アクマレコード 魔法少女ヒットマンDIAVOLO! 作:形のない者
5月27日(土曜日)【
小鳥のさえずり。暖かいものでくるまれている。ベッドの上、悪魔は目を開く。
「……────」
(……匣の中に閻切や神切が復活している。雨燕の武蔵も蘇生している。よかった……だが、やはりサーヴァントから奪い取った宝具は全て消えている。膨大な英霊の魂を回収したはずの匣の中身も空っぽだ)
しかし悪魔は“もったいない”とは一切、思わない。それは無限の魔力があっても解決できない問題を抱えていることが分かっているからだろう。
(このぶんだと、やちよも元の強さに戻っているだろうな。アルティメットまどかに匹敵するほどの魔力係数を獲得していたから、あのままいけば“インフィニットやちよ”とやらにでもなっていたかもしれない)
そんな冗談を思い浮かべつつ、悪魔は、全てを守れる円卓の盾と、ゲイボルクを用いた時雨蒼燕流の奥義が使えなくなったことは、多少なりとも手痛いと感じていた。
悪魔はスマホを確認。日付を見ると、聖杯戦争からちょうど一週間が過ぎていた。現在時刻は朝の九時頃。もし
(さて、今は何がどうなっている? 場所はフランスのレーヌ川付近であることは間違いないはずだが……)
悪魔はベッドから降りる。そこで一枚の白い羽が落ちた。
「これは……」
アルティメットまどかのお守り。神々しい白い羽である。どうやら大聖杯への願いで全てを無かったことにしても、これだけは消えなかったようだ。聖杯戦争とは別の因果で持ち込まれたものだからだろう。
さらに神白羽を持ち上げた時、両手の指に嵌めてある大空と雨のマーレリングを確認。
(……やっぱり信じられないな。あれは本当に夢じゃないのか?
悪魔は溜め息。一瞬、聖杯戦争の始まりから終わりまでを回想してしまった。極めて恐るべき事態だった。極限の死地という絶望の死地を乗り越えてきたが、よく生きていたものだと我ながら感服する。記憶の限りでは、五大竜の厄災やタルトとイザボーの宇宙決戦で、何度地球は壊れ、太陽系が破壊されたか。とんでもないインフレの極みの中を戦い抜きすぎたせいか、少し感覚がマヒしている。
(カルナの宝具……あれを本当に、よくオレは止めようと思ったな……冷静になると、つくづく頭のおかしいことをやってのけ続けてきた気がする……。なんかもう……思い出すだけですごく、つかれた……)
もう一回寝たい。首を否と振ってそんな甘い考えを振り切り、ようやく悪魔は立ち上がる。服装は簡易的な寝巻き。この家の老人のものだろうか。使い古されているが、長らく棚の中にしまわれていたようなにおいがする。おそらく結構前に亡くなった人のものなのだろう。
ベッドの傍らに枯れ草で編んだカゴ。その中に悪魔の私服やシューズが入っている。それに着替えつつ悪魔は思う。
(思えば今回の聖杯戦争は、オレが大量に浴びた不運水によって呼び起こされた不幸だったのかもしれない。だが、ここまで大きな不運が起きれば、もう不運水の効果は使い切ったと思っていいだろう。現にヘラクレスとの戦いで一回死んだようなものだし。もう不運水に関しては気にしなくても良さそうだな)
悪魔は小屋を出る。朝の陽射し、そよぐ暖かな風、フランス片田舎の黄金翠緑
「いい町だ」
「でしょう? フランスはいいところよ。今度はみんなで観光に来てみてね。私が案内するわ」
ふと声をかけてきたのは、白髪糸目のメガネをかけた白衣の女性。
「ペレネル・フラメル……」
「えぇ。私が錬金術師にして魔法少女のペレネルよ。改めて初めまして、悪魔。……それで、さっそく状況報告は入用かしら?」
「あぁ」
「まず、あなたが懸念しているマギウス主催の聖杯戦争については、あなたの願いによって大聖杯が消失したことで、全てのサーヴァントも消失。完全に終息したから心配ない。ただ……
「なぜだ? マギウスから聖杯戦争の記憶を消せば、あいつらまた懲りずに大聖杯を造って同じ事を始める。ほかの奴らにも、今回の戦いの経験を今後に生かしてほしいから残した。後者はオレの勝手で、PTSDの発症も考えついてはいたが……打倒マギウスを掲げるには都合のいい“報復心”が芽生えると判断した。やちよ以外は平和主義者だからな。今回の件でマギウスとの全面衝突を視野に入れ始めてくれただろう」
「そうなのよねぇ。だから一概には間違いとは言えないのよ。後者はともかく、あの状況では最善に近い願いだったと思うわ。でもね?」
ペレネル・フラメルは、記憶と記録の概念について語る。
「この世界では、全てを無かったことにすることは不可能なの。人々からサーヴァントの記憶を消しても、あなたが認めた一部の人間はサーヴァントの記憶を保持している。すると、そこに記録が刻まれる。記録があるということは、当然、残り滓が生まれる」
「……聞いたことがある。自然科学における観測者効果の魔術理論版か。──たとえば人が死んだ時、その死人を記憶する
「あら、よく勉強してるのね。偉いわ。じゃあ、私が言いたいことは、もう分かっているわね?」
悪魔は歯噛みする。それは確かに失態だ。完全に頭から抜け落ちていた。
「……サーヴァントは、まだ完全に消え去ったわけじゃない?」
「うーん半分正解、半分不正解。通常のサーヴァントは完全に消えたわ。ただ、その残滓が今もレーヌ川近辺と神浜市に残っている。なぜなら観測者である我々が、その二つの地域にサーヴァントが存在したことを記憶し、
シャドウサーヴァント。影の英霊。記録として刻まれた英霊の魂は、虚数的な存在として世界に銘記・保存・再生された。再認されるたび
ゲームに例えるなら、フィールドに出現するエネミーの種類が増えたようなものだ。
魔女とその手下。ウワサとその手下。白羽根と黒羽根。ウワサを守護するマギウスの翼のスタンド使い。複製魔法少女。複製魔法少女のスタンド使い。そこへさらに────シャドウサーヴァントが加わる。
「まぁそうなってしまったものはどうしようもないわ。魔女と同じように遭遇したら退治するしかない」
だとするなら、今ごろ神浜市では七海やちよ・都ひなの・和泉十七夜の代表者が主導して、シャドウサーヴァントの掃討に当たっているに違いない。その上、神浜市は今回の聖杯戦争の開催地、つまりサーヴァントの発生源だ。神浜市の魔法少女は全てサーヴァントについて記憶しているのも相まり、その記録はレーヌ川より遥かに多く残されているだろう。一度の掃討では、シャドウサーヴァントの数パーセントも撃退できまい。シャドウサーヴァント全てを倒すのは、それこそ数年がかりの長い話になりそうだ。
「でも安心して。神浜市は多くて無理だけど、レーヌ川近辺のシャドウサーヴァントは、この一週間でタルトたちが掃討したわ」
「……!」
「今さっき最後の一騎を倒しに行ったところよ。しばらくすれば帰ってくる。そのあいだに私たちは……
「……なに?」
突然の修行宣告。それはどういう意味かと悪魔は訝しむ。
「だってこのままだと、あなたは抑止の守護者に排斥されるわ」
「……」
「あなただって、本当は焦っているんじゃない? さすがに世界を敵に回せば無事じゃ済まないって。だから修行するのよ」
「……ペレネルが鍛えてくれるのか?」
「いいえ。私は喚ぶだけ。──ねぇ知ってた? 実は大聖杯って、あと一騎だけ、召喚されていない枠があるの。私は賢者の石の解析機能で大聖杯の記録を辿り、あなたという触媒を通して、最適の
「…………わかった。やろう。だが、なぜそこまでしてくれる?」
「世界を救ってくれたお礼……って言うのは、ちょっと大仰かしら? 本音を言えば、懐かしい友と合わせてくれたことへのお礼ってことにしておいた方が、私としては素直かもね?」
友というのは、もしやタルトたちのことか。ペレネルはにこりと微笑むと草地の丘の上へ歩き始める。それについて行く悪魔の背中に、突然の衝撃と重量がのしかかった。その重さは百江なぎさの体重を思い出す。子供特有の熱い体温も含めて、誰かが気配もなく背中に飛びついてきたようだ。
「……?」
「よぉ~起きたのか~お化けのおともだち~」
なんともふざけた声色と態度でおんぶを強いてきた少年。悪魔は、りんごの被り物をした少年が落ちないよう、しっかりと抱き上げる。
「……」
「うわー目つきワルー。周りから悪魔って呼ばれてたみたいですけどー、ほんとに悪魔みたいな顔つきですねー。目も死んだ魚みたいですー。でもあなたはミーとおばあちゃんに感謝するべきですよー。ミーがあなたを見つけて助けなかったら、あの金髪魔女に命を取られてたんですからねー」
金髪魔女とは、タルトのことか。
「あぁ。助けてくれてありがとう。ところで名前を聞いてもいいか? オレは悪魔だ」
「……。……ビックリですー。この悪魔、悪魔って名乗る変人の割にはちゃんとお礼が言える人でしたー。でもお礼だけじゃ足りないのでー、ミーと遊んでくださーい。あ、ちなみにミーはフランって言いますー。以後よろしくー」
「よろしく。遊ぶ約束も了解した。ただ少し待ってくれ。六時間後には赤いお兄さんも加わって遊ぶことになる。それまで我慢できるか?」
「えーそれもう夕方じゃないですかー。ミー待ちきれなくてふて寝しちゃいますー。あーどーしよっかなー。また川をどんぶらこっこと流されていこうかなー。でもこの前、海まで流されたのに誰も気付いてくれなかったんだよなー」
「どこまで行ったんだ?」
「言語が違う国だったのでわかりませんー。でもたぶんギリシャだったと思いますー。海がきれいだったなー。ウミネコにつつかれたのは気に入らなかったので、もうあそこに行くのイヤですけどー」
「ギリシャ語か。……待てよ? フラン、お前、日本語を話せるのか?」
「なに言ってんだこの人はー。あー悪魔だったー。ミーはフランス語しか話していませんよー」
「なんだと?」
悪魔とフランの駄弁り。
それを興味深そうにペレネルが眺めていた。そのワケを悪魔が問う。
「ペレネル? どうした」
「……あ、いえ。その子、そんなに人に懐く子だったかしらと思って」
「なに気恥ずかしいこと言いやがりますか、このメガネの精はー。このメンツで一番人間っぽいの、この人しかいないじゃないですかー。どいつもこいつも魔法少女だ魔女だ
「…………」悪魔は思う。このフランという少年は、なかなかに愉快なクソガキだと。言っていることはまともなぶん、ムカツキこそすれ反論できない。それはペレネルも同様だった。
「まったく……フランは口が過ぎるのが問題ね! そんな口ぶりだと、一生お友達ができないわよ?」
「大きなお世話ですー。それにこの村、ミー以外に子供いないのでー。あと、おばあちゃんによるとチーズの角で頭打って、ミーは記憶を失って何も覚えていないんですよねー。そういうわけで何かを失う恐れもないんですー。あー、だから今日もまたどうやってグレてやろうかなーってお悩み中……ねぇねぇ悪魔。悪魔っていうからには、なんか悪魔っぽい囁きしてくださいよー。ミー全力で乗っかるのでー」
「これから修行をするらしい。おそらく戦闘になる。幻術で支援しろ。つまり、オレと同盟契約を結べば、たくさんの友達ができると保証する」
「……うわー。まじかー。こいつも
フランは泡を食う。本当に口からぶくぶくと泡を吹き出す。それは幻術のたぐいだが、本人は幻術を使っている自覚がないらしい。
やがて丘の頂に到着する。ペレネルは白いチョークを持って草地の上に魔法陣を描く。それを眺めながら悪魔が言った。
「戦闘狂じゃない。戦わなければ生き残れないんだ。お前もオレたちと関わったのが運の尽きだ。死にたくなければ必死に強くなれ」
「えー。いまどき熱血スポ根とか興ざめですよー。ほかを当たってくださいー」
「なら悪魔らしいことを言ってやる。六時間後に来る赤いお兄さんは、オレと関わった者を全て殺す暗殺者だ。故に、お前のおばあちゃんの命も危ない。オレはみんなを守るために、その赤いお兄さんに勝つ必要がある」
「へー。それは困ったなー。おばあちゃんが死んだらどうやって食いつなげばいいんですかー。責任とってくださいよー」
「……?!」
悪魔は直感する。フランは、自らの祖母が死んでも構わないと思っている。
「フラン……おそらくオレを看病してくれたその祖母は、お前の大切な家族じゃないのか?」
「えー。それはあっちが勝手に思い込んでるだけですよー。ミーだって困惑してるんですー。たしかにミーは記憶ありませんけど、なんか分かるんですよねー。あの人はミーの本当のおばあちゃんじゃないってー。だって全然顔が似てないじゃないですかー。きっとミーは捨てられたんですよー。それをあの優しいおばあちゃんが拾って親代わりになってくれたっていうストーリーを想像中……まぁ、実際にそうだったら、さすがに死なれるのは嫌なのでなんとかしてあげたいですけどー。でもサーヴァントだかいう奴らと戦うのはごめんこうむりますー。絶対死にますのでー。怪物は怪物同士で、勝手に戦っててくださいー」
「……それは、つまり…………まさか……」
そこでペレネルが言った。魔法陣は完成しており、賢者の石で英霊召喚の文言を詠唱しつつ、フランの経緯を説明する。
「えぇ。どうやらフランは無意識の幻術で、そのおばあちゃんに暗示を掛けているようなの。実の孫だと思わせることで衣食住を整えているのよ。言語の問題もそうよ。術士は相手の脳を支配する。私たちの脳に介入することで、念話と似て非なる会話を可能としているの」
「だからミーはただの子供ですってー。幻術なんか知りませんー」
「……いや、フラン。お前は天性の術士だ。おそらく生まれた頃から使えたんだろう。要は、お前も
悪魔は地面にフランを下ろすと、額から炎を灯す。逆転勝利が高まりつつあるのだ。ペレネル・フラメルが召喚しようとしているサーヴァントは、それだけの強敵だと運命が警鐘を鳴らしている。
「え……たまげましたー……まさかミーが、こんな変態コスプレ戦闘集団の同類なんて……やだー信じたくないー。でもたしかにおかしいとは思ってたんですよねー。行く先々でミーの保護者ヅラする大人ばかりでー。なんでか言語が通じる人もいてー。あれー? でも通じない人もいたぞー? あーでもそれは、ミーが話す気が無かっただけかー。そう考えると、やっぱそういうことかー。変態妖精集団と同類扱いは死ぬほどショックでしたけど、なんか色々と思い当たるフシがありすぎるんで納得しましたー。一応お礼言っときますねー。呪われたくないんでー」
「あぁ。下がってろ」
魔法陣から閃光と旋風が巻き起こる。ペレネル・フラメルは、フランの手を取って距離を取る。
「それじゃあがんばってね、悪魔」
「恩に着る。ペレネル・フラメル」
マギウスの大聖杯は未だ、
「────サーヴァント・キャスター。ボンゴレ
その英霊は、悪魔と瓜二つの顔立ちをしていた。爆発した橙髪。燃えて輝くような橙目。額からは大空の炎を灯しており、背丈こそ悪魔より高いが、確かな血の繋がりを感じる。なぜなら彼は今、なんと名乗った?
「うわぁ! ドッペルゲンガー!」お化けは怖いのかフランは泣き叫ぶ。
「なん……だと?」悪魔は動揺を隠せない。
「ほう……貴様は……そうか。あいにく私は、
「……っッ!!?」
悪魔を触媒にするとは、そういうことか。ペレネルの考えを直感できなかったのは、賢者の石によって力を強めた閉心術によるもの。ボンゴレとの関わりを嫌う悪魔が、ボンゴレ関係者を召喚すると知って逃げないよう、ペレネル・フラメルは見事、悪魔を騙してみせた。そしてペレネルは閉心術を解く。悪魔は直感。どうやら彼女は、悪魔に
「では行くぞ。加減は無しだ。初めから飛ばしていく」
「……」
プリーモの両手はグローブで覆われており、大空の炎を大きく灯してなびかせている。その右手を軽く横に薙いだ瞬間────悪魔の逆転勝利は自動的に極まった。刹那、丘の頂が瞬間凍結。悪魔は瞬時に死炎噴射で急上昇して躱したが、同じ
「ぐっ!!」
下方に吹き飛ばされたと思った直後、背中に鋭い蹴りの一撃が入る。
「ぐはっ!?」
海老反りとなる悪魔は上方に浮き上がると、眼前に高速移動していたプリーモが轟炎鉄拳を腹部に叩き込んだ。凍土爆砕。白い氷の粒からなる白煙が上がり、激しい格闘戦から嘘のような静寂が訪れる。
「────ひ、ひぃいいいい~! 悪魔が殺されたぁああ……!」
「いえ。まだよ」
怯えるフランの傍らに立つペレネル・フラメルは、メガネを光らせて悪魔の本気の死ぬ気を待つ。
「《
白煙が晴れる。割れた氷のガレキをどけて悪魔が起床。口から血を流しているが、その目から闘志は消えていない。
「……。オレは体で覚えるタイプじゃないんだがな……だが、今ので
「……理由は定かではないが、貴様がそれを望むなら────《
「当然。
プリーモは、先の宝具使用により、原型たる大空のボンゴレリングを解禁。炎圧が爆発的に増加し、最高出力の死ぬ気の炎が悪魔めがけてマイナスエネルギーを突破する。
「ならば、水平の彼方を越えて、どこまでも往くがいい。零を超えて未来へ。────《
ペレネル・フラメルは防御結界魔法を貼りつつ、フランを連れて全力撤退。次の瞬間、プリーモを中心にして辺り一帯の大草原が、まばたきの合間に大氷結の雪原と化した。
「っ……! ここまでとは……!」
「うわぁ~! 今は夏なのに、冬みたいに寒いー!!」
そうしてボンゴレ
「まさか、ボンゴレリングに刻まれし
かくしてプリーモは黄金の粒子となって消滅した。
対する悪魔は、突として大草原の中心に現れてそびえ立つ、氷の大球体と尖塔の中に凍結封印されている。
それを見上げるフランは、わなわなと震えて呟いた。
「し、死んじゃったの……?」
「いえ。
「うーん……さっぱりわからないんですけどー……つまり悪魔はマゾってことですかー? やっぱり変態妖精集団じゃないですかー。あーヒマだなー。川に遊びに行こー」
悪魔は死んでなく、サーヴァントという怖い存在が去ったことで安心したのか、フランは通常運転で立ち去った。
やがてタルトたちが戻ってくる。特定の条件を揃えなければ決して溶けない氷の中に悪魔が囚われたと知ったら、きっと心配をかけて、ちょっと怒られてしまうかもしれないが……ペレネル・フラメルは説得と説明も兼ねて、全てのシャドウサーヴァントを倒して戻ってきた魔法少女たちを迎える。
「タルト、リズ。それに、いろはさんとほむらさんも。レーヌ川にいる全てのシャドウサーヴァントを倒してくれたのね? よくやってくれたわ。ところで……え? 悪魔の容態はって? あぁ、そのことなんだけどね……あまり怒らないでちょうだいね? 賢者の石で演算した未来予測では、これも必要なことだったのよ~」
†