※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第二十四話 ~機械人形は黒狼と出会う~

レイアを焼き殺し、本来の身体を取り戻したカレンは、呪縛から開放されたエミリアと共にオディオとデュランが戦っている上空へと飛んでいた。

 

カレン「お姉ちゃん…待っていてね!!」

 

エミリア「カレン。気を高めなさい。」

 

カレン「わかってるわ。」

 

 

その頃…

ジャック「レイアの霊圧が消えたんだが…?」

 

バルト「リリィの実の妹が、偽の妹であるレイアを倒した様だな。」

 

ガレオン「ホンマに…カオスやで…」

 

ジャック達はその殆どの傷が既に収まり、完治に近づいていた。だが、奉仕国家は既に滅んでおり、今でもオディオへと変異したリリィと、奉仕国家を地獄へと変えた闇の化身、デュランが死闘を繰り広げている。今の状態や戦闘力では、デュランに敵うわけがなく、ただ飛行船の中でじっとリリィの勝利を祈るしかなかった。

 

ジャック「リリィを助けようとしたが、またしてもリリィに助けられたな…この後も俺はリリィに助けられてばかりか…畜生…!!」

 

己の無力さを感じ、悔やみ続けるジャック。

 

『アンタの悔しい思い、俺にも分かるぜ。』

 

ジャック「ッ!?誰だ!?」

 

ジャックは何者かの声を聞いた時、辺りを見回し始める。

 

ドリータ「どうしたんじゃ?そんなにキョロキョロしおって。」

 

メノウ「何かに取り憑かれたんじゃないのか?」

 

ジャック「いや、違う…頭ん中から聞こえて…。」

 

囁いた声を頼りに辺りを見回すジャックを見て、ドリータ達は心配そうに彼を見る。

 

 

イリス「うっ…!」

 

ルカ「ど、どうした!?」

 

セラフィーナ「鼓動が段々と強くなってきます…!!」

 

戦霊であるイリスとセラフィーナは、何かの力を感じ取ったのか、鼓動が強くなってるのを感じたのか、胸を押さえ始めていた。

 

ガレオン「戦霊でも心臓はあるんやな…」

 

クラリス「………」

 

バルト「クラリス?」

 

クラリス「感じる…」

 

『なにが?』

 

『何を感じるの?』

 

クラリス「奉仕国家に全てが支配されても、最後まで希望を捨てずに絶望を抗った者達の想いが、強く感じる…」

 

メノウ「感じるってーーーー」

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!』

 

『うわっ!?また地震!?』

 

『二度目の地震だぁぁぁぁ!!』

 

メノウ「いや待て、この地震。さっきの地震とは全く違うぞ…」

 

ハーフリング達は地震でパニックになるも、メノウの言葉を聞いて少しでも冷静になった。どうやらこの地震は、奉仕国家が崩落した地震というよりも、何かの怒りの様な地震のようだ。

 

ジャック「あ、あれ?なんか、眠くなって…」

 

ジャックは突然のスリープモードに陥ってしまい、そのままスリープモードに移行してしまった。

 

ガレオン「こんな状況で寝落ちすなーーーー!!!」

 

 

 

霊界にて…

『ドタドタドタドタ!!』

 

『みんなーーー!!大変だよーーーー!!!』

 

『あの装置が暴走して、中にある魂達がみんな飛び出しちゃって、あの世界へ降りちゃったんだ!!』

 

『私の思った通りだ!レイア、いや、カレンが鍵となったのかもしれないな!』

 

『地震の原因は、魂達が一気に降りた衝動で起きたのかもしれません…!』

 

『皆さん、ここで祈りましょう!!って、お姉様と○○○様は!?』

 

霊界に住む女傑だった者達は、この霊界で祈りを捧げようとしたが、さっきいた姫騎士とハイエルフがいなくなっている事に気づいた。

 

『○○○○!○○○!!どこにいったんだ!?』

 

『ちょっと!!○○○は様つけをしてください!!』

 

二人が急にいなくなった事により、彼女らは二人を探していた。

 

『妾は二人を見たぞ。』

 

と、サキュバスの様な女はつぶやいた。

 

『何!?本当か!?』

 

『それなら、ボクも見たよ!』

 

ハーフリングの子もサキュバスの様な女と同じ様に二人を見たという。

 

『じゃあ、なんで言わなかったのよぉ!?』

 

『え、でも…急な事で一瞬で…(汗)』

 

『きぃぃぃぃぃ!!これじゃ祈る力が足りないじゃないの!!どうしてくれるのーーーー』

 

『ゴンッ!!』

 

『あいたっ!?』

 

じゃじゃ馬の姫の頭に、餓狼族の女の拳骨が襲い、姫の頭にタンコブが出来た。

 

『痛いじゃないの!!なんで拳骨受けなきゃならないのよ!?』

 

『いちいちギャーギャー○○に責めるな!それに、アタシもわかったんだよ!アイツらがいなくなった理由ってのは!!』

 

『○○○…二人がいなくなったその理由は…?』

 

女傭兵がそう言うと、餓狼族の女はある事を言った。

 

『アイツら、覚醒したんだよ…』

 

『何に?』

 

『戦霊へとな…!』

 

『『『…!!!!!!!』』』

 

『しかも、あの装置に溜まっていた魂達の濁流に呑まれていって…』

 

『ま、まさか…!!』

 

少女姫は何かに感じたのか、霊界の下を見た。そこにはキラキラと輝いた物が、沢山の魂が通った後である事をわかった。

 

『お姉様ぁぁぁぁ!!!○○○様ぁぁぁぁ!!!!』

 

彼女は涙を流しながら叫んだ。

 

 

 

ジャック「ガルム…それがあんたの名前か…てっきりディレクに似ているけどな。」

 

ガルム「女を犯す事しか頭のねぇ奴とは一緒にするな。俺はアンタの想いを感じ取っていたぜ。」

 

ジャックは闇の中でガルムと出会っていた。そしてガルムはジャックに向かってこう告げた。

 

ガルム「あんた、リリィっていう奴の使い魔だろ?使い魔は主人を守る役目があるってんだろ?」

 

ジャック「確かにな…だが、俺はリリィに助けられてばかりだ。今までも、今でも、これからでも…」

 

ガルム「気持ちはわかるが、そんなにくよくよするな。アンタは発揮出来るようで出来ない中途半端な状態になっている。アンタの底力ってのはな。それに、それともう一つの物がある。」

 

ジャック「それは…?」

 

ガルム「『愛』。愛するマスターを救う為、マスターであるリリィを愛しているのかの愛だ。」

 

ジャック「わかりづらいな…」

 

ガルム「理解不能な事を言ってすまねえなぁ…不器用な傭兵さんでな…申し訳ねえ…。」

 

ガルムが不器用な傭兵である事を察知したジャック。しかし時間は無いこの状況、ガルムはある事を言った。

 

ガルム「さて、くだらねえ事はここまでとして、俺はアンタの力となってやるよ。」

 

ジャック「待て!それは俺の身体を乗っ取る気なのか!?」

 

ガルム「まぁ案ずるな。俺は何故か戦霊になっちまってな。」

 

ジャック「マジかよ…」

 

ガルム「後、外ではイリスやセラフィーナと同じ戦霊が2体も来てるからな。」

 

ジャック「その2体って…?」

 

ガルム「アリシアと、セレスティンさ…」

 

 

その頃…

イリス「ほ、本当にするのか?その…フュージョンって奴を…!?」

 

アリシア「わ、私だって、あんな変なポーズをするとは聞いた事がないぞ!?プリムと一緒にやりたかったのだが…!」

 

セレスティン「この…ボタリカでセラフィーナと…」

 

セラフィーナ「一つに…!!」

 

イリスとセラフィーナと同じく、戦霊へと覚醒したアリシアとセレスティンが、魂の濁流と共にこの懐かしくも忌わしい世界へと流れ落ち、偶然にもジャック達がいる飛行船の中へと落ちてきたのだ。そこで彼女らは団長やクラリスが偶然にも拾ったボタリカによって、フュージョンやらボタリカやらで戸惑っていた。イリスとアリシアはフュージョンで合体し、セラフィーナとセレスティンはボタリカで合体する事になっていた。

 

イリス「始めるぞ…!」

 

アリシア「え、えぇ…!!」

 

セレスティン「セラフィーナ、こっちは右耳を付けました。そっちは?」

 

セラフィーナ「左耳を付けました!!」

 

 

ガレオン「イリス!アリシア!!ミスったらみっともない姿になるから、気ぃつけや!」

 

イリス、アリシア「そんな事はわかっているッ!!!」

 

 

ガルム「あちらさんも大変だな…さて、多少苦しいが、踏ん張れよ。」

 

ジャック「OKわかってるぜ!!ガルムのおっさん!!」

 

ガルムはジャックに憑依し、ジャックは憑依して来たガルムをその身に宿した。するとジャックの失っていたパワーが回復し、補助パワーは増強し、ジャックは闇の中から目を覚ました。

 

ガルム「アイツをぶっ殺して、奉仕国家もろとも闇に葬ってくれ…リリィと共に…頼むぜ…」

 

黒狼はそう言うと力尽き、闇に消えていった。

 

 

 

団長「一発で決めたとはな…」

 

ドリータ「流石に一発では決まらんじゃろ…って思ったワシらが馬鹿じゃったな…」

 

団長達が目にしたのは、イリスとアリシアがフュージョンした姿が目に映っていた。そして彼女の隣には、セレスティンとセラフィーナがボタリカで合体した姿もいた。

 

ドリータ「イリスとアリシアが合体して…アリスじゃな。」

 

ガレオン、メノウ、バルト、ルカ(((シンプル過ぎるッッッッッ)))

 

ドリータ「そっちのハイエルフは…セレスティンとセラフィーナが合体して、セレナって事じゃな。」

 

団長達(((((ネーミングセンスよ。)))))

 

ドリータを除いたガレオン達の心のツッコミを入れる中、クラリスはジャックがスリープモードから目を覚ました事に気づいた。

 

クラリス「みんな!ジャックお兄ちゃんが目を覚ましたよ!!」

 

ルカ「そうか!」

 

ガレオン「ジャック!!ホンマに心配したで!!勝手に寝落ちして、この馬鹿野郎!!!」

 

『心配する所ってそこ!?』

 

 

ジャック「急に寝ちまって済まないな。」

 

クラリス「ジャックお兄ちゃん…なんか前よりも元気になってるよ?」

 

ジャック「闇の中でガルムに会ったんだ。そいつに俺に力を注入してくれてな。」

 

バルト「ガルム。デュランが言っていたな…そいつがどうしたんだ?」

 

ジャック「気がついたら、もう既にいなくなっていたが…」

 

セレナ「彼が貴方に託したのでしょう…」

 

ジャック達「…………」

 

 

 

ジャック「さて、準備は出来てるか?」

 

アリス「あぁ!」

 

セレナ「はい!!」

 

クラリス「うん!!」

 

ジャック「気を張って、行こうぜ!!!」

 

ジャックの掛け声と共に、アリス、セレナ、そしてクラリスはジャックと共に奉仕国家の元へ向かって飛んで行った。

 

ガレオン「舞空術並みに飛んで行ったで…」

 

 

 

ジャック「待ってろよ…リリィ!!!」

 

奉仕国家が崩落したその場所の上空には、鮮血色に染まった真紅色の満月が昇り出ていた。しかし、その月は微かに白い部分が残っていた。

 

 

ガレオン「ってか、ふと思ったんだが…」

 

団長「なんだ?」

 

ガレオン「アリシアの奴、いつからフュージョンを習ったんや?」

 

ドリータ「知らん…」

 

団長(霊界にもメタモル星人とかいたのでは…?)




topics

アリス
イリスとアリシアがフュージョンで合体した姿。

セレナ
セラフィーナとセレスティンがクラリスが偶然にも拾ったボタリカで合体した姿。
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