Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~ 作:YU-GO
鮮血色に染まった真紅色の満月が昇り、真紅の光を照らしていた。その満月から照らす禍々しい光を浴び、かつて欲深き悪徳達の溜まり場と呼ばれた奉仕国家ごとニグラムスティア。今では城も建物も全てが崩落し、瓦礫が転がる地へと変わり果てている。正しく欲深き悪徳達が更なる野望や欲望の為に生きて来た悪徳達の末路に相応しい地へとなっていた。
そして真紅色に染まる満月には、青白い一閃と、赤く、そして黒く染まった一閃が入り乱れていた。
ガキィン!!ガキィン!!キィィン!!!
デュラン「ボクの妹を焼き殺して、それにエミリアを呪縛から開放させた事を褒めてあげるよ!!」
デュランの相手となっているのは、身体を取り戻したリリィの真の妹の『カレン』。そして彼女によって、呪縛から解き放たれた槍の勇者の異名を持つ戦霊『エミリア・ソルヴァ』。一人と一体は互いの心を一つにして、デュランに立ち向かっていた。
カレン「レイアが、私の身体でお姉ちゃんを好き放題犯したのは許さないわ。それに、奉仕国家よりもアンタの方がもっと許さない。」
エミリア「カレン、感情的になるな。気が乱れるぞ。」
カレン「そんな事はわかっているわ。」
オディオ「ッ………グッッ、うぅ…。」
オディオに呑まれたリリィは、カレンの聖光の茨によって厳密に拘束されていた。オディオはなんとか拘束から開放しようとするが、もがく度に茨の締め付けが更に強まってゆく。
リリィ『…………』
オディオの中に囚われたリリィは、今でも全裸のままで鮮血色の茨に巻きつかれており、虚無の目をしながら紅い涙を流している。
しかし、リリィは何かを感じた。絡みついている紅い茨の中に、青白い茨が絡みつかれている事を。
リリィ『………こ……レハ………?』
リリィは少しでも青白い茨を掴み取ろうと、手を差し伸べた。
『シャルシュルシュル!!ガチィィ!!』
リリィ『ッ!!』
『メキメキメキ…ギチギチギチ…』
リリィ『ア、ァァ…!、』
紅い茨がリリィがその茨を触れようと感知したのか、差し伸べたリリィの腕を絡みつかせ、締め付け始めた。
リリィ『イ、イヤ…痛イ…痛イ…』
リリィは腕に茨に巻きつかれ、それを追い討ちされるているかの様に締め付けられ、彼女は余りの痛さで悲痛な悲鳴を挙げる。
リリィ『ヤダ…ヤダヤダヤダ…!!ジャック…お母さん…お父さん…助けて…助けてぇ…』
瞳は虚ろまま、紅い涙を流しながらリリィはもがき苦しむ。するとリリィの目の前に棘の無い一つの触手が現れる。
『ずぶぅぅ!!』
と、触手がリリィの口の中に入った。
リリィ「んむうぅぅ!?」
そして触手の先端から、紅い液体が噴射して、リリィは触手に口内射精された。
リリィ「んんっ…んぐっ…んぐっ…んぐっ…」
触手によって、口から紅い液体に注がれるリリィ。だがその時、青白い触手がその触手を追い返し、青白い触手もリリィの口の中に入って、今度は青白い液体がリリィの口内に噴射した。
リリィ「んぐ…んぐ…んぐ………ん?(あれ…この液体…さっきよりも暖かい…まるで紅茶の様な…)」
触手から噴射した青白い液体を一滴すらも溢さずに飲み干すリリィ。するとリリィの光の無い瞳に、僅かな光が色づいてきた。
その頃…
ジャック「あとちょっとで奉仕国家跡地に着くな。」
アリス「ジャック、あれを見ろ。」
ジャックはアリスが指を刺した方向を見る。そこには奉仕国家を見下す真紅色の満月があった。満月には、カレンとデュランが戦闘を行っている。
クラリス「お姉ちゃんが下にいるよ。とても苦しんでいる…」
セレナ「私も感じます…リリィが、まだ苦しんでいるのを…」
ジャック「俺は満月の所に行って、カレンを加勢する。アンタらはリリィの事を頼む。」
アリス「時間稼ぎの事だな。承知した。」
クラリス「ジャックお兄ちゃん…」
セレナ「どうか、御武運を…!」
ジャックは満月の所へ飛んで行き、クラリス、セレナ、アリスの一人と2体は、下へ舞い降りる。
一方その頃、釜の様な物が、奉仕国家跡地へ急いで向かうかの様に、飛び跳ねながら奉仕国家跡地へと向かっていた。
ドリータ「これーーーー!!何も許可無しで、何勝手に奉仕国家へ向かってるんじゃああああああ!!?」
そして、それを追うかの様に、ドリータが全力疾走で後を追っていた。
次回はそれぞれの視点での話となります。