※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第十九話 ~闇に彷徨う白百合は、狼と出会う~

「うっ…うぅ…」

 

レイアとホムンクルス達によって輪姦されたリリィは、ゆっくりと上半身を起こした。そこは全てが闇に包まれた空間の中で、リリィの身体は白濁に染まった後と、秘部からは性液が少し溢れていた。

 

リリィ「ここは…どこ?」

 

リリィは辺りを見回すも、辺りは闇に包まれている。しかし彼女は恐怖に支配されるより、冷静に考え始めた。

 

リリィ「声も音も聞こえないってことは、ここはもしかすると私の中…?と、なると、外ではジャック達が…!」

 

道も目印も見えない闇の空間の中で、リリィは生まれた姿のまま、歩き始めた。性液がポタリポタリと秘部から垂れながらも、彼女は強く歩き始める。

 

ある程度まで進むと、そこにはディレクらしき男がいた。

 

リリィ「ディ、ディレク!?」

 

ディレク(?)「ん?あんたは…?」

 

 

 

その頃…

レイア「ハアアアアアアアッッ!!!」

 

『ズドドドドドドドッ!!!』

 

バルト「ぐわぁぁぁ!!」

 

ルカ「きゃあああッ!!」

 

エミリアを宿し、殺戮マシーンと化したエミリアの猛攻により、バルト達は苦戦に強いられていた。

 

メノウ「こいつ…力が余計に上昇しやがる…!」

 

ドリータ「エミリアという戦霊を宿した影響かもしれぬ…」

 

ガレオン「何より、相手はレイアだけちゃうで…何故なら…!」

 

セラフィーナ『ホムンクルス達も相手となっています…!』

 

セラフィーナの言う通り、バルト達の相手となっているのはレイアだけではなく、エミリー、イザベル、そしてビビを似せたホムンクルス達も相手となっている。そして彼女もレイアの影響により、邪悪な魔術師へと変貌している。

 

クラリス「あのホムンクルス達が苦しんでいる…」

 

ルカ「クラリス…今彼女らに、話しても…声は聞こえないわ…」

 

バルト「クラリス…気持ちはわかるが、ここまで来たらもう殺すしかない…気を高めて、気張れ。」

 

クラリス「………う、うん………セラフィーナお姉ちゃん…」

 

セラフィーナ「わかっています…」

 

 

 

ガキィン!!ガキィン!!ガキィン!!!

 

デュラン「ほらほらほらほらぁぁぁ!!さっきまでの猛攻はどうしたぁ!!?」

 

デュランは華麗な剣裁きで、ジャックを追い詰めていく。

 

ジャック「攻撃速度が上昇しやがる…ここは手数勝負でッ!!!」

 

ジャックは魔法剣を両方生み出し、二刀流でデュランとの手数勝負を繰り出した。

 

デュラン「『ラッシュの速さ比べ』か…面白い!」

 

デュランも魔法剣を片方生み出し、ジャックと同じ二刀流で手数勝負を繰り出す。『ガキィンガキィンガキィン』と、刃と刃がぶつかり合う音が激しく散らし、お互いに魔法剣の攻撃を受けながらも怯まずに攻撃し続けていく。

 

ジャック(こいつと速さ比べをし続けていたら、俺の身体が流石に持たねえ…タイミングを見切って、次の一撃でこいつのハラワタに…!!)

 

 

 

 

リリィ「貴方…ガルムって言うのね。貴方はディレクと同じ仲間なの…?」

 

ガルム「あんな女を犯す事や弱者や敗者から物を奪って去っていくクソ野郎と一緒にするな。俺は…。」

 

ガルムと名乗る男は悲しげな顔をし、こう言った。

 

ガルム「あんたの故郷を襲い、あんたの親父を殺した張本人だ。」

 

リリィ「ッッ!!!」

 

リリィは、戦士であった父を殺し、全てを奪い去り、女を犯す連中どもを引き連れた男が、このガルムであった事をわかった時、リリィはガルムに激しく睨み付けた。

 

リリィ「あんたが…あんたが全てを…私や母さんやレイアを…!!」

 

ガルム「あぁ、そうだ。俺達黒犬どもを思う存分恨め。だが、恨む前にアンタに見せたい物がある。」

 

リリィ「見せたい物?」

 

ガルム「………着いてこい。」

 

リリィはガルムに言われた通りに、そのまま前へと進む。

 

 

 

ジャック「ゼェ…ゼェ…ゼェ…!!」

 

デュラン「機械人形『マギア』…魔導と機械を合わせ持った機械人形…そのパワーは桁違いだけど、どの生物や機械にも必ず限界がある…」

 

イリス(機械人形マギア…?)

 

ジャックのバイザー視点には、『OVER HEAT』というウインドウが出ている…さっきのスピード攻撃で余計にギアを入れすぎた為、動きが鈍くなり、疲れている…。

 

ジャック「残り耐久値が50%か…この状況…どう立てーーー」

 

デュラン「考えている暇はねぇよ。」

 

ジャック「っ!!」

 

ジャックは防御するが、デュランの攻撃の方が速く、ジャックはそのままデュランの攻撃を受ける。

 

『ザシュッッ!!』

 

ジャック「がはぁ!?」

 

ジャックは吹き飛ばされながらも受け身を取り、そのまま急降下して態勢を整える。デュランも急降下して、今度は地上戦へと変わる。

 

ジャック(さっきの攻撃で25%持っていかれたが…あと僅かだが、身体持ってくれよ…!!)

 

 

 

ガルム「着いたぞ。」

 

リリィ「これは…!?」

 

ガルムに着いていくかのように、ある所まで辿り着いたリリィ。彼女が目にしたのは、禍々しく、闇の力を宿した魔剣が台座に刺さっていた。魔剣からは奉仕国家に対する悍ましいほどの憎悪が激しく感じる。

 

『許さぬ…許さんぞ…!!』

 

『男尊女卑なこの帝国に、死の未来を…!!』

 

『貴様らには未来すらも必要ない…!!!』

 

『裁きを…奉仕国家に闇の裁きを…!!!』

 

リリィ「ガ、ガルム…この魔剣は一体!?」

 

ガルム「こいつは魔剣オディオ…『憎しみ』の名を持つ魔剣だ。」

 

リリィ「魔剣オディオ…!」

 

オディオという名を持つその魔剣は、奉仕国家に敗れた者や、彼らによって陵辱された女性達の強い恨みや憎しみ、悲しみなどの負の感情によって生まれた物で、特に悪に特攻付きの力を持っているという…。

 

ガルム「流石の俺もこの魔剣を扱うのは無理があった。何故ならばな…」

 

『奉仕国家、悪徳、邪欲、悪党、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…!!』

 

『悪欲…邪悪…破滅…滅び…滅亡…抹殺…抹殺…抹殺…死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死…』

 

リリィ「………ッッ!!!」

 

オディオから流れ込んでくる贄達の強すぎる怨念や憎悪の声を聞いたリリィは、あまりの恐怖ですくみ上がる。ここまで憎しみに抱かれながら、力を増幅したあの魔剣がどれくらい恐ろしかったのか…。

 

ガルム「あの魔剣とは他に、もう一つの魔剣が奉仕国家にある。」

 

リリィ「その魔剣って…!?」

 

ガルム「…………魔剣ニグラム…。」

 

 

 

その頃…

奉仕国家の城の地下深く、そこは数多の死体や屍が多く転がる死臭が漂うこの地下室では、アリムとセレガの戦いが決着を付いていた。アリムの剣が、セレガの心臓を貫いており、セレガはもう既に途切れていた…。

 

だがアリムはもう絶命寸前の状態だった。彼女の目の前には、禍々しく光る魔剣が見えた。

 

アリム「アノ魔剣ハ…?」

 

…………

 

アリム「壊サナケレバ…」

 

アリムは瀕死の状態で魔剣にゆっくりと近づき、そのまま破壊しようとする。だがそうして行くうちに、アリムの意識は徐々に薄れていき、血がドクドクと流れて行く。

 

アリム「破壊スレバ、オソラクハコノ奉仕国家ガ完全ニ滅ブ…私ノ…手で…此処デ断チ切ッテ…」

 

アリムは魔剣に手を差し伸べたその時だった。

 

『ドサッ………』

 

命に限界が来てしまい、姫騎士であったその魔物はそのまま倒れ、絶命した………

 

 

 

『お姉様…』

 

『プリム…?』

 

傷だらけの姫騎士は少女姫の膝の上で起きた。

 

『もうこれ以上、苦しまなくて良いの…』

 

『駄目だ…私の手で、あの魔剣を壊して…』

 

『あの魔剣は、お姉様が持ったら…』

 

『………』

 

姫騎士は、あの魔剣を持ったら自分がその力に耐えきれずに絶命する事を察し、今の自分ではあの帝国を滅ぼす事が出来ない事もわかった。

 

『じゃあ、誰があの国を…?』

 

『今の世界で、白百合の姫騎士を助けに来た機械人形さん達があの国を断ち切れるわ。』

 

『機械人形…あぁ、ジャックっていう者か…。』

 

『そして、その白百合の姫騎士が、闇を打ち払い、全てを断ち切る剣となって…』

 

『………大体わかってる…しかし、ここは…?』

 

『ここは、天界でも地獄でも無い。穢された者達が集う安らぎの大地です…』

 

『その大地の名は…?』

 

『………霊界………』

 

 

 

『………っく…』

 

『◯◯◯様…』

 

ダークエルフの女王と、その配下であるダークエルフの女戦士もこの霊界にいた。女王は何かに悔やんでいた。

 

『あの忌まわしき黒犬どもが奉仕国家を建国した原因は、元を立たせば、妾の存在があの悲劇を招いてしまったかもしれん…妾は罪深きエルフだ…妾こそが全ての元凶だ…妾は…妾は…。』

 

『そんな事はありません…』

 

何よりも露出が目立つハイエルフが、己を悔やみ、己を呪うダークエルフの女王の側に現れた。

 

『◯◯◯……貴方は貴方なりに頑張ったのです…だから、そんなに己を呪う必要もありません…』

 

 

霊界では、温泉に浸かって、穢れた身体を癒す者や、滝に打たれながらも修行する者もいる。この霊界は、悪しき者達によって穢された者や、闇に喰われて憎悪なる存在へと変異し、打たれ死んだ者達が穢れを癒す所なのである。

 

その中には、かつてティーフリングだった者もそこで穢れた身体を癒していた。

 

『もし、生まれ変わるとしたら…妾は、エルフとして生まれ変わりたい…。』

 

『妾も、生まれ変わるとしたら…エルフとして生まれ変わりたいものだ…』

 

 

今日も霊界は、平穏に訪れていた…。

 

 

 

 

そして、2体のボタリカモンスターの死体が残る地下室には、一振りの魔剣が、台座から抜かれる時が来るのを待っていた…。

 

 

そして………

 

 

ガルム「本気か?」

 

リリィ「えぇ、もちろん…どうしても目覚めたいのであれば…」

 

リリィは魔剣オディオの前にいた。




topics

魔剣オディオ
ラテン語で『憎しみ』の異名を持つ魔剣。邪欲に呑まれた悪徳達が支配する世界で贄として捧げられた弱者や敗者、そして彼らに酷く陵辱された少女達の強い恨みと怨念と共に作られた魔剣である。その威力は悪すらも恐れる力を持ち、邪欲に満ちた者によっては、一撃で倒せる程の威力を持つ。しかしこの魔剣を持つと、憎悪に支配され、本能のまま全てを破壊する凶悪な破壊衝動に呑まれてしまうという。

魔剣ニグラム
奉仕国家ごと、ニグラムスティア帝国、城の地下に封印された魔剣。全ての欲望を吸収しており、絶大的な力を得ると言われているが、ディレクすらも扱う事が出来なかったらしい。更に、この魔剣は一度抜くと…?

霊界
邪欲に満ちた悪徳達によって陵辱された女性達や、憎悪に呑まれた者達が死んだ時に集う世界。実質天国に近いが、温泉やら滝壺やらと、穢れた身体を癒す効果のある施設などがある。その中には、戦霊へと覚醒する者もいるという。


次回、リリィ復活!!だが、ヤバい意味で!!?
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