「カオル、昨日は鉛筆と消しゴム貸してくれてありがとう。
ごめんなさい……。鉛筆は無くしてしまったから……代わりにこれを受け取って……」
カオルから借りた消しゴムと新品の鉛筆を渡す。
不思議の国のアリスをモチーフにした鉛筆だ。
真っ黒な背景に白い影がところどころに散りばめられている。
アリス、兎、懐中時計、チェシャ猫、薬とお菓子にシルクハット……。
一つだけ白くないものがある。赤いハートだ。
「あんな使いかけの鉛筆なんて別に返さなくてもいいよ。
新品の鉛筆なんて受け取れない」
カオルは消しゴムだけ受け取る。
「カオル、お願い!受け取って!」
カオルは受け取ってくれない……。私は涙目になっていた……。
「私のユキが泣きそうだね?どーしたの?」
レナちゃんがカオルを睨みつけながらこちらに歩いてくる……。
「わ、わかった!ユキ、ありがとう!すまん!」
カオルは慌てて鉛筆を私の手からひったくりそのまま自分の席に着いた。
借りたものを返した&返せなくてお詫びしたのに私がお礼とお詫びを言われてしまった……。
「ユキ、
「レナちゃん、私まだ泣いてないよ?」
「そっか。ならよかったよ。トイレ行こ♡」
レナちゃんに肩を抱かれて無理やりトイレに連行された……。
───
懐かしい思い出……。あの時の宝物はもう失ってしまった……。
レナに……会いたいな……。私は親友の顔を思い出していた……。
───
私は目を覚ますとすぐ右に寝ているお兄ちゃんを確認する。
お兄ちゃんの背中とその背中に回されたユキちゃんの腕が見えた。
(良かった……。昨日は無事に寝られたみたいだね)
ユキちゃんを確認しようと上体を起こして……。
一目見てさっきまでの自分の能天気さを後悔する……。
───
……ユキちゃんは昨日にも増して酷い有様だった……。
股間から流れる精子の量は昨日よりも多かった……。
「……ユキちゃん……」
「……」
ユキちゃんは涙を流しながら優しく微笑んでいた。
お兄ちゃんから聞いたヴァーギナーを思い出した。
ユキちゃんは……美しかった……。
「やっと寝てくれたのよ……」
ユキちゃんは愛おしそうにお兄ちゃんの背中に手を回している。
私はお兄ちゃんを起こさないようにそっとベッドを下りた……。
───
私はユキちゃんを介抱して今2人で湯舟に浸かっている。
お兄ちゃんの精子は……舐め取れなかった……。
何か変な味がして私の身体が拒否したからだ。……今思い出しても吐き気がする……。
……
「もう手も繋いでいない?」
ユキちゃんの口から驚きの言葉が出たので思わず聞き返してしまう。
「ええ、ヒナちゃんに、カオルとセックスする時は必ず手を繋ぐように言われてたから、私必死にお願いしたわ。でも、昨日は繋いでくれなかったわ。カオルは私の腰を両手で掴んで、私を犯していたわ……」
「ユキちゃん……お兄ちゃんのオチンチンはどうだった?気持ち良すぎなかった?」
ユキちゃんの顔を伺う……。
「気持ち良すぎるどころか、全然気持ち良くなかったわ……。私、いつもカオルのオチンチン挿れられるだけで、イキそうになるのに……。昨日は全然気持ち良くなかった……」
全然気持ち良くない……?そんな……まさか……。
「ユキちゃん……ユキちゃんには悪いけど、今日はこの宿に泊まるのは無理だよ?ヒナ、今日は抱いてもらわないとおかしくなっちゃうの」
「ええ、大丈夫よ。私は今日も休んでいるから、帰ってきたら一緒に街を出て、恋人たちのコテージで過ごしましょ」
ユキちゃんは私が心配しないように笑っているが本当はツライはずだ。
(なんとかしないと……)
私はこれから自分がどう行動するべきか考えていた……。
───
私は今、恋人たちのコテージのベッドで横になっている。お兄ちゃんとユキちゃんに挟まれている。
お兄ちゃんは私とのエッチが終わりもう寝ている。
私はユキちゃんと抱き合っていた。
「ヒナちゃん、ありがとう。ベッドも広くなって少し楽に眠れそうよ」
「ちょっと高かったけど、ユキちゃんのためにお兄ちゃん、躊躇なく買ってくれたよ。ユキちゃんの事……すごく心配してた……。ヒナ、見てて可哀そうになっちゃった……」
ユキちゃんは私の言葉を聞いて嬉しそうに頬を赤らめていた。
私はお兄ちゃんに新しいコテージをおねだりした。ユキちゃんの体調が良くないからもっと広いベッドとお風呂が欲しい……。
その結果、お兄ちゃんは恋人たちのコテージを買い直してくれた。
恋人たちの宿と同じくらい広いベッドとお風呂場も付いていた。
これなら、ユキちゃんが乱暴されても介抱する事ができる……。
「ユキちゃん……今日はゆっくり休んで……。ヒナ、今日は頑張って朝まで起きてるから……」
「ありがとう。ヒナちゃん。抱きしめていい?」
「うん、いいよ」
ユキちゃんに抱きしめられて私もギューってする。
ユキちゃんから抱きしめたいなんて言われるなんて珍しい……。それだけ弱っているのかな?
……
寝息を立てるお兄ちゃんとユキちゃんに挟まれて私は一生懸命起きていた……。
───
朝になり、お兄ちゃんが起きる。
私は頑張って朝まで起きていた……。一睡もしていない……。
今日は1日ユキちゃんと一緒にお留守番する事を伝えて、私はユキちゃんと抱き合って寝た。
───
お兄ちゃんが帰って来たので起きる。もう夕方だった。
「カオル……それは?」
ユキちゃんが目を見開いてお兄ちゃんのマントを見ていた。
「ユキちゃん?どうしたの?」
ユキちゃんが凝視している箇所を見る……キスマークが付いていた。おそらく女の人のものだろう……。
今夜は……お兄ちゃんにお仕置きが必要だ……。
私の子宮が疼いてオマンコはじわぁと濡れた……。
ユキちゃんは心配そうにお兄ちゃんと私を見ていた……。
───
「アナタ?2人も妻がいるのに、浮気して帰ってくるなんていい度胸ね?覚悟はできているのよね?」
夜……私はお兄ちゃんをベッドに押し倒していた。お仕置きの時間だ……。
「ヒナ!誤解だ!」
そんな事は知っている……お兄ちゃんが浮気なんかするはずない。
私はともかく、ユキちゃんが悲しむ事をお兄ちゃんがするはずない……。
お兄ちゃんにお仕置きして精子を搾り取るための方便だ。
そして精子を搾り取るのは実験の目的もあった。
「いい訳はいいよ。さぁ、始めましょう♪アナタ……♡ユキちゃん、お願い!」
「捕縛×2」
お兄ちゃんの手と足の自由を奪ってユキちゃんに手を抑えてもらう。
私はお兄ちゃんにお尻を向けてお兄ちゃんの顔に跨る……。私はマーキングの準備だ。
一度これをやって私は気に入ってしまった。
お兄ちゃんの顔にオマンコを擦りつけると目の前のオチンチンがどんどん元気になる。
私の性器から溢れるお汁とオシッコの匂いでお兄ちゃんを勃起させる事で征服感が満たされる……。
じわぁ……。
濡れる……。これからお兄ちゃんにマーキングする事に私は興奮していた……。
……
「お兄ちゃん……ヒナのオマンコ見える?」
「ああ、見えてるよ」
「ヒナのオマンコ……どう?」
「もう興奮しているのかヒクヒクしてる……。ビショビショに濡れていやらしいオマンコだ。太腿まで愛液が垂れているじゃないか……」
「お兄ちゃん……ヒナ……恥ずかしいよ……お兄ちゃんの顔に擦りつけたくてオマンコ濡れちゃうの……。淫乱な妻でごめんなさい……。匂いはどう?」
「いやらしい匂いとオシッコの匂いが混ざっているよ……」
「お兄ちゃんはヒナのオシッコの匂いが好きだからさっきトイレ行って拭かなかったの……。お兄ちゃん……興奮してる?」
「わからない……俺は……」
言い終わる前にお兄ちゃんの顔に思いっきりオマンコを押し付ける。
「お兄ちゃん!気持ちいい……ヒナ、気持ちいい!!」
ヤバい……。既にイキそうだ……。
目の前のオチンチンがぴくんっ♪と反応してくれた……嬉しい……。
お兄ちゃんは私のビショビショのオマンコとオシッコの匂いで興奮している……。
前々から薄々気付いていたけど……・お兄ちゃんは……ヘンタイだ……。
そんなお兄ちゃんの顔に股間を擦りつけて興奮する私もヘンタイだ……。
やはり兄妹だから同じヘンタイなんだ……。
もしかして……ママとパパもヘンタイなのかな?
「お兄ちゃん……ヒナ……これから動く……たぶん……イキまくる。……覚悟してね♡」
私はマーキングを開始した!!
───
精子を限界まで搾り取られたお兄ちゃんは最後の射精をして糸が切れたように寝てしまった。
お兄ちゃんのオチンチンを抜いてお掃除フェラする……。
(お兄ちゃん、ヒナの子宮に精子いっぱい出してくれてありがとう。お休みなさい)
私はお兄ちゃんにマーキングしてお兄ちゃんの顔の上で3回も絶頂してしまった。
もしかしたら、オシッコも少し漏らしたかもしれない……。
「ユキちゃん、お兄ちゃんの精子は絞り取ったから、今日は乱暴されないんじゃないかな?」
「そうね……。カオルはもう精子は出ないでしょうね」
ベッドに腰かけるユキちゃんの隣に座ってユキちゃんを抱きしめる。
「ユキちゃん、今回の件はお兄ちゃんに自覚症状が無い……。お兄ちゃんには頼れない。でもヒナが必ず何とかするから……もう少し辛抱してね……」
「ヒナちゃん……ありがとう。頼りにしてるわ……。さぁ、疲れたでしょう?寝ましょう」
お互い、おやすみの挨拶をしてお兄ちゃんを挟んでユキちゃんと横になった……。
───
翌朝起きるとユキちゃんは服を着ていた。
「ユキちゃん……?」
「ヒナちゃん……私もう……無理よ……」
ユキちゃんが泣き出すのでお風呂場へ連れて行く。
ユキちゃんの裸を見て私はもうどうしようもない事を悟った……。
「ユキちゃん!ごめんなさい。ヒナが何とかするって言ったのに……。もうヒナの手に負えないよ!お姉ちゃん!ごめんなさい……」
私はユキちゃんに抱きついてわんわん泣いた。
「ヒナちゃん、泣かないで……。元はと言えば、私がカオルを傷つけたくなくて黙っててもらったんだから……。ヒナちゃんは悪くないわ……。結局カオルを傷つけてしまうけど……カオルに話して相談しましょう……」
ユキちゃんは泣き続ける私の頭をずっと撫でていた……。
───
お兄ちゃんが目を覚ましたので私達はお兄ちゃんに相談する事にした。
「お兄ちゃん、相談があるの……。お兄ちゃんはショックを受けるかもしれないけど覚悟して聞いて」
「ヒナ?……わかった。ユキ……どうして服を着ているんだ?」
お兄ちゃんは困惑しながらも真剣な眼差しを私に向ける。
ユキちゃんは悲しそうな顔をしている。
「……ユキちゃん……服を脱いで……」
「ええ……キャストオフ!」
ユキちゃんが全裸になった。マスクで口元は隠れている。
ユキちゃんの身体は痣だらけだった。
胸や胸の周り、お腹、太腿には大量のキスマークがある。
そして胸には歯形がいくつもあり、血が滲んでいる……。
お兄ちゃんは目を見開いて驚いた後、目を吊り上げ……激怒していた……。
少し怖かった……。
「ユキ!誰にやられたんだ!?」
ユキちゃんに掴みかかろうとするお兄ちゃんを手で制してユキちゃんが止めた……。
「カオル、これだけじゃないの……」
ユキちゃんがマスクを取ると左の口元にも痣が出来ていた。
「それは……?」
「思いっきり殴られたわ……」
「誰に?」
「……カオル……あなたよ……」
「えっ!?」
お兄ちゃんが驚く……。怒りがどこかにいってしまったようだ。
ユキちゃんは堪えきれなくなったのか涙を流していた。
「俺が……?俺が何を……?一体どういう事だ!?」
混乱しているお兄ちゃんに今わかっている事を伝える。
・お兄ちゃんがここ最近ユキちゃんを乱暴して犯している事
・ユキちゃんは妊娠できないのに、妊娠させようとしていること
・最初はユキちゃんの身体に悪戯していたけどドンドンエスカレートしてきたこと
・ユキちゃんを犯したお兄ちゃんの精子を私の身体が受け付けないこと
・普段のお兄ちゃんからは考えられないような暴言をユキちゃんに投げかけていること
・お兄ちゃんがそれを全く覚えていないこと
「お兄ちゃんを傷つけたくなくて、黙ってたけど……昨夜は遂に暴力まで振るわれたみたいなの……。お兄ちゃん、このままじゃユキちゃん、大怪我しちゃうよ!最悪……」
“お兄ちゃんに殺されちゃう”……という言葉は言わずに飲み込む……。
「カオル……昨夜はごめんなさい……。私、カオルのオチンチンを元気にしてあげられなくて……」
ユキちゃんは泣き続けていた……。お兄ちゃんにかけた言葉もおかしい……。
「2人とも辛い目に合わせてすまない!ユキ!」
お兄ちゃんの声にユキちゃんがビクッと身体を震わす……ユキちゃんは怯えていた。
「ユキ、身体を見せてくれ!」
「イヤッ!やめてカオルッ!!私に乱暴しないでっ!!」
お兄ちゃんの腕の中でユキちゃんが暴れていた……。昨夜の事を思い出したのだろう。
ユキちゃんが昨夜どれだけヒドイ事をされたのか……考えてしまうと悲しくなり、私も泣きそうになる……。
「ユキ!落ち着け!今の俺は大丈夫だ」
お兄ちゃんの言葉にユキちゃんの抵抗も徐々に収まり……。
「カオルー!!」
ユキちゃんはお兄ちゃんに縋り付いて泣いていた。
お兄ちゃんもユキちゃんをしっかり抱き締めている。
……
「ユキ……落ち着いたか……?」
「……うん、カオルあったかいよ……」
ユキちゃんは目を閉じながら答えた。
しばらく抱きしめられて普段のユキちゃんに戻っていた……。
「治療するから身体を見せてくれ……」
「……うん」
ユキちゃんの身体の惨状を間近で見て、お兄ちゃんは悲しそうに顔を歪ませる。
「ユキ……本当に悪かった……。必ず償う。……中級治癒!」
お兄ちゃんがユキちゃんに治癒魔法を掛ける。
ユキちゃんの身体中の痣が消え、いつもの綺麗なユキちゃんの身体に戻っていた。
「お兄ちゃん!中級治癒が使えるようになったの!?」
「ああ、昨日一日“勇者訓練”を受けてきた。今日も予定があったけど……キャンセルだ!病院に行こうと思う。2人とも付き添ってくれないか?」
「お兄ちゃん!?」
強張らせているだろう私の顔をお兄ちゃんは見つめている……。
「ああ、俺は頭がおかしくなっているのかもしれない……。病院で一度診てもらおう」
───
私達3人はビチクアルの病院に来ている。
先程まで3人揃って診察を受けていた。
いよいよ検査をする事になり、カオルは暴れないように拘束具を付けられてベッドに寝かされた。
先生がカオルの頭に手を置いて呪文を唱える……。
……カオルは意識を無くしたようだ。ベッドの上でグッタリしている。
「これは?」
「一旦寝て貰いました。私の見立てが正しければ問題の人格が出てくるはずです」
ヒナちゃんと手を握り合ってどうなるか見守っていた……。
1分……3分……5分経過したところでカオルの目が開く。
上体を起こして周りをキョロキョロ見回す。
「キミは誰だい?」
先生がカオルに尋ねる。
「オレはカオルだ!そこにいるユキの彼氏だ!」
私を見ながらカオルが答える。
「ユキちゃん……これが?」
「そうよ……私を犯し続けたカオルよ……」
私は恐怖に足がすくむ……。それを察したのかヒナちゃんがギュッと手を握ってきた……。
「キミはどうして生まれたんだい?それとも元からいたのかな?」
先生が質問する。
カオルは私の顔を睨みつけながら語りだした。
「ユキ、お前を抱くとき、こいつはずっと罪悪感に苛まれていた。こいつはお前の事を心から愛している。愛するお前が
「嘘よ!?私には彼氏なんていないわ!もう出てこないで!!」
精一杯カオルに向かって叫ぶ。
「ハンッ!そんな事だと思ったぜ。でも、こいつはお前に本物の彼氏がいる。お前が本当に愛しているのは彼氏だと信じている。お前は彼氏であるオレを愛すればいい。こいつがお前を抱くことはもう無い。お前に対してはもう不能なんだ。お前じゃ勃たない!代わりにオレがお前を抱いて、お前が欲しがっている子供を孕ませてやる!さあ、この拘束を解いて裸になれ!抱いてやる!」
カオルが暴れ出す。拘束具が無ければ私に飛びかかって……犯されていただろう……。
昨夜の記憶が蘇り、身体が勝手に震え出す……怖かった……。
「もう、いいでしょう」
先生がもう一度カオルに呪文を掛けて眠らせた。
「どうやら、この彼は問題を抱えていたようですね。その問題から逃げたくて、新しい人格が生まれてしまったのでしょう……。問題を取り除けば、もう彼は出てこないと思います」
「ヒナちゃん……どうしよう?」
「ユキちゃん……」
2人手を握り合ったまま、カオルを見つめていた……。
───
カオルが寝ている病室を出て、廊下にあるソファーにヒナちゃんと並んで座る……。
「ヒナちゃん……私はどうすればいい?」
私に彼氏なんかいない。私が好きなのはカオルだ。
そう伝える事は簡単だった。
でも、それはヒナちゃんとの約束を破る事になってしまう。
ヒナちゃんとの約束は絶対破れない……。
「ユキちゃん……今夜、お兄ちゃんに本当の事、伝えよう。ヒナとの約束は気にしなくていいから……。これ以上、ユキちゃんとお兄ちゃんが傷付くの見たくないの」
「わかった……」
私はカオルに全てを伝える覚悟を決めた……。
───
私達は恋人たちの宿に居る。外はもう暗い。
ヒナちゃんがカオルの体調を気遣い、コテージより近い宿屋に泊まる事が決まった。
私は全裸でベッドの上に座っている。
目の前には同じく全裸のカオルとヒナちゃんがいる……。
ヒナちゃんと話し合った結果、診断結果をカオルに伝えるのはやめようという事になった。
私はカオルとヒナちゃんの目を見る……。
「カオル、私の
カオルとヒナちゃんは困惑した表情だ……。
私は……私の全てを話す覚悟はもう出来ていた……。
カオル……私のせいでごめんなさい……。
私は心の中でカオルに謝罪する。私のせいでカオルは追いつめられていた……。
肉体的に私は傷付けられたけど、カオルは精神的にずっと傷付けられていたのが今回わかった。
「カオル……私のバージンを奪ったのは
「ああ」
カオルは女神テンプレーと私のやり取りを覚えているようだ。
「まず、
「えっ!?」
カオルが驚く……。
「カオル、小学校4年生の時、筆箱を忘れた私に鉛筆を貸してくれた事は覚えてる?」
カオルはしばし沈黙する……。
「……覚えてるよ。無くしたお詫びに鉛筆くれたあのときだろ?」
カオルが答える。
私はカオルが覚えていてくれて嬉しかった……。
「そうよ。カオル……無くしたって嘘をついてごめんなさい……。あの時借りた鉛筆は無くしてなかったの……。カオルに返したくなかった……だから嘘を付いたの。あの鉛筆は……私の大切な宝物になったの……」
私はカオルとの出会いを思い出す……。
───
「カオル……今日、筆箱忘れちゃったの……鉛筆貸してくれない?」
私はカオルに鉛筆を借りるために話しかけた……恥ずかしかった……。
カオルは凄く嫌そうな顔をしていた……。
「ユキ、アイかレナ、あおはるから借りろよ……」
拒否されるとは思っていなかったので私は涙ぐむ。
「カオル……私に貸すのイヤ?」
泣きそうになっている私を見てカオルは慌てている。
「わかった!貸すからちょっと待ってくれ!」
カオルは筆箱内の鉛筆を全て取り出して1本1本念入りに見ている。
(何を見てるんだろう……)
「これが一番マシだな……。はい、ユキ」
私に1本の鉛筆と少し小さい消しゴムを渡してきた。
「カオル、ありがとう!何を見てたの?」
「歯形だよ……。それが一番……マシだった……。気持ち悪いだろ?他から借りれば?」
カオルから渡された鉛筆を見ると芯とは逆側に2箇所歯形が付いている。
机の上に出ている鉛筆はもっとたくさん歯形が付いていた……。
「私、気にしないから大丈夫だよ。ありがとうカオル」
(カオル……だから嫌がってたんだ……私に貸すのがイヤじゃなくて良かった……)
───
私は自室で机に向かっている……。宿題はもう終わって、ぼんやりとカオルから借りた鉛筆を眺めていた。
放課後、カオルはもう帰っていたのでこの鉛筆を返しそびれてしまった。
(明日、カオルに返さないとね……)
ふとカオルの歯形が目につく……。
ここをカオルが噛んだんだ……。
歯形を見つめていると……だんだん変な気持ちになってきた……。
私は歯形の部分を自分の唇に近づけて……唇に触れた……。
(カオルと間接キスしちゃった♡)
何の気なしに歯形で服の上から私の乳首を突っつく……。
「あんっ!?」
私は今まで感じた事のない快感に思わず声が出てしまった……。
(これ……エッチなやつだ……)
友達から聞いたり、少女漫画の知識もあり、このような行為をする女の人がいるのは知っていた。
私には縁のない行為だと思ってたのに……。
ドキドキしてきた……。私……イケナイ事をしているんじゃ……。
(でも、レナちゃんが言ってたよね……
“好きな人や愛する人の事を想ってするのは悪い事じゃないよ”って……。
あれ?私……まさか……)
私はレナちゃんを思い浮かべながら鉛筆で乳首を突っつく……。何も感じなかった……。
今度はカオルの事を考えながら恐る恐る……乳首を突っつく……。
「……あんっ!!」
さっきと同じように身体が勝手に反応した……。それどころかさっきよりも気持ち良かった気がする……。
(私……カオルのこと、好きだったんだ……知らなかった……)
……
私は服の上から鉛筆で乳首や乳輪をいじっていた……。突っついたり、なぞらせたり、押し付けたり……。
カオルを思い浮かべながら……カオルに触られてるのを想像していた……。
身体はビクンビクン反応するけど……何か物足りなかった……。
(こんな事ならレナちゃんに詳しく聞けばよかったな……。
レナちゃんはどんな事してるんだろ?……あっ!)
強めに乳首に押し付けた時、私は股間に違和感を感じた。パンツが濡れている気がする……。
(たいへん!お漏らししちゃったかも……)
鉛筆を机の上に置き、急いでスカートをめくる。
おそるおそるパンツを見ると……パンツが濡れていた……。
(どうしよう!?もう4年生なのに……)
どれくらい濡れているか触って確かめると……なんかヌルヌルしていた……。
(なに?……これ……)
パンツは濡れているけど、おしっこじゃない!?
匂いも嗅いでみたけど、おしっことは違う匂いだった……。
(私……病気になっちゃったのかな……?どうしよう……)
私は不安で泣きそうになる。
とりあえずパンツを拭こうとティッシュ箱に手を伸ばす。
(あっ!)
はずみで机の上の鉛筆に手が触れて……鉛筆が机から落ちて……私の股間の上に落ちた……瞬間!!
「ひゃんっ!!」
私の腰が跳ねた!思わず声が出た!!
跳ねたせいで鉛筆は床に落ちてコロコロ転がる……。
(なに!?今の……。乳首より気持ち良かった……。もしかして……)
鉛筆を拾ってカオルの歯形を股間に近づけていく……少し怖かった。
パンツの上からいろんな所を突っついてみる……。
もちろん、カオルを思い浮かべながら……。
……
「ひゃんっ!!」
オシッコが出る穴の少し上が気持ち良い事がわかった。
ここを突っついたり押し付けたりすると腰がビクンッとして声が出ちゃう。
私はカオルの歯形をしゃぶって……涎でベトベトにした鉛筆でパンツの上からツンツンする。
「あんっ!ひゃんっ!」
ツンツンしていると股間がだんだん熱くなってきて……何かが来そうだった……。
(カオル……私……怖いよ……)
何か予感を感じながらカオルの歯形を少し強めに押し付けた……瞬間!!
「来ちゃうっ!ダメッ!カオル──ッ!!」
今までで一番大きい何かが来て、腰が何度も何度も跳ねる。
じわぁと股間から何か漏れた感じがした……。
思わずカオルの名前を叫んでしまった……。
私が人生初のオーガズムを迎え……
カオルから借りたこの鉛筆が……
私の大事な宝物になった瞬間だった……。
───
「……これが……私のカオルの話」
ユキちゃんの話が終わった。
ユキちゃんがそんな昔からお兄ちゃんの事好きだったんだと驚いた。
お兄ちゃんを見ると……少し赤くなっている。
珍しく恥ずかしがっているようだ。
「その鉛筆で処女膜を破ったのか?」
お兄ちゃんがユキちゃんに尋ねる。
「いいえ、違うわ……。ここまでは初代カオル……いいえカオル0号の話よ。カオルごめんなさい。私は大事な宝物を本当に無くしてしまったの。みぃちゃんがどこかにやってしまったのよ……」
「みぃちゃん……?ユキちゃんの飼っている猫の名前だっけ?」
「ええ、そうよ。どこを探しても無いの……。高校1年の頃よ……。私……その頃はもうカオル無しじゃイケない身体になってたわ……。だからどうしても……カオルが欲しかったの……」
ユキちゃんは目をゆっくり閉じる。
少し考え込んでいるようだ……。
そして……目を開けた。
ユキちゃんは真剣な目でお兄ちゃんを見つめる。
「カオル……ごめんなさい……。私、正直に言うわ……。
私の
リコーダーなの……」
「「えっ!?」」
予想もしていないものがユキちゃんの口から出る……。
「リコーダー?」
お兄ちゃんも驚いているようだ。
「ええ、正確には……アルトリコーダーの頭部管ね……。それが私の新しい宝物……カオル1号よ……」
「ユキ……まさか……」
「ええ、そのまさかよ……。1号は元々、カオルのアルトリコーダーよ……。カオルの今のアルトリコーダーは、元々私のアルトリコーダーだったの。頭部管だけ交換したのよ……」
「それで処女膜を……?」
「ええ、1号を手に入れたその日の夜に……1号を挿れて破れちゃったわ……。
本当は……カオルに捧げたかった……。
もう気付いていると思うけど……。
カオル……私はあなたの事が……ずっと好き……いえ、……愛してます。
ずっと愛してます。今も……これからも……愛してます」
ユキちゃんが遂にお兄ちゃんに想いを伝えた……。
ユキちゃんは涙を流しながら微笑んでいる。
綺麗だった……。
「私は最低で気持ち悪い女だけど、この気持ちは本当よ。そして今話した話も本当の事。カオル、もう私の
ユキちゃんが泣き叫ぶ!
「お兄ちゃん!ヒナからもお願い!もう悪いお兄ちゃんを出さないで!ユキちゃんに……お姉ちゃんに酷い事しないで!!お姉ちゃんを優しく抱いてあげてよ!!」
私も泣いていた……。
お兄ちゃんはゆっくりユキちゃんに近づいて……ユキちゃんを抱きしめた。
「ユキ……俺も愛している……元の世界に戻ったら……俺と結婚してくれ!」
「カオル……ほんとう?」
「本当だ。もちろん……すぐじゃなくていい。結婚を前提に俺と付き合ってくれ!」
「こんな最低の気持ち悪い女でいいの?」
「いいとも……。愛してる女にそこまで想われてたんだ。悪い気はしないよ」
「……カオル……うれしい……」
ユキちゃんが泣きながらお兄ちゃんを抱きしめる。
お兄ちゃんはユキちゃんにキスしながら……ユキちゃんをベッドに押し倒した。
お兄ちゃんのオチンチンは元気になっている……。もう……大丈夫だと思う……。
(ユキちゃん……良かったね……。幸せになってね……)
お兄ちゃんの下でユキちゃんが乱れている……。
ユキちゃんの甘い喘ぎ声はいつまでも途切れる事が無かった……。
2人は両手をしっかり握り合っていた……。