※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第二十話 ~闇から覚めた白百合は、黒百合に染まる~

ジャック「がっはぁ……!」

 

イリス「ジャック…!」

 

ジャックはデュランとの戦闘で、限界に近づいている。アーマーも耐久値もボロボロで、目の前には二刀の魔剣を持つ闇の化身が立ちはだかっている。ジャックはボロボロになりながらも戦闘態勢を崩さずに取る。

 

デュラン「そのボロボロのままで立つなんて…本当にガルムそのものだな…」

 

ジャック「てめえに…言われたくねぇんだよ…この野郎…ッ!!」

 

デュラン「良い加減にくたばれよ…!!」

 

ジャック「それはそっちのセリフだ…!!!」

 

 

 

闇の中…

ガルム「本気でそいつを抜く気か?」

 

リリィ「もう一回言われても、本気で抜くわ。」

 

ガルム「最後に言うが、俺達奉仕国家の事を恨んでいるのか?」

 

リリィ「………えぇ、勿論。」

 

リリィは殺意に満ちた瞳でガルムに睨み付けた。どうやらリリィは本気らしい。彼女も元々この世界にいた者で、穢された傷跡も残っており、どうせならアイツらを蹂躙して、最後は死んで楽になりたい気分だ。

 

リリィ「ジャック、みんな…ごめん…私は…」

 

「化ケ物ニナルワ…」

 

ガルム「まるで憎悪に支配されたイリスみたいだな…(呆)」

 

リリィは魔剣オディオを抜いたその瞬間だった。オディオに満ちた無数の憎悪がリリィの身体に蝕み始める。

 

リリィ「ぐっ!?ううぅ………!!!」

 

『ウガアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!』

 

『滅ビ尽クセ………全テヲ!!!』

 

 

 

ガレオン「アカン…ホンマにガチで勝てる訳があらへん…!」

 

バルト「くっ…!!」

 

バルト達はもう既に瀕死状態に陥っていた。そして彼らの前にはレイアとそのホムンクルス達が、バルト達を止めを刺す様に詠唱魔法を唱え始める。

 

ルカ「もう…ここまでなの…?」

 

クラリス「セラフィーナお姉ちゃん…!!」

 

クラリスは涙を流しながらセラフィーナに強く抱きしめる。

 

セラフィーナ「………!」

 

レイア「さようなら…お姉ちゃんにまとわりつく。お邪魔虫さん…。」

 

レイア達が詠唱魔法を唱え始め、放とうとしたその時だった。

 

ザシュ!!!ザシュ!!!ザシュ!!!ズバババッ!!!ズバン!!!ズバン!!!ズバババッッ!!!!

 

ホムンクルス・I『ギャアアアアアアアアッッ!!!』

 

ホムンクルス・E『イヤアアアアアアアアアッッ!!!』

 

ホムンクルス・B『レイア様アアアアアアアアアアアアッッ!!!』

 

レイア、バルト達「!!!!?」

 

レイアはホムンクルス達が上げた悲鳴の方角を見ると、そこは何者かによって無惨に斬り刻まれたホムンクルス達だった。何者かによって斬り刻まれたホムンクルス達は、バラバラ死体のまま、地面へボタボタと落ちた。

 

メノウ「な、何が起きたんだ!?」

 

ドリータ「わしにもわからんぞ!?」

 

ルカ「ま、待ってください…あの影は…!」

 

 

レイア「お…お姉ちゃん…!?」

 

レイアが目にしたのは、禍々しい魔剣を持った姉のリリィだった。しかし、今の彼女は、レイアやバルト達が知るリリィでは無かった。目は魔物の瞳へ変わっており、銀色だった髪は黒く、紫色に染まっていた。リリィはホムンクルス達を葬った後、レイアを次の標的へと決めるかの様にレイアの方へと向いた。

 

ガレオン「リ、リリィなんやな…アンタは?」

 

リリィ(?)「………我はオディオ……」

 

ガレオン「は?」

 

バルト「あの魔剣…オディオだ!!」

 

ドリータ「オディオ…聞いた事がある様な…無い様な…。」

 

メノウ「ボケとる場合かッ!!」

 

 

レイア「お姉ちゃん…まさかオディオに選ばれた様ね…。」

 

オディオ「私はリリィ、いや、貴様の姉では無い。オディオだ!!」

 

 

その頃…

ジャック「な、なんだ…この禍々しい気は…!?」

 

デュラン「オディオか…黒犬どもめ…厄介で余計な物を作りやがってーーーー」

 

ゴオオオオオッ!!!

 

デュラン「言ってる側に来やがったか!!」

 

デュランは後ろを振り向くと、そこには魔剣を持った白百合の騎士、いや、憎しみに囚われた黒百合に染まった黒百合の騎士がいた。魔剣オディオによって大きく変わり果てたリリィを見たジャックは、あまりのびっくりで身体が動かなくなっていた。

 

イリス「リリィ…」

 

(イリス…ガレオン達とジャックと一緒に、ここから離れて…!!)

 

イリス「………リリィ!?」

 

リリィの僅かな理性を感じ取ったイリス。そしてその奥にはドリータとガレオンに運ばれるバルト達が見えた。彼らもリリィに言われた通りにこの奉仕国家へ脱出しようとしていた。

 

ガレオン「ジャック…アンタヤバいほどボロボロやんけぇ!?」

 

バルト「団長らがいる場所へ戻るぞ!!」

 

ルカ「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

彼らもレイアとの戦闘で既にダメージを受けていたのか、足を引き摺りながら走っている。

 

ジャック「リリィ…アンタ…」

 

イリス「ジャック…ここはリリィに任せておくんだ…私達では、デュランに打つ術は無い…」

 

ジャック「………」

 

ガレオン「ジャック!!ぼさっとせえへんで、こっちは来るんや!!」

 

ジャック「………あ、あぁ!!」

 

ジャックはバルトに抱えられながら、ジャック達は奉仕国家から抜け出し、団長達がいる飛行船へ戻った。

 

 

 

そして、瓦礫が多く転がる奉仕国家の大通りには、魔剣を持つ黒百合の騎士と、闇の化身が立っていた。

 

デュラン「てめえはリリィじゃないな。何者だ?」

 

オディオ「我が名はオディオ…善も悪も、全てを憎悪のままに蹂躙する魔王…」

 

デュラン「自己紹介はそこまでにしとくんだな。」

 

デュランは魔法剣を二刀を構え、オディオは魔剣を『霞の構え』を取る。

 

デュラン「侍スタイルか…だが!!」

 

デュランがオディオに斬りかかろうとするが、オディオはそれを見切ったかの様に俊敏に交わし、デュランに一振りの一閃で斬り付けた。

 

ザシュ!!!

 

デュラン「ちぃぃ!!」

 

オディオの一撃が、デュランの身体に傷が出来る。デュランは魔法剣をブーメランの様に投げるも、オディオは魔剣でデュランの魔法剣を弾き返す。

 

デュラン「ボクの魔法剣を弾き返すとは、中々やるね…だけど、これはどうだァァ!!?」

 

デュランは魔法剣で斬撃波を連続で放ち、無数の斬撃波がオディオに襲う。オディオはそれを華麗に避け、魔剣を鞘に収めながら高速でデュランに迫る。

 

デュラン「ッ!!!!!」

 

デュランは防御態勢を取り、オディオは鞘を収めた魔剣を一気に抜き、居合斬りを繰り出した!!

 

ズバァァァァァ!!!!

 

デュラン「ぐおおああッ!!?」

 

居合斬りの一撃が、デュランに襲った!!!

 

 

 

その頃…

団長「お前ら…無事で良かった。何よりは…」

 

『メディック!メディック!!』

 

『治療ツールに修理ツール、治療箱とかも持ってこい!!』

 

『ハーフリングのお前らも手伝ってくれ!!』

 

『わかってるよ!!みんな、早く団長さん達のお手伝いだよ!!』

 

『わー!!』

 

『きゃー!!!』

 

ドリータ「お主ら!!少しは落ち着かんかいッ!!!」

 

メノウ「ハーフリングって、こんなに騒がしいのか…?」

 

 

クラリス「……………」

 

ルカ「どうしたんだ?」

 

クラリス「リリィお姉ちゃん…」

 

セラフィーナ「リリィの事ですか…彼女はきっと…」

 

バルト「戻ってくるに違いない…。」

 

クラリス「…………うん……」

 

クラリスは儚い顔をしながら、リリィの無事を祈った。

 

 

クラリス(お姉ちゃんが…全裸のままで、赤く黒い茨に絡みつかれながら赤い涙を流しているのが見える…お姉ちゃん凄く苦しそう…!)




topics

リリィ(オディオ)
魔剣オディオを抜いたリリィが、オディオによって精神が汚染された姿。身体はリリィ出会っても、心はオディオに乗っ取られている。抜刀術や居合斬りなど、東洋の侍の如く、魔剣を刀の様に扱う戦闘スタイルを持つ。

次回、姉妹喧嘩ッ!!!
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