私は覚悟を決め、薬を一気に飲み干した。
どうせ、死ぬのだから体力のあるうちに……そんな事を思っていた。
薬の味は、酷いものだ。いつもの私なら、思わず吐き出すだろう。
でも、今の私には使命がある。
──男の子になって、お兄ちゃんに身体を捧げて、この試練をクリアする!
不思議な事に、薬はどんどん胃の中に収まっていった……。
最初に感じたのは、熱。
身体中がどんどん熱くなっていった。
そして、唐突に痛みに襲われた。
「あ……がっ……ぐぅぅぅあぁぁぁぁ!」
思わず、声が出た。目の前のユキちゃんが涙を流しながら私を見ている。
(ユキちゃん、心配させてごめんなさい)
耐え難い痛みに、叫びそうになるのを必死に堪えた。
自分の胸を見る。
私の大きな胸がどんどん硬く変化する。
下半身を見ると、お豆がどんどん大きくなっていく……。
……
漸く、変化が終わったのか、痛みが引いてきた。
私は男性になった自分の身体を見て、落胆していた。
もっと、中性的な身体を想像していたけれど、筋肉ムキムキになっていた。まるで筋肉ダルマだ。
「ユキちゃん……」
野太い声だ。私の声を聞いて、ユキちゃんはビクッと身体を震わせる。
顔を見ると、怯えているみたいだった。悲しい……。
涙が出そうになるけど、耐えた。今は泣いている場合ではない。
頭を切り替え、目の前のユキちゃんを怖がらせないように、できるだけ優しい声で話しかけた。
「ユキちゃん、お兄ちゃんとエッチするために、これから言う事をよく聞いてほしいの……。ヒナは……」
私は昨日一生懸命考えた計画をユキちゃんに伝えていった……。
───
「カオル、ヒナちゃんの声は聴かない方がいいと思うの。だから、私からヒナちゃんの意志を伝えるわ。私がヒナちゃんのお尻の穴をほぐしたので、ローションをたっぷり使えば、おそらく、入るはずよ」
ベッドに腰かける俺の目の前から、ユキの声が聴こえる。俺は目隠しされているため、状況はわからない。クロは既に俺の隣からは消えていた。
すすり泣くような声が聴こえる。クロか、ヒナだろう。
「ヒナちゃんを抱く時は、右手でしっかり手を握っていてほしいの。絶対に、離さないで。あと、できれば、ゴムを着けないで抱いてほしいの。これはヒナちゃんの希望だから、カオルがどうしてもというなら、着けてくれて構わないわ」
俺はその言葉を聞き、悲しくなる。
こんな状況、状態だというのに、ヒナは俺の事を想ってくれている……ならば、俺は全力でヒナに応えよう。
「そして最後よ。カオル、ヒナちゃんは今のところ、調子は良さそうだけど、明日にはどうなっているかわからないわ。だから……」
ユキの声は震えていた……。
「確実に、今回で試練をクリアして! 最後までヒナちゃんを抱いて!!」
ユキの声は、言葉というより、叫びに近かった。
「わかった……」
俺はそう答えたが、とてもヒナを抱くような気分ではなかった。股間はすっかり萎えている。
「カオル……」
ユキの声は悲しそうだ。今の俺では、ヒナを抱けないのがわかったのだろう……。
ボソボソと声が聴こえるが、小さすぎて俺には聞き取る事ができない。
「ヒナちゃんがカオルを元気にしてあげたいと言っているわ……いい?」
「ああ、頼む」
誰かが近づいてくる、気配があった。その息は荒い。
そして、温かい感触が優しく、俺を包み込んだ……そして……。
(ヒナだ……)
俺の性器を咥え、しゃぶり、舌を絡ませているのはまさしくヒナだった。
ヒナの弾力のある柔らかい唇は、少し硬く感じる。
舌も、少し大きくなっている。
だが、それは紛れもなく、ヒナの口だった。
「ヒナ、愛しているよ……すごく、気持ちいい……」
熱い雫が、俺に垂れる。ヒナの涙だろう。
ヒナの口内で、俺の性器がどんどん熱く、硬くなる……。ヒナは無言のまま、優しく、時には激しく、俺の性器を自らの口で愛撫していた……。
……
フル勃起した俺の性器から、ヒナの唇が離れる。
しばらくすると、俺の性器には液体が塗られる。ひんやり冷たい、しなやかな手だった。
「ローションを塗ったわ。ヒナちゃんのお尻にも塗ったから、これで入ると思う……。カオル、手を出して」
ユキの声に俺は手を差し出すと、その手をがっしりと掴まれた。
分厚く、力強かった。今のヒナの手なのだろう。
「ヒナちゃんはカオルの目の前で、四つん這いになっているわ。カオル、私が誘導するわ」
ユキのひんやりした手が俺の股間に添えられ、位置を調整する。
亀頭の先端にヌルヌルした熱い感触を感じた。
ヒナの尻の穴なのだろう。
「左手は腰……いいえ、お尻の方がいいわね」
そういいながら俺の左手を誘導する。
硬く、筋肉質な尻の感触が掌に伝わった。
「カオル、ゆっくり、優しく、ヒナちゃんを抱いてあげて」
「わかった……ユキ、ありがとう。ヒナ、いくぞ」
俺はゆっくりと腰を突き出す。
少しの抵抗のあと、亀頭までがヒナの体内に入った。
中は熱く、ヌルヌルしている。そして、かなりきつい……。
「ヒナ、大丈夫か?」
「少し、待ってあげて……ヒナちゃん……」
ユキの声は震えていた。
すすり泣く声が聞こえるがこれはクロだろう。
目の前に居るヒナは何も声を発しなかった。
「大丈夫よ。ゆっくり、優しくね」
ユキの声を信じて、俺はヒナの体内に自分の性器を埋めていった……。
───
漸く、お兄ちゃんのオチンチンが私のお尻に根元まで
お尻が、焼けるように熱く、痛い……。
全然気持ちよくない……。
お兄ちゃんに処女を捧げた時はとても幸せだったのに、今は凄く悲しく惨めな気持ちだ……。
私は涙を流しながら、ユキちゃんに目で訴えた。
ユキちゃんは私を見て察したのか、ゆっくり頷く。
「カオル、ヒナちゃんは痛がっているから、そのままでいて」
「わかった、ヒナ、すまない……」
男の子になった私を労わってくれる、お兄ちゃんの言葉が嬉しかった……。
……
だいぶ、痛みが引いてきた。私はチラリと掲示板を見る。
残り時間は30分を切っている。
(そろそろ、いいかな?)
私はユキちゃんを見つめ、頷く。
「カオル、もう動いていいわ。ゆっくり、優しくしてあげてね」
「わかった、ヒナ、動くけど、無理な時はすぐユキに合図しろよ……つらい目に遭わせてすまない、愛しているよ」
(お兄ちゃん、私も愛しているよ)
私の身体の中でお兄ちゃんの熱く硬いオチンチンがゆっくりと動き始めた……。
……
何か、おかしい。
お兄ちゃんのオチンチンが私の腸壁を抉っている。
最初は痛くて嫌悪感しかなかったのに、だんだん気持ちよくなってきた。
前にユキちゃんの子宮おチンポをお尻の穴に挿れた時ほどではないけど……。
私はお尻で感じてしまう変態なのだろうか?
それとも、お兄ちゃんのオチンチンがおかしいのだろうか?
パンッ♪ パンッ♪
お兄ちゃんのオチンチンが根元まで埋まり、タマタマが私のタマタマにぶつかる。
快感に思わず声が出そうになるけど、我慢する。
この野太い声でアンアン言っても、お兄ちゃんのヤル気が無くなるだけだろう……。
私は枕に顔を埋めて、必死に堪えていた。
(あっ!?)
股間の違和感に、声を出さないように食いしばりながら下半身を見た。
私の元お豆であるオチンチンが、だんだん元気になってきてた。
先っぽが熱い……。
身体の変化から目を逸らしたくて、ユキちゃんたちを見る。
2人とも、私の股間を凝視していた。
(見ちゃダメ!)
メチャクチャ恥ずかしいのに、私の意志に反して私のオチンチンはどんどん膨らんでいった……。
パンッ♪ パンッ♪
タマタマ同士がぶつかり合う音だけが試練の間に響いていた……。
……
パンッ♪ パンッ♪ パンッ♪ パンッ♪
(もっうっ! 我慢できっ! ないよっ!)
これ以上されたら、もう声が出てしまいそうだった。
ユキちゃんに視線を送ると、ユキちゃんは察したようだ。
「カオル、どう? イケそう?」
「もう……少しだ」
「ヒナちゃんはもう大丈夫だから、早く終わらせて! もう5分切っているの!」
「わかった! ヒナ、あと少し耐えてくれ!」
私はユキちゃんの目を見て頷くと、枕に顔を埋めた。
パン♪ パン♪ パン♪ パン♪
お兄ちゃんの動きが激しくなる。
ラストスパートだ。
お兄ちゃんのオチンチンが私の腸壁を擦る。
タマタマ同士がぶつかりあう。
私のオチンチンは痛いくらいビンビンだ。
気持ち良すぎて足がガクガクしていたけど、お兄ちゃんのために私はお尻を突き出していた。
……
「ヒナ、
(お兄ちゃん、早く
私はユキちゃんに目で合図する。
「カオル、早く
ユキちゃんはそう言うと、心配そうに掲示板を見る。
パンパンパンパン……パンッ♪
お兄ちゃんの腰が止まった。
私のお腹の中でお兄ちゃんのオチンチンが膨らんで、熱い精子が放たれた。
(ッ!!)
漏れそうな声を必死で抑えながら、私は自分の股間を、見た。
すぐ目の前に、私のオチンチンの先っぽがあった。
その先っぽが膨らむ。何か、来る……!?
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ……!!
突然、目の前が真っ白になった。熱くて臭い粘液が私の顔を汚していた。
一瞬間を置いて、それは私が射精した精子だと気付く。
男の子になった私の、初めての射精。
ぶりゅっ! ぶりゅりゅ……。
私のオチンチンはぴくんぴくんしながら、ベッドに向かって最後の一滴を絞り出していた。
物凄い量と、酷い匂いと味。
嫌悪感を抱きながら、私は精子まみれのベッドに突っ伏して、そのまま意識を手放した……。
───
ファンファーレが聴こえたので、俺は目隠しを取った。
俺の目の前には、筋肉質の男が、精子まみれのベッドに突っ伏して意識を失っていた。
まるで、格闘マンガに出てくる格闘家だ。
(これが、ヒナなのか……)
変わり果てたヒナの姿に、股間が急速に萎えていくのがわかる。
目隠しをして、ヒナが声を発さなかったのは正解だったようだ。
掲示板を見ると残り時間は34秒、危ないところだった……。
「クロ、ヒナを頼む」
俺はクロに指示すると、キャストオンしてボス戦に備える。
ぶびー! ぶじゅるるるる
ヒナの尻が音を出しながら、俺の精子をひりだしていた。
それが合図だったのか、BGMが鳴り響き、壁が割れた。
壁の向こうには全裸の男が5人、腕組みをして立っていた。股間も……。
「とくさんか?」
男たちの1人が俺、というよりヒナに向かって問い掛けた……。
───
「最悪の気分よ」
最後の1人を倒したユキが静かに言った。
俺はユキに同情した。
男たちは首をはねても手足を切り飛ばしても再生していた。
倒すためにはカリ首をはねる必要があった。
ユキは嫌々カリ首をはねるハメになっていた。
今も少し涙目だ。
1人は俺がカリ首を剣ではねたが、残りの4人はユキがはねた。素手で……。
「ユキ、お疲れ様。ペロは俺が回収するから、ヒナを頼めるか?」
ユキの肩に手を置くと、ユキは少し悲しそうな顔をした後、ヒナの元へ向かった。
俺は床に散らばるペロを回収する。
このペロが元々、あの男たちの性器だったと思うと、少し複雑な気分だった……。
───
「キコエ……マスカ」
闇の中で誰かの声が聴こえる。
まるでロボットみたいな声だ。
(うるさい!)
「ワタシタチ……」
機械的な音声に私はイライラして思いっきり叫んだ。
「うるさい!!」
……
目を開けると、お兄ちゃんとユキちゃん、クロちゃんが私を覗き込んでいた。
3人とも、驚いているようだ。
見慣れた天井で自分が今、恋人たちのコテージの寝室に居るのだと悟る。
「ヒナちゃん、大丈夫? うなされていたけど、怖い夢でも見た?」
ユキちゃんの言葉に、私は思いだそうとするけど……。
「思い出せな……」
自分の声を聴き、愕然とする。
今の私は男の子だった……。
「ヒナ、体調は大丈夫か? お尻も……」
(お尻?)
私は、試練をクリアするために男の子になって、お兄ちゃんとエッチしたのを思い出した。
「お兄ちゃん、試練はクリアできた?」
「ああ、ヒナのおかげで無事、クリアできたよ」
お兄ちゃんの言葉を聞いて安心した。
私の役目は無事終えた。これで心置きなく、私は死ねる。
「良かった。お兄ちゃん、体調は今のところ大丈夫。お尻もだよ」
最後の言葉は嘘だった。メチャクチャ痛い。
私の言葉を聞いたお兄ちゃんは笑みを浮かべると、髪の無い私の頭を撫でてくれた。
私は、目を閉じる。
「ゆっくり、休んでくれ」
「うん、ありがとう……お兄ちゃん…………」
頭にひんやりした手が2つ触れた。
ユキちゃんとクロちゃんも私の頭を優しく撫でる……。
───
「ヒナちゃん、力になれなくてごめんなさい」
ユキちゃんは悲しそうな顔で私に謝る。
その顔を見て、私の方が申し訳なくなった。
私は今、全裸でユキちゃんとベッドで抱き合っていた。
今夜はユキちゃんと一緒に寝たいとお兄ちゃんにお願いした。
理由は、ユキちゃんとエッチするためだ。
死ぬ前に男の子として、ユキちゃんとエッチをして、できれば私の赤ちゃんを妊娠してほしかったけど……。
「ユキちゃんは悪くないよ……私のせいだよ。ありがとう」
断られる事を覚悟して私はユキちゃんにお願いした。
私のお願いにユキちゃんは戸惑いつつも、私に抱かれる事を了承してくれて、それがとても嬉しかった。
ハグをして、キスをして、いよいよという所で異常に気が付いた。
私のオチンチンに対するユキちゃんの愛撫が全然、気持ち良くなかった。
そればかりか、上のお口はおろか、下のお口にも不思議な力で挿れる事ができない。
自分の下腹部にある“お兄ちゃん専用”の文字が歯がゆい。
男の子になっても、私のオチンチンはお兄ちゃん専用のままだった。
「ユキちゃん、ごめんなさい」
「ヒナちゃん、謝らないで。こうして抱き合っているだけで、私は満たされるわ」
ユキちゃんの言葉に思わずギュッとしたくなるけど、今の私は筋肉ムキムキの男の子だから、優しくユキちゃんを抱きしめた。
「あったかいわ……それにしても、クロが心配ね」
クロちゃんは今、お兄ちゃんと2人で寝ているはずだ。
お兄ちゃんとエッチすると、クロちゃんは赤ちゃんを産んでしまう。
正確には、クロちゃんの肉分身だけど……。
「クロちゃんなら大丈夫でしょ? 流石に今日は我慢してお兄ちゃんとエッチしないと思うよ?」
「そう? だといいけれど……」
クロちゃんがエッチして赤ちゃんを産むのは、お兄ちゃんに内緒にしていた。
知ってしまうとお兄ちゃんが悲しむからだ。
クロちゃんがお兄ちゃんを悲しませるような事はしないだろう。
ユキちゃんは心配性だなぁなんて思いながら、ユキちゃんの身体を堪能していると……。
扉をノックしてクロちゃんが入ってきた。
「2人ともエッチ終わった?」
「クロちゃん? どうしたの?」
私はユキちゃんとの抱擁を解いて、上体を起こす。
お尻がズキンと痛んだ。
「あ~、私、頑張ったよ。でも無理。我慢できなくてカオルとエッチしちゃった♡ だから今日は3人で寝るねと言って戻ってきたの。エッチは終わったよね? 私も今夜はこっちで寝かせて」
(えっ!?)
クロちゃんはそう言うと、目を瞑り舌を出す。
私は怖くて、背後のユキちゃんの顔を見る事ができなかった。
数分後、私はクロちゃんの出産に立ち会っていた。
苦しむクロちゃんの手を握り励ましていると、まるで自分の子供が生まれる父親になった気分だった……。