ハートフルワンダーランドに友達と行ってきた 作:A00913
9月10日(土曜日)
今日はお父さんと一緒に最近できた遊園地「新宿調教ランド」に行きました。
お父さんはすごく楽しみにしていたようで、前日の夜から興奮がとまらなかったみたいです。ですがいざ行ってみると、最悪でした。園内は臭いし、アトラクションはどれも気持ち悪いものばかり。お父さんも、
「これはヒドイな」とあきれていました。
すぐにでも帰りたかったのですが、お父さんはどうしても全部のアトラクションに乗りたかったらしく、結局、全部のアトラクションに乗る羽目に……。
途中から一周回って楽しくなってきましたが、やっぱり臭いのは嫌でした。帰り道でお父さんとあの遊園地の酷いところをいっぱい話しているときが一番充実していました。
「お父さん。ロボトニックの迷宮は一番マシだよね、だってあれ眠くなりそうな映像流れた後はゲーセンにあるような普通のシューティングゲームだったからさ、操作キャラが北京原人なのが、なんか嫌だったけど」
「でもあのゲーム、お父さんはめっちゃ楽しかったぞ」
「それはお父さんが最後Hしてたからじゃん、もーお父さんがあんな変態だとは思わなかったよ」
「うぐぐ」
とお父さんは言葉を失いました。スタッフと簡単にHするお父さんはある意味流石だと思いました。
「.....でも、また遊びに行きたいな」
「新宿調教ランド?」
「違うよ、新宿調教ランドは臭いし気持ち悪いもん。普通にディズニーランドやUSJに行きたいよ」
「じゃあ今度、お父さんとディズニーシーに行こうか」
「うん!いや待って、なんでランドじゃなくてシーなの?」
そんなことを話していると、急に声をかけられました。
「「あ……あぁ……ココロ……ココロじゃないか……」」
ビックリしました。そう僕に声かけた人2人はどちらも知らない人で、一人は「ロボトニックの迷宮」の操作キャラにそっくりな人、もう一人はグラサンとマスクをつけた明らかに不審者の人でした。先生に言ったら、間違いなくプリントがみんなに配られるでしょう。
「ねえ、父さん、この人たちだれ?」
「しらない....どちら様?」
「え、お父さんの知り合いじゃないの?」
そんな会話をしているとき、北京原人がお父さんに抱き着いてきました。お父さんは、
「うわああああ」
と悲鳴を上げていました。北京原人は泣きながら「ココロ……会いたかったぞ……」と言ってきます。「お、おい、やめろよ!」
と僕は言いましたが、北京原人の人はずっと泣いています。その横で不審者の人が僕ににじり寄ってきます。「ココロ君……会いたかったよ」
ハァハァしながらそう話しかけてきます。僕は、お父さんに抱き着いている北京原人を引きはがそうとします。しかし、強い力で離れないのです。
「やめろ!息子に触るな!」
お父さんは叫びました。北京原人の人はより一層泣き出してしまいました。僕はこの人たちは不審者で、警察を呼ばなければいけないと思いました。でも不審者の人が抱きしめてくるのを、僕は引きはがすことができませんでした。
「やめろ!離せ!」
お父さんが叫びました、不審者は僕の耳元で言いました。
「ココロ……元気でね……」
訳が分かりませんでした。明らかに男の人なのに、声がなぜか女の人の声でした。それと、不思議な気持ちになりました。まるで、懐かしいような、心地よいような、安心するような。色々書いていたけど、整理がつかないです。それと、涙も流れました。そうやってぼーっとしていると、お父さんは北京原人をボコボコにしていて、僕を抱きしめてくれてました。いつの間にかさっきの不審者はいなくなってて、周りには人だかりができてました。
「ココロ……よかった」
僕は泣きながら言いました。
「うん……でも、あの人は誰?」
お父さんはしばらく黙った後、答えます。
「わからない……」
「そっか……」
沈黙。僕たちはしばらく、そうしていました。僕はとっても寂しくて怖かったので、しばらくその場でお父さんと話してました。
「ね、父さん」
「ん?なんだ?」
「いつもありがとう」
「なんだ、急に.....照れるなぁ」
お父さんは恥ずかしそうに笑ってました。僕もなんだか恥ずかしかったけど、なんとなく言いたくなったんです。そうして僕は言った後に、お父さんを思いっきり抱きしめました。温かい。この暖かさが、僕は大好きです。