アクマレコード 魔法少女ヒットマンDIAVOLO! 作:形のない者
早朝のみかづき荘。
寝相よく仰向けで眠っていた環いろはは、スマホのアラーム音で目を覚ます。アラームを切って体を横に倒し、部屋の反対側で眠る妹の寝顔を見つめる。正確な体内時計でアラームと共に覚醒した万年桜も起床。環ういの体を揺さぶって起こす。環ういの体の上で丸くなって寝ていたリリスは、揺さぶられる体から布団を滑り落ちて床に落下。
「モキュ!?」
荒っぽい目覚めとなった。ちょっと気分が落ちる。
「│ごめん。リリス。無事?│」
「モキュ~……モキュキュ!」
リリスは不平を漏らしつつ朝の挨拶を交わす。万年桜とリリスは、ウワサとインキュベーター。果たして眠る必要があるのか疑問だが、少なくとも環姉妹の生活スタイルに合わせようとする意思を感じる。
「ふふっ。おはよう、万年桜さん。リリス。ういは……まだちょっと眠たいかな?」
一瞬だけ目を覚ました環ういは寝ぼけ眼。うつらうつらと天井を見上げたあと、再びまぶたを閉じる。
あくびする環いろはは布団から身を起こし、スリッパに足を入れる。
その時、異変が起きた。視界が、渦巻き状に回転する。
「──っッ!?」
突然の頭痛。明滅する意識。ねじれ狂う視界。思わず苦悶の声をこぼす。
「うっ……!!」
「│────error.error.この記録は、なに……?│
│突然、
異変が生じたのは、環ういと万年桜も同様だった。
環いろはは敵の襲撃を想定して魔法衣装に変身、武器を構える。だが頭痛が激しくて満足に立っていられない。床に倒れ込むまでがスローモーションに感じられる。その間、脳裏によぎる“一人の少年の顔”────
(だ、だれ……? あ、くま……? え……うそ────そん、な……!)
────かくして環いろはは思い出す。悪魔という少年が存在した、今までの記憶を。
†
環いろはの目的想起。
四月初旬。環いろはは宝崎市から神浜市に向かう列車の中で、砂場の魔女の手下と遭遇した。魔女結界に囚われた列車は大空を飛ぶ。手下の気まぐれ次第で、いつでも列車は地上に墜落する。なんとか乗客を助けるため必死に戦うが、その時の環いろはは魔法少女として最弱の部類にあった。手下との戦いで窮地に陥る。その時、額に炎を灯す少年が、空を飛んで現れた────
環いろはは、悪魔と名乗る少年によって助けられた。そして多くのことを見聞きして知った。
まず魔女文字の存在。それを推理・解読することで、魔女や手下の弱点に迫れること。今では魔女の元が魔法少女だと知っているため、魔女文字を調べれば、その魔女が魔法少女の時、どのような人生を辿ったのかも魔女文字で推察できることが予想される。しかし魔女文字の解読法が分からないため、現状は戦って倒す方が手っ取り早い。
次に魔女迷宮の存在。魔女結界が幾重にも折り重なった、魔女の隠れ家。
あと魔力の属性の話。これは後から本格的に知る事になる。
そして死ぬ気の炎の存在。少年が使う謎めいた力。魔法少女の世界と交差する七色の
────それから紆余曲折があった。環いろはには、実は環ういという妹の存在がいたこと。その妹が誰からも忘れ去られており、この世界から綺麗さっぱり消えている事実。そして小さなキュゥべえ探し。今ではリリスと名付けて可愛がってもらっている小さなキュゥべえも、七海やちよに殺されそうになった時があった。リリスを殺そうとする七海やちよと、リリスを守ろうとする悪魔の激闘。その後、環いろはは、里見灯花と柊ねむという友人がいた記憶を取り戻す。
絶交ルールのウワサでは、十咎ももこが死亡してしまう。でも悪魔の奇跡の魔法によって死者が蘇った。水波レナと秋野かえでも死んでしまうが、悪魔の力によって二人は生き返る。
そして万年桜のウワサ捜索では、ほとんど悪魔のおかげで環ういを見つけ出し、救出することができた。そして環うい・里見灯花・柊ねむの三人が、願いを叶えてインキュベーターの機能を奪い、自動浄化システムを完成させたが、環ういの因果係数が足りないことで暴走し、アリナ・グレイの結界で神浜市を覆ったものの、ドッペル化は間に合わず、ほとんど魔女化した経緯を知る。そして幸福の魔女の宝石から救出した環ういの精神は、柊ねむが作り出した模擬人格に支配されていた。さらに環ういの精神は、リリスの中に眠っていることも判明する。
口寄せ神社のウワサでは、環ういとリリスの精神が交換されることで、人格の問題は解決した。
確殺賭博場ミネルヴァのウワサでは、悪魔の“覚悟”を見せつけられた。あの時の悪魔さんは、本当に怖くて、恐ろしくて……自分でも理由がわからないけど“なんとかしなくちゃ”と思った。
でも、キリサキさん・孤独塔・道場・聖杯戦争では、全然悪魔さんの役に立てなかった。同時にマギウスの恐ろしさを痛感して、どうして灯花ちゃんとねむちゃんがこんなことをするのか、なんとしてでも突き止めて、やめさせないといけないと決意した。
悪魔さんと出会ってから二ヶ月。思えば早く、しかし濃厚で長く感じる二ヶ月だった。あれから自分は成長している。それでも悪魔さんと並び立てるほどではない。このままではマギウスを倒せない。ふたりを止めることができない。だからといって逃げることはできない。修行する時間もない。やるしかない。やるしかないんだ。戦う以外に道がないというのは、これほど悲しいものなのか。それでも戦う。死ぬ気で戦って、守りたいものを守るんだ。
────なぜ戦う?
ふと悪魔さんの声が聞こえたような気がした。そんなことは一度として聞かれた覚えがない。だが答えることは造作もない質問だ。
────悪魔さんを助けるため。ういを守るため。みかづき荘のみんなを守るため。灯花ちゃんとねむちゃんの目を覚まさせて、マギウスの暴挙を止めるため。
マギウスを止めないと世界が大変なことになる。そのことは頭では理解しているが、身近な人のために戦うと覚悟した方が、なんとなく目線の先がハッキリとしてくる。こんな自分は心が狭くて愚かな人間なのだろうか。だとしても、やるべきことはこれではっきりした。
環いろはは忘れていた記憶を思い出す中、まるで半生を振り返るようにして、決意と覚悟を固めた。そして、傍若無人な悪魔のことを思う。
「ふぅぅ~────……何度も言って聞かないなら、一緒に戦って分からせるまでです! 悪魔さんっ!!」
†
正午の昼休み。神浜市立大附属学校の噴水広場には、そこに在籍する全ての魔法少女と関係者が揃っていた。
七海やちよ、由比鶴乃、環いろは、環うい、万年桜、黒江、フゥ太、千歳ゆま、フラン、ジュリー凪、百江なぎさ、タルト(とその影の中にいるリズ)。
彼女たちが中心となって現状を説明。全員が悪魔のことを思い出しているかどうか確認する。
十咎ももこ、水波レナ、秋野かえでの三人は、深夜に頭痛がして思い出したようだ。おかげで眠れなかったと話す。
高校生の春名このみ。中学生の夏目かこ、五十鈴れん、美凪ささら、木崎衣美里、相野みと、桑水せいか、伊吹れいらは、登校時や授業中に思い出したという。
木崎衣美里が魔法少女SNSで確認。個人差はあるものの、神の羽に所属する魔法少女は全員、時間差はあれ悪魔のことを完全に思い出しているようだった。
「でも、どうして悪魔さんは、こんなことを……」
環いろはの暗い顔。
黒江は、悪魔の記憶を持っていた自分が詰められると身構える。だが全員混乱している様子で、誰も黒江に関して問い詰めない。そこで七海やちよが言った。
「予想通りではあるわ。一人で全部解決するつもりなのよ」
「だからってこんなことされたら、もう悪魔さんのことを信じられなくなります……」
黒江は思う。むしろそれが狙いなのかもしれない、と。穿ちすぎな考察かもしれないが、悪魔は超直感で人の心が読める。美国織莉子の協力も得て未来予知もしている。ならば悪魔の観察下にある人間が、どのように思って考えて動くのか、全て織り込み済みで、この暴挙に出た可能性は高い。つまり悪魔には、何か考えがあるのかもしれない。
すると七海やちよが似たようなことを言う。
「何か考えがあるんでしょう。あの子はバカだけど、無駄なことはしないはずよ」
「…………」
環いろはの顔が険しくなる。無言の圧。それは静かな怒りのように感じられる。
「合理的、効率的……だから悪魔さんは、自分のことを“悪魔”と名乗る。私の気持ちも直感した上で、最善な未来を導くために、こうやってとんでもないことをする。────私は、そんな悪魔さんが嫌いです」
その一言に驚かない者はいなかった。環いろはの口からハッキリとした嫌悪の感想を聞くのは初めてだ。特に七海やちよと黒江は意外そうに目を丸くし、口を開ける。
「……いずれにせよ、フェリシアですらやらないバカをやった子よ。こっちもマギウスに殴り込んで、さっさと連れ戻す」
「はい。ただし、私はみかづき荘のリーダーとして、優先順位を決めようと思います」
「というと?」
「打倒マギウスを優先します。悪魔さんが今どこにいるか分からない以上、不確定な行動で時間を浪費したくありません。なので優先順位は、ハッキリと事態解決の方面で、したたかに動きます。上手く連携をとるためにも、神の羽の方針には沿いたいですから」
神の羽は打倒マギウスを掲げて集った魔法少女の臨時組織だ。みかづき荘の住人は了解する。環いろはが言うのであれば、悪魔の件は二の次だ。
その時、七海やちよのスマホにメールが来る。エッダが一斉送信してきた。今ごろ都ひなのも同じ文章を読んでいるだろう。
『西と中央の代表者よ。全ての魔法少女に伝えよ。
我ら常闇騎士団は、対マギウスのために造ったベースキャンプを保有している。先日の豪華客船でテスト用に配られた《助太刀魔法入りの懐刀》を使い、東の代表者たる常闇騎士団団長エッダのもとに転移せよ。なお、何らかの理由で懐刀が手元にない場合、知り合いの魔法少女と共に転移せよ』
そのメールを七海やちよが読み上げている間、黒江はこっそり退散し、学校を後にした。
続けてシトピ隼人からメールが来る。こちらは神浜市の代表者の三人に送信されていた。
『十代目悪魔様の右腕たるシトピ隼人だ。
今、エッダのメールが来たと思う。ベースキャンプの存在は思わぬ収穫だ。この事実は未だマギウスも把握していないはず。美国織莉子の未来予知を合わせて考えても、明日の未明までに襲撃を仕掛ければ、まず間違いなく敵の混乱を誘えるはずだ。
そこで神の羽は電撃戦を敢行することに決めた。反対する代表者は即決で返信をよこせ。だが言っとく。この機を逃したら勝利はねぇ。
各自、自由時間を得られた奴から常闇騎士団のベースキャンプに集合すること。夜の六時から作戦会議を開始。夜の九時から魔法少女とオペレーターの訓練を可及的速やかに行う。夜の十一時には意識分解睡眠法で十分な休息を取る。そして深夜零時、日付が切り替わるタイミングで、マギウスのアジトたる魔翼移動要塞に攻め込む! 侵入方法は遠征艇を使うが、そこらへんは作戦会議でまとめて説明する。
以上だ。各代表者は、神の羽の構成員に対して、速やかな情報共有を求む』
†
放課後。みかづき荘は万々歳に集合し、早めの夜食を摂る。百江なぎさは、これから決戦だというのに、なぜ五十点の料理を食わねばならぬのかと不満を言う。死ぬつもりは当然ないが、もしかしたら死ぬかもしれない戦いなら、高いチーズ料理を食わせるべきではないのか。それに対して七海やちよは、この戦いに勝てたら美味しいものを食べさせると約束する。すると深月フェリシアが立ち上がり「ほんとか!? 約束だぞやちよ!」とやる気を出して、旨いラーメンを食べ始めた。
両手を合わせて夕飯を終える。それぞれ懐刀に魔力を通し、エッダをイメージして転移魔法を行使。
次の瞬間、環いろはたちは、見覚えのない広場と、三つの棟が繋がった大きな建物が目に入った。
「ここは……!」
常闇空中要塞。否、空中庭園と呼んだ方が相応しい場所だ。
近くに看板があり、地図が貼り付けられている。
────────────────
騎士宿舎
「客将 「作戦
宿舎」 会議室」
噴水広場
「遠征艇 「緊急
格納庫」 離脱室」
正門
手水舎 茂み 青扉
────────────────
現在みかづき荘は正門周辺で呆然と佇立している。とても広大な空間だ。宿舎ひとつで学校ひとつ分。まるで大学のキャンパスのような広さ。既に何人かの魔法少女が観光するように広場を回っており、最後は常闇騎士団の構成員に案内されて客将宿舎に入っていく。
「ようこそ。我がベースキャンプへ」
驚いている七海やちよに対し、エッダが声をかける。
「十七夜……あなた、いつの間にこんな……」
「十七夜ではないエッダだ。軽く説明するが、騎士宿舎は構成員の家。客将宿舎はお客様用の別邸だ。神の羽の結成に伴い急遽用意した。内装は少々荒いが容赦してくれ。──緊急離脱室は、懐刀による転移を行使した際に落ちる場所だ。しかし未だに座標がズレているな……だがそれも水野むくが絶賛調整中だ。小一時間で済むので心配するな。遠征艇格納庫は、敵地を覆う結界を突き破る為の空飛ぶ船を停めてある。分解魔力を持つ者や破壊系の魔法持ちに手伝ってもらい最終調整に入る段階だ。三時間もすれば完成するだろう。作戦会議室は、ただ椅子があるばかりだ。しかし美国織莉子が未来予知で入手した情報をデータベース上に保存してある。誰でも閲覧可能だ。あらかじめ調べておきたいなら寄るといい。ところで噴水広場が美しいとは思わないか? 常々この要塞には花がないと思っていてな。そこで神浜フェスの直後に、画伯こと御園かりんに設計を依頼し、突貫工事で完成させたのだ。神の羽と結託しなければ造れなかった。おかげで寂しい広場が、まるで庭園のような美しさとなったよ。画伯に感謝だな」
エッダは自らの要塞を気に入っているのか、矢継ぎ早に話す。そこで青扉から黒江が出てきた。茂みをガサゴソとかき分けて正門に現れる。
「えっ、黒江さん!? なんでここに……?」
「あ、いろはさん! みなさんも! いえ、実はエッダさんに頼まれて、諸々の設計を……あとイーピンやフゥ太、ゆまちゃんやフランといった非戦闘員は、全員あの青扉の奥にある別位相の結界の中に避難させています。私たちがここにいる間にみかづき荘に攻め込まれて誘拐されて、人質にでもされたら困りますから」
「そうだったんだ……。じゃあ今、その扉の先にみんながいるってこと?」
「はい。みかづき荘そっくりに造ったので、みんな家の中でのんびりしてます」
「みかづき荘そっくりに? ちょっと見てみたいな……。って────あ、そうだ! 昨夜はごめんね……黒江さん! 必死に悪魔さんのことを思い出させようとしてくれてたのに、私たち、よくわからないまま終わらせちゃって……」
「あ、いえ。それに関しては、おかげさまで踏ん切りがつきました。思い出させるのは諦める代わり、悪魔さんの言い分によれば戦いが近いそうですので、徹夜で結界を作って避難地を作ることにしたんです。もし悪魔さんが私にも忘却魔法を使っていたら、ここまで先回りすることはできなかったはずです。──それでも悪魔さんのやり方には心の底からムカついているので、一発ぶん殴って連れ戻してきてください!」
「うん……任せて、黒江さん!」
環いろはたちは客将宿舎に向かう。泊まる部屋を決めてから緊急離脱室を見て回る。
それからも着々と魔法少女たちが集まり、時刻は夜の六時となった。
夜空の下、噴水広場の電灯が明かりを灯す中、魔法少女たちは作戦会議室に集う。
大学の講義室のような空間。段々とした半円状の机に着く魔法少女たち。下方の教壇にはシトピ隼人が立っており、その周囲に三人の代表者や美国織莉子が並ぶ。作業係の構成員が忙しなく出入りする中、いよいよ神の羽は作戦会議を始めた。
「テメェら、よく集まってくれた! ここから先は十代目悪魔様の右腕たる、このシトピ隼人が進行を務めるぜ!」
前置き。意思の統一と目的の再確認。
神の羽。その名のもとに集った魔法少女たち。その中には、かつて敵対した者、
誰もが気にしている事。悪魔忘却事件と悪魔の現状。
昨夜、なぜか悪魔は、神の羽のほとんどの構成員に忘却魔法を掛けて失踪した。
このことから、既に悪魔はマギウスに囚われていることが予想される。つまり神の羽の目的が一つ増えた。《打倒マギウス》と《悪魔奪還》────
「だが、テメェらは《打倒マギウス》のことだけ考えてりゃいい。十代目悪魔様は、俺たち並盛町の魔法少女が奪還する」
「……いえ、それには及ばないわ。あの子はみかづき荘が総力を挙げて探し出す。もちろん優先順位は打倒マギウスが上だけどね」
「……ってーことは、《悪魔奪還作戦》には、みかづき荘も加わるってことでいいんだな?」
それで話をまとめようとしたところ、次々と神浜市の魔法少女が
「────そうか。わりぃな、省こうとして。いきなり目的が増えたことで、テメェらがビビるかと思ったんだが……どうやら甘く見てたようだぜ。では《悪魔奪還作戦》の参加リストに、テメェらの名前を加える。それでいいな!!」
特に悪魔とつながりのある魔法少女たちの意思は固い。シトピ隼人は、十代目のことを誇らしく思いつつ本題に入る。
魔翼移動要塞攻略作戦。美国織莉子の未来予知と敵陣の設備。まずはこの二点について解説する。
美国織莉子は未来予知を有する。美国織莉子は、かつて鹿目まどかを殺そうとして、悪魔や暁美ほむらと敵対した過去を持つ。だが今は世界の危機。
しかし、やすやすとは信頼できない。未来予知で入手した情報の中に虚偽を織り交ぜている可能性は疑ってかかるべき。だが心配は不要。東の代表者たるエッダは嘘を見抜く読心術を有する。西の代表者たる七海やちよも多少の読心術を修得している。美国一派は簡単に信頼が置けない奴らだが、未来予知魔法は情報戦において
その未来予知で
魔翼移動要塞の地上には、少なくとも六つのエリアが存在する。それぞれのエリアの広さはまちまちだが、おおよそミナギーランド&ミナギーシーと同程度の敷地面積を有する。目安として数値に起こすと、大きいエリアで約
そして一つのエリアにつき、五つから九つのステージが存在する。それぞれのステージの広さもまちまちだが、おおよそ神浜市立大学と同程度の敷地面積を有する。目安の数値は、大きいステージで約
さらに一つのステージにつき、15個のセクターが存在する。それぞれのセクターの広さもまちまちだが、おおよそ神浜市における市区町村の“町”で捉えて構わない。目安の数値は、大きいセクターで約2平方キロメートル。
まとめると、
「エリア・ステージ・セクター。とりあえずこれさえ覚えておけば問題ない。戦争ってーのは基本、地形で勝敗が決まる。敵地の情報を得ることは勝利に直結する。そーゆーわけで、次行くぞ」
セクターごとの敵の布陣。
マギウスが保有する戦力を列挙する。それは神の羽にとっての敵性エネミー。
マギウスの三巨頭たる里見灯花、柊ねむ、アリナ・グレイ。
マギウスの翼の幹部たる梓みふゆ、巴マミ、八雲みたま。
マギウスの翼の白羽根。現在こちらが掴んでいる構成員の素性は、天音月咲、天音月夜、観鳥令。
マギウスの翼の黒羽根。同じく掴んでいる素性は、牧野郁美。
複製魔法少女。大抵ペルソナカードを保有している。
シャドウサーヴァント。宝具が使えないサーヴァントの劣化版。中堅魔法少女が防戦一方なら戦える相手。
複製シャドウサーヴァント。謎の存在。複製魔法少女と原理は同じ。詳細はデータベースにある“果てなしのミラーズによる
アグレッサー・モスカ。謎の存在。詳細はデータベースにある“死炎界の兵器を調整屋が改造した死炎魔法兵器”を参照。
魔女とその手下。詳細はデータベースを参照。
ウワサとその手下。詳細はデータベースを参照。
魔法動物。詳細はデータベースにある“モンスターハンター”を参照。
「各セクターには当然、そこを守る敵性エネミーが配置されている。これを倒してセクターを奪うのが今回の戦いの基本だ。しかしセクターの攻略は一筋縄ではいかない。各セクターには15タイプ別に分けられるトラップが仕掛けられている。詳細はデータベースを見てくれ。つっても細かいことは載ってないがな」
セクタートラップ。
それは七属性を模した罠と、魔法動物を使役した罠の二系統が存在する。一系統につき七属性の罠が用意されている。最後の十五番目のセクターは、そのステージのラストボスが存在する本営となる。詳細はデータベースを参照。
「……で、だ。セクターを奪えばそれで終わりってほど、戦いは単純じゃねぇ。敵もまた、俺たちが取ったセクターを奪い返そうとしてくる。それを阻止するため、俺たちは奪ったセクターを防衛する魔法少女を残しておく必要がある。要するに陣取り合戦だな」
敵の総数は万を越える。対するこちらの総数は五十名ほど。天と地の差がある。敵のほとんどが弱小魔法少女の黒羽根だとしても、数の利は馬鹿にならない。美国織莉子の未来予知によると、マギウスは規格化された魔法武具を開発して教練することで、黒羽根でも
「だが勝ち目はある。テメェらは道場で十代目悪魔様にしごかれて、基本的な座学をその頭と体に吸収し、チーム戦術をたしなんで、ドッペルの扱い方を心に身に付けたはずだ。そして聖杯戦争で技の開発に迫られた。あれから半月。何も成長してねぇなんて言わせねぇぞ。俺たちが負ければ世界のピンチだ。脅かすわけじゃねぇが、やるなら死ぬ気で行かねぇと殺されるだけだぜ。いいか……俺たちはなにがなんでも勝たなくちゃならねぇ! 勝利に対して貪欲になれ! ────オレからの基本説明は終わりだ。こっからは代表者を交えてチーム戦術の練度、オペレーターの連携を詰めていく。覚悟はいいな? 悪魔道場ならぬ、隼人道場の始まりだぜ!」
†
それから神の羽は作戦を練り、班を分ける。そして各班が作戦を遂行させるために必要な連携能力を実戦形式で積んでいく。噴水広場で魔力の火花が散る。付け焼刃の一夜漬け。だがそれも意識分解睡眠法を使えば、超効率的な修行となる。
約五十名の戦闘員。常闇騎士団の戦闘員を加えれば百人に伸びる。
さらに常闇騎士団の
†
♪~覚悟の炎~♪
かくして日付の変わり時が近付く。午前零時まで、あと秒針が一回りするだけ。
雲海の上空、月下の空中庭園。百名の戦闘員を乗せた遠征艇は、いざ轟音を立てて夜空に飛び立つ。
遠征艇の先端には、構築分解魔力と破壊魔法で組み上げた衝角が取り付けてある。これを用いて、別の空間位相に存在する魔翼移動要塞の結界を破壊し、そのまま流れるように敵陣に突っ込む。
「テメェら、歯ァ食いしばれ!」
神浜市中央区の遥か上空に浮かぶ虚空領域。そこに東端から突っ込む一般の飛行機は、一瞬計器が誤作動を起こし、いつの間にか中央区の西端まで移動している。傍から見れば、飛行機が中央区の端から端まで瞬間移動したように見える。悪魔によれば、これは置換魔術による空間置換でよく見られる現象だとか。
雲海を貫く遠征艇は、標高19kmから下方へ向かって直進。魔翼移動要塞があると思しき虚空領域に突っ込む。普通なら瞬間、標高17kmの上空に転移しており、地上に向かってまっすぐ直進することになる。
「着弾まで、三、二、一っ────!!」
遠征艇に搭乗する魔法少女たちの目には、コックピットから神浜都市の灯りが目に映る。まるで星空のような輝き。それが2km分、一気に近付くことはない。
衝撃と轟音。次いで鏡を割ったような甲高い破砕音。視界は一転一変、人の営みによる明るさはどこへやら。魔翼移動要塞の地表、九エリアが目に飛び込む。遠征艇の周囲に舞い散る鏡の破片。司令室にいるシトピ隼人は、分析魔力で即時解析を開始。魔翼移動要塞の結界の秘密を看破した。
「にゃろう……そういうことかよ! 結界はたったの二層構造だった!! 鏡の魔女の結界による鏡を、合わせ鏡のように貼り合わせて、円球上に要塞を囲っていたんだ! 合わせ鏡は、魔術的に無限を意味する! 実際は有限個数だとかは関係ねぇ! 信仰こそが魔術の本質! ならばそれは、
遠征艇は、魔翼移動要塞の最奥部に直進する。
次の瞬間、要塞全体に警報音が鳴り響き、遠征艇は転移エリアに強制転移させられた。
「やべっ!? 地表にぶつかる! 船体を起こせ!!」
転移エリアの床に衝角から突っ込んだ遠征艇は、ウワサ空間の床を破壊しながら地を滑る。緊急噴射機構から噴射魔力を爆発。遠征艇は緊急停止。
「テメェらァ! 船酔いしてる場合じゃねぇ! 各班、転移エリアのステージ攻略に当たれ! 後続部隊は先を走る前線部隊を追い越して、四方のエリアの攻略に当たれ! いいか、何があっても失速は許されねぇ! 百を倒したら千が出てきて、悠長にしてたら万の黒羽根が出てくる! その前に半数のエリアを制圧し、互角の地の利を得る! さもなくば逃げることもできず数の暴力で殺られるだけだ! 数で負けている以上、走り倒すスピードが命と思え!」
司令室で命じるシトピ隼人は、水野むくと共に助太刀魔法を行使。遠征艇からいの一番に飛び出した七海やちよ、都ひなの、エッダの傍らに転移。五人は最初の道筋を切り拓く。
「遠征艇は並盛町の魔法少女が守って退路を確保する! さっさと船から出て行かねぇか! あぁ!? ────フレイムアローッ!!」
超圧縮の分解魔力が収束発射される。その一撃はウワサ空間のビルを数棟貫通し、一撃で数百の部隊を足止めした。
「ははっ! オレも負けていられねぇな! みんなの背中はオレが死んでも守る。野球じゃラストバッターの方が責任重いんだぜ? 仮に負け越しても、オレが逆転サヨナラ決めてやるからさ! あんま無理せずチャレンジしてこい!」
笑顔の水野むくは一転、真剣な表情で時雨蒼燕流を使い、飛びかかってきた白羽根を数十人、瞬く間に切り伏せる。
そのあいだに遠征艇から神の羽の魔法少女が続々と脱出。作戦通り、各班は自らが攻略すべきステージに突入した。
「オラァ! 行くぞォッ! 悪魔様のボンゴレを舐めんじゃねえ!!」
†
【データベース】
《魔翼移動要塞の
────────────────────
不明領域
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
遊園エリア
調整エリア 監獄エリア
転移エリア
培養エリア 複製エリア
────────────────────
┗《不明領域》
詳細不明。第二次マギウス決戦時に判明すると予想。(考察者:匿名)
┗《遊園エリア》
遊園地を模したウワサ空間。これと似た廃園が大東区に存在する。(筆記者:悪魔)
┗《調整エリア》
神浜ミレナ座を模したウワサ空間。これと似た廃館が新西区に存在する。(筆記者:悪魔)
┗《監獄エリア》
神浜監獄を模したウワサ空間。これと似た廃墟が大東区に存在する。
┗《転移エリア》
美国織莉子の未来予知で、神の羽の構成員のほとんどが、このエリアに転送されていた事から名付けた名称。おそらく魔翼移動要塞に正規の手続きで入場しなかった侵入者に働く防衛機構が存在するものと予想。(考察者:悪魔)
このことから突入時は五つの軍隊に分かれて、四方のエリアを電撃的に同時攻略することを推奨する。ただし勢力の分担は各個撃破される敗因に近付くため、最終的な部隊配置は、“副官”シトピ隼人に一任する。(筆記者:悪魔)
┗《培養エリア》
大量の瘴気が地下より漏れ出している。新興都市を模したウワサ空間。
┗《複製エリア》
複製魔法少女の生産工房が地下に隠されている。(参照人物:複製魔法少女の雪野カナエこと個体番号987)
《セクタートラップ》
局地戦の主戦場となる各セクターには、計15種の
下記に特徴と対策を記す。
セクターTYEP-1《魔の基本セクター》特徴:人質:猛毒:解毒 対策:人質用人形
セクターTYEP-2《火の基本セクター》特徴:突風:爆弾:燃焼 対策:対爆破装甲鎧
セクターTYEP-3《水の基本セクター》特徴:水没:増水:放流 対策:水中呼吸器
セクターTYEP-4《木の基本セクター》特徴:森林:落雷:原生 対策:絶縁服
セクターTYEP-5《光の基本セクター》特徴:電熱鉄線:照射 対策:サングラス
セクターTYEP-6《闇の基本セクター》特徴:有刺鉄線:機銃:地雷:アグレッサー・モスカ 対策:対衝撃装甲鎧
セクターTYEP-7《無の基本セクター》特徴:魔女:魔女の手下:ウワサの手下 対策:グリーフシード
セクターTYEP-8《魔の放牧セクター》特徴:龍:氷 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-9《火の放牧セクター》特徴:龍:火:爆破 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-10《水の放牧セクター》特徴:龍:水:睡眠 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-11《木の放牧セクター》特徴:龍:雷:麻痺 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-12《光の放牧セクター》特徴:龍:雷:麻痺 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-13《闇の放牧セクター》特徴:龍:毒 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-14《無の放牧セクター》特徴:龍:毒 対策:モンスターハンターWiki
セクターTYEP-15《本営《ラスト》セクター》そのステージの領域支配鍵を所有するボスが存在する。白羽根・複製魔法少女・シャドウサーヴァント・複製シャドウサーヴァントのいずれかが待ち構えている。
《セクターに出現する敵性エネミー》
三巨頭:未明領域に布陣。
幹部:遊撃手。上級魔法少女以外は、遭遇した際に撤退する事を推奨する。
白羽根:各セクターには高確率で一人の白羽根が配置されている。
黒羽根:各セクターには必ず七人の黒羽根が守護者として配置されている。規格化された魔法武具を使用する部隊もある。
複製魔法少女:高確率でペルソナカードを保有。
シャドウサーヴァント:正式名称シャドウマギカサーヴァント。
複製シャドウサーヴァント:正式名称レプリカシャドウマギカサーヴァント。
魔女とその手下:詳細不明。
ウワサとその手下:詳細不明。
魔法動物:そのほとんどがモンスターハンターを由来とするモンスターに変身している。当該作品の世界観を考察すると、どのモンスターも戦闘狂が過ぎる生態を有する。対策として、下級魔法少女はポケモンによる迎撃が必須と予想。(考察者:悪魔)
《マギウスの三巨頭》
┗《里見灯花》
属性魔術:火・無 固有術:変換系 魔法武具:傘(パラソル)
┗《柊ねむ》
属性魔術:魔・木・無 固有術:具現系 魔法武具:本(ブック)
┗《アリナ・グレイ》
属性魔術:木・無 固有術:結界系 魔法武具:立方体(キューブ)
生体波動:雷
《マギウスの翼・幹部》
┗《梓みふゆ》
属性魔術:闇・無 固有術:幻惑系 魔法武具:チャクラム
┗《巴マミ》
属性魔術:魔・木・光・無 固有術:繋留系・治癒系 修得術:基礎魔力操作・錬成系・結界系・幻惑系etc 魔法武具:リボン・マスケット銃・死炎系リング
生体波動:大空・雷・晴 死炎魔力:陽・雷・土・陰 魔係限界:爆・鋼 魔係淘汰:晶
※
「先々の先・先の先・後の先だっけ? その概念を知らない奴は、何もできず殺られるだけさ。マミは初見が相手でも先読みできる化け物だからね」(証言者:佐倉杏子)
┗《八雲みたま》
属性魔術:無 固有術:災厄系 修得術:調整系・基礎魔力操作 魔法武具:ハンカチ・冶金大剣・死炎系リング
生体波動:雨・霧・■ 死炎魔力:陰
《マギウスの翼・白羽根》
┗《天音月咲》
属性魔術:光・無 固有術:共鳴系 魔法武具:篠笛
生体波動:嵐・晴
┗《天音月夜》
属性魔術:闇・無 固有術:共鳴系 魔法武具:篠笛
生体波動:嵐・雲
┗《観鳥令》
属性魔術:木・無 固有術:必中系 魔法武具:バズーカ
生体波動:嵐・雷・晴
《マギウスの翼・黒羽根》
┗《牧野郁美》
属性魔術:魔・無 固有術:萎縮系・凍結系 魔法武具:モップ
生体波動:大空・雲
《複製魔法少女》
果てなしのミラーズと呼ばれる魔女によって複製された、贋作の魔法少女の総称。
神浜市の西側に存在する果てなしのミラーズ。その主たる大型魔女、仮称:鏡の魔女は、対象のソウルジェムの一部を鏡で写し取ることで、対象が持つ人格の一側面を複製する。ただし鏡とは、人間の認識上では左右反対に見えて、科学的には前後反対となる作用から、複製した一側面の人格は“心理的な
おそらくマギウスは、鏡の魔女の株分けを捕獲し、複製魔法少女を大量生産、マギウスの三巨頭の隷属軍隊として使役しているものと予想。(考察者:悪魔)
《シャドウサーヴァント》
神浜市の仏国聖杯戦争において召喚されたサーヴァントの思念残党。この出来事を記憶する者が存続し続ける限り、この宇宙には記録が残り続けるため、サーヴァントの残留霊基が地縛霊のごとく現世を漂い徘徊する。本来なら一日と待たず消滅する亡霊のたぐいであるが、上述した理由から観測による因果が発生し、いつ儚く消えてもおかしくない霞の亡霊として在る。
黒幕イザボー・ド・バヴィエールの支配魔法からは解かれているものの、その名残は根強く、半ば強制的・ほぼ本能的に魔法少女を襲う。また、
霊基情報の五割から九割が損失しているため、宝具は使用不可。スキルも一部欠落。ステータス・パラメータの大部分も大幅にランクダウンしている。それでも脅威であることに変わりなく、中堅魔法少女でも防戦一方を強いられる。姿も黒いモヤに覆われており、スキルや宝具が欠落していることから真名考察も難しく、真っ当な対処は困難を極める。
ただし、ほとんどの魔法少女は魔女退治の際、魔女文字から真名考察をすることは
おそらくマギウスは、神浜市の各地に潜むシャドウサーヴァントを捕獲し、これを里見灯花の
《複製シャドウサーヴァント》
神浜市の仏国聖杯戦争において召喚されたサーヴァントは、そのほとんどがQB契約を交わされて魔法英霊と化しており、霊基内部にソウルジェムを格納していた。また、鏡の魔女はソウルジェムを複製する能力を持つ。
以上の二点から予想される答えとして、おそらくマギウスは魔法英霊を複製した。複製魔法少女と同様、複製魔法英霊を大量生産し、里見灯花の
ちなみに複製シャドウサーヴァントの実力は、
《アグレッサー・モスカ》
モスカとは、大戦時に旧イタリア軍が水面下で開発していた、死ぬ気の炎で稼働する直立二足歩行型死炎兵器である。プロトタイプのヴェッキオ・モスカは完成こそしたものの生産が間に合わず、実戦配備する前に終戦を迎え、秘密の地下軍事施設で研究資料と共に死蔵されていた。
しかし今年の初め頃、イタリアの調整屋がこれを発掘。様々な調整屋が独自の調整を加えることで、魔法界の新兵器マギカ・モスカとして、欧州圏に浸透しつつある。(筆記者:悪魔)
余談だが、モスカの調整と売買を執り行うイタリアの調整屋集団は当初、調整屋の総本山であるピュエラケアに対して、明確な規約違反を犯していた。調整屋は“中立遵守”が求められており、一個人・一組織に味方・敵対することはない。武器商人のように、ただ求められたら対価と共に応えるだけの調整集団である。しかしイタリアの調整屋は、一個人・一組織を相手にモスカを取引しており、これにピュエラケアは速やかに対処を施した。結果、モスカの破棄ではなく、モスカの公平な取引が成立した。
しかし現在この神浜市において、モスカを使用している勢力は、常闇騎士団の団長エッダと、マギウスのみ。つまるところ神浜市の調整屋たる八雲みたまは“中立遵守”を放棄し、一個人・一組織に味方、神の羽に敵対したことになる。この件に関してピュエラケアは声明を発表。裏切り者の八雲みたまを罰し、魔法界の秩序を乱すマギウスの暴挙を阻止すべく、ボンゴレファミリー十代目候補たる
アグレッサー・モスカの性能一覧表。
全長:300cm
武装:両手指より五連装マシンガン。腹部より圧縮粒子砲。肩部よりホーミングミサイル。
装甲:二万層からなるナノコンポジットアーマー。
内装:
世代:アグレッサー・モスカ←マギカ・モスカ←ヴェッキオ・モスカ。
詳細:炎高炉で死炎を生成。蓄炎機構で死炎を蓄積。自立思考で目標を排除する。
※緊急※ 最後の未来分岐調整として、美国織莉子に未来予知を行使させたが、その中で見知らぬ敵性エネミーがいつの間にか増えていたので、急ぎここに書き記す。どうやらマギウスもこちらの未来予知に対抗して、日々進化しているようだ。
プラント・モスカの性能一覧表。
全長:900cm
武装:転移鏡面。
装甲:数万層からなるナノコンポジットアーマー。
内装:
世代:プラント・モスカ←マギカ・モスカ←ヴェッキオ・モスカ。
詳細:円盤状の小型要塞。単体での戦闘能力は皆無と予想。自立思考で空中を浮遊し、セクター間を移動。内装を裏返して使用する転移鏡面により、増援部隊を送り込むゲートとして機能する。大抵は本営セクターで待機しており、ステージ最後の防壁として、亜空鏡面から数騎のシャドウサーヴァントおよび一騎のレプリカ(複製シャドウサーヴァント)を解き放つ。
《魔女とその手下》
神浜魔法少女SNSがまとめる魔女Wikiを参照。
link:**************(暗号化)
《ウワサとその手下》
神浜市の西側代表者たる七海やちよの神浜ウワサファイル(PDF)を参照。
link:*************(暗号化)
《魔法動物》
ポケモンやモンスターハンターのWikiを参照。
link:**********(暗号化)
link:**********(暗号化)
《双炎系匣兵器・
美国織莉子の未来予知の中で、どうにも不可解な情報を入手した。この件に関して、時女一族または「ときめしずか」という人物に詰問すること。忘れないよう、一応ここに記しておく。まぁ詰問しなくても未来に大きな変化はないが……(依頼者:悪魔)
データベースを備忘録扱いするな。メモ帳じゃないんだぞ。(筆記者:エッダ)
お任せください十代目! おれが聞き出してみせます!(筆記者:獄寺シトピ隼人)
データベースをチャット欄にするな!(筆記者:エッダ)
あぁそれと、気になっていたんだが……ちょくちょく(匿名)表記で執筆してる奴がいるな? このデータベースはほとんど悪魔が書いているから、そういうの意味ないぞ。(筆記者:エッダ)
マジで? あれだけ項目があったのに、なんでオレしか書いてないんだ……(筆記者:匿名)
項目を作るだけ作って疲れてしまってな。しかし埋めてくれただけ感謝する。ところで、あと小一時間で神浜フェスが始まる。徹夜でパソコンに向き合って疲れただろう。意識分解睡眠法で休息をとり、戦いのことはしばし忘れて、祭りを楽しもうではないか。(筆記者:エッダ)