※この作品はR-18です。

お兄ちゃんの子供が欲しい妹とそうでもない兄   作:猫見サイル

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25 お兄ちゃんの子供ができました……

 俺は訓練場から宿屋に戻っていた。

 ベッドの上にはヒナが横たわっているが体調は良くなさそうだ。顔色も悪い。

 

「ヒナ……大丈夫か?」

 

「……お兄ちゃん、心配かけてごめんなさい。今日はエッチできないよ……」

 

「こんな時までヒナを抱かないよ。ゆっくり休んでくれ」

 

「ヒナ、毎日お兄ちゃんとエッチしたかったのに……。我慢できなかったらユキちゃんとエッチしてね……」

 

 元気のない声で軽口をたたく。

 

「ユキ……」

 

 ビクッとユキが身体をふるわせる。

 

「……カオル君……まさか……。…………私を抱くの?」

 

 ユキが顔を真っ赤にしてうつむく。

 

(絶対勘違いしているな……)

 

「今度な……」

 

「お兄ちゃん……ユキちゃんを抱くなら、嫌がる事はしないでね……。手を繋ぐのも忘れずに……」

 

 元気のない声でヒナが言った。

 

 ───

 

 俺は風呂場から出て今はベッド横のソファーに座っている。

 ユキは俺と入れ違いで風呂に入っているのでこの部屋にはいない。

 

 ヒナは相変わらず体調が悪そうにベッドに横になっている。

 今日はお風呂に入る元気もないので、自分に“清掃”を掛けたようだ。

 

「ヒナ、具合はどうだ?」

 

「大丈夫だよ。明日には元気になってると思う……」

 

 俺を心配させまいと嘘を付いているのがバレバレだ。

 顔色は先程よりも悪い。

 

「お兄ちゃん……」

 

「……なんだ?」

 

「……ヒナに何かあったらユキちゃんと結婚してくれないかな?」

 

「……縁起でもない事言うなよ……。ユキには彼氏(カオル)がいるし、俺なんかと結婚しないさ」

 

「この世界での話……。ユキちゃんの事よろしくね……。ヒナ寝るね」

 

 そう言ってヒナは眠りについた。

 

 ───

 

 翌日、ヒナの体調はよくなるどころか悪化している。

 朝から吐き気がするといい、トイレに籠り続けた。

 

 脱水症状にならないように水分をとらせ、今は少し落ち着いてベッドで横になっている。

 

 ヒナの体調不良について症状を聞き出す。

 

◇ヒナの症状

 ・吐き気がする

 ・眠い

 ・だるい

 ・頭痛がする

 ・熱っぽい

 

「ユキ……これって……」

「ええ、まるで……」

「お兄ちゃん……?」

 

「ヒナちゃん、答えづらいかもしれないけど大事な事だから答えて。生理来た?」

 

「来てない。でも、この世界って生理あるの? ユキちゃんは?」

 

「……確かにそうね。私も来てないわ」

 

「お兄ちゃん……もしかしてヒナ……」

 

「……妊娠したんじゃないかと思ってる」

 

 ヒナの顔が真っ青になりブルブル震えている。

 

「お兄ちゃん! 噓でしょ? 避妊してたよね!? なんでヒナ妊娠するの? 薬飲んだって嘘だったの!? ヒナだって頑張って薬飲んでたよね!? 何回かは飲めなかったこともあったけどさ! あれだってお兄ちゃんがちゃんと飲んでたら、妊娠なんてしないはずだよね!! どういうことなのか説明してよっ!!!! ……うっ!」

 

 言いまくしたてると、急いで起き上がりトイレに駆け込んでいった……。

 

 ───

 

「ユキ、急いで確認したい事があるんだ。ヒナを任せていいか?」

 

「いいけど、ヒナちゃんはいいのかしら?」

 

「ヒナにも了解を得るよ」

 

 ヒナがトイレから出てきた。

 

「ヒナ、すまないが急いで確認したい事があるからユキと一緒にいてくれ。俺は出かけてk「ふざけないでよ!!!!」……えっ!?」

 

「ふざけないでよ!!!! なんで妊娠させたかもしれない妹を他の女に預けて、お兄ちゃんだけ出かけようとしてるのよ!! おかしいでしょ!! 責任取ってよ!! いますぐ妊娠なかったことにしてよ!!」

 

「ヒナ……?」

「ヒナちゃん……?」

 

 普段とのあまりの変わりように俺もユキも驚いていた。

 

「お兄ちゃんに言われてヒナはママになるの諦めたのに、どうして今更ママになるのよ!! こんなのヒドイよ!! 今はママになんてなりたくなかったのに!! どうしてくれるのよ!! お兄ちゃん! お兄ちゃんが悪いんだよ!!!」

 

 ダメだ……手がつけられない……。

 

「ヒナ……」

 

 とりあえず落ち着かせようとハグしようとすると……。

 

 パチーン!!

 

「「っ!!」」

 

「触らないでよ! 汚らわしい!! よくもヒナを妊娠させてくれたね! 何も知らないヒナのオマンコに中出ししまくって、心の中では笑ってたんでしょ!!! ヒナお兄ちゃんの事信じてたのにヒドイよ!!! ママになったヒナを捨ててその女と一緒になる気でしょ!! そんなの許さない!! こうなったらもう元の世界には戻れないし、お兄ちゃんを殺して私も死ぬ!! お兄ちゃん死んでぇぇぇ!!!」

 

 そう言ってヒナが飛びかかってきた!

 

「ちょっと!? ヒナちゃん落ち着いて!!」

 

 ユキがヒナを羽交い絞めにしている。

 

「離せ!! この泥棒猫!! どうせお兄ちゃんと一緒に陰でヒナの事笑ってたんでしょ!!! ふざけないでよ!! お兄ちゃんのことだからアンタだけじゃなくて、訓練場の受付嬢とも軍曹ともヤリまくってるよ!! さっきも訓練場に行って中出しするつもりだったんだ!! 妊娠して苦しんでるヒナを置いて、自分だけ気持ち良くなりにいくなんて許せない!! ふざけないでよ!!!」

 

「……睡眠!」

 

 ヒナが静かになった。

 

 ───

 

 ヒナは今ベッドで寝ている。

 とりあえず落ち着かせるため魔法を使った。しょうがなかった。

 

 部屋に漂う重苦しい空気の中、口を開く。

 

「ユキ、ヒナが酷い事言ってすまなかった」

 

「いいのよ。ヒナちゃん、混乱しているのね」

 

「妊娠するとホルモンバランスが崩れて情緒不安定になると、聞いたことがある。たぶんそれだろう。ユキ、すまないが俺の代わりに用事を頼めないか?」

 

「いいわ。何をすればいいの?」

 

 俺は用事を伝える。

 

◇用事

・娼館“穴×棒”で看板を持っている男に次のことを尋ねる

・避妊薬について

・妊娠を確かめる方法

・妊娠を無かった事にする方法の有無

・堕胎方法

・同じことを訓練場の受付嬢レセプにも尋ねる

 

「つまり避妊薬の情報、妊娠の確認、妊娠の取り消し、堕胎方法の情報が欲しいってことね?」

 

「そういうことだ。頼んだ」

 

 ユキが部屋を出て行った。

 

 ───

 

 ユキが帰って来た。

 ヒナは起きてからは落ち着いているが、俺やユキに酷い事を言ってしまったと落ち込んでいたので、俺もユキも気にしていないからとなだめた。

 

 妊娠のせいで情緒不安定な事は伏せておいた。

 

 その後3人で情報共有を行う。

 

◇避妊薬について

・種なし薬

 効果は30分

 それを過ぎると精子の受精機能が徐々に復活する

 通常は挿入直前に飲む

 

・無かった事にする薬

 24時間以内に受精した受精卵の着床を防ぐ事ができる

 受精して24時間経過した受精卵には効果がない

 受精卵が無い状態で飲んでも意味がない

 通常は行為の翌日に飲む

 

◇妊娠を確かめる方法

・カントン寺院にお布施をすれば診察してくれる(10万G)

・一部の娼館には妊娠を確かめるための従業員がいるらしい(金額不明)

・妊娠したかどうか調べる道具がある(1万G、使い捨て、難易度“高”)

 

◇妊娠を無かった事にする方法の有無

・知らない。ないかもしれない。

 

◇堕胎方法

・カントン寺院にお布施をすれば堕胎してくれる(50万G)

・一部の娼館には堕胎するための従業員がいるらしい(金額不明)

 細い木の棒をオマンコに挿し込んで堕胎させると聞いた事がある

・お腹を殴ったり、木の棒で殴ったり、階段を転げ落ちたりする

 

「とりあえず、妊娠を確かめるのが優先だと思うがどうだ?」

 

「うん……」

「そうね」

 

「ユキ、その道具はどこで買えるかわかるか?」

「“穴×棒”に売ってるって言ってたわ」

「買ってきてくれないか?」

「わかったわ。早速行ってくるけど、カオル君、気を悪くしないで聞いて頂戴……」

 

 ユキが看板の男から聞いた話と

 “穴×棒”の現状について話を聞いた。

 

「じゃあ行ってくるわ」

 

 ユキが部屋を出て行った。

 

 ……

 

 俺はベッドの上でユキから聞いた話について考えていると、ヒナが俺に抱きつく。

 

「お兄ちゃん、さっきは酷い事言ってごめんなさい」

 

 ヒナが涙目で謝ってきた。

 

「いいよ。混乱してたらああなってもしょうがない。ユキが帰ってきたらユキにもちゃんと謝ってくれ」

 

「うん……。お兄ちゃん、ヒナ妊娠してたら本当のお荷物になっちゃうね。ごめんなさい」

「そんな事言うな」

 

 俺はヒナの唇を塞いでベッドに押し倒した。

 

「お兄ちゃ!?」

 

 俺はヒナの唇を塞ぎ胸を揉みしだく。

 しばらく揉みしだき唇を離して言った。

 

「ヒナ、少し頭をスッキリさせたい。ヒナのお口でお兄ちゃんをスッキリさせてくれ。……キャストオフ!」

「……はい♡ ……キャストオフ!」

 

 ヒナにフェラしてもらいながら考えをまとめていった。

 

 ───

 

「ひな、出すぞ」

 

 ヒナが息子を咥えこみながらコクンと頷いた。

 

 びゅるるるるるるるっ。

 ゴクッ……ゴクッ……ゴクン。

 

 精子を全て飲み干し、息子に付いた精子も舐め取って

 ヒナが口を離す。

 

「お兄ちゃん、スッキリした?」

 

「ああ、頭もアソコもスッキリしたよ。ヒナ、ありがとう。ヒナは俺の妻としていつも俺をサポートしてくれている。だからお荷物とか言って自分を卑下するな」

 

「っ!? お兄ちゃん!!」

 

 ヒナが俺に抱きついて泣くので、俺も抱きしめて頭を撫でてやる。

 

「お兄ちゃん、ありがとう。ユキちゃんが帰ってくるまでヒナと一緒に寝て」

 

「ユキが帰ってくるまで俺は寝れないけど、ヒナは寝てていいぞ。ユキが帰ってきたら起こすよ」

 

「ありがとう。ヒナ、寝るね」

 

 寝息をたてるヒナを抱きしめながら俺は考えをまとめていった。

 

 ───

 

 まず、ヒナの妊娠について。

 

◇ヒナは妊娠しているのか?

 妊娠症状が出ているのでたぶん、している。

 

◇ヒナはいつ受精したのか?

 ヒナを初めて抱いたときだ。

 

 あの時種なし薬を飲んでから前戯を始めたので、ヒナのオマンコに射精したのは30分を超えていただろう。

 あの時受精機能が復活した精子を大量にヒナの子宮に注いだ。

 3回も……。

 

 あの日以外は挿入前に薬を飲んでたから、30分以内に射精しているはずだ。

 ヒナのオマンコは気持ち良すぎて、俺はすぐ射精してしまうからだ。

 

◇なぜ無かった事にならなかったのか?

 ヒナを抱いてから24時間以内にヒナはあの薬を飲んでいない。

 次の日もヒナを抱いたが、あの時も嫌がって薬を飲まなかったからだ。

 あの時ヒナが薬を飲めば、避妊できていたはずだ。

 

 ───

 

 次にユキの妊娠について。

 

◇ユキは妊娠しているのか?

 ユキには妊娠の兆候は出ていないのでわからないが、可能性は高い。

 

◇ユキはいつ受精したのか?

 ユキを初めて抱いたときだ。

 

 ヒナを初めて抱いたあとにユキを初めて抱いた。

 ユキを抱いたときは種なし薬を飲んでから30分は過ぎているので、受精機能が復活した精子をユキの子宮に注いだ。2回も……。

 

◇なぜ無かった事にならなかったのか?

 ユキは俺との行為が終わってからすぐに薬を飲んだ。

 その時は俺の精子がユキの卵子目指して泳いでいるところだから、受精卵は無かったはずだ。

 

 ───

 

 次はユキが言っていた“なぜ薬の使用方法を確認しなかったのか”だ。

 

 薬は“用法・容量を守って正しく使う”これは基本だ。

 

 用法:? 容量:1回1錠

 

 用法が不明であるのは明らかだ。

 こんな事に何故気が付かなかったのか?

 

 ユキの話を思い出す……。

 

『看板の男の人は使用上の注意を伝え忘れた事を気にしていたけど、カオル君の事だからすぐ聞きに来ると思っていたみたいよ』

 

 用法についてはそもそも購入時点で俺から確認するべきだった。

 ではなぜ確認することまで頭が回らなかったのか?

 

◇なぜ購入時に用法を確認しなかったのか?

 あの時は早く射精したくて頭がいっぱいだった。

 避妊薬を手に入れた事で満足してしまった。

 

 あの日はオナ禁4日目だったような気がする。

 ……つまり、性欲が発散できなくて俺はおかしくなりかけていた?

 

 

 購入時に気付けなくても、実際に薬を使用する時に、何故気付かなかったのかも考えてみる。

 

◇なぜ使用前に用法が不明であることに気付かなかったのか?

 あの時、俺はヒナとのセックスで頭がいっぱいだった。

 ヒナとのセックス イコール 射精。

 射精したくて頭がいっぱいだった。

 

 あの日は最後に射精してから4日か5日目だった気がする。

 ……つまり、性欲が発散できなくて俺はおかしくなっていた?

 

 ……

 

 避妊に失敗したのは全て俺が原因だ。

 俺は冷静なつもりでいたが、全くの逆で、実際は射精する事で頭がいっぱいな、おかしい状態だった……。

 

 妊娠していたらヒナに何と詫びればいいのだろう……。

 

 部屋の扉がノックされたので思考を一旦中断する。

 キャストオンして扉を開けると……。

 

 金魚鉢を抱えたユキが立っていた……。

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