※この作品はR-18です。

お兄ちゃんの子供が欲しい妹とそうでもない兄   作:猫見サイル

85 / 113
85 お兄ちゃんが不機嫌です

「カオル……」

 

 電光掲示板を見たユキが俺に声を掛けるが、俺は無視する。

 

「お兄ちゃん……」

 

 ヒナは当然、無視する。

 

「カオル! 2人の話を聞いてあげて」

 

 クロはそう言うが、俺は断腸の思いで無視する。お前たちとは今は、話したくない……

 

「お兄ちゃん、いつまでも怒っているの、男らしくないよ?」

 

 ヒナの言葉に、俺は口を開く。

 

「そうか。男らしさの定義がわからないし、俺は男らしく生きようなんて思っていないんだ。すまないな」

 

 俺の言葉を聞いたヒナは涙目だ。

 

「カオル、それは言い過ぎじゃない? ヒナちゃんが可哀そうよ!」

 

「ユキ、俺はお前の価値観に沿って生きていないんだ。言い過ぎと言うが、ではどこまでなら言い過ぎではないんだ? 俺にわかるように説明してくれ!」

 

 ユキの悲しそうな表情に俺も悲しくなる。

 悪いが、今の俺は本当に面倒臭い……。

 

「カオル、酷いよ! ヒナとユキをいじめないで!」」

 

「クロ、昨日を思い出してくれ。いじめていたのは俺じゃない。ヒナとユキだぞ?」

 

 クロは黙ってしまう。

 あの50階、クロだけは俺の味方をしてくれた、俺の天使だ……。

 

 昨日クリアした50階の試練。

 電光掲示板には“SMプレイ”その下にはびっしりプレイ内容が記載されていて、部屋中に見たことがあるものから使い方のよくわからないものまで道具が溢れていた。

 

 そして、俺たちは無事、プレイ内容を全て実行し、試練をクリアした。

 

 

 俺の身体を使って……。

 

 

「カオル、ごめんなさい。でも、あれは仕方なかったのよ……」

 

 俺を縛り、あんな事やこんな事をノリノリでしていた女が、俺に謝る。

 

「お兄ちゃん、ヒナもやり過ぎたよ、ごめんなさい……」

 

 俺にローソクを垂らし、股間を踏みつけ、グリグリした女も、俺に謝る。

 

「カオル、私も……許して」

 

 クロは羽で俺をくすぐっただけだ。許す。

 

 しばらく、気まずい沈黙の時が流れる。

 電光掲示板のタイムリミットは“55:34”を指していた。

 俺は口を開く。

 

「お前たちは、何もわかっていない」

 

「わかっているよ! お兄ちゃん、オシッコかけてごめんなさい」

 

(あれ、お前だったのか……目隠しされていたし、ユキかと思っていたぞ)

 

「カオル、さすがに浣腸はやり過ぎたわ。カオルが私にしたかったでしょ? ごめんなさい……」

 

(いや、俺だってユキに浣腸なんてしたくないぞ)

 

「カオル、私、カオルが嫌がっているのに、いろいろなところを羽で……ごめんなさい!」

 

(いや、あれは正直、気持ち良かった……)

 

 クロの羽さばきを思い出して股間がぴくんと反応した。

 それを見て、クロが顔を赤らめる。

 

「カオル、もしかして、気に入っちゃった? カオルの機嫌が直るなら、もう一回、羽でナデナデしてあげようか?」

 

 そう言って、クロは羽を取り出し、微笑んだ。

 50階から持ってきたのだろうか?

 

 まずい! ナデナデして欲しい! でもそれは、今じゃない!

 それにしても、誰も俺が怒っている原因が判っていないようで、悲しくなる。

 

「カオル、もしかして……」

 

 ユキが不安そうな顔で俺を見る。やっと気が付いたか?

 

「もっとしてほしかったの?」

 

(んなわけあるかい!)

 

 俺は深くため息をついた。ユキはそれで自分の答えが誤りだと気付いたようだ。

 首を傾げて考え始めた。

 

「わかった! お兄ちゃん、ごめんなさい!」

 

 ヒナが声を上げる。期待せずに続きを聞いた。

 

「お兄ちゃん、ヒナのオシッコを掛けられるだけじゃなくて、飲みたかったんだね?」

 

 うん、1ミリも合っていない。

 ヒナの言葉にクロは引きつっている。

 

「ヒナちゃん、そんな事ある訳ないでしょ? いい加減にして!」

 

 ユキがヒナに詰め寄り、頬を染めた。

 

「カオルは……私のオシッコが飲みたかったのよ」

 

(ダメだこりゃ……)

 

「そんな訳ないだろ?」

 

 俺の言葉を聞くと、ヒナとユキはシュンとした。何故か、クロは目を輝かせている。

 全然話が……進まない…………。

 

「俺にそんな趣味はないぞ」

 

 俺の言葉を聞いたクロは残念そうな顔をする。

(クロ……お前もか……)

 

「ボスだよ」

 

「「「ボス?」」」

 

 3人は顔を見合わせる。

 

「……俺はボスが……見たかった…………」

 

 ……

 

 50階の試練をクリアした時、俺は亀甲縛りされ三角木馬の上に居た。

 身体中、ローソクと鞭の跡だらけ。目には目隠し、口にはボールギャグ、鼻フックに、後ろ手に手錠までされていて、極めつけに尻の穴も塞がれていた。

 

(目隠しを取ってくれ!!!)

 

 俺は必死に叫ぶが、ヒナたちには伝わらない。

 そして、ボスはユキが瞬殺した。

 

『手が6本で顔が3つある筋肉ムキムキの大男だったよ?』

 

 涎だらけのボールギャグを外すヒナの言葉に、俺は落胆した。

 

 玄武、青龍、白虎、朱雀と来て、次のボスは何なのか、俺は物凄く楽しみにしていた。

 ボスは恐らく、アシュラだったのだろう。

 

 その夜は誰も抱く気にはなれず、一人ベッドで枕を涙で濡らしたのであった。

 

 ……

 

 思い出し、若干涙目になっている俺を、ヒナは呆れ顔で見つめる。

 

「お兄ちゃん、そんな事で怒っていたの? 子供だね」

「そんな事とは何だ!? そんな事とは……。本物の生きている野生のアシュラを見る機会なんてこの先、2度と無いかもしれないんだぞ?」

「言ってくれれば、いくらでも見せてあげるのに……」

「えっ!?」

 

 驚く俺をよそに、ヒナはユキとクロの耳元で何かを囁いている。

 2人ともヒナに無言で頷いた。

 

「お兄ちゃん、見たい?」

「ああ、見たい!」

 

 写真でも撮ったのかとヒナの様子を見るが、何かを取り出す素振りは見せない。

 ヒナは俺の少し前に無言で立つ。

 そのすぐ背後にユキが立つ。更にそのすぐ背後にクロが立った。

 

「「キャストオフ」」

 

 ヒナとユキは全裸になった。爆乳がぶるんっと揺れ、ヒナは頬を染める。

 

 そんな2人の後ろでクロはいそいそとチャイナドレスを脱ぐと、丁寧に畳んで、自分の足元に置いた。

 

「「「せーの!」」」

 

 3人が声を合わせる。

 

 目の前には……。

 

 全裸のヒナ。ヒナは自らの胸を掌に乗せて誘惑している。

 ユキの腕はヒナの肩の上に伸び、握り拳を作っている。

 クロの手は、ヒナの腰に当てられている。

 正面から見たヒナの姿、その腕は6本。ヒナの顔の隣にユキとクロの顔があった。3つの顔だ。

 

「どう? お兄ちゃん。お兄ちゃんの目の前にいるアシュラは可愛い女の子だけど、実際は筋肉ムキムキの大男だったよ!」

 

(俺は、何を見せられているんだ……?)

 

 自身満々の顔をしたヒナ、不安げな顔のユキ、瞳を輝かせるクロ。

 3つの顔、6本の腕、ヒナのおっぱい。

 

 しばらく眺めて、バカバカしくなり、思わず噴き出した。

 

「やったー! お兄ちゃんが笑ったから、ヒナたちの勝ちだね!」

 

 ヒナは誇らしげに微笑む。

 

 電光掲示板の時間は“45:34”をさしていた。

 

 俺は気持ちを切り替える。

 昨日エッチしていないせいか、ヒナの裸を見た俺の股間はフル勃起していた。

 

「さぁ、あまり時間も無いし、さっさと終わらせよう」

「うん、お兄ちゃん、仲直りのエッチ、しよう♡」

 

 俺はヒナとユキの腰を抱き、ベッドへと向かう。

 クロは胸を隠しながら、畳んで置いてあったチャイナドレスを摘まみ上げた……。

 

 ───

 

 俺の右乳首をユキが、左乳首をヒナが舐めている。

 右に感じるユキのひんやりとした舌、それとは対照的に左にはヒナの熱い舌が俺の乳首を転がす。

 2人は乳首を舐めながら、俺の股間を優しく擦り上げている。2人の息はピッタリだ。

 

 2人の舌の温度差と、指先の動きが、波のように心を揺らす。

 冷たく、甘く、熱く、くすぐったい。けれど、どこか落ち着く。

 俺は目を閉じ、2人の温もりに身を委ねながら、ふと思った。

(怒っていた理由なんて、もうどうでもいいや……)

 

「お兄ちゃん、気持ちいい?」

「ああ……溶けそうだ」

「ユキちゃんとヒナ、2人でたっぷり奉仕してあげるからね♡」

「そうよ♡ カオル。これで仲直りよ」

 

 2人は口を離し、唾液で濡れた乳首を指先で転がす。

 

「元気いっぱいね♡」

 

 ユキが俺自身にキスをする。ヒナも嬉しそうにユキとは反対側にキスをした。

 ヒナの熱い鼻息があたり、くすぐったい。

 

「あむっ……んっ」

 

 ユキが俺のチンポを頬張る。口の中で舌を絡めながら、ゆっくりグラインドさせてしごき上げる。

 

「ユキちゃんの、お口マンコはどう? 気持ちいい?」

 

 あまりの快感に、ヒナの質問に答えられない。

 恋人繋ぎしているユキの手に力を込めると、チンポを咥えながら俺を上目遣いで見ていたユキが嬉しそうに目を細めた。

 

 じゅるるるるっ、じゅるっ、じゅるる。

 

 ユキの口から卑猥な音が聴こえる。

 

「ヒナも気持ちよくしてあげる」

 

 ヒナは俺の玉袋を口に含み、優しく舐め上げる。

 チンポはひんやりとしたユキの口内に、玉袋は熱いヒナの口内に収まり、俺の背中を快感が突き抜ける。

 油断していると、射精してしまいそうだ……。

 

 じゅるるるっ、じゅる……る。

 

 限界を迎える前に、ユキが口を離す。

 

「すごく大きくなったわ。カオル、射精(で)そうなの?」

「ああ、ユキ。……あまりにも気持ちよすぎて、我慢できなくなりそうだった」

「そう……」

 

 ユキは右手でゆっくりやさしくチンポを包み込む。

 

「私の口に射精(だ)してもらってもいいけど、時間もあまりないし、もう、下のお口に挿れる?」

「いいけど、俺はまだユキたちを愛撫してないぞ」

「心配要らないわ。ね? ヒナちゃん」

 

 ユキは自分の股間を俺のチンポに擦りつけた。

 

 ぴちゃ……

 

 ユキは恥ずかしそうに顔を俯かせる。あり得ないくらい、濡れていた。

 俺のチンポにユキの愛液がまとわりつき、糸を引く。

 

 ぬちゅ……

 

 もう片側に今度はヒナが股間を擦りつける。

 ヒナもユキに負けないくらい濡れていた。

 俺のチンポの右側は冷たく、左側は温かい。

 

「ユキちゃんと一緒にエッチしているせいなのかな? ヒナ、凄く濡れちゃった。興奮しているみたい……」

「ヒナちゃん、私も……。ちゃんと3人でエッチするのって、これが初めてよね? クセになりそう……」

「うん、今夜もう一度やってみようよ♡ ねぇ、お兄ちゃん、ヒナとユキちゃんのどっちのオマンコに最初に挿れたい?」

 

 股間をチンポに擦りつけながら、蕩けた顔をしている2人を眺めて、俺は悩むが……。

 

「ユキ……先に挿れてもいいか?」

「いいわ。カオル、ちょうだい♡」

 

 擦りつけられているユキのオマンコが、より、濡れた気がした……。

 

 ……

 

 俺とユキは座って抱き締め合いながら、揺れていた。対面座位と言うやつだ。

 ユキはこの体位か正常位を好む。肌と肌が密着して、あったかくて気持ちいいから好きらしい。ヒナも同じ事を言っていた。

 

「あぁ! カオルゥゥ!! 愛しているわ!」

 

 ユキが背をのけ反らせ、俺の背中に爪を立てる。右手でユキの左手をしっかり握り込む。

 

「俺もだ! ユキッ!」

 

 ユキのオマンコは気持ち良すぎる。異常だ。

 チンポが溶けて、ユキと融合するような、毎回そんな感覚に陥る。

 

 決してヒナやクロの身体に満足していない訳ではないのだが、ユキの身体は群を抜いていた。

 

「お兄ちゃん……ユキちゃん、とても幸せそうだよ? もっと幸せにしてあげて……」

 

 頭の上からヒナの声が聴こえる。

 ヒナは自分の胸で俺の頭を挟み込んでいた。優しく包み込む柔らかい感触とヒナの体温が心地いい。

 

 股間が、熱くなる……。

 

 察したのか、ユキが俺にしがみ付く。

 

「カオル、欲しい、欲しいの……」

 

 俺とユキはより深く繋がる。目の前にあるユキの顔は蕩けている。

 軽くキスをしてから、目を閉じた。

 

「カオル! カオル! カオルゥゥ!!」

 

 俺の名を呼ぶ声が聴こえる……。快感が身体中を駆け巡る。

 

「ユキッ!!」

「カオル! ちょうだい!! 赤ちゃんの素をちょうだい!! 私に赤ちゃんをちょうだい!!!」

 

 びゅるるるるるるるるっ

 

 ユキの胎内に思いっきり射精した。

 ひんやりした膣内に熱い精液が放たれ、それに合わせて膣内が収縮する。

 一瞬にして、射精したばかりの熱い精液が消えてしまう。

 一体、どうなっているのだろうか?

 

「カオル、ありがとう……」

 

 俺にしがみ付くユキの瞳に溜まった涙を俺はそっと拭う。

 

「ユキ、愛しているよ」

「カオル、私も……」

 

 ユキが力を抜く。俺は優しくユキの身体をベッドに横たえた。

 

「あんっ♡」

 

 ユキのオマンコからチンポを抜くと、そこにはユキの愛液しかついていない。

 精子は何処にもなかった。不思議なものだ。

 

「お兄ちゃん、ヒナ、もう我慢できない!」

 

 横たわるユキに馬乗りになって、ヒナが尻をつき出す。

 ヒナのピンク色のオマンコが丸見えだ。それはしっとりと濡れ、愛液が糸を引いて、垂れる。

 ヒナのオマンコのすぐ下には、ユキのオマンコがある。ヒナから垂れた愛液がくすぐったいのか、それとも、先ほどのオーガズムからか、愛液に塗れ、膣口はゆっくり収縮していた。

 

「ユキちゃん、重くない?」

「大丈夫よ。ヒナちゃん、もっとくっついて!」

 

 ヒナとユキは抱き合う。

 

「あったかいわ……ヒナちゃん」

「お兄ちゃん、このまま、後ろからおチンポちょうだい!」

「いいけど、拭かなくて大丈夫か?」

 

 俺のチンポはユキの愛液まみれだ。

 

「そのまま挿れていいよ。ユキちゃんのお汁と、ヒナのお汁……。ヒナのオマンコの中でかき混ぜてぇ♡」

 

 俺はヒナのオマンコにチンポを添えて、腰を突き出した。

 

「あ! お兄ちゃんが……入ってくる!! ……これで仲直りだね♡」

 

 温かく心地いい感触が俺を包み込んだ……。

 

 ───

 

 これは、凄い……新感覚だ!

 ユキちゃんは私をしっかりと抱きしめて、肌を密着させていた。

 たまに乳首同士が触れあい、その度に身体をビクッとさせていて、可愛い。

 ユキちゃんは頬を染めて、口元には優しく笑みを浮かべているけど、私にそんな余裕は無かった。

 

「お、お兄ちゃぁんっ!!」

 

 お兄ちゃんは激しく私のオマンコを擦り上げる。

 荒々しい、動物みたいなセックスをしていた。

 

 私は、優しく、甘々なエッチが好きだけど、たまにはいいだろうと思い、お兄ちゃんに思いっきり犯してほしいとお願いした。

 お兄ちゃんは私の身体の負担を心配したけど、問題ないからお願いと懇願した。

 私の身体は健康だから、大丈夫。

 

「ユ……お兄ちゃぁん! すごい! すごいよぉ!!」

 

 まただ、危ない危ない……。

 何度もユキちゃんの名前を叫びそうになる、ユキちゃんにキスしたくなるのを必死に堪えた。

 私は、今、ユキちゃんに犯されているような感覚に包まれていた。

 

 こんな優しそうな笑みを浮かべているのに、荒々しく私のオマンコにおチンポを突っ込んでズボズボするユキちゃん……。

 そのギャップに私の身体はあり得ない快感を生む。

 

「ヒナ、物凄い濡れ具合だぞ……」

「お兄ちゃん! 気持ちいい! 気持ちいいよぉ!」

 

 私はユキちゃんにしがみ付いて目を閉じた。

 ユキちゃんは私の頭を優しく撫でてくれるのに、下半身は私のオマンコを荒々しく蹂躙している。

 

「お兄ちゃん! 気持ちいい! もっとヒナのオマンコをズボズボしてぇ♡」

(ユキちゃん! ユキちゃん! ユキちゃん!!)

 

 オチンチンが更に深く刺さった瞬間……。

 

(あっ! ダメッ!?)

 

 プシュゥゥゥ……

 

 私はブザマにお潮を吹いてしまう。たぶん、ユキちゃんのオマンコとお腹に掛かってしまった。

 

「ユキちゃん! ごめん! ごめんなさい!!」

 

 涙目になって謝ると、ユキちゃんは優しく頭を撫でてくれた。

 

「いいわ。あったかくて気持ちいいもの。怒らないから、いくらでもかけてちょうだい」

 

 その言葉を聞いて、今すぐユキちゃんにキスしたくなった。

 ……でも、できないから、代わりにギュッとユキちゃんを抱きしめる。

 ユキちゃんの身体はひんやりしているのに、おチンポだけは物凄く熱い……。

 

(ユキちゃん……気持ちいいよぉ!!)

 

 ……

 

 おチンポは私のオマンコを容赦なくかき回す。

 私の脚はもう、ガクガクでこの体勢もつらくなってきた。

 

「ヒナ、そろそろ限界だ!」

「お兄ちゃん! 射精(だ)して! ヒナの一番奥にお兄ちゃんの精子をちょうだい!!」

 

 目の前のユキちゃんと見つめ合う。

 涙が、ユキちゃんの顔に落ちる。ユキちゃんは嫌な顔一つせずに、ゆっくり頷いた。

 

『ヒナちゃん、好きなだけ、イッていいよ。乱れていいよ……』

 

 そう言っているように見えて、身体にスイッチが入る。

 

「あっ! あっ! あぁぁぁぁん! お兄ちゃん、ヒナ、もうダメ、イッちゃう! イッちゃうよぉぉぉ!」

「ヒナッ! ヒナッ!」

「いやぁぁぁあ! ダメぇぇぇ! ダメだってぇぇぇぇ! おにいちゃぁぁぁぁん!」

 

 思いっきり、奥までおチンポが突き刺さって、熱い精子が勢いよくお腹の奥に射精(だ)された。

 私の頭の中はグチャグチャになる。身体は勝手に痙攣し、もう、体勢を維持できない。腰が抜けたようだ。

 

「あっ! ダメ! 出ちゃう! お兄ちゃん、ユキちゃん、ごめんなさ、いぃぃぃぃぃっ!!」

 

 じょぉぉぉぉぉぉ……

 びちゃびちゃびちゃびちゃ……

 

 お漏らし、してしまった……。思いっきり、2人に掛かってしまっただろう。

 涙で歪む視界の中、ユキちゃんが私の耳に口を近づける。

 

「ヒナ、気持ち良かった?」

 

 お兄ちゃんに聞こえないように小さい声で聞かれた。

 私が無言で頷くと、ユキちゃんは満足そうな笑みを浮かべ、小声で囁く。

 

「ヒナ、愛しているわ。いつか、私の赤ちゃんを産んでほしいわ」

「えっ!?」

 

 ユキちゃんは悪戯っぽく笑っていた。

 

(産む! 産みたい! ユキちゃんの赤ちゃん、産みたい!!)

 

 精子を貰ったばかりなのに、もう、次の精子が欲しい!

 早く、ユキちゃんの赤ちゃんが欲しい! もう一回、お兄ちゃんにおねだりしようとしたとき……。

 

 ファンファーレが鳴った……。

 

 ───

 

 ファンファーレが聴こえたので、私は電光掲示板を見た。

 

 “3P”の下に “1/1”と表示されている。試練はクリアしたようだ。

 

 BGMが鳴りだした。

 

 私はくノ一忍法で瞬時にヒナちゃんの下から移動して、頭を戦闘モードに切り替える。

 自然と笑みが浮かぶ……私は好敵手を求めている。

 戦闘は私の生き甲斐。

 愛する人、カオルとヒナちゃんを守り、仇なす者を排除するのが私の存在意義。

 

 瞳が揺らぐ……たぶん、今、赤く染まった! 準備は万全だ。

 

 高揚する気分を抑えて……まずは、状況確認。

 

 ヒナちゃんは……全裸のまま、ベッドに突っ伏している。あれでは戦闘には参加できないわね。

 クロ……何故かジト目で私とカオルを見ているわ。チャイナドレスを着て身構えているから、戦闘には参加できそうね。

 カオル……流石ね。既にキャストオンして身構えているわ。股間にテントが張っていなければ、もっとカッコいいのに……

 

 戦闘可能な2人に声を掛ける。

 

「クロ、ヒナちゃんを守って!」

「うん!」

「カオル?」

「問題ない!」

 

 壁が割れる……。

 

「CAUTION! CAUTION! 侵入者 アリ! 抹殺セヨ! 抹殺セヨ!!」

 

 奥の部屋から人工的な音声が聴こえる。

 私は落ち着いて得物を取り出した。

 

(バカね。抹殺したければ、警告せずに、襲ってきなさい!)

 

 この声だと、おそらく、生身の者ではないわね。機械? ロボット? そうなると、刀や剣は不利? だとすると……。

 

 私は思案して、効果的な得物を手に持つ。たぶん、これが最適解。“バールのようなモノ”だ。

 これで何から何まで引っ剝がしてやるわ。

 得物を握り右手に力を込める。一回り大きくなった右手には血管が浮かび、爪は鋭く伸びた。

 

(さぁ、来なさい! 瞬殺してあげるわ!!)

 

 “バールのようなモノ”を握る両手に力を込めて、奥の部屋を睨みつけた。

 

 ドチュン、ドチュン、ドチュン……

 

 音を聞いて、私は落胆する。

 これは、足音? 思ったより軽い音だ。

(嗚呼……)

 

 ドチュン、ドチュン、プシュゥゥゥ……

 

 圧縮された空気が噴き出すような音。

(これは……)

 

 ドチュン、ドチュン、ジャキジャキ……

 

 足音と共に、何かを装填する音。おそらく、銃の類だろう。

(私の敵ではない……)

 

 奥から現れたのは、2足歩行のロボットだった。

 建設機械を思わせる脚。腕は短く、銃火器を備えているようだ。

 頭は無い。その代わり、センサーなのだろうか? 真っ黒で艶光している黒いフードが目に付く。

 見た目は、自動車の前半分に手と足が付いたような感じだろうか?

 

「武器ヲ捨テテ腹バイニナリ、手足ヲ広ゲロ! 残リ時間20秒」

 

 ……何を言っているのかしら?

 

 私は“バールのようなモノ”を握り込む。解体ショーよ!

 

 私は嬉々として後ろを振り返った。私のショーの観客たちを見る。

 

(えっ!?)

 

 カオルも、ヒナちゃんも、クロも腹ばいになり、手足を広げていた……どうして?

 

「ユキちゃん、言う通りにして! 武器はなるべく近くに捨てて! ポンコツだと思ったら、遠慮なく壊していいよ!」

 

「残リ時間15秒」

 

 ヒナちゃんの言葉に従い、私は得物をすぐ拾える位置に捨てて、腹ばいになり、手足を広げた。

 

「10秒経過、アト10秒デ射殺スル、9、8、7……」

 

 言う通りにしているのに、カウントが止まらない……。

 

「お兄ちゃん! カウントが止まらないよ!?」

「ああ、そうみたいだな……いやぁ、いいものを見せて貰った」

 

 2人は何故か嬉しそうだ。

 カオルは立ち上がり、機械に向かって手を向けた。

 

「ユキ、悪かったな。もう好きにしていいぞ。コイツは正に、ポンコツだ!」

 

 私は目を見開き、得物を拾って身構える。

 

「3、2、1」

 

 カウントダウンを続ける機械に向かって、カオルが“雷玉”を放つ。

 私は得物を振りかぶる……。

 

「ゼロ」

 

 戦闘、開始だ!!

 

 機械の告げる音声と共にカオルの魔法が機械のセンサー部分に炸裂する。

 私は得物で脚の装甲を引き剥がす。

 嫌な音と共にひしゃげた金属版が床に落ちた。

 

 ドドドドドドドド……

 

 機械の腕部分から激しい閃光が見えた。

 漂う煙と火薬臭、機械の足元に散らばる大量の薬きょう……。

 

 私は宙返りして位置を変える。先ほどまで私が立っていた床に大量の弾丸が着弾し、破壊された。

 

 チラリとクロを見る。

 ヒナの前で守るように盾を構えている。問題ないだろう。

 でも、できるだけあの2人が攻撃されないように動かなければ……。

 

 機械が私の方を向き、細く煙が立ち昇る銃口を向ける。

 そう、それでいい……。銃口が光る。

 

 ドドドドドドド……

 

 私は、跳んだ……。

 機械は空中の私に狙いを定めるが、私の残像を捉えるだけで、私が被弾する事はない。

 スローモーションのように、ゆっくり時が流れる感覚……私が昂っている証拠だ

 

 機械の黒いフードがうっすら透けて、内部の基板が見えた。ここが弱点だろう。

 

 黒いフードに向かって得物を振り下ろす。鈍い音と共に、亀裂が入った。

 破壊するには至らなかったが、あと、2、3度で破壊できそうだ。

 そのまま、機械の上にそっと着地した。

 

 “くノ一忍法……鳥もち”

 

 機械の上で足を固定して、得物を振りかぶるが、もう得物は曲がって使い物にならなかった。

 

(残念ね……しょうがないか)

 

 私は得物を捨てた。

 機械は私を振り落とそうともがくが、足元を固定中の私が振り落とされる事はない。

 また、自らの頭上を攻撃する手段が無いようだ。

 

(本当に、ポンコツね……)

 

 私は右手に力を込めて、フード目掛けて振り下ろした。

 

 グシャ!

 

 一瞬でフードが粉々になり、中の基板を破壊する。

 バチバチと火花が飛び散り、焦げ臭い匂いと紫煙が噴き出す。

 機械は痙攣するように震える。

 脆い、脆すぎる……。

 

「じゃあ、いくわよ!」

 

 機械の右腕を掴み、思いっきり引きちぎった。

 引きちぎった腕は意外と軽かった。無造作に放り投げる。

 

「エネルギー充填完了。殺人ビームヲ発射スル」

 

 もう一つの腕はクロたちに向いている。

 私はその腕を掴み、強引に天井に向けた。

 

 閃光と共に、一瞬、熱波を感じ、天井を見るとビームが当たったと思われる個所が溶けていた。

 

「攻撃する前に、攻撃手段を伝えるなんて、ナンセンス!」

 

 そのまま、腕を引きちぎって投げ捨てた。

 もう、ここにいる必要はない。

 

 鳥もちを解除して、機械の上から床に飛び降りた。

 

 両腕を失った機械を前に私はしばし思案した。

 

(あの辺かしら?)

 

 私は狙った箇所に手刀を叩き込んだ。

 機械は上半身と下半身に真っ二つに分かれた。

 

 身体を失った足は歩行しようとして、そのまま、機能を停止した……。

 

「終わったな」

 

 声の方に顔を向けると、カオルが機械の基板に向かって“雷撃”を放っていた。

 

(用心深いわね……)

 

 私はカオルの隣に立つ。

 

「ねぇ、どうして機械の指示に従ったの?」

「ああ、お約束ってヤツだな。映画で観たんだ。命令に従っているのに、暴走してそのまま射殺するロボット……」

「そう……満足した?」

「ああ、大満足だ」

 

 カオルはニッコリ笑みを浮かべる。少年のような笑顔に、私も嬉しくなった。

 さっき抱かれたばかりなのに、もう、彼に抱かれたい。

 

「カオル……早く戻りましょう。私、興奮しちゃった♡」

 

 彼の腕に抱きつき、甘えると、お姫様抱っこされた。

 

「さっきのユキ、カッコよかったし……綺麗だった。惚れ直したよ……」

「優しく、抱いて……」

 

 私は、彼の首の後ろに手を回す……。カオル……好き……。

 彼は私を抱えたまま、ゆっくり出口に向かって歩き始めた……。

 

 ───

 

 機械を壊すとお兄ちゃんとユキちゃんは甘い雰囲気になり、イチャ付きながら部屋を出て行き、私とクロちゃんだけが部屋に取り残された。

 

 今、私たちは、ユキちゃんが派手にバラバラにしたせいで、部屋中に散らばるペロをかき集めている。

 

「ユキちゃん、いいなぁ……今頃、お兄ちゃんとエッチしているんだろうなぁ」

「そうだね。していると思うよ。私だってしたいもん」

 

 私の言葉に、クロちゃんが答える。見ると、顔を赤くして、切なそうに内腿を擦りつけていた。

 

「さっき、2人がカオルとエッチしているのを見て……あーん! 私もエッチしたいよ!!」

 

 クロちゃんが叫んだ。

 

「クロちゃん!? 落ち着いて……」

「落ち着いてられないよ。ヒナとユキはカオルとエッチしたからいいけど、見ているこっちはオマンコが切なくて、しょうがなかったよ……」

 

 クロちゃんの言葉に、私は先ほどの行為を思い出した。

 

「ユキちゃんに、“私の赤ちゃんを産んで”って言われた……」

「えぇ?」

 

 クロちゃんは若干引いている。

 

「2人とも女の子だから無理でしょ?」

「そうだけど、それでも、欲しいよ……」

「仮に、ユキが男の子になったとしても、ヒナとはエッチできないでしょ?」

「そうなんだよねぇ……」

 

 私はスカートを捲り上げて、自分の下腹部を見た。

 “お兄ちゃん専用”と刻まれている。

 

(あの時はまだ、ユキちゃんと、こんな関係になるとは思っていなかったからなぁ……)

 

 “お兄ちゃん専用オマンコ”にした事、少し後悔していた。

 

「ヒナ、カオルとユキ、どちらかしか選べないとしたら、どっちを選ぶの?」

 

 クロちゃんの質問に、考え込む。難しい質問だ……。

 

「……お兄ちゃん、かな?」

「即答しないんだね。ユキは……カオルと即答したよ?」

「うん、わかっているよ」

 

 私はそっと拳を握る。別に、悔しくなんかない……。

 ユキちゃんがお兄ちゃんを選ぶなんて、わかりきっている。逆に、私を選ばれても、困る。

 お兄ちゃんとユキちゃんは相思相愛だし、この2人が結ばれて幸せになる事。

 それが、2人を愛する私の幸せにも繋がる。

 

「クロちゃん、ヒナはお兄ちゃんとユキちゃん、2人とも愛しているよ。1番じゃなくてもいいの」

「そう……ヒナはそれでいいの?」

「うん! ……でも、ヒナはわがままだから、2人とも愛したいし、2人に愛されたいの」

「ヒナらしい答えだけど、あまり私のカオルに迷惑かけないでほしいよ……」

 

 クロちゃんの爆弾発言に、私は周りを見回した。ユキちゃんは、いない……。

 

「クロちゃん、今の発言は危ないよ? ユキちゃんに聞かれたら……」

「……ヤバイやつ?」

 

 私が頷くと、クロちゃんは周りをキョロキョロ気にしている。

 

「ヒナ、聞かなかった事にして! 私、ユキに殺されちゃうよ!?」

「殺されはしないと思うよ? 半殺しかな? う~ん……どうしようかな?」

「ちょっと!? 勘弁してよ!」

 

 焦るクロちゃんを見て、私は笑う。そんな私を見て、クロちゃんも笑みを浮かべた。

 また手を動かして、ペロを拾っていく……。

 

「ねえ、クロちゃん。ヒナとユキちゃんの赤ちゃん、絶対可愛いよね?」

「ヒナもユキも美人さんだから、可愛いと思うよ?」

「女の子だったら、名前は何にしようかな? ……ん?」

 

 クロちゃんと軽口を叩きながら、ペロを回収していると、ペロの山に隠れて、見慣れない物が落ちていた。

 

(なに、これ? ……モバイルバッテリー? かな?)

 

 よくある四角い箱で角は丸い。手に取ると、結構重い。

 充電ポートのような穴が3つ空いている。あまり詳しくないけど、よくあるUSBの形状が1つと、小さい形状が2つ。TYPE Cなのかな?

 

(何かの役に立つかもしれないし、拾っておこう。それよりも女の子の名前、何にしよう?)

 

 私は無造作にアイテム袋にそれを突っ込んだ。

 

(ユキちゃんの赤ちゃん、欲しいなぁ……)

 

 私は、お兄ちゃんの精子がたっぷり注がれた下腹部をそっと撫でる……。

 

(これが、ユキちゃんの精子だったらなぁ……)

 

「ヒナ、さぼってないで、早くペロを回収して帰ろう? 私、早くカオルとエッチしたいよ!」

「ごめんごめん、クロちゃん」

 

 クロちゃんに急かされた私は、思考を止めて、ペロを拾い集める……。

 

 ───

 

 ヒナは、気付いていない。

 そのバッテリーは“核バッテリー”、小さな注意書き欄には放射能マークがある事を……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。