※この作品はR-18です。

ノア×コード 叛逆のジェラルド 星舟や海兵どもが夢の跡   作:形のない者

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後日譚
後日譚


《後日談》

 

 惑星ノアから惑星ラメクへ。繁栄を継承した人類は文明を再興させ、新たな生活を営んでいた。

 

 改めて再結成した全人類統一議会本部アイリス。そこから見て、罰のため最果ての僻地に建てられた木造建築の〈御船食堂〉が堂々たる開店。

 罪深い店主は、来店する客から英雄とも悪魔とも罵倒されつつ、最後には「うまい!」「うまかった!」「また食いたい!」などという一言を引き出していた。

 

 ノア時代の元マスターアドミラルにして店長兼シェフの御船真瀬は、ギアスの副作用で味覚を失っている。一度作ったことがある料理なら味の保証は万全だが、新しい料理やアレンジ料理を作ろうとしたら必ず味見役が必要になる。加えて御船真瀬はかなりの量を作るため、味見役ひとりではすぐに満腹となり練習にならない。しかし大丈夫。彼には多くの家族がいる。

 

 最後の最後でニライカナイより御船真瀬と共に歩む未来を選んだ辰宮乙姫は、御船真瀬に料理を仕込まれて今やスーシェフの地位に就いていた。

 

 看板娘のファルファラ、ステラ・パレット、ルナ・ティンデルは、ウェイトレスを担当している。

 

 ウェイトレスのメイド服が恥ずかしくて他の仕事を探していたエルシェ・リオハスは、御船食堂の隣でお客さんに釣りを教えるサービスを開業。

 

 エルシェ同様ウェイトレスのメイド服が恥ずかしかったジジ・ヴァイオレットは、継承戦を参考にして独自に考えたマリンスポーツを作り、自ら連続優勝を飾る。やはり一生涯の最大的ライバルはビビアナ・サリニャーナとのこと。

 

 モニカ・ランドールは二度と物を作れない両手になってしまったが「足の指が動くならそれでメカを作れるかも!」とポジティブに考えて、足の指先でネジを回す練習を日々積んでいる。

 

 藤本さちは盲目になってしまったが「透視能力とか便利そうだからモノは使いようだよね!」とポジティブに捉え、俯瞰視点のまま一人で歩く練習を日々積んでいる。

 

 ルチア・オリーヴェは料理人ではなく看護師になり、御船真瀬の家に住むモニカとさちの介護を進んで担当した。

 

 このように数々の少女のお腹を膨らましていく“コック長”御船真瀬は一生、味見役には困りそうになかった。

 

 そして御船食堂には、たまにノアやカイン、シェーラやグレン、エムザラが来店してくる。

 

 最後に御船食堂の正面に店を構えるライバル店長は、紅茶カフェを営むシャーロット・ソールズベリー。

 

 いや、ほかにも様々な友人や仲間がいる。

 

 

 

 かくして人類は新天地にて開拓を始め、忙しなく文明を復興させていく。

 

 メリトクラシー財団は文明の再興を伴う社会の形成に対し、新たな社会構築を掲げて不平等に対する平等化を推し進める。

 

 ロタス教は惑星ノアで滅びたが、元終末派の人々は惑星ラメクで死んでも惑星ノアに眠る魂たちとはまた会えると言葉を変え、人々に安心をもたらしている。

 

 そして元全人派が多いアイリスでは、それぞれの援助を惜しまず、みんなが平和で幸せに暮らせる世界を目指して活動している。

 

 御船真瀬は思う。自分の料理がそれに一役買ってくれれば嬉しいと。そして日々さらに思う。自分の料理を食べたお客さんが「美味しかった」と言って店を去る、その背中を見ていると……やはり自分のやっていることはそれほど間違ったことではなかったのかもしれないと。自分の料理が誰かを笑顔にできるなら、それで世界を救ってみるのも悪くはない。みんなは人類を救った英雄と口にするが、自分はそんな大層な人間じゃない。なぜなら世界を救うのは、これからの人類そのものなのだから。

 

「ごめんくださーい! 日替わり定食お願いしまーす!」

「────! はい! いらっしゃいませー! 今すぐに!」

 

 

 

          /プロジェクト・ノア 完

 

 

 

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