Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~ 作:YU-GO
ボタリカモンスター『セレガ』の猛攻により、絶体絶命に陥っていたジャック達。しかし、謎のハーフリングの少女と、セレガと同じボタリカモンスターであるアリムの介入により、戦況は大きく変わっていた…(かもしれない?)
ハーフリング「『一難去ってまた一難』が起きておるんじゃが!?」
ガレオン「だが、アンタさんのおかげでピンチから逃れられたで…ホンマに感謝するで!!」
バルト「怪我の功名か不幸中の幸いなのかはわからないが、感謝する!」
クラリス「お姉ちゃん…まさか、ドリータ姉ちゃん!?」
ドリータ「おぉ!!わしの名を知っておるとは…って、まさかお主はクラリスゥゥゥゥ!?」
ジャック「クラリス!!知っているのか!?」
クラリス「少しは…」
『ズコーーーーーッッ!!!』
その頃…
『向こうに空船があって、本当に助かったーー!!』
『わーい!!僕も乗せて乗せて!!』
『あんな男尊女卑で今はゾンビだらけの帝国で長居するのはもう勘弁だよぉ〜!(泣)』
『だあああ!!団長!!このちっこいのをなんとかしてくれよぉぉ!!』
『ほ、ほらほら!いい子にしたら飴とかお菓子とかくれてやるから、いい子にしてくれよ!?』
団長「まさかハーフリングの生存者達が俺たちの空船の存在に気づいてしまったとはな…!」
団長達は、ハーフリングの生存者達に翻弄されていた。
ドリータは錬金釜で、クラリスとセラフィーナの回復魔法と万能薬の材料を錬金釜に入れ、ドリータは錬金釜を振りながら踊り始めた。
ドリータ「錬金♪錬金♪きんっ♪きんっ♪きんっ♪」
ガレオン「釜を振りながら踊ったで?(汗)」
ドリータ「ピンチをチャンスにチェンジ、じゃ♪」
ドリータの独自過ぎる踊りを見て、呆然と立つジャック達。
ドリータ「釜が♪ポッコポッコ泡吹いたら♪」
ドリータが踊り終えると同時に釜の蓋を開け、錬金釜から青白い粉塵が噴出した。
ドリータ「癒しの大粉塵の♪でっきあっがりー!!!」
メノウ「傷が癒えていくぞ!!」
ルカ「身体の痛みが消えていく…!」
ジャック「ドリータ!感謝するぜ!!」
クラリス「ドリータお姉ちゃん!!ありがとう!!」
セラフィーナ「助かります!」
釜から噴出した青白い粉塵を浴びたジャック達は、傷が大きく回復していった。
デュラン「やれやれ、黒犬ども…余計な物を作りやがって…」
ドリータ「ぬははははははは!!!ワシに任せばこんなもんじゃ…」
『ドゴォォォォォォンッッ!!!』
ドリータ「って、それどころじゃないぞぉぉ!!もう既に姫騎士とエルフの大喧嘩がおっ始めているぞぉぉ!!?」
バルト「化け物同士の争いだな、これは…」
ドリータの背後には、アリムとセレガが戦闘を行っていた。
セレガ「この気、その姿…まさかアリシアとプリムか…!」
アリム「覚エてイたとはナ…だが、オリガ…貴様ガ全ての元凶ダ…あの忌まワシい黒犬共がアノ余計な事デ、私達は穢サレタ…!!貴様だケは許サヌ!!!ここで倒シテくれるわァァァァッッ!!!!!」
アリムはプレッシャーを放ち、セレガに喰らわれた。セレガも負けぬと気のプレッシャーを放ち返し、そのまま二体は激しくぶつかり合った。
デュラン「化け物同士の争い…見るからに最高だな…だけど、アリムは失敗作!失敗作のアリムが成功作であるセレガに勝る訳がない!!!」
イリス「デュラン!!まさかあのアリムもボタリカによって改造された存在の一つだな!?」
デュラン「あぁ、そうだ!!あのアリムは、アリシアとプリムがボタリカによって生まれ変わった存在でね!!成功作になる前に突然暴走して、行方をくらませたんだよ!!だからアイツは失敗作なんだよ!!!」
メノウ「いや!アイツはあの時の実験のショックで壊れた心が取り戻して、奴の奴隷になるより、自らの手で脱走したって、わかったぜ!!」
ジャック「黒犬野郎に敗れた少女達をてめえが兵器へと改造して更に穢しやがって…!!てめえはディレクやヴォルトよりもタチ悪い外道野郎だ!!!」
デュラン「外道は褒め言葉だよね!!!真の決着はこの先だから、君らは僕を追いかけてみな!!もちろんリリィもこの奥にいるよ!!」
デュランはそう言うと奥へ逃げ込み、ジャック達はそれを追うかのように奥へ進んでいった。
ジャック「おい!!アリムの事は!?」
バルト「セレガとの死闘を繰り広げているようだな。彼女の事は…。」
ジャック「ッッ…!!」
ガレオン「ジャック、セレガの奴はアリムに任せとき。俺達はやるべき事があるんや。」
ジャック「……そうだな。」
ジャックは後ろを向かずに、そのまま更に奥へと進んでいった。
ジャック「待ってろよ…リリィ!!」
彼のマスターであり、相棒である白百合の姫騎士『リリィ』を助ける為に…。
そして大広間では…
セレガ「アリシア…プリム…」
アリム「こノ声…セレスティン様カ…!?」
セレガ「そうです…あの時を覚えていますか…?」
アリム「覚えテいル…黒犬共ニ穢さレた事ヲ…!」
セレガ「私だけではなく、黒の女王のオリガも穢された事も…」
アリム「覚エテいル…」
セレガ「妾が犯した罪…もう後戻りも出来ぬ…か…」
アリム「ソノ…様だナ…」
セレガ「ならば…ここで…」
アリム「互イニ殺シ合イ…」
アリム、セレガ「最後は化け物に相応しく、いや戦士に相応しく…ここで散ろう…!!!」
二体の怪物は武器を構え、そしてぶつかり合った。デュランによって化け物へと変えられた二体、いや、二人は、互いの全力を尽くしていた。彼女らは全力で殺し合いを始めていたが、まるで仲の良い姉妹が楽しく殺し合っているかの様な光景だった。この戦いで、最後に立っていられる方はアリムか、それともセレガか…?
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アリム
セレガと同様、ボタリカによってボタリカモンスター化したアリシアとプリム。実験によるショックにより、元の人格と心が取り戻し、自らの意志で脱走した。しかし、徘徊する中で魔物としての心が目覚めていき、半端魔物になりかけたが、理性を保ちながらなんとか人としての心を保っていた。
ドリータ
ハーフリングの少女で、数少ない生存者の一人。奉仕国家に、とらわれていたが、仲間のハーフリング達と共にやり過ごしていた。彼女の存在がまだ快楽堕ちしていない奴隷達の光となっていたという。奉仕国家崩壊後、奴隷市場でたまたま拾った錬金釜を駆使して、仲間や自分の為に使ってしぶとく生き延びていた。
メル・メルと同じくデカパイだが、これは生まれ付きである事を自称している。デカパイって馬鹿にされると怒る。
クラリスとは知り合い。