にっちゅにっちゅにっちゅにっちゅ……
「ヒナちゃん! もうそろそろ……」
ユキちゃんは顔を真っ赤にして、下唇を噛みしめていた。
そろそろ限界なのだろう。
「ユキちゃん、もう少しだけ我慢して! クロちゃん、お兄ちゃんのお口を……」
「うん、こっちは準備いいよ!」
クロちゃんに促されて、お兄ちゃんは力なくお口を開いた。
私は手を動かしながら、ユキちゃんの子宮おチンポの先っぽをお兄ちゃんのお口に入れた。
「いいよ! ユキちゃん、イッて!」
にちゅにちゅにちゅにちゅ……
「イクッ! イクわ! ヒナちゃん! カオルッ!!」
手の中でユキちゃんのおチンポが限界まで膨らんだ。
びゅるるるるるるる…………
ユキちゃんはビクビク身体を震わせながら、お兄ちゃんのお口におチンポミルクを出していた。
「あっ! ああぁ……」
呻きながら、ユキちゃんの動きが止まる。全部出し終えたのだろう。
「さぁ……カオル、飲んで」
ゴクリ……ゴクリ……
お兄ちゃんが喉を鳴らして、ユキちゃんのおチンポミルクを飲みこむ。
口の端から、ひと筋ミルクが垂れる。
「カオル、ユキがせっかく出してくれたんだから……」
クロちゃんが指で掬い上げ、お兄ちゃんの口に運ぶ。
お兄ちゃんはクロちゃんの指をチュパチュパとしゃぶっていた……。
光を失った瞳で、無表情のまま……。
試練の間をクリアしてから1週間が経ったけど、お兄ちゃんは相変わらずだ。
食事も喉を通らないため、今はユキちゃんのおチンポミルクで何とか命を繋いでいた。
朝と昼。ユキちゃんは何も言わないけど、夜にも飲ませているだろう。
ユキちゃんのおチンポミルクは母乳みたいなものだから、栄養満点なはずだけど、やはりそれだけではダメなのだろう。
お兄ちゃんの身体は徐々に痩せていった……。
だが、胸だけは、子供を産んだ直後だからなのだろう。大きくて、母乳もちゃんと出る。
そんなお兄ちゃんの様子を、ユキちゃんとクロちゃんは今にも泣きそうな顔で見ている。
そんな2人を見るのが辛くて……。
「ユキちゃん、お疲れ様。ヒナは少し向こうに行っているから、お兄ちゃんの事、よろしくね」
ユキちゃんに労いの言葉をかけて、私は寝室を後にした……。
……
私はリビングのソファーに腰かけ、脳内でエリと会話していた。
『奥様もクロ様も深く悲しんでおられましたね……』
(お兄ちゃんは2人を悲しませるような事、望んでいないと思うし、する訳ないけど、今はそんな余裕もないんだね……)
先ほど見た、2人の悲しそうな顔が頭の中に浮かぶ。
『ショック療法を試してみますか』
エリの言葉に、私は訝しんだ。
(ショック療法って、電気ビリビリ流したり、頭を殴ったりするやつ!?)
『ええ? ……そんな野蛮な事はしませんよ? でも、衝撃を与えるところは合ってます。お姉様に与える衝撃は“極上の快楽” です。奥様とマスターで、お姉様を抱いてみては如何でしょうか? ご自身が愛されている事、マスターたちに必要とされている事がわかれば、心優しいお姉様は必ず、マスターたちに応えてくれるはずです』
私は少し考えて……。
(ユキちゃんはお兄ちゃんと毎晩エッチしているはずだよ? それに、ユキちゃんはともかく、ヒナはお兄ちゃんとエッチできないよ……)
私は自分の股間を見る。
先ほど、お兄ちゃんのおっぱいを見たせいか、大きく膨らんでいた。
500mlのペットボトルと同じくらい、大きい。
もちろん、私だってお兄ちゃんとエッチしたい。だけど、エッチするとお兄ちゃんの身体にかける負担が計り知れない。
『奥様はおそらく、義務的にお姉様を抱いているだけと思われます。きっと心の中では深い悲しみに涙しておられるのでしょう。それに、マスターはお姉様の身体への負担を気にして敬遠していると思いますが、お姉様はもう経産婦ですから、マスターが抱いても以前ほどは負担は掛からないでしょう。お姉様は、心の奥底でマスターの愛を求めているのかもしれませんよ?』
エリの言葉に、私はハッとした。
お兄ちゃんの事ばかり考えていて、ユキちゃんの事を全然考えていなかった。
ユキちゃんは、私がお兄ちゃんの次に愛している人なのに……。
このままこの状況が続いたら、ユキちゃんも壊れてしまうのではないかという恐怖に襲われる。
それに、私はお兄ちゃんを想うあまりに、お兄ちゃんの身体を傷つけてはいけない、エッチしてはいけないと勝手に壁を作っていた。
でも、お兄ちゃんの心も身体も、私を求めているのだとしたら……。
私は、ソファーから立ち上がる。
「ユキちゃんと話をしてくる。ヒナは自分が出来る事、なんでもやるよ!」
決意を静かに言葉にして、私はユキちゃんたちのいる寝室に向かった……。
───
お兄ちゃんにお昼ご飯を食べさせた後、ユキちゃんとお兄ちゃんを寝室に残して、私とクロちゃんはもう一つの寝室のベッドに寝っ転がっていた。
今頃、ユキちゃんはお兄ちゃんと愛し合っているだろう。
夜ご飯の後は、私の番だ。
「ヒナ、緊張しているの?」
枕を抱きしめながら、クロちゃんが私を見ていた。
「そ、そんな事……ないよ?」
「疑問形で返されてもなぁ」
そう言ってクロちゃんが微笑む。
私は言い訳しようとして、やめた。今さら取り繕っても、しょうがない。
「実質、女の子になったお兄ちゃんと初めてのエッチだから、緊張しているよ。上手にできるかな? 痛がらせないかな? 気持ちよくしてあげられるかな? ……すごく、不安」
私はクロちゃんに心配な事を吐露する。
90階で試練の間の事は、あれはレイプだし、エッチにはカウントしない事にした。
クロちゃんは枕を放って、私を抱きしめ、頭を撫でてくれた。
「ヒナはカオルと初めてエッチした時、どうだったの?」
私は、お兄ちゃんと結婚したときの誓いのエッチを思い出した。
もう、随分昔の事のように思える。
「最初は、凄く痛かったけど、すぐ気持ちよくなったよ。お兄ちゃんとエッチできて嬉しくて幸せだったよ。ヒナは、お兄ちゃんの子供がずっと欲しかったから……」
その時のエッチで避妊に失敗して、私はアサヒとカオリを妊娠して、産んだ。
凄く懐かしく感じる……。
「よかったね。カオルもその時は、今のヒナと同じくらい緊張していたんじゃないかな? カオルも女の子とエッチするのは初めてだったんでしょ? 私、ヒナが羨ましいよ。カオルの“初めて”を貰えて」
「クロちゃん……」
クロちゃんが私の頭を撫でながら、ニッコリ微笑む。
私の身体に押し付けられた、柔らかい、おっぱいの感触が伝わる。
「だからね、ヒナは男の子になって初めてエッチする時は、カオルの真似をすればいいと思うよ? 今のカオルはあんなだからリードはしてくれないけど、カオルはヒナの事を心から愛しているから、少しくらい下手くそでも、許してくれるよ。カオルの真似をして、ゆっくり優しく、相手を思いやって、エッチすれば大丈夫だよ」
「……うん」
クロちゃんの言葉に、私は勇気が貰えた気がした。
「ありがとう、クロちゃん。ヒナ、少し勇気が出たよ。お兄ちゃんみたいに上手にはできないかもしれないけど、お兄ちゃんを愛する気持ちは誰にも負けないつもりだよ。ユキちゃんやクロちゃんにもね」
「え~! 私がカオルの事、一番愛しているよ。誰にも負けないんだから!」
クロちゃんがぷくっと膨れたあと、2人で笑い合った。
「……で、終わったらちゃんと感想聞かせてね? ヒナの初エッチに私がダメ出ししてあげる♪」
『お姉様との初エッチ、バッチリ記録に残しますので大丈夫ですよ』
冗談ぽく笑っているクロちゃんの言葉に、脳内でエリが答える。
もう、ポンコツモードのようで、今夜が不安だ。
「ところで、クロちゃんはお兄ちゃんと初めてエッチした時は、どんなだったの?」
私の質問に、クロちゃんが数秒フリーズした。
変な事を聞いてしまったのだろうか?
「……ここだけの話だよ?」
そう前置きして、ポツポツ語り出したクロちゃんの初体験は──思っていたより100倍ヤバかった。
私は固まって、口を開けて呆然としていた。
……
「でね、ユキにすごく怒られちゃった♡」
そう締めくくると、クロちゃんは微笑んだ。
クロちゃんの初体験は──逆レイプだった。
とても先ほど、「ゆっくり優しく、相手を思いやって、エッチすれば大丈夫」と言っていた同一人物とはとても思えない。それに……。
「……クロちゃん、“怒られちゃった♡”じゃなくてさ、よくユキちゃんに殺されなかったね?」
私の脳内に瞳を真っ赤にして怒っているユキちゃんが浮かび、背筋が寒くなる。
「あはは、私もそう思うよ」
そう言って笑うクロちゃんの顔が、急に真剣な表情になる。
「ユキから生まれたばかりで、私、人の愛し方を知らなかったんだ。カオルにおっぱいを触られて、エッチな気分になって、自分の欲望をぶつけただけ。その時はカオルの事、好きでもなんでもなかった……。一人よがりの愛の無いエッチだったよ。数時間後には消えると思っていたから──でも、エッチが終わってから思ったの。私、カオルともっと、一緒にいたい。エッチもたくさんしたい、消えたくない……。そしたら、消えなかった。それから、私はカオルに夢中なの……」
そう言うと、クロちゃんは頬を真っ赤に染める。
「そんな私も、今はカオルのお嫁さん。ヒナ、私は最高に幸せだよ。あとは……」
「あとは?」
「……ううん、やっぱいいや。あー、男の子のカオルとエッチがしたいよ!!」
クロちゃんはそう叫ぶと、枕を抱きしめて、ベッドの上を転げまわる。
試練のためとはいえ、お兄ちゃんを女の子にしてしまった事を申し訳なく思った。
「クロちゃん、ごめんね。お兄ちゃんを女の子にしてしまって……」
「本当だよ。男の子に戻ったら、まず私が最初にエッチするんだから!」
「それは……ユキちゃんが許してくれるかな?」
「ユキは女の子になったカオルともエッチしているし、私に譲ってくれてもいいじゃん!」
「それがユキちゃんに通じればいいけどね……」
軽口を叩きながら、私たちはユキちゃんの帰りを待っていた……。
───
「ユキちゃん……落ち着いた?」
「……うん」
ユキちゃんは帰ってくるなり、私に抱きついてオイオイと泣き出した。
私はユキちゃんを抱きしめて宥める事しかできなかった。
クロちゃんもそんなユキちゃんを見て不安そうな顔をしている。
漸く、泣き止み落ち着いてきたユキちゃんに、私は何があったのか聞いた。少し、怖い。
「終わった後、2人でベッドで横になってたの……幼い頃の思い出とか、私が一方的にカオルに話していたわ。そしたら……カオルが私の名前を呼んでくれたの。顔は相変わらず無表情だったけど……」
そう言うと、ユキちゃんはまた涙ぐみ、私の胸に顔を埋めた。
「よかったね。ユキちゃん……お兄ちゃんはきっと、元の元気なお兄ちゃんに戻るよ……」
ユキちゃんの髪を撫でながら言う、私の声も震えていた……。
クロちゃんもユキちゃんの後ろから抱き着く。
「ユキ、良かったね……カオルが男の子に戻ったら、私が最初にエッチしていい?」
「それはダメ……」
どさくさに紛れて、交渉を始めて、ユキちゃんに即却下されたクロちゃんの顔はとても残念そうだった。
「ヒナちゃん、今夜はよろしくね……」
私の胸に顔を埋めながらぽつりと言ったユキちゃんの言葉に、私は決意を新たにする。
───
お兄ちゃんの食事が終わり、ユキちゃんたちは寝室を出て行った。
今寝室にいるのは、お兄ちゃんと私だけだ。
今夜は、女の子になったお兄ちゃんと初めて一緒に寝る。朝までだ。
今は部屋の灯りは無く、ベッド脇のテーブルの上で揺らめくアロマキャンドルの炎が、ベッドの上のお兄ちゃんと私を照らしていた。
(綺麗……)
私は隣で横たわるお兄ちゃんの顔をじっと眺めていた。
キャンドルの炎に照らされたお兄ちゃんの顔は、目は虚ろだけどとても魅力的だった。
ちゃんと、女の子の顔になっている。
私が薬で女の子にしたんだから、当たり前だけど……。
「女の子になったお兄ちゃんと、ちゃんとしたエッチするのは初めてだし、ヒナ、上手にできるかわからないけど……お兄ちゃん、愛しているよ」
お兄ちゃんに聞こえているかわからないけど、私は声に出して言う。
そして、私は半開きになっているお兄ちゃんの唇に、そっと唇を重ねた。
唇同士を触れさせただけの軽いキスだったけど、私の股間がどんどん熱くなる。
唇を離した時、「あっ……」とお兄ちゃんの短い声を聞いて、思わずビクッとしてしまった。
「お兄ちゃん、ヒナの事も愛してね……」
私は全裸になり、緊張で震える手で、お兄ちゃんの服をゆっくり脱がせていった……。