※この作品はR-18です。

Lily ~白百合の女騎士と呪われた淫欲と背徳の都~   作:YU-GO

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第六話 ~歓楽街での大激闘~

奉仕国家内の歓楽街。そこはかつて多くの娼館やら店などの施設が多く並んでいた。だが今ではミュータントやゾンビ、異形の魔物達が巣食う死と隣り合わせのモンスタータウンと化していた。

 

その隅に建てていた宿泊施設にて、ジャック達はリュカオンとの戦いで救出した謎の少女の手当をしていた。

 

「私は…さっきの広場で歌を歌っていたけど…あの後はどうなったの?」

 

ジャック「最初はなんとも思わなかったが、俺達の介入で状況が大きく変わってしまったようだな。」

 

「私の隣にいた狼さんは?」

 

バルト「残念ながら怪物化してしまってな。もう取り返しのつかない所まで陥ってしまったから、殺める事しか出来なかった…。」

 

「ッ!!…後一歩で助けれたのに…」

 

リリィ「ごめんね…私達が邪魔して来て…でも、リュカオンっていうあの獣人は根は悪い方だったから…。あっ、そう言えば、貴方。名前は?」

 

「………クラリス……。」

 

バルト「クラリス?それがあんたの名前か?」

 

クラリスと名乗った少女は、コクコクと頷いた。おそらくこの少女も数少ない生存者の一人かもしれない。

 

ジャック「そう言えば、あんたさっきからあの広場で歌を歌っていたんだが、あれはなんの歌で、なんの効果なんだ?」

 

クラリス「この歌は、闇に囚われて、もがき苦しむ者を抑える為の歌…私がここに囚われている時に、突然この歌が歌える様になったの。殆どのみんなは闇に囚われて魔物化したけど、私の存在が必要不可欠な存在になったの…でも、その後の事からはわからないの…」

 

その後の事からはわからない…という事は、彼女はこの地獄と化した奉仕国家で生き延びた者である事を確定した。その歌は彼女の意思によって目覚めたのか、或いはこの国の中にいた善意を持ったまともな者達の想いによって具現化した者なのだろうか…はたまたは…?

 

 

ジャック達は宿泊施設から出ると、魔物達がジャック達を仕留めようと待ち構えていた。

 

ジャック「これはイカれたパーティでも始まりそうだな。」

 

バルト「魔物になっても根はタチ悪い奉仕国家の住民のままだとはな…。」

 

リリィ「クラリス、安全な場所で隠れていてね。」

 

クラリス「う、うん…」

 

クラリスはリリィに言われた通りに比較的に安全な場所へと隠れた。

 

クラリスが隠れた後、ジャック達はそれぞれの武器を構えた。

 

リリィ「久しくクレイジーに暴れても良いよね?バルト?」

 

バルト「この欲望と狂気が渦巻く背徳感満載の国の歓楽街で暴れ回るのも悪くないな。」

 

リリィ「えぇ、薄々暴れ倒した気分だわ。私にトラウマを植え付けた奴らに私たちの暴れっぷりを見せつけてやろうってね!!」

 

バルト「異論は無いよな?ジャック。」

 

ジャック「もちろん異論は無い。さて、思う存分暴れ回ろうぜぇぇぇぇ!!!」

 

ジャックの掛け声と共に、リリィとバルトは魔物相手に暴れ回った。

 

 

その頃…

ガレオン「なんであんたの様なゲス商人さんと一緒に付き合わなきゃならへんねん!?」

 

ケイル・ゲイル「わ、私はあのバケモノどもに殺されそうになったんですぞぉぉぉ!!命の恩人である貴方の元へ着いていけば助かりますぞ!!(泣)」

 

ガレオン「涙で顔がぐしゃぐしゃになりながらこっちへ来んなや!!気色悪りぃ!!!」

 

団長「ガレオン、我慢しろ…今は目の前の大仕事をやる事を集中しろ。」

 

ガレオンにしがみつきながら大泣きする商人『ケイル・ゲイル』。彼も奉仕国家で起きた惨劇の中で数少ない生存者の一人で、唯一闇に囚われていない者でもある。

 

ゲイルは涙目になりながらミュータント達に襲われていた所に、たまたま貧民街に出たばかりのガレオン達に助けられ、ガレオンを命の恩人である事を思い、ガレオンに着いて行ったのだが…。

 

 

ガレオン「あんた商人なんやろぉ!?なんか戦闘で役立つ物はあらへんのかぁ!?」

 

団長「ゲイル!!回復薬やらのポーションぐらいはあるのか!?」

 

ゲイル「私の殆どの物は……」

 

ガレオン達「殆どの物は…?」

 

魔物達「………」

 

ゲイル「奉仕国家、最後の日で全て失いました…(泣)」

 

ズコーーーーッ!!!!!

 

ゲイルが発した言葉を聞いたガレオン達は、見事にズッコケた。それも釣られたのか、魔物達もズッコケた。

 

ガレオン「役立たずじゃねぇかあァァァァ!!!このドブ以下のクソ塗れの商人がァァァァ!!!!!(激怒)」

 

するとその時!!!

 

ドガァァァァンッ!!!!

 

魔物達「!!?」

 

ガレオン「な、なんやぁ!?今の音は!?」

 

団長「この気…ジャックか!!」

 

 

ジャック「そらそらそらぁ!!次の獲物はどこたぁぁ!?」

 

バルト「ジャック、余り前に出るな!!一気に袋叩きにされるぞ!!」

 

リリィ「既に奉仕国家は滅んでるけど、この手で破壊するのって最っっっ高よね!!!」

 

得意の大剣術でミュータントを一掃するジャック。槍を思う存分敵を蹂躙するリリィ。そして戦略的に、戦術的に敵を一撃で仕留めるバルト。エース級の戦闘力を持つ3人が、魔物相手に無双していった。

 

ガレオン「ジャックや!!やっぱりジャックやったんやな!!」

 

『ジャックゥゥゥゥ!!』

 

『リリィちゃんかっけぇぇぇぇ!!』

 

『バルトの先輩!!いつ見ても惚れるぜぇぇぇ!!』

 

団員達が歓喜を上げる中、ガレオンと団長は冷静に呟いていた。

 

ガレオン「エース級の戦闘力を持ってるのは良いんやけど…」

 

団長「アイツら性格変わりすぎだろ…(汗)」

 

一方、その光景を見たゲイルは………

 

ゲイル「………((((;゚Д゚)))))))」

 

余りの光景で唖然としていた…。

 

 

一方その頃…

『ディレク様…ディレク様はどこぉ…?』

 

ダークエルフの少女が、ふらふらと彷徨っていた。今彼女が向かっているその場所が、ジャック達がいる事を知らずに…。




次回、ディレク依存症のダークエルフの少女がきた+遂に登場!?魔王ディレク!!!
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