※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第二十七話 ~リリィ奪還戦~

数多の黒百合が咲き誇る花畑。そこはオディオに囚われたリリィの精神世界。空にはリリィが奉仕国家に対する憎悪や怒りなど、負の感情が具現化したかのように赤く染まっており、黒く染まった満月が絶望と憎悪の光を照らしていた。

 

その花畑には、無数の死体が多く転がる地獄絵図の様で、彼らはかつて奉仕国家にいた悪徳達で、彼らは黒百合の養分へと変えられており、黒く染まった屍が多く転がっていた。

 

そしてこの花畑の中心に、生まれたままの姿の状態で黒い茨に巻きつかれている少女がいる。少女は虚ろな瞳をしながら目の前の光景を虚無のまま眺めている。

 

 

ガーディアン「グガアアア!!!」

 

アリス「こいつ…強い!!」

 

戦霊へと覚醒したアリシアとイリスがフュージョンした姿、アリスは少女を護る存在『ガーディアン』との戦闘を繰り広げていた。まるで少女を守る為に生まれたガーディアンは、侵入者であるアリスを徹底的に殲滅しようと、狂ったほどの剣裁きでアリスを襲い掛かる。

 

ガーディアン「ぐあああああ!!!」

 

ガーディアンが振りかざした大剣から、ジグザグと地を這う斬撃波を放つ。アリスは予測不回避な攻撃を間一髪で避ける。

 

アリス「かつて、私が対峙したディレクと同じ…いや、ディレクよりも遥かに超える戦闘力を持っている…!!」

 

イリスはかつて、ディレクとの一騎打ちを賭けた過去を持ち、ディレクに敗れたという。だが今では、あのディレクよりも更に強く、欲望一つすらもないただ純粋な殺意に満ちた邪悪な存在と対峙している。ガーディアンは卑怯も卑劣さも、真剣さも感じない。ただ本能のままに敵を殲滅するだけの存在なのである。

 

 

アリスとガーディアンが激しくぶつかり合っている中、少女の近くには、巻きつかれた茨の浄化を試みているハイエルフがいた。

 

セレナ「リリィ…」

 

セレナというハイエルフ。その正体は戦霊と覚醒したセレスティンとセラフィーナがポタラを兵器化したボタリカを使って合体した存在。そして少女の名前はリリィ。リリィは虚無の瞳のまま、下にいるセレナを見下ろしていた。

 

セレナ「この茨…何よりもリリィを指一つは触れさせない様になっていますね…でも、私の魔法と、その中にある青白い茨を使えば…!」

 

セレナは魔法で青白い茨に刺激を与えた。すると青白い茨は、周りの赤黒い茨を巻き付いて締め付け、赤黒い茨は塵と化していった。

 

だが茨が減っていく内にまた新しい茨が出てきた。今度は青白い茨を巻き付き、巻きつかれた青白い茨は締め付けられ、そのまま赤黒い茨へと変貌してしまった。

 

セレナ「やはりこの茨は…この奉仕国家、いや、セレヌス大陸全体の憎悪そのもの…!!」

 

 

一方外では、茨に拘束されながら意識を失っているオディオと、その側で中に入ったセレナとアリスを魔法の力でサポートするクラリスがいた。クラリスの近くには、ガレオン達も来ていた。

 

ガレオン「戦霊へと覚醒したお嬢ちゃんらをサポートしてるんかいな!?」

 

バルト「戦霊だからこそ出来る事だが、実体ある俺達では、流石にリリィの中へ入る事は出来ない。」

 

メノウ「俺達は外で彼女の無事を祈る事しか出来ないのか…!」

 

団長「祈るだけじゃないな。ここら辺モンスターが僅かに蔓延っている。クラリスに指一本触れさせない様、陣地を取って防衛しよう。」

 

ガレオン「せやな。ここでボーッとしてる暇もあらへんな。」

 

ガレオン達は陣地を取ってクラリスとオディオを囲んだ。

 

ルカ「…そういえば、ドリータは…?」

 

 

一方、ドリータは、アルケミックを追って貧民街だった所に着いた。

 

ドリータ「アルケミック…ガレオン達をほっといて、こんな瓦礫の山で何の要なのじゃ…」

 

アルケミック『!!!!』

 

アルケミックは何かに発見したのか、勢いよく飛び跳ねる。ドリータが目にしたのは、白く輝くダイヤモンドの様な宝石だった。

 

ドリータ「アルケミックが探していたのはこれか?どう見ても単なる宝石なんじゃが…?」

 

ドリータは宝石を手に取ると、傷が付いていないのかを宝石を回しながら確認した。この宝石は何の意味があるのか、ドリータは疑問を感じながら確認していた。

 

ドリータかま謎の宝石を回しながら確認していると、何かを感じ始めた。

 

ドリータ「この宝石…強い希望と勇気が強く感じる様じゃな…これはもしかして…!!」

 

アルケミック「ドリータ!ソノ宝石、入レロ!!入レロ!!!」

 

アルケミックは『その宝石を釜の中に入れろ』と言わんばかりに飛び跳ね、ドリータの周りを飛び跳ねながら回った。

 

ドリータ「お前は犬か!!」

 

 

 

オークゾンビ「グガアアア!!!」

 

ガレオン「このオークゾンビ、元々女を犯す事しか頭のあらへん変態やな!!」

 

オークゾンビが力いっぱいガレオンに殴りかかるも、ガレオンはそれをパリィで弾き返した。

 

ガレオン「知能はこっちが高いんや!!!このド変態がッ!!!!」

 

『ドスッ!!!!!』

 

オークゾンビ「グゲェッ!!?」

 

ガレオンの槍がオークゾンビの胸元に貫き、オークゾンビは槍が抜かれたと当時にそのまま倒れ込んだ。

 

 

ゾンビ兵(ニグラム)「ギギギギギ…」

 

バルト「ゾンビになっても尚、お前が逝くのは地獄よりも苦しい場所だ。」

 

拘束されているゾンビ兵はバルトに心臓部分に毒を垂らされた。

 

ゾンビ兵(ニグラム)「ギギ…ガガガ…!!」

 

ゾンビ兵はもがき苦しみ、そのまま生き絶えた。

 

 

ゾンビ娼婦「チンポ…チンポ…チンポォ…」

 

ゾンビ娼婦「精液精液精液精液…精液ちょうだい…」

 

ルカ「………」

 

ルカはゾンビへと変わり果てた娼婦達を見て、胸を痛めた。彼女らは元々黒犬共に酷く陵辱された女性やかつての敵国の女兵士で、死をも超えた快楽を求め、人肉を食らう怪物へと変わり果てていた。

 

ルカは彼女らを仕留めようとするが、かつて自分も陵辱された記憶が蘇った。

 

ルカ「ッ!!!」

 

突然のフラッシュバックにより、ルカは武器を落とし、頭を抱えながら膝をつく。ディレクだけではなく、黒犬共に陵辱された事を…

 

ルカ「いや…やだ…!!」

 

ゾンビ娼婦達がルカを飛びかかろうとしたその瞬間!!

 

『バキィ!!ドゴォ!!ボコッボコ!!ドゴゴゴゴゴゴ!!!』

 

ゾンビ娼婦「アガッ!?」

 

ゾンビ娼婦「イギィィ!!」

 

ゾンビ娼婦「ウゲァ!!?」

 

ルカ「!!!?」

 

目に見えない攻撃が、ゾンビ娼婦たちを襲い、彼女らはバタバタと倒れていった。

 

メノウ「ルカ、何ぼさっとしやがる。コイツらはもうかつてのアイツらじゃなくなっている…」

 

ルカ「メノウ…前よりも荒っぽくなってる…その技、どこで覚えたの?」

 

メノウ「戦っている内に突然覚えた。」

 

ルカは落とした武器を持って立ち上がり、メノウと背中を合わせて戦闘態勢を取る。

 

 

 

ドリータ「ぬおりゃあああああああッ!!!!」

 

貧民街と呼ばれた瓦礫の山では、ドリータはアルケミックに宝石を入れ、アルケミックを全力でシェイクしていた。

 

ドリータ「こ、ここまでアルケミックを振りまくったのは初めてかも知れぬ…時間は30分来る事は…フュージョンが切れているかも知れんな…!!」

 

 

 

その頃…

 

ガーディアン「グアアアアアッ!!!」

 

アリス「ああああああっ!!」

 

ガーディアンの猛攻により、アリスは大きく吹き飛ばされた。鎧の方はもう殆ど破壊されており、ほぼ全裸のまま満身創痍まで陥っている。対してガーディアンの方も傷は結構負っているが、状況的にガーディアンの方が優勢となっている。

 

アリス「ゼェ…ゼェ…」

 

ガーディアン「ギィィィ…」

 

ガーディアンは剣をアリスに向け、禍々しくニタリと笑う。決して女を犯す事しか頭の無い欲望に溺れた悪徳の様な笑い方ではなく、瀕死まで追い込まれた獲物を止めを刺すかの様に、絶望を与える凶悪な笑い方の様だった。

 

アリス「この……!!」

 

『ビッ!!』

 

アリシア、イリス「!?」

 

アリスは突然、アリシアとイリスの元の姿のまま分裂してしまった。二人はフュージョンの効果が切れた合図である事をわかった。

 

アリシア「くそっ!こんな時にフュージョンが切れるなんて…!」

 

ガーディアンはゆっくりと二人の姫騎士に近づく。

 

イリス「てりゃあああああッ!!!」

 

『ブゥン!!』

 

絶対絶命の中で、イリスは持っていた剣をガーディアンに目かけてぶん投げた。ガーディアンは剣でぶん投げてきたイリスの剣を弾き返た。

 

アリシア「イリス!な、何の真似だ!?」

 

イリス「いや、少しでもアイツの剣に刺激を与えたかっただけだ…」

 

アリシア「何を言って…『バキィ!』なっ!?」

 

ガーディアン「!!!」

 

イリスの剣を弾き返したガーディアンの剣が折れ、ガーディアンは『もう使い物にはならん』と思ったのか、剣を捨て、鋭利な爪でイリス達を止めを刺そうとした。

 

クラリス「お姉ちゃん!!背後に回って!!」

 

イリス、アリシア「!!!」

 

アリシアとイリスはガーディアンに掴まれる瞬間に即座に交わし、二人はガーディアンの背後に回り、息を合わせてガーディアンの背後に回し蹴りをお見舞いした!!

 

『バキィィィ!!!』

 

ガーディアン「ウゲァ!?」

 

姫騎士達の回し蹴りを背後に受けたガーディアンは受け身を取る。彼が背後を見ると、さっきの瀕死はどこへ行ったのか、二人はボロボロになりながらも強く立ち上がっていた。

 

イリス「クラリス…!」

 

クラリス「外から魔法で回復して、失った気力も少しだけ回復させたよ!リリィお姉ちゃんが目覚める前に、何とか踏ん張って!!」

 

アリシア「そこまで言われたのなら…仕方ない…!!」

 

イリスとアリシアは互いの拳を合わせ、ガーディアンも己の拳をガチガチと合わせた。

 

イリス、アリシア「武器が無ければ…」

 

ガーディアン「ギギギ…!!」

 

イリス、アリシア「ぶん殴るのみッ!!!!!」

 

 

 

 

リリィ「私は…オディオ…否、リリィ…私は…リリィ…?」

 

セレナ「あと一息って事ですね…!!」

 

セレナはクラリスの援護を受けながら青白い茨を増やして、赤黒い茨を浄化していた。

 

 

 

その頃………

ドリータ「ゼェ…ゼェ…ゼェ…!」

 

ドリータはアルケミックを全力でシェイクし、アルケミックはようやく錬金が完了した。

 

アルケミック「コレヲ、クラリスノ、所ニ!」

 

ドリータ「んな事はわかっておる…ひとまず休憩してくれんか…?」




武器が無いなら、ぶん殴るのみ!!!

topics
ガーディアン
リリィを守る存在として生まれたモンスター。その戦闘力はヴォルト、そしてディレクすらも凌駕する。モデルとなったのはドラゴンボールに登場するジャネンバを元に。

オークゾンビ
奉仕国家内にいたオークがゾンビへと変わり果てた姿。

ゾンビ娼婦
奉仕国家内の娼婦達がゾンビ化したもの。その殆どが奉仕国家に敗れた女兵士や性奴隷達で、今度は死をも超えた快楽を求め彷徨っている。


次回、リリィ復活!!!!!
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