※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第二十三話 ~私の身体から出ていけ!!~

魔剣ニグラムがデュランの手元に持った時、奉仕国家ごとニグラムスティアは崩落していった。そしてデュランに急接近するのは、魔剣ニグラムと共鳴し、これまでにない憎悪に呑まれたオディオが怒りと悲しみと共にデュランに刃向かっていた。

 

オディオ「ニグラムゥゥゥゥ!!!!!」

 

オディオが魔剣を振りかざすかの様に、デュランに斬り掛かってきた。

 

デュラン「怒り任せでボクを斬り殺しに掛かってくるとは…ね!!」

 

デュランはそう言うと、オディオの攻撃を避け、このまま迎撃を行う。オディオはそれを見切ったかの様にオディオの攻撃を避けるも、僅かの差で切り傷が付いてしまう。

 

オディオ「ニグラム…!」

 

デュラン「あれ?さっきので効いたの?余程君って貧弱じゃないのぉ?」

 

オディオ「ニグラム…ニグラムゥ…殺してやる…!!!」

 

オディオは魔剣ニグラムを含め、デュランをも抹殺する気満々だった。

 

デュラン「ッ…!!この殺気…マジだな…!!」

 

デュランはオディオが放つ気を感じ取り、少しでも冷や汗をかく。オディオが放った気は本物で、デュランは戦闘態勢を取る。

 

 

その直後に、オディオとデュランはお互いに激しい剣裁きを繰り出し、崩落した奉仕国家の上空には刃と刃がぶつかり合う音が激しく鳴り響いていった。

 

 

 

レイア「…………お姉ちゃん………」

 

一方、崩落した建物の瓦礫が転がる大通りにいたレイアは、上空から鳴り響く戦いの音を聞きながら上空を見ていた。姉であるリリィが、デュランが持つあの魔剣を持ってから性格が豹変し、兄であるデュランに容赦無く刃向かっている様を、彼女は姉を取り戻せる力さえも失っていた。

 

レイア「お姉ちゃん…お兄ちゃん…私…どうすれば良いの?何もできない私を見捨てて…」

 

レイアの頬に一つの雫を流していた。………その時だった。

 

『ドクンッッ!!!』

 

レイア「ウグッ!?」

 

突然の鼓動の音と共にレイアは苦しむ。

 

レイア「身体が…痛い…!!」

 

???「よくも私のお姉ちゃんを、私の身体好き放題やってくれたわね…」

 

レイア「この声…まさか、カレン…!!」

 

リリィの実の妹であるカレンがレイアを束縛の茨で縛っていた。

 

カレン「あの時、アンタが私の身体を乗っ取って、エミリアを使って、それにお姉ちゃんを好き放題犯して…許さないわ…絶対に!!!」

 

『メキメキメキメキ…!』

 

カレンは怒りに満ちた力をレイアをじわじわと縛り続ける。

 

レイア「がっ…アァァ…!!(イタイ…クルシイ…身体ガ焼ケル…!)」

 

カレン「一つ言い忘れていたけど、この茨は奉仕国家が全てを支配しても、最後まで希望を捨てなかった者達の強い思いが籠った『聖光の茨』よ。」

 

レイア(ダガ…エミリアがイる…ソイツが貴方ヲ…!!)

 

カレン「もう一つ忘れていたわ。エミリア・ソルヴァだったっけ?その戦霊もその茨に縛られて、もう既に私の戦霊へと変わっているわ。」

 

レイア「!!!!」

 

カレン「さて、後はどうするの?このまま浄化殺されるか、それとも私に屈服するか。」

 

カレンはレイアに最後のチャンスを与えた。浄化の炎で焼かれ殺されるか、それともカレンの下僕か、奴隷へとなるか。

 

レイア「私…ハ…ドチラモ…選バナイ…!!!アンタヲ、殺シテ…!!」

 

カレン「そう、それは残念だわ。いい加減に私の身体から…!」

 

カレンはそう言うと、聖光の茨に浄化の炎を付けた。炎は導火線の様にヂリヂリと進み始め、レイアはその浄化の炎に包まれた。

 

カレン「私の身体から出ていきなさい!!!」

 

『ゴォアアアアアアアッッ!!!!!』

 

レイア「アアアアアアアアァァァァァァ!!!!」

 

炎に包まれたレイアは悲痛に満ちた断末魔を上げながら、心の中で焼かれていき、灰と化して消え失せた。

 

 

カレン「ようやく…取り戻せたわね…」

 

レイアが死んだ時、カレンは本来の身体を取り戻した。

 

『ガキィン!!キィン!!キィン!!ガキィン!!!』

 

カレン「上空から剣と剣がぶつかり合う音が響いているわ…オディオ、いや、お姉ちゃんとデュランが…」

 

カレンは刃と刃がぶつかり合う音が鳴り響く上空を見上げる。そこにはオディオとデュランが互いの悪がぶつかり合っている光景だった。

 

 

デュラン「いい加減にくたばれ!!!憎しみ塗れのガラクタがぁぁぁぁ!!」

 

オディオ「それはそっちのセリフだぁぁぁ!!!この薄汚い泥塗れの欲望めぇぇぇ!!!」

 

 

カレン「お姉ちゃんが苦しんでいる…エミリア!」

 

エミリア「はい!」

 

カレン「お姉ちゃんを…リリィを助けるよ。貴方と共に!!」

 

エミリア「わかりました…槍の勇者エミリア・ソルヴァ!戦霊と!なりて、貴方の槍となりましょう!!」

 

エミリアはそう言うと、カレンに憑依し、エミリアの力を手に入れたカレンは、槍を用いて、上空へ飛んだ。

 

 

カレン「今度は私がお姉ちゃんを助ける…だから、待っててね!!お姉ちゃん!!」

 

 

霊界にて

『な、なんとこれは!!』

 

『カレン!!信じていたわ!!!』

 

『エミリア!!心配してたぞ!!』

 

霊界では、彼女らがカレンとエミリアが復活した事を見て、歓喜を上げる者や、エミリアを叱責する者もいた。

 

 

『ね、ねぇ、この装置、何やら様子おかしくない!?』

 

『ちょっと○○○○○!!なんかしたんじゃないの!?』

 

『ボ、ボク何もしてないよ!?』

 

『だとすると…まさか!』

 

霊界にある装置が異常に動いているのを見て焦る二人のハーフリングとじゃじゃ馬な少女姫。そして装置の様子を察知するダークエルフ。装置が異常な状態になった原因とは…!?




topics

カレン
リリィの実の妹。奉仕国家で姉より先に娼婦として性的奉仕され、心が壊れてゆく中でレイアに乗っ取られた。闇の中で彷徨う中、奉仕国家が全てを支配してからも最後まで希望を捨てなかった者達と出会う。そこで失われた心を取り戻し、ハイエルフであるセレスティンやセラフィーナと同じ能力を習得し、レイアを浄化の茨で焼き殺し、エミリアを憎悪の呪縛から開放させる。
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