※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第二十九話 ~最終決戦。リリィ、その想いと共に~

リリィが目を覚ましてから数時間、満月では魔剣ニグラムを持つデュランが、ジャックとカレン、そしてエミリアを追い詰めていた。

 

ジャック「出力パワーがあと20%…」

 

カレン「もう…力が出ない…」

 

デュラン「クソ狼よりもしぶといガラクタとレイアを殺したクソ娼婦が、ここまで追いつけた事は誠に褒めてあげるよ。だけど、もうこれまでだな。最後はボクの、このニグラムで君らを闇の中へ葬り去って上げるね。」

 

デュランはニグラムを天高く刺し、ニグラムは闇の刃と化して、ジャックとカレンに止めを刺そうとした。

 

デュラン「大した奴だよ。ここまでボクを追い込んだ事を…!」

 

ジャック「ッ!!!」

 

カレン、エミリア「……ッ!!!!」

 

ジャック達は死を覚悟して目を瞑った。

 

デュラン「闇の中で永遠に彷徨うがよ『ズバァァァン!!!』ちぃぃ!!」

 

ジャック達「!!?」

 

突然の攻撃により、デュランの攻撃が打ち破られ、ジャック達はその攻撃に助けられた。

 

カレン「い、今の攻撃は!?」

 

エミリア「わからない…でも、この気は…!」

 

ジャック「リリィか!!」

 

ジャック達は空をあちこち見回した。リリィの気は感じ取っているが、彼女の姿は全く見当たらない。

 

ジャック「……リリィ…どこに、いるんだよ…」

 

すると女神の様な衣装を纏った一人の少女が、ジャックの前に舞い降りてきた。少女の到来と同時に、闇に包まれたセレヌス大陸に一筋の光が照らした。かつて女神ラーレンティアの降臨を思わせるかの様な光景だった。

 

デュラン「リリィ…いやオディオの奴、リリィに敗れた様だな…!」

 

 

 

ガレオン「急に飛び立つから驚いたで…」

 

クラリス「お姉ちゃん…復活したんだね…」

 

バルト「俺たちは彼女の戦いを見守りながら、祈るしか無い様だな…」

 

地上ではガレオン達がリリィの戦いを強く見守っていた。

 

 

カレン「みんな、無事でよかったわ。」

 

カレンがジャックを抱えながら地上へ降下してきた。

 

メノウ「カレン。ジャックの様子は?」

 

カレン「スリープモードに移行しているわ…よく頑張ったね…」

 

ジャックは完全機能停止までは陥っていないが、起動するまではかなりの時間が掛かる状態になっている。

 

ガレオン「ホンマに頑張ったんやな…ジャック…」

 

ルカ「カレン…その…エミリアという者は?」

 

カレン「まだ戦っているわ。リリィと、かつて奉仕国家に刃向かった女傑達と共に…」

 

ドリータ「かつて奉仕国家に刃向かった女傑達…まさか!!」

 

 

 

リリィとデュランの決闘は天空まで上達しており、鮮血色の満月を背景に、デュランはニグラムでニグラムスティアの魔将達を召喚させた。それに対してリリィも神聖剣アウレリアでセレヌス大陸の女傑達を召喚する。

 

リリィ「この邪気…かつての奉仕国家の魔将達…!!」

 

リリィが目にしたのは、キーンをはじめ、ヒックスやリュカオン、ニコラにレイモンドなど、ヴォルトやディレクと共に行動した曲者揃いの魔将達だった。そしてその中には、ヴォルトもディレクもいたが、彼らはヴォレクのままで復活していた。

 

イリス「こっちは私をはじめ、他にもいる…だが…」

 

デュラン「この世界は奉仕国家が勝ったから、力はこちらの方が優勢さ。こんなもんは、負け戦だよ!!負け戦!!!」

 

デュランは、かつてニグラムスティア軍や黒犬騎士団が勝利を掴み取ったあの戦争の様に、再び奉仕国家が勝利を掴み取る事を確信したのか、高笑いした。それに釣られて、奴らも下品な笑いをする。

 

オディオ「なら、勝利に酔いしれた悪徳どもよ、これならどうだ?」

 

『ズオォォォォォォッ!!!!!』

 

リュカオン達「ッ!!!!!!?」

 

 

 

ガレオン「な、なんや!?この気は!?」

 

バルト「身体が言う事聞かないぞ…!!」

 

ドリータ「み、皆の者!!無事………」

 

ハーフリング達『………………』

 

ドリータ「って、全員気絶しとるがぁ!?」

 

クラリス「このプレッシャー…何…!?」

 

 

 

デュラン「オディオ、てめえ覇気を出しやがったな!?」

 

オディオ「そうなんだがな。邪欲塗れてゲラゲラと笑ってやがるクソどもに覇気をぶつけたらどうなるんだってな…」

 

オディオが放った覇気によって、リュカオン達はそのプレッシャーに直撃するも、なんとか踏ん張っていた。

 

オディオ「さてどうするんだ?観念して降参するか?」

 

デュラン「………わけねぇだろ………!!!」

 

リリィ「………!!」

 

デュラン「このボクが………このオレが降参するわけねぇだろぉぉぉぉがアアアアアッ!!!!!」

 

デュランは怒りが頂点に達し、ニグラムの力を全開し、覇気で弱っていた魔将達を凶暴化させた。

 

オディオ「少しは怒らせちまったな…おい、リリィ。」

 

リリィ「オディオ?」

 

オディオ「こっちも最初から全力でアイツらを潰しに掛かるぜ。剣を開放しろ!」

 

リリィ「え、えぇ!!」

 

リリィはアウレリアを開放し、イリス達に力を与えた。そしてそのまま………!!!

 

善と悪の全面戦争が開始し、女傑と魔将達はぶつかり合った!!!!

 

かつての戦争にリベンジする者がいれば、あの時と同じ様に打ち破ってもう一度堕としてやると目論む者もいれば、もうあの時の私ではないと想いを籠って宿敵に立ち向かう者もいた。

 

リリィ「みんな…!」

 

イリス「リリィ、私達はデュランと決着へ行こう!!」

 

リリィ「えぇ!!」

 

ヴォレク「ソウハ行カネエッ!!!」

 

ヴォレクの狂刃がリリィとイリスに襲い掛かる。だがオディオがそれを防ぎ、デュランへの道を切り拓いた。

 

オディオが『行け』と言わんばかりに合図し、リリィとイリスはデュランの所へ向かった。

 

オディオ「アンタの相手は俺だ。このゲロ以下のクソ犬。」

 

ディレク「ッ!!テメェ………ブッ殺スッ!!!!!!」

 

ディレクは右腕を武器へと変え、オディオは魔剣を侍の如く、霞の構えを取る。

 

 

リリィは、激しくぶつかり合う光景を見ていた。

 

リリィ「オディオ…」

 

イリス「今は前を進もう。この悪徳達の栄光を終わらせる為に!」

 

リリィはイリスに言われるがままに、デュランの所へ向かった。

 

 

デュラン「待ちかねていたよ。」




今は前へ進むしかない。
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