔王様の手で遮られた。

 

「よい。のぞき見した詫びだ。受け取ってくれ。それに、オコメよ、お前の身体は私にとって目の毒のようだ……」

 

 魔王様の言葉に、視線を少し下げる。そそり立つ立派ないち物が目に入り、思わず凝視してしまう。

 

(魔王様が……私の身体を見て、欲情してくださっている!?)

 

 股間から淫液が垂れ、すぐ下にある花を濡らす。

 こんな、はしたない所を見られずに済んで、魔王様のマントがあってよかった……。

 

「……オコメよ、いくら私でも、そんなに見つめられると恥ずかしいぞ……」

 

 魔王様の言葉に、私は急いで視線を上にあげ、魔王様を見つめる。

 

「し、失礼いたしました! ……して、魔王様、今宵はなぜこちらに?」

 

「……お前の子が、全て倒されたと報告があってな。様子を見に来たのだ」

 

「……そうですか」

 

 平静を装いながら答えたが、私は内心、苛立っていた。

 魔王様に報告したのは、どうせあの女だろう……。

 

「で、オコメよ……奴らに勝てるのか?」

 

 “必ず、勝ってみせます”

 

 そう、言いたいところだが、言えない自分が情けない……。

 

 奴らを侮っていた。特に、何の役にも立たなかった失禁は、男になったからか、急激に戦闘力を伸ばしていた。

 

 50人以上いたはずのミカを容易く倒してのけた……たった3人で……。

 

 勃起が女になり、戦力がダウンしたとはいえ、4対1では5分5分? ──いや、負ける? この、私が!?

 

 拳を握る手が、ブルブルと震え始めた……。こんなところで……私は……これでは、魔王様に……。

 

 魔王様の顔を見ていられなくなり、私は項垂れる。

 

「やはり、お前一人では厳しいか……。オコメよ、もう一度、子を産め」

 

 驚いて魔王様を見上げると、仮面の下で瞳が怪しく輝いていた。

 魔王様のいち物がいきり立ち脈動している。

 その先端からは透明な液が糸を引いて垂れていた……。

 

 ───

 

 正直、あの夜の出来事は、夢だったのではないかと思う時がある。

 

 私は懐に指を入れ、夢ではない証拠を取り出す。

 

 愛しい、魔王様の……種…………。

 

 残念ながらあの満月の夜に、魔王様と結ばれる事はできなかったが、手と口と胸を使っての奉仕は許して頂けた。

 

 至福の時間だった……。

 私の口の中に、脈打ちながら魔王様の種を貰えた時に、軽く達してしまったほどだ。

 種を飲む事は許されなかったため、全て掌に吐き出したが、少しくらい飲んでおけばよかったと今でも後悔している。

 飲んでいたら……私は魔王様の目の前ではしたなく絶頂してしまっただろう……。

 

 吐き出した種から作られた、魔王様の種……精石。

 

 親指と人差し指で摘ままれた愛しい白濁の球体を、思わずうっとりと見つめてしまう。

 

(魔王様、オコメは魔王様の種を使って、子を産みます。そして、この戦いが終わったら、私にお世継ぎを産ませてください……)

 

 魔王様を想いながら私は種に口づけをする。

 子宮が疼いた。早く欲しくてしょうがないらしい……。

 

「あなた達には、感謝しているのですよ♪」

 

 満面の笑顔をつくって、愛しい種を股間へと運んだ……。

 

(ヴァーギナー、貴女の仇は私が取るわ!)

 

 ───

 

 オコメが胸元から何かを取り出した。

 手が邪魔でよく見えないが、それを見ているオコメの顔は頬が染め、瞳を潤ませている。

 

 それは、牝の顔だった。そっと何かに口づけしている。

 

「あなた達には、感謝しているのですよ♪」

 

 満面の笑顔でそう言うと、取り出したものを下半身の方に持っていく。

 

 その時、見えた。それは、見慣れているもの……巨大な精石だった。

 

(マズい!!)

 

「ヒナちゃん!! 止めて!!!」

 

 私の言葉を聞いて、ヒナちゃんがオコメ目掛けて突進した。

 

 鈍い音が響いて、ヒナちゃんがオコメの前で固まっていた……。

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