Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~ 作:YU-GO
リリィ「私は…リリィ…否…我はオディオ…!!我は消えぬ…憎しみは消えぬ…!!!」
セレナ「違います…貴方はリリィです…!!」
セレナはリリィを解放するべく、クラリスからの援護と魔法でリリィの解放を行っていた。周りの黒百合の花畑は花弁や花びらが飛び散っており、ガーディアンとアリシア、イリスが激しく攻防戦を繰り広げていた。
外では、クラリスに群がる僅かなモンスター達を殲滅したガレオン達は、ドリータの到着を待っていたのである。
バルト「この奉仕国家全域のモンスターはもういないだろうな。」
メノウ「残ってるのは俺達とクラリス、そしてあの紅い満月で激闘を繰り広げているジャックとカレン、デュランの数名だな…。」
団長「最初はリリィお嬢の血塗られた里帰りだったのが、今では闇の化身であるデュラン討伐の戦いになってしまうとはな…」
『ドドドドドドドド!!!』
ガレオン「なんか、こっちに来たで…?」
ルカ「あれは…団長の団員達とハーフリング達だ!!」
ルカが言う通り、団員達とハーフリング達が大勢にガレオン達の方角に向かっていた。そしてその上には、ドリータとアルケミックが担がれていた。
ドリータ「皆の者ーーー!!!待たせてしまってすまんのじゃ!!!」
ガレオン「みんなが向こうへ行った理由は、その事やったんやな!」
ドリータ「それより、コイツをクラリス殿に届けるんじゃ!!!」
ドリータはそう言うと勢い良く大ジャンプし、見事にガレオン達の近くへ着地した。アルケミックから取り出したのは、純白色に輝く白金の宝玉だった。
バルト「な、なんだ!?これは!?」
メノウ「宝玉から強い希望の力を感じるぞ!!」
宝玉からは奉仕国家が全てを支配しても、最後まで希望を捨てずに強く祈った者達の想いと魂が籠っていた。
『この宝玉で、リリィを!!』
『早く!!』
アルケミック「ミンナ!!それをリリィに!!リリィに!!!」
ドリータ「わかっておる!!皆の者!!力を貸すのじゃ!!」
ガレオン達「急に言われてもな!?」
ドリータはリリィ本体にその宝玉を強く押し込んだ。すると宝玉はそのままリリィの中へと入り込んでいき、クラリスは何かのタイミングを掴んだのか、強く魔力をイリス達に与えた。
クラリス「みんな!!力を貸して!!そして、みんなでリリィお姉ちゃんを助けるよ!!」
ドリータ「この数では流石に…ならば!!」
ドリータは高台になりそうな所へよじ登り、こう叫んだ!!!
ドリータ「霊界にいる女傑達よ!!!リリィを返り咲くには其方らの力も必要となる!!ここにいる今を生きる希望を持つ者達と共に祈りを捧げ、その祈りをリリィにぶつけるのじゃああああああ!!!!!」
『聞いたか!?』
『えぇ!!凄く聞こえたわ!』
『妾も祈ろう!』
『『ボクも!!』』
『私もよ!!』
アリシア「くぅぅ…!!」
イリス「はぁ…はぁ…はぁ…」
ガーディアンとの激闘で、アリシアは彼に首を掴まれ、イリスはもう立っていられないほどの瀕死状態まで陥っていた。
ガーディアン「ギヒ、ギヒヒヒ…!」
ガーディアンは近くにいる姫騎士二人を葬った後、『次はボロボロになりながらもリリィを解放し続けるあのハイエルフだ』と言わんばかりにニヤついた。
すると次の瞬間、空から一つの光が降り立ち、イリス達はその一つの光を見た。光はリリィの中に入り込み、その中に囚われたリリィは多くの声を感じ取った。
『リリィ!!』
『リリィ!!!』
『お姉ちゃん!!』
『リリィお姉ちゃん!』
『お嬢!!』
『はよ戻ってこんか!!』
『リリィ!!』
『白百合の白騎士よ!!』
『リリィ!!!』
リリィ「!!!」
数々の祈りの声や彼女の復活を待っている者達の想いを感じ取ったリリィは、目の前に見える光の玉を強く掴んだ。そして…!!
リリィ「私…はぁ…!!!」
光の無いリリィの瞳に光が取り戻し、リリィは絡み付かれていた茨を自力で振り解き、生まれたままの姿で茨からの拘束を開放した。
セレナ「あぁ…!」
アリシア、イリス「やった…!!」
ガーディアン「ッ!!!」
リリィが開放した事により、セレナとアリシア、イリスは喜ぶ中、ガーディアンは歯をギシギシと歯軋りしながら睨む。
クラリス「お姉ちゃんが…目を覚ましたよ!」
ガレオン「ホンマに目を覚ましたんやな!!」
バルト「リリィ、待っていたぞ!!」
ドリータ「白百合の返り咲きじゃな!!!」
リリィが目を覚ました事により、外にいたガレオン達は歓喜を上げる中、団長はジャック達の様子を見ていた。
団長「ジャック…あと一踏ん張りだ。耐えてくれよ…!」
ガーディアン「………!!」
ガーディアンは目の前にいる少女から放った気に圧倒されていた。目の前にいる少女はリリィ。否、ラーレンティアに等しき力を持つ少女がいた。
リリィ「どうした?さっきの威勢はどこへ行った?」
ガーディアン「グッ…グガアアア!!!」
ガーディアンはリリィの挑発に乗られたのか、リリィに向かって殴りに掛かってきた。
しかしリリィはその攻撃を受ける直前にギリギリに回避し、直刀を召喚して、目にも見えない一閃が、ガーディアンを襲った!
ズバァァァ!!
ガーディアン「グギイイッ!!!?」
イリス達「!!?」
目にも見えぬ攻撃で、驚くイリス達。だがガーディアンはボロボロになりながらもしぶとく立ち上がる。
リリィ「そこまでしぶといとは…まさか私を殺す気?」
ガーディアン「………!」
ガーディアンは首を横に振る。どうやら、倒すべき敵がいる事をわかった。
リリィ「まさか…貴方がオディオなの…!?」
ガーディアン「……!」
ガーディアンは『あぁ、そうだ』と言わんばかりに頷く。
オディオ「リリィ…」
リリィ「何?」
オディオ「互いに、ニグラムをぶち殺す…それで良いか?」
オディオが放った言葉の前に、リリィは少し戸惑いを始める。
イリス「待て、リリィ。」
セレナ「罠かもしれません…たとえニグラム、デュランを倒したとしても、オディオが再び貴方を憑依するかもしれません!ここは断った方が…!」
イリスとセレナは警告を出すが、リリィは…
リリィ「………良いわ。」
イリス達「!!!」
アリシア「リリィ!!貴様…!」
リリィの言葉により、アリシアは彼女を止めようとした。だがセレナがアリシアを止めた。
アリシア「セレナ…いや、セレスティン様!何の真似だ!?」
セレナ「彼の言う通り、私も賛成します。」
イリス「私もだ。」
アリシア「どう言う意味だ?」
イリス「あいつが言った言葉、何となく分かってきた。」
セレナ「共闘という事を…」
アリシア「なっ!?」
『共闘』と言う名の言葉を聞いたアリシアは、一瞬にして混乱する。
リリィ「異論は無いよね?」
オディオ「無い。」
次回、最終決戦!!!白百合&憎悪VS全てを支配する欲望の悪!!!