「それではこれよりインタビューを開始します」
「よろしくお願いします」
比企谷八幡がいつものように奉仕部で撮影を行っている。
しかしここにいるのは雪ノ下雪乃のみで、しかも彼女は制服を着て椅子に座っていた。
本日の撮影はいつものように教師とのセックスを撮るわけではないのだ。
「ああ、その前に説明を。今回の撮影では雪ノ下に十個の質問をする」
彼女たちは撮影した映像を有料サイトで公開しているのだが、今回は雪乃たちのPR動画を撮影するのが目的だ。
「その質問に正直に答えればいいのよね?」
「そうなる。それで……ん?」
台本に書かれている内容を見て八幡が首を捻る。
「どうしたの?」
「いや……なんでも雪ノ下は今催眠で本当のことしか言えないらしいぞ」
「……初めから嘘をつく気などないのだけれど。それに催眠? そんなのあるわけないじゃない」
「俺に言うな。先生の用意してくれたこの紙にそう書いてあるんだよ」
八幡は台本通りに話しているだけだ。
催眠などあるわけがないというのは雪乃と同意見である。
そしてその台本には「質問の内容は比企谷が知りたそうなことにしておいた」とも書いてある。
言われてみれば最初の2つはともかく、3つ目以降は八幡が知りたい事ばかりだ。
まるで自分に直接聞いたのではないかと思ってしまうが、八幡はそんなことを聞かれた記憶など存在しない。
「とにかく始めるぞ」
「ここは無駄な時間だからあとでカットしておくのよ撮影係さん」
「わかってる。それじゃあまずは名前を教えてくれ」
「はい。雪ノ下雪乃です」
一つ目の質問は名前。
これは当然八幡も知っている。
「あ、待った。二つ目からは別に敬語じゃなくていいらしいぞ。なんでも俺に教える感じでいつも通り話せとさ」
「そうなの? わかったわ」
「次に趣味は?」
「読書ね。あとは乗馬と映画鑑賞かしら」
「乗馬が趣味ってスゲーな」
二つ目の質問は趣味。
これも今までの付き合いでなんとなくわかる
八幡が気になるのは次からだ。
「次に……経験人数は?」
三つ目の質問は経験人数。
彼女たちはよく撮影中に先生に処女を奪われたや先生しか知らないと言っているが、それが本当なのかは八幡にはわからない。
「一人よ。先生だけね。私くらいの年齢ならば一人と言うのは普通じゃないかしら」
どうやら雪乃は本当に一人だけらしい。
誰もが認める美少女の身体を知っているのは世界であの教師だけなのだ。
「よし、どんどん行くぞ。あー……性感帯を教えてくれ」
そこで初めて雪乃の頬が赤く染まった。
四つ目の質問は性感帯。
いつも撮影しているが八幡はそれを知らない。
雪乃は少し考えて……
「……ル」
「なに?」
「だ、だから……アナルよ」
搾りだしたような声で質問に答える。
「アナルか……その理由は?」
「その……お前みたいな女はアナルが弱いだろうって言われて指を入れられたのだけど、本当にいきなり感じてしまったの。セックスの最中にアナルに指を入れられるのも好きだけれど……」
「好きだけど?」
「……い、一番好きなのはうつぶせになってアナルをずっと舐められることね。それだけで何度もイカされた後のアナルセックスがすごく好きよ♡ 本来はペニスを受け入れる場所じゃないところに挿入されてザーメンを注いで貰う背徳感も――んっ♡ も、もういいかしら? これ以上話しているとアナルが疼いてきそうなのよ♡」
「お、おう」
うっとりしながら話す雪乃に八幡が思わずごくりと唾を飲み込んだ。
彼女のアナルセックスも撮影したことがあるがそんなふうに思っていたとは。
やはり撮影だけでは知ることのできなかった雪乃を知ることができる。
(先生には感謝しないとな……)
「比企谷君?」
「ああ、悪い。それじゃあ次は、初体験の時のことを詳しく聞かせてくれ」
五つ目の質問は初体験の事。
八幡はその瞬間は撮影してないので知らないのだ。
「初体験……初めて先生に抱かれた時の事ね。あの時の事はよく覚えているわ。学校で撮影の練習をするからと突然声をかけられたのよ。それで次の休日にセックスをするからラブホテルで待ち合わせすることになったわ」
「いや、おかしくないか? なんで突然声をかけられてそうなる?」
「……? 別に普通でしょう?」
「普通なわけが……いや、何もおかしくないな。悪い、続けてくれ」
しっかりしなさいと雪乃がムッとする。
「制服で来いと言われたから当然制服で行ったわ。そのままセックスをしたのだけれど……特におかしいことはしないで普通にセックスをしたわね。部屋に入った瞬間にキスされて――あ、ちなみにそれがファーストキスよ。勃起したペニスを少しだけフェラチオさせられた後は、ろくに濡れていないのに挿入されて処女を奪われたわ。ベッドに行くまでも我慢できなかったからドアの前で押し倒されたけど、コンドームはちゃんと使ってもらったわね。先生は大人だからそこのところはしっかりしてたわ」
「なるほど、避妊は大事だな」
「もちろんよ。その後は……普通にセックスをしただけだから何を言えばいいのかわからないわね」
「とりあえずセックスが終わってホテルを出るところまで話してみたらどうだ?」
首をかしげる雪乃に八幡が助け舟を出す。
「わかったわ。まずその場で先生が射精したのだけど、お掃除フェラをさせられたのよ。先生の精液と自分の愛液、それと血も付いていてなんだかドキドキしたわ♡ その後はゴムをつけてもう一回。二回目以降は私がゴムを付けたわね。あれってなかなか難しいのよ。確か五回くらいした後に先生が落ち着いたから、2人でベッドに行って制服を脱ごうとしたの。だって汗と精液で気持ち悪かったんだもの仕方ないでしょう? けど脱ごうとしたら先生が怒って後ろから犯されたわ♡ 壊れちゃうんじゃないかって思うくらいに激しく腰を打ち付けられて、結局最後まで制服は脱げなかったわね♡ 様々なプレイを教わったけれど初めてだからうまくできなかったわ。言っておくけれど今は完璧よ。口でコンドームを付けるのだって簡単にできるようになったわ♡ そのまま先生と練習を続けて、結局次の日の朝までセックスしてたわね♡」
「つ、次の日の朝!?」
初体験にしては激しすぎではないだろうか。
「登校の時刻も近づいてきたから急いでシャワーを浴びてラブホテルからそのまま登校したのよ」
「マジかよ……まさか制服はそのまま?」
「そんなわけがないでしょう。あんな汗と精液まみれの制服なんて着て登校するほど非常識じゃないわ。ちゃんと予備の制服と下着一式の準備をしていたのよ」
「なるほど、流石だな」
「このくらいの備えは当然でしょう。初体験はこんなところね」
確かにこれだけ聞ければ十分だ。
「次の質問。オナニーはどのくらいするんだ? あ、処女だった時と今で頼む」
六つ目の質問はオナニーの頻度。
「処女だった時も今も週に一回くらいよ。頻度は変わっていないわね」
「そうなのか?」
「ええ。私はセックスとオナニーは別腹と考えているもの」
どうやらセックスを経験したからと言って彼女のオナニーの頻度は変わらないようだ。
「次。セックス以外で好きなプレイを教えてくれ」
七つ目の質問は好きなプレイ。
彼女たちはどんなプレイも気持ちよさそうにしているので、どれが特に好きかは八幡も知らない。
雪乃はしばらく考え込むように目を閉じる。
「フェラチオ……いえ、アナル舐め手コキね」
「ほう、その理由は?」
「先生に少し余裕がなくなるからよ。私はいつも先生に感じさせられてばかりだから、少しでも優位に立てるプレイは貴重なの」
「ふーん。確かにお前はいつも感じまくってるな」
「し、仕方ないでしょう♡ 先生のペニスを入れられたら感じるようにすっかり変えられてしまったのよ♡」
確かに撮影した回数だけでもかなりの数なのに、それ以外でも教師に抱かれているとなると相当な数だろう。
「次は好きな体位は?」
八つ目の質問は好きな体位。
「……屈曲位ね」
「屈曲……ああ、種付けプレス的な?」
「先生に押しつぶされる感覚……何もできない無力感と言うのかしら♡ オスとメスの上下関係を教え込まれている気がして興奮してしまうの♡ そのまま中出しされると絶対にイってしまうわ♡」
うっとりした表情で語る雪乃は、種付けプレスで中出しされた瞬間の事を思い出しているのだろう。
「次……今までで一番気持ちよかったセックスを教えてくれ」
九つ目の質問は今までで一番気持ちよかったセックス。
自分が撮影したことのあるせっくすだろうか。それとも撮影していない時か。
すぐにでも聞きたいのだが、雪乃は唸ったままなかなか話そうとしない。
「どうした?」
「いえ……そもそも先生とのセックスで気持ちよくなかった時が一回もないのよね。だから一番と言われると悩んでしまって……」
雪乃は真剣に悩んでいるようだ。
気持ちよくなかったと気がないということは初体験の時もだろうか。
催眠で本当のことしか言えない。
なぜか八幡が紙に書かれていた一文を思い出す。
「……やっぱりあれかしら」
「決まったか?」
「ええ。あの日は私は危険日だったのだけど、先生がセックスの時にコンドームを使ったのよ。ありえないでしょう?」
「いや、避妊は大事なんじゃ……」
「時と場合によるわ。危険日に中出ししてもらえないなんて、そんなセックスはセックスじゃない。だって考えてもみなさい。私の身体は先生の子供を作る準備が整っていたのよ♡ 排卵していてあとは子宮に先生の遺伝子を注いで貰うだけで妊娠することができたの♡ なのにずっとゴムをして、何度も何度も数えきれないくらいゴムの中にザーメンを無駄撃ちするなんて信じられないわ♡」
雪乃はその時の事を本気で怒っているようだ。
「そ、そうか……」
「だから私は土下座してお願いしたのよ♡ お願いですから生ハメセックスをしてください♡ 先生の逞しいオチンポ様で、私の子宮に強いオスのザーメンを注いでくださいって必死にお願いしたわ♡ 頭を踏まれて一生先生の雌奴隷になりますと誓ってオチンポ様にキスをした瞬間にイッちゃったのよね♡ でもそのおかげでとうとう生ハメセックスをしてもらえたわ♡ 使い終わったコンドームを体中に乗せられて、先生は自分勝手に射精するためだけに私の身体を使って、子宮口にオチンポ様をぴったりくっつけて中出ししてくれたの♡ あの時ほど女の幸せを感じたことはなかったわ♡ 女としての役割を生まれて初めて果たせたような気がして、女に生まれたことを感謝したわね♡」
下腹部……子宮の位置を撫でながら雪乃が幸せそうに語る。
「い、いや……でも危険日だったんだろ? 本当に妊娠したらどうするんだよ」
「……? ああ、言ってなかったかしら? 私はその時のセックスで先生の赤ちゃんを妊娠しているわ♡」
「…………は?」
まるで今日はいい天気ですねとでも言うように、あっさりと雪乃が爆弾発言を口にした。
「先生に由比ヶ浜さんに一色さんには伝えたけど、そういえば比企谷君には言ってなかったわね。とにかく一番気持ちよかったのは妊娠した時のセックスよ♡」
雪乃が妊娠している。
いや、そうではないかとは思っていた。
なにせ撮影中も何度も中出しされているのだ。
しかし本人の口から直接言われると来るものがある。
そしてそんな重要なことを自分だけが知らなかったと思うと悔しさがこみあげてきた。
「比企谷君、何をしているの? 早く次の質問をして」
「あ、ああ……」
最後の質問。
これは八幡が最も知りたかったこと。
「……なぁ雪ノ下。俺と」
「ごめんなさい、それは無理」
「っだぁ! まだ最後まで言ってねぇだろ」
質問を最後まで言わせてもらえずに断固拒否される。
「あなたとセックスするなんてありえないわ」
最後の質問は自分とセックスをしたいかどうか。
教師と彼女たちのセックスを撮影し続けた八幡が一番気になっていたことだ。
「これで質問は全部終わりね」
「ああ、これで全部……ん? 悪い。最後に俺にじゃなくて視聴者に向けて一言頼む」
「一言……コホン。皆さん、いつもご視聴ありがとうございます」
雪乃が八幡ではなく視聴者に語り掛ける口調に切り替えた。
「先生のおかげでセックスにも慣れてきましたし、これからも新しいプレイに挑戦していくつもりです。皆さんが気持ちよくザーメンを射精するサポートができれば幸いです。それと私は妊娠していますが、これからお腹が大きくなるところも撮影して公開していく予定となっております。私、由比ヶ浜さん、一色さんの4Pのボテ腹セックスなどは先生が必ずやると言っていましたので、私も今からとても楽しみです。なお出産が済んだらすぐに二人目も孕ませてもらう予定です。十人は産みたいと思っています。私達が先生に抱かれる姿をこれからもお楽しみください」
最後ににこりと笑って頭を下げると、八幡がカメラを止める。
「ふぅ……思ったよりも緊張したわね」
「お疲れ。特に問題はなかったと思うぞ」
「編集は任せるわね。終わったらすぐにアップロードして。それが済んだらすぐに私の家に来るのよ」
「はいはい。ったく、これが終わったら次はお前の家で撮影かよ。忙しすぎだろ」
「頑張りなさい。先生のついででよければ夕食くらいは作って御馳走するわ」
そう言い残して雪乃が部室を出ていった。
「さて……やるか」
八幡は雪乃の手料理を密かに楽しみに思いながら、今撮ったばかりの映像のチェックと編集を開始するのだった。