Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~ 作:YU-GO
リリィ「はあああああああぁぁぁぁッ!!!!」
『ズドドドドドドドォォォォォォッ!!!』
デュラン「ば、馬鹿なぁ…!!このボクがぁ…このオレが敗れるとはぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
オディオ(ガルム)「これで、やっとアンタに会える事が出来るな…エレオノーラ…」
………
…………
……………
ガルム「っ、ここは…?」
あの時、デュランと共にリリィの止めの一撃を受けたガルムは、そのままゆっくりと上半身を起こすと、そこは奇妙な世界だった。彼の身体には、無数の傷跡が残っており、胸元には大きな傷跡が残っていた。
ガルム「この傷跡は、リリィからの一撃で喰らった後だな…それよりも、ここは天国が?それとも地獄なのか?」
ガルムはこの世界を見回すと、天国らしき物は無く、地獄らしき物も無かった。
ガルム「俺達黒犬どもは、当然地獄へ堕ちる事になる事は確定して、俺は様々な罰を受ける覚悟はあったんだがな…閻魔の奴…何故俺をここへ運んでやったんだ…?」
本来なら彼は奴らと地獄へ堕ちる事になっていた。罪無き者達を襲い、略奪し、女性達を凌辱して、全てを奪い去る極悪極まりない奉仕国家と黒犬達…しかし彼は違った。それらの行為は罪悪感を増し、彼は裏で奉仕国家の王であるディレクを仕留める策を探していたという。ディレクを倒した暁に、ガルムは王となって、善なる光を照らそうとしていた。
しかし、あのデュランの計画により、作戦は大きく変わってしまう。ディレクがデュランに敗れた事を知り、デュランの討伐になった。だがデュランの圧倒的な戦闘力の差で苦戦に強いられるが、ガルムのしぶとくも屈強な鉄の心を武器とし、傷だらけになりながらもデュランに立ち向かっていた。
リリィが、そしてセレヌス大陸の女傑らの想いと共にデュランを討ち取り、ガルムはデュランと共に道連れをした。
それが今となっては、彼は天国でも無く地獄でも無い所で佇んでいる。ここはどこなのだろうか?何故彼は地獄へ堕ちていないのか?様々な疑問が渦巻く中、ガルムの背後に誰かが話した。
ガルム「ッ!!」
ガルムは咄嗟に背後に敵がいると思い、振り向きながら身構える。だが、彼が目にしたのは…!!
エレオノーラ「ガルム…?」
ガルムが恋に落ちたエレオノーラだった。
ガルム「ノーラ!?」
ガルムは突然の事に困惑し、エレオノーラは涙を流しながらガルムに抱きついた。
ガルム「ノーラ?」
エレオノーラ「貴方も…閻魔様に、いえ、神に認められて、ここへ送られたのですね…」
ガルム「神に認められた?どういう事だ?」
エレオノーラが発した言葉を聞いてさらに困惑するガルム。するとガルムが目にしたのは、セレヌス大陸の女傑達がいた。
ガルム「まさか…ここが…噂に聞く霊界…?」
ガルムが今いる世界が、霊界である事に気づいた。
エレオノーラ「そうです…ここは彼らに犯された者達だけでは無く、過ちを犯し、それらを悔い改める者達もここへ運ばれる場所…」
ガルム「過ちを犯し、今までの罪を洗い流し、悔い改める…俺はその為に運ばれて来たのか…だが。」
ガルムはそのままイリス達がいる方向とは反対の方向へ向いた。
ガルム「俺は所詮は黒犬だ。ただ単に暴力のままに、全てを蹂躙し、全てを奪い去り、女を犯す極悪極まりないクソ犬どもの仲間だ。」
エレオノーラ「そんな事はありません!!ガルム様は、ガルム様です…貴方はあの奉仕国家が放つ負の連鎖を断ち切る為に立ち上がった最後の希望でしたのです…だから、貴方は!!」
ガルム「チッ………そこまで言われりゃ、仕方なく受け入れてやるよ。だが、忘れるな。俺が、クソ犬共の仲間だったって事を…」
ガルムは少しも赤面した。その背後にはイリス達が優しく微笑んでいた。
ガルム「お、俺をからかってんのかぁぁぁぁぁ!!?」
黒狼のツンデレが引き締まった怒号が、霊界全体に響いた。
その頃、奴らは………
…………言うまでもない。奴らは、闇に消え、跡形も怨念も無く、虚無へと消えている為、奴らの最期は確認されていないという…
ガルムがツンデレだった訳。
結論=ガルム、イリス達と同様霊界の仲間入り。