※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第三十話 ~欲深く、狂気に満ちた淫欲と背徳、悪徳の都に真の終焉を~

黒犬傭兵団の裏切りから始まったセレヌス大陸史上最悪の悲劇。奉仕国家ニグラムスティアの建国。そしてその百年後、ディレクによる新国王の君臨。奉仕国家はありとあらゆる物を奪い、女を犯し、そして全てを蹂躙した欲深く、狂気に満ちた悪徳達の楽園。

 

全ての欲望が肯定するこの国家は、女性は性的奉仕の義務を背負われ、欲望に呑まれた者達を集め、悪徳の光でセレヌス大陸全体を照らしていた。

 

そして数ヶ月後。デュランによる計画により、奉仕国家全域は阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、悪徳達の栄光は闇と共に消えていった。

 

 

そして今となっては、白百合の白騎士と戦霊と化した姫騎士が、闇の化身との決戦により、悪徳の栄光は終焉を迎えようとしていた。

 

 

デュラン「よくここまで来たね。キミらのその小さくて愚かな勇気を褒めてあげるよ。」

 

デュランは手拍子をしながらリリィとイリスを歓迎した。

 

デュラン「だけど、オレの前に立った時、キミらは真の恐怖と絶望を知る事になる。このオレと魔剣ニグラムの真の力をね!!」

 

デュランはそう言うとニグラムを天高く突き上げ、ニグラムの刀身に紫炎が纏った。その炎の色は奉仕国家を思わせる色で、正に悪徳に相応しい色だった。

 

リリィ「ならば、こっちも神剣アウレリアの力を!!」

 

リリィはアウレリアを天高く突き上げ、アウレリアに青白い炎を宿す。セレヌス大陸の戦士達の想いと魂がアウレリアに吸収され、アウレリアは真の力を発揮した。

 

 

 

ガレオン「リリィちゃんが持ってる剣から希望やら奇跡が感じるで!!」

 

飛行船ではガレオンが望遠鏡でリリィ達の様子を見ていた。

 

クラリス「凄い…!!」

 

クラリスはかつてない戦いをその目で見ていた。

 

ルカ「ディレク様…いえ、ディレク…!」

 

メノウ「クソ狼如きにまた負けるんじゃねぇぞ…姉ちゃん!!」

 

従っていたかつての主人と、姉を強く見守るルカとメノウ。

 

ドリータ「ルーもメルも一生懸命やってるのぉ…」

 

『リリィ、頑張って…!』

 

『負けたら承知しないからな!!』

 

『あんなズルくてケチで意地悪な奴らをやっちゃえ!!』

 

その様子を見ているドリータとハーフリング達はリリィ達を応援していた。

 

 

 

デュラン「お互い気を開放した所で、そろそろ始めるかッ!!!」

 

イリス「リリィ!行くぞ!!」

 

リリィ「はい!」

 

イリスはリリィに憑依し、リリィは憑依したイリスの力を開放した。開放したその力は、初めて出会った時よりも格段に上昇している。

 

この想いで、全てを変える時、デュランとリリィは互いに剣を構えて全力で前進した。

 

『ガキィン!!』『ギギギギギギギ…!!』

 

まずはお互い剣と剣がぶつかり合い、そこから激しい鍔迫り合いが起き、刃同士がヂリヂリと鳴り散らしていく。最初はデュランの方が優勢になっていくが、この後リリィの方が優勢になっていき、激しい鍔迫り合いはどちらも競り勝たずに後ろに下がった。

 

デュラン「オレと互角になったのは、キミが初めてだよ。」

 

リリィ「………それはお互い様って事ね。」

 

デュラン「だが、この剣裁きは避けきれん!!」

 

デュランは斬撃波を連続で繰り出し、リリィはその襲い来る斬撃波を残像で避けきり、リリィもデュランと同じ様に斬撃波を連続で繰り出した。

 

デュラン「ちぃぃ!!あっちの方が上手いな!!だが、魔力的にはこっちの方が上だ!」

 

ニグラムはアウレリアよりも魔力が強く、その殆どが奉仕国家、セレヌス大陸全体に渦巻く欲望を吸収して強力な剣と化している。それなのか、デュランは余裕のある事を確信している。

 

デュラン「魔力はこっちの方が上だ。だが、なんだこの違和感は…!あの小娘が持つアウレリアというあの剣には、何が隠しているのだ…!?」

 

デュランはアウレリアに秘められた真の力が発揮している事に気付いた。アウレリアはニグラムよりも魔力が弱いが、リリィとセレヌス大陸全体に残った想いと希望を吸収し、真の力を発揮している事に気付いていた。

 

リリィ「余裕を持って、真の力を発揮している事に気づいて、怖気付いているわね。」

 

デュラン「オレが怖気付いている…だと…!?ふざけるな!!」

 

デュランはリリィに斬り掛かり、リリィはその攻撃をパリィで弾き返し、そのままカウンター攻撃を繰り出した!

 

『ズバァ!!』

 

デュラン「ぐおぉ!?ダメージ与えたからって調子に乗るなぁ!!」

 

『バシュッ!!』

 

リリィ「くぅぅ!!」

 

リリィはデュランの反撃を受け、凛々しい肌に傷が出来る。

 

イリス「リリィ!」

 

リリィ「さっきのは結構ダメージ受けたけど、問題無いわ!!」

 

 

 

メル・メル「こんにゃろー!!!」

 

『ガブゥゥ!!!』

 

ゲイル「ぎゃあああああ!!!?」

 

ゲイルはメル・メルに頭にガブガブと齧られながらも振り解こうとしており、メル・メルは振り解かないようにゲイルに強くしがみついていた。

 

 

リュカオン「て、てめえ!!!」

 

リュカオンはレオナとの殴り合いを繰り広げていた。

 

レオナ「アンタの相手は私だよ!!この脳筋狼がっ!!」

 

リュカオン「てめえに言われたくもねえ!!そもそもお前も脳筋だろーがっ!!!このエロ狼がっ!!!」

 

レオナ「なんならアンタも相当のエロ狼だろうがッ!!!」

 

エミリア「何喧嘩してるんだ!!!脳筋バカ!!」

 

 

ニコラ「淫紋が効かねえ!?どう言う事だぁ!?」

 

アストリット「リリィのおかげでね。アウレリアから宿した力で、私はもうあの時の私じゃないわ。」

 

ニコラ「ふ…ふざけるな…ふざけるなふざけるなふざけるなぁぁぁ!!!この淫紋と俺の魔力さえあれば、俺は!俺はァァァァ!!!!」

 

キーン「ニコラ、余り激昂するな。」

 

ニコラ「んな事はわかってるわぁぁ!!アホメガネ!!!」

 

エイミー「うわ…」

 

ビビ「余計にヒステリックになってる…」

 

イザベル「アストリット様…!」

 

アストリット「わかっているわ。なんとしても彼らを打ち破るのよ。」

 

 

ヒックス「あん時の女傭兵か!出来ればアリシアとやらと決闘したかったんだがな…!」

 

マイア「アリシアはな、ルカと共にクラーヴとのお取り込み中でな。代わりにアンタの相手はアタシだよ!」

 

ヒックス「舐めたマネを…良いぜ!この黒犬傭兵団切り込み隊長のヒックス様が、お前の相手になってやるぜ!!」

 

 

カグヤ「コハク殿、立てるか!?」

 

コハク「あぁ!」

 

シャムハザ「………!!」

 

シャムハザは魔蟲と化しており、元の身体は保っているものの、羽やら蠍の様な尻尾を生やしており、理性は完全に失われており、最早魔物へと変わり果てていた。

 

カグヤ「なんとも禍々しい姿…!」

 

コハク「だが、アウレリアより授かりしこの力で、其方を闇へと葬ってくれる!!」

 

シャムハザ「………!!!!」

 

 

アリシア「クラーヴ…まさか再びここで対峙するとは…!!」

 

ルカ「その側にはかつての私主人…!!」

 

クラーヴの近くにいたのは、ルカの元主人であるサー・ジョン・マンデヴィルだった。

 

マンデヴィル「お久しぶりでございます…」

 

クラーヴ「………」

 

二人はニグラムの影響で変貌されており、マンデヴィルは武術を極めしジェンドルマンへと化しており、クラーヴは闇騎士へと変わり果てていた。

 

 

 

そして…

 

ヴォレク「グアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

オディオ「ちぃぃ!!こいつの実力は本物だったのは承知したぜ!!」

 

ヴォレクの重い一撃を受けながらも受け身を取るオディオ。そのオディオの近くにはセレナもいた。

 

セレナ「オディオ…いえ、ガルム。無理をしないでください…!!」

 

オディオ(?)「俺の事をガルムと言ったか…チィ!さっきの攻撃で身バレしちまったか!!」

 

ヴォレク「ガルム…!!」

 

オディオの正体が、ガルムであった事に気付いた。ガルムはデュランに敗れた後、オディオに助けられており、体の半分がオディオに呑まれていたのだ。そして、ガルムの目的は、ディレクを殺し、自分が王となって悪徳の栄光を断ち切って、セレヌス大陸に真の時代を迎える事だった。

 

決して、悪の方ではなく、ガルム自身の善ある想いでこの悪人天国を変えたかっただけだった。

 

ヴォレク「ガルム…コノ裏切リ者ガァ…」

 

オディオ(ガルム)「俺はこの時から待ち侘びていた。てめえの様な極悪人を、この手で殺したかった事をな!!

 

セレナ「ガルム…最後の最後までに、貴方をお供します!!」

 

ガルムは剣を構え、セレナは魔法を詠唱しながら戦闘態勢を取る。

 

ヴォレク「裏切リ者ニカツテノ雌ガァ…コノ手デ葬ッテクレルワァァァァッ!!!!!!」

 

 

 

ジャック「…………」

 

団長「くそっ…これ以上の修理は不可能だ…」

 

クラリス「ジャックお兄ちゃん…」

 

ルカ「ジャック…貴方は良く頑張った…」

 

ガレオン「バックアップデータがあるから、新しく、改良させてあげるで…!」

 

ガレオンは涙ぐましくジャックの元のボディの前で合唱し、一部の団員達らもジャックの前で合唱した。

 

 

 

ガキィン!!ガキィン!!ガキィィン!!!!

 

リリィ「くうぅ!!」

 

デュラン「こっちの反撃を受けていろ!!」

 

ズバッ!!ズバババ!!ズババババババババ!!!

 

リリィ「うぐっ!!ああああ!!!」

 

デュランの猛攻により、リリィはあえなく連撃を受ける。

 

リリィ「………くっ!!」

 

リリィは右肩から流れる血を左手で抑え、残心を残したままデュランを睨みつける。

 

デュラン「さっきのは、今までのは痛かったが、こっちも痛いのを与えてやったよ!!その雌に相応しい裸体に、痛々しく傷跡も付けてやったよ!!」

 

デュランは怒りに呑まれながらも理性を保ったまままニグラムをリリィに向けた。

 

イリス「まだ私達は敗北していない…!!」

 

デュラン「またそんな事を!!一度はあのディレクに敗れて、糞虫の様な傭兵共に陵辱されて、負けちまったんだろ?どれだけ足掻いても無駄で、また同じ事を繰り返す事になるのさ!!」

 

デュランは勝利を確信したのか、高く笑い、その笑いは狂気に満ちた笑い方だった。

 

リリィ「こんな…所で…私…は…!!」

 

『まだ諦めるのは早いわ。リリィ。』

 

リリィ「ッ!!?誰ッ!?」

 

リリィは何者かの声を聞いて、周囲を見渡すが、そこには誰もいなかった。

 

リリィ「イリス…聴いた?」

 

イリス「あ、あぁ…確かに聞こえたぞ…!」

 

『貴方はここまで来てくれた事を深く感謝します…』

 

リリィ「この声…ラーレンティア!?」

 

ラーレンティア「はい、貴方のその強い想いが、私に届いたのです…それにより私は、ここに舞い降りたのです…」

 

 

 

セレナ「この気…まさか、ラーレンティア!?」

 

マイア「ラーレンティアって、確か…!!」

 

ルー・ルー「女神様だよね!?なんでその女神がここに!?」

 

アリシア「リリィの強い思いが、いや、私達の想いも含めて、今現世に降臨したのだと…!!」

 

 

リュカオン「な、なんだこの痒い感覚はぁ!?」

 

ニコラ「ファイア!!ギガファイア!!テラサンダー…って、なんでこの時に出ねぇんだよ!?ゴルァァァ!!!!!(激怒)」

 

ニコラは怒り心頭に発し、杖をアストリットに目かけてぶん投げるも、アストリットは華麗にニコラの杖を避けた。

 

ニコラ「避けてんじゃねえよ!!このクソババァァァァァッ!!!!!!(大激怒)」

 

アストリット「ッ………!!(ブチィ!!)」

 

アストリットはその言葉を聞いたのか、激昂したままニコラを天高く上空へ浮かせた。

 

ニコラ「う、うわああああああ!?」

 

リュカオン「か、身体が言う事効かねえ!?」

 

キーン「ニコラ!!余計な事を!!」

 

アストリットによって上空へと浮かせられるニコラ、リュカオン、キーン。するとアストリットは自身の杖をニコラ達の方向へ向けた。

 

アストリット「爆せて、あの世で冥王でも裁き殺されなさいッ!!!!!」

 

『カッ!!!』

 

ニコラ達「ひぃ!?うぎゃああああああああああああああああッ!!!!!」

 

『ボカァァァァァァァァン!!!!』

 

ニコラ達は、そのまま爆発して、汚い花火となって散って逝った。

 

カグヤ「…………」

 

コハク「……汚い花火じゃのう……(汗)」

 

 

 

リリィ「ラーレンティア様…私には、もう戦える力なんてありません…やはり、私達セレヌス大陸の女傑達は、欲深き悪徳達に敗れる運命…!!」

 

イリス「いや、そんな事ではないぞ、リリィ!!」

 

リリィ「え?」

 

イリス「ここには私と我々セレヌス大陸の女傑達、そして貴様のマギアのジャック達にラーレンティア様がお前を支えているんだ。だから、お前のその真の力をアイツにぶつけてやれ!!」

 

デュラン「敗北寸前に現実逃避って奴か?笑わせるなぁ。」

 

リリィ「………わかったわ。セレヌス大陸にいた女傑達よ!!アウレリアの元に集え!!そして、貴方達の想いと希望を、全てを私に!!」

 

リリィはアウレリアを天高く突き上げると、アウレリアは神聖なる光を放った。すると近くで魔将らと戦闘していたアリシア達に強く共鳴した。

 

アリシア「これは!?」

 

レオナ「アタシらの心が共鳴している!?」

 

エヴリン「凄い…これがあの神剣の真の力…!!」

 

セレナ「これは…!!みなさん!!リリィの所へ集いましょう!!」

 

アリシア達「ッ!!」

 

セレナの号令により、アリシア達はリリィの所へ集った。

 

 

ヒックス「おい!今度はなんだ!?」

 

シャムハザ「………!!?」

 

ヴォレク「デュランノ野郎…マサカ、オレタチヲ…!!」

 

ヴォレク達はデュランが持つニグラムに吸収されて行った。

 

 

オディオ(ガルム)「こいつは面倒事が増えちまった様だな…だが!!」

 

オディオはそのままリリィがいる所へ向かった。

 

白百合の白騎士の周りには、セレヌス大陸の女傑達が集い、彼女らはそれぞれの想いと希望をリリィに分けていった。

 

アリシア「リリィ!!」

 

ルー・ルー「リリィの姉ちゃん!!」

 

メル・メル「ボクたちからのプレゼントだよ!!受け取って!!」

 

マイア「これはアタシの分、みんなの分!!そしてセレヌス大陸全体の分だ!!!」

 

レオナ「少しは大きすぎるが…まぁ良い!!アタシの分までも受け取りな!!」

 

カグヤ「リリィ!!これを!!」

 

コハク「これであやつを…!」

 

クラウディア「貴方に、勝利を!!」

 

オリガ「妾からもだ!!」

 

ルカ「私もだ!!」

 

ミスティオラ、ラドミラ「…………」

 

エヴリン「これでアイツをぶっ飛ばしなさい!!出来なかったらただじゃおかないからね!?」

 

エミリア達「私達からもだ!!!これを強く受け取れぇぇぇぇ!!!!」

 

セレナ「リリィ、貴方に希望を。そして、この欲深き奉仕国家に真の終焉を!!!」

 

彼女らから貰ったその全てを、リリィが持つアウレリアに力を与えた。するとアウレリアは、これまでもない強く、眩い光を宿し、青白い稲妻が走り始める。

 

デュラン「これがあのアウレリアの真の力だと…!?だが、このニグラムには数多くの欲望や悪意も全て吸収した!!奉仕国家の全てをもな!!!」

 

デュランが持つニグラムは赤黒い稲妻が走り始めていた。

 

リリィとデュランは、互いに突進し、最後の鍔迫り合いを開始した。

 

ガキィィィィィィィィィィンッッ!!!!!!!!!!

 

セレナ達「きゃああああああああ!!!」

 

刃同士がぶつかり合う音と同時に互いの覇気が衝突し、近くにいた女傑らはその覇気に耐えきれず吹き飛ばされる。

 

アリシア「さっきの覇気…尋常じゃないほどだ…!!」

 

イリス「だが、さっきの反動で、リリィの方が劣勢に陥っている…!!」

 

セレナ「まだ、耐えきれていなかったのですか…!!」

 

 

リリィ「くっ!!うぅぅ…!!」

 

デュラン「さっきまでの威勢はどうした?まさかさっきの衝突で覇気が半分失われていたのか…?哀れな奴だ。」

 

 

 

ガレオン「リリィが押されとるで…!!」

 

バルト「このままでは、破られるぞ…!!」

 

 

ドリータ「おい!!!リリィィィィ!!!!」

 

リリィ「ドリータ!?」

 

ドリータ「アルケミックのパワーを出力最大にしてやったわ!!!これでお主の失った覇気を回復させてやった!!!この想いを、ありがたく受け取れぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

リリィ「す、凄い!!覇気が戻って来て…!!」

 

デュラン「な、何ぃ!?」

 

リリィはアルケミックによって失われた覇気を回復し、リリィはこのままデュランとの鍔迫り合いに競り勝った!!

 

デュラン「うぉああああああ!!!?」

 

リリィ「ありがとう!!アルケミック!!ドリータさん!!!」

 

 

ドリータ「さん付けはよせぃ!!って、アルケミックがボロボロじゃあああああ!!これじゃ使いもんにはならんぞぉぉぉ!!(号泣)」

 

 

デュラン「アルケミックにドリータ…!!更にはラーレンティアまで…!!」

 

瀕死寸前のデュランの目の前にいるのは、神々しい姿をした白百合、いや、神百合の騎士がいた。悪をも打ち滅ぼす真の光を纏った姿を見て、デュランは少し怖気を付いていたが、それでも最後までは諦めきれなかった。

 

リリィ「デュラン、これ以上の戦闘は無意味よ。貴方は完全に身体が半壊している。これ以上、ニグラムの力を利用すれば、貴方は壊死するわ。」

 

デュラン「このボクが…このオレが怖気付いているだとぉ…!?ふざけるな…ふざけるな!!!オレは奉仕国家の真の王だ!!!お前如きに、負けるわけがぁぁ『バキィィィン!!』ぐはぁ!!?」

 

限界を迎えそうな状態に陥ったニグラムの魔力に耐えきれず、デュランの左腕が完全に壊死した。

 

デュラン「たかがオレの左腕が壊れようとも、この欲望で貴様らもろともぉぉぉ!!!!」

 

デュランは最後の抵抗を行うかの様に、ニグラムの全てをリリィに目かけてぶつけたが、リリィはニグラムの全てを一刀両断し、ニグラムは完全に破壊された。

 

デュラン「まだだ!!まだオレの全てを!!貴様に『ザクッ!!』がはぁ!?」

 

オディオ(ガルム)「俺の存在を知らなかった様だな。」

 

ガルムがデュランの背後から剣で突き刺していた。

 

リリィ「ガルム!?」

 

オディオ(ガルム)「俺の事は良い!!その一撃で、俺事打てぇぇ!!!」

 

デュラン「ガルム…このクソ狼がぁ…未来を捨てる気なのかぁ…!!」

 

オディオ(ガルム)「いや、捨てると言うより、お前事道連れだ!!俺は死んでいる!!何より俺は奉仕国家の傭兵でな!!完全に死んで地獄で大いに罰を受け続ける覚悟はある!!!だから、奉仕国家も、ディレクもヴォルトもその他の奴らも、そしててめえもまとめて地獄へ!!!」

 

リリィ「でも、それじゃ、ガルムも…!!!」

 

イリス「リリィ、ここはガルムの思い通りに…!!」

 

ガルム「白百合のお嬢!!!このまま俺事やれぇぇぇぇ!!!!!」

 

リリィ「……ッ!!!はいッ!!!!!」

 

リリィはアウレリアを天高く構え、魔力を集中した。

 

リリィ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!!」

 

イリス「リリィ!!」

 

セレナ「リリィ!!!」

 

ガレオン「お嬢!!」

 

バルト「リリィ!!!」

 

『『『『『『いっけええええええええええッ!!!!!!』』』』』』

 

リリィ「てりゃああああああああああッ!!!!!」

 

リリィはアウレリアを力いっぱい振りかざし、アウレリアから放たれた光の斬撃波がデュランとガルムに襲った!!

 

『ズドドドドドドドッ!!!!!』

 

デュラン「うぐおおおおおっ!!!!」

 

リリィ「はああああああああああああああッ!!!!!!」

 

デュランとガルムを包んだ光の斬撃波は更に威力と大きさを増し、そのまま二人を焼き焦がしていった。

 

デュラン「うぐああああああああああッッ!!!そ、そんな、馬鹿な…このオレが…このオレがああああああああああああああああああッ!!!!!!?」

 

ガルム「これでようやく…アンタの所へ行く事になるな…エレオノーラ…。」

 

二人は光の斬撃波の中で焼かれながら消滅して逝った。

 

 

 

デュランという名の元凶が消え去り、奉仕国家も跡形も無く無くなったセレヌス大陸に朝日が昇り、セレヌス大陸に光が戻って来た。

 

ガレオン「朝日が昇り出たで…!」

 

バルト「奉仕国家の確認も、デュランの確認も反応無し…という事は…!」

 

メノウ「…勝ったんだ!!」

 

『勝ったんだ!!』

 

『わーい!!やったー!!やったー!!』

 

『リリィちゃん大勝利ってか!?』

 

『それにしてもすげーなぁ…リリィちゃんよぉ…』

 

勝利だと確信し、歓喜の声を上げる団員達とハーフリング達。しかし、カレンは何かを探していた。

 

クラリス「お姉ちゃん?どうしたの?」

 

カレン「お姉ちゃんがいないの…もしかしたら、さっきの一撃で…」

 

すると、飛行船の上空に、一筋の光が舞い降りて来た。ガレオン達はその光を見つけて外に出た。

 

ガレオン「あの光…リリィや!!」

 

ドリータ「しかもスッポンポンで傷跡が目立っておるぞ!!皆の者!!リリィ殿を受け止める態勢に取れぃ!!」

 

ドリータに言われるがままに、ガレオン達はゆったりと落ちてゆくリリィを強く受け止めた。生まれたままの姿で、傷跡が目立つ彼女は、ニカッと笑った。

 

リリィ「大……勝利ッ!!!!!」

 

親指を立てながら空に向けた。

 

カレン「………お姉ちゃんったら………」

 

カレンは呆れながらもそのまま微笑み、リリィの頬にキスをした。

 

カレン「お疲れ様…❤️」




リリィ大勝利!!! 奉仕国家、デュランの死と共に完全消滅…黒犬達は、闇の中へと完全に消えていった…。

次回、エピローグ!!
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