※この作品はR-18です。

ハートフルワンダーランドに友達と行ってきた   作:A00913

6 / 10
6:フシギの人生はきついぜ!! 投稿者:拓也

しばらく歩いて、何とか俺たちはフシギなお家にたどり着いた。

見た目はお菓子の家みたいな、メルヘンチックな建物だけども、扉には事務所と札がかかっている。

 

「なるほど、事務所か。……って、事務所?」

「フシギのお家だからな、事務所もあるだろう」

レオとセンパイは、そんなやり取りを交えながらさも当然のようにカードキーを使い扉を開けて中に入った。

ハァハァ喘ぎ続ける拓也も慌てて後を追う。

中は外の派手な様相とは異なり、近未来を彷彿させるようなメタルチックな内装だ。

通路の奥では左右の壁に二つの扉が見え、正面は女性が描かれた肖像画が掛けられ、その女性がオレを品定めするような視線を送っている。

……居心地が悪い。

 

「これ、誰の絵だ?」

「さぁ。……でも、なんかココロに似てるな」

センパイに言われてみればたしかに、肖像画の女性はどことなくココロに似ている。

……というか、ココロの母親はこんな感じだろう。

 

「拓也、何ボーッとしてんだよ」

「え? あ、ああ……いや、何でもないッス」

センパイに急かされて、淫獣拓也は肖像画から視線を逸らした。

そして、そのまま右の扉を開けると、俺たちの鼻腔をくすぐる甘い匂い。

部屋の中央には、大きなテーブルとイス。

壁側には食器棚や冷蔵庫が並び、その奥ではキッチンのガスコンロで鍋が火に掛けられている。

一般的な家、といったような感じで引き出し付きテーブル、サイドテーブル、本棚が置かれていた。

 

テーブルの上にはデスクトップパソコンが置かれており、サイドテーブルには写真立てが置かれている。

また、本棚には漫画や雑誌、文庫本など色々なジャンルの本がぎっしり詰まっていた。

 

「拓也、コッチだ」

レオがキッチンに向かい、冷蔵庫の中からミネラルウォーターとコーラを取り出した。

オレはセンパイに促されてテーブルに着いた。

 

「拓也はどっちを飲む?」

「あ、じゃあ……コーラで……」

「わかった。ほら」

センパイから渡されたペットボトルのキャップを捻ると、プシュッと炭酸の抜ける音が鳴った。

そして、そのまま一気に喉に流し込む。……美味い。

 

「拓也、落ち着いたか?」

「あ、ああ……」

センパイが敏感な拓也の横に座って、心配そうに顔を覗き込んできた。

思えば俺はさっきから、ココロの事ばかり考えていた。

だからこそさっき先頭に立って、何度も何度もあの蛇に突っ込んでしまっていたセンパイは、そんな俺を心配して気を遣ってくれたのだろう。

 

「ごめんなさい、心配掛けましたね」

センパイは何も言わずに肩を竦めた。

そして、何かに気付いたように机の上の写真を手にとってジッと見つめた後、マンコを種マンにされた俺に差し出した。

マンコを種マンにされた俺はその写真に写る人物を見て驚く事となる。

 

「……これは……」

そこに写っているのは、ココロだった……笑顔のココロ。

入院していたころの物だろう、真っ白で清潔な病院着を身にまとい、頭には包帯を巻いている。

気のせいだといいんだけど、なんだかこの写真に写る笑顔のココロは、どこか悲しげで無理をしているように見えた。

 

「どうかしたのか?」

「……いや、何でも無い」

センパイの問いにそう答え、雄膣の穴から精液垂らした俺はその写真を机に戻した後、再びコーラを喉に流し込んだ。

……やっぱり美味い。

そして、そのまましばらく無言の時間が続くと、マネージャーが部屋に入って来た。

 

「見てくださいよこれ、どこかの鍵、見つけちゃいました」

小さな鍵。

おそらく、この事務所のどこかで使える鍵だろう。

 

「どこで見つけて来たんだ?」

「肖像画の裏です」

レオはその鍵を受け取ると、扉へ向かって部屋の内から肖像画をジッと見つめた。

「……なんスか、肖像画がどうかしたんですか?」

レオはハァハァ喘ぎ続ける拓也を振り返り、ニコリと笑って口を開いた。

 

「なんか見逃してねぇか?」

「え? ……い、いや、わからないッスけど……」

センパイは呆れたように溜め息を一つ。

 

「マネージャーが見逃すわけねぇだろ、見逃してんのは俺らだ。

もっとこの部屋をよく調べろ、拓也」

センパイがオレを叱責した。オレは慌てて部屋を見渡す。

引き出し付きテーブルと、本棚に何かありそうだとガタイで分析。

レオがテーブルに近づくと、引き出しの一つに小さな鍵穴があり、試しに先ほど手に入れた鍵をあてがうと、見事にそれらは一致しかちゃりと空いた。

 

「引き出しの中、見てみろよ」

センパイに言われた通り、テーブルの上の引き出しを開けると……様々なものが雑多に置かれていたけど、その中に小さな四角い箱と封筒を見つけた。

「なんだそれ?」

センパイがその四角い箱に手を伸ばす。

レオは封筒の方を手に取った。

細々としたものの中で、一番気になるもの二つを手に取ったに過ぎないんだけど、俺たちはその二つに興味津々だった。

 

「おいおい、手紙が入ってんぞ」

その封筒に詰まっていたのは……手紙? 敏感な拓也はレオから渡された封筒を開いた。

そしてその中身を見てドキッと心臓が強く動く。

『何かあったときのためにこの手紙を残しておきます。

不思儀へ

あなたのことを愛していました。

やさしくて、頼もしくて、かっこよくて、いつもエネルギーに満ち溢れていて。

一生を共にしたいと、心からそう思える人です。

わたしがいなくても毎日、掃除、洗濯、ゴミ捨て、元気でがんばってください。

それから、栄養バランスの取れた食事を心がけること。

それから、毎日適度に運動すること。

それから、大きなケガや病気にかからないよう気をつけること。

それから、心のことはよろしくお願いね。

それともう一つ伝えたいことがあるの。

前にドナーのことで言い争っていたことがあったけど、あの時はわたしの意思をハッキリ伝えなくてごめんね。

わたしがもうだめなら、他の人が少しでも長生きできるようにお手伝いをしたいと思っているよ。

だからあなたがこれを読んで少しでも考えを改めてくれたら、わたしはとても嬉しいな。

最後に、今までわたしはあなたにたくさん迷惑かけちゃったね。

ごめんね、そしてありがとう』

 

「これは……遺書か?」

レオがそう呟いた。

俺はその手紙を封筒に戻し、テーブルの上に置いた後、マネージャーの方を見た。

すると彼女は少し悲しそうな表情で口を開いた。

「……あの肖像画はやっぱりココロのお母さんだったみたいですね」

そしてここはココロの父、フシギの部屋であるとようやく実感した。

ココロの写真がある時点で、この部屋にココロが関係しただれかがあるのはわかっていたんだけど……。

この遊園地の狂気に飲み込まれ、頭がフワフワしてて、さっきから目が回ってしょうがない。

 

ただ、この手紙を見て我に返った。

遺書を読むまでは、フシギについてなんも考えてなかった。

ただ可哀想な背景がある遊園地の園長でココロの父親としか思ってなかった。

だけど、今この遺書を読んだ後だと、フシギがこの事態を引き起こした張本人という風に思えてきてしまう。

 

「……なぁ、マネージャー」

「はい?」

「この酷でー有様、誰がやったと思う?」「……フシギさん、かもしれませんね」

マネージャーは苦虫を噛み潰したような顔をした。

2人のやり取りを眺めていたセンパイが口を開く。

 

「ならあの野郎に直接聞くしかねぇな」

そう言ってセンパイはテーブルの上のパソコンを起動させた。

パソコンが立ち上がり、4桁のパスコードを要求された。

適当に9315と打ってみるけど開くわけなく、「結婚記念日」とヒントが出てくる。

 

「パスは?」

「……わかりません」

マネージャーも誰もわかるはずのないパスワードだったけど、レオがパソコンの画面をジッと見つめる。

そして、何かに気付いたようにハッとした後、センパイの方を見た。

 

「おい涼、このパスワード……さっきお前が持ってった箱に答えがあるんじゃないのか?」

「……あっ」

センパイはテーブルの上に置いていた小箱を手に取り、その中を確認するべく開いた。

中には指輪が入っていた。

それほど派手なものではないことから、結婚指輪であることがわかる。

女性の指の太さに合わせて作られたであろうその指輪には、文字が彫られている。

「ai&fushigi 2010.02.15」と。

 

センパイはその文字の月日をパソコンに入力した。

すると、ロックはあっさりと解除された。

 

「やっぱりな」

センパイはニヤリと笑ってマウスを操作し、フォルダをクリックすると、中には沢山のexeファイルが保存されていた。

 

「センパイ、そのファイルの中身って……」

「……フシギの野郎が組んだプログラムだろう」

センパイはそのプログラムをダブルクリックで起動すると、俺たちの前の空間にドアが出現した。

その扉は、暗いオーラを身にまといパチパチと静電気を放っている。

 

「なんだこれは....」

突如現れた扉に、レオが驚きの声を上げる。

このプログラムは魔術的な物だろうとガタイで分析、残りのexeファイルも全て開いてみれば、俺たちの脳内にその魔術の知識がインストールされていった。

常識をはるかに外れた奇妙な知識に、思わず頭の中がボーッとする。

 

「センパイ、これって……」

「……魔術の類だろうな。

恐らくフシギもこれを駆使してこの遊園地を作ったんだ」

センパイはそう言うと、マンコを種マンにされた俺を見た。

 

「拓也、試しになんかやってみろ」

「え? お、俺が……?」

センパイの言葉に恐る恐る脳内に宿った呪文の内の一つを唱える。

すると、目の前に浮遊する小さな球体が出現した。

 

「え? なにこれ?」

「ちょっと部屋の電気を消してみろ」

センパイはそうマネージャーに指示を出す。

言われた通りに部屋の電気が消えると、暗い部屋の中で魔術で作られた球体だけが優しく光る。

 

「……へぇ~、灯りの魔術か。拓也、もうちょっと大きくできるか?」

「は、はい」

センパイに指示されるがまま魔術を行使する。

すると球体は少しずつ大きくなって、光も段々明るくなって部屋に光が満ちる。

初めての成功に、俺の心も明るくなる。

球体が俺たち程のデカさになったところで、センパイは光を消すよう指示した。

再び部屋が闇に包まれる。

 

「……これが魔術ってやつなのか?」

「みたいですね」

俺の問いにマネージャーが答えつつ部屋の明かりが再び付けられた。

思えば今電気が通ってないこの状況で、明かりがつくことおかしい。

これもまた、魔術の力だろう。

センパイは再びパソコンのどこかにexeファイルが眠ってないか調べ始め、残りの3人は魔術の実験をし始めた。

 

部屋の中央から水柱が現れ、空中に浮かんだり、小さな炎を出現させたり、俺とレオの二人で互いに協力し合って水をお湯に変えたり光を屈折させたり様々な魔法を実験して楽しんだ。

挙句の果てにはケツから火を出したり、しょんべんの勢いを消防車のホースほどにしたり、デカマラに火をまとわせたりして滅茶苦茶エロく活用できるようになっちゃったぜ。

 

「お前ら、ちょっとこれ見てみろ」センパイがパソコンから顔を上げ、俺たちに手招きしている。

俺とレオはセンパイの傍まで歩き、その画面を見た。

画面に表示されたファイルの名前は『日記』とあり、そのファイルをクリックすると、フシギの日記が表示された。

 

「愛が妊娠をしたことがわかった! あまりに嬉しくて、おしっこを漏らしてしまった。赤ちゃんが産まれたらどうすればいいのか、何が必要なのか、私は必死に調べた。

そしてわかったのが、赤ちゃんはおむつを履くということ! おむつにはテープタイプとパンツタイプの2種類があることを知った。その時間も楽しくて、そして愛おしくて、私はおむつを履いた。愛はそんな私を見て笑っていた。」

 

「超音波検査でついに赤ちゃんの性別が分かった。男の子らしい。二人でまた喜んだ。

名前は何にしようか、話し合ったが、なかなか決まらなかった。男の子は『太郎』、女の子なら『花子』と決めていたのに……結局決められずじまいだ。」

 

「生まれてくる赤ちゃんの名前が決まった。「心」だ。思いやりがあって優しく、そして人の上に立つだけのカリスマ性と行動力を持った、そんな人間になって欲しいという願いを込め、この名前に決めた。なかなかしっくりくる名前がないと頭を悩ませていたが、心という名前の案が愛から出た時は、思わず「それだ!」と叫んでしまった。」

 

ここまでの日記は見ていて微笑ましいものだったんだけど、ここからは様子が変わって

くる。

 

「定期健診で病院に向かった。医者は、難しい顔をして、正直、出産も命がけだと言った。心を産むということは、そんな大変なことだったのだ。私は色々な思いが溢れ出し、泣いてしまった。だけど、愛はそれでも生みたいと言っていた。心配だ。愛は最近、少し様子がおかしい。元々身体が小さく、出産なんてできるのだろうか? 」

 

「少しの間悩んでいたが、愛の意思を尊重することに決めた。夫として愛を支えていこう。」

その次の日記は、キーボードを何度も殴ったのか、ぐちゃぐちゃで読めない文が延々と書き綴られていた。

ただ最後に一言だけ、「愛が」と。

それ以降何も書かれておらず、日記自体も白紙が続いている。

 

しばらくスクロールすると、ようやく続きを見つけることができた。

 

「しばらくの間、日記を書く余裕がなく、間を開けてしまった。愛は階段から足を踏み外し、大怪我を負ってしまった。愛の身体が限界を迎えたわけではなく、手すりの老朽化による事故だった。頭を強く打って、意識不明の重体だ。転落した際、救急車が来るまでの間、愛はゆっくりと私に微笑みかけて、心をよろしくね、と言って、そのままゆっくり目を閉じて、眠ってしまった。その後、病院に運ばれた。それから1周間が経ったが、愛はまだ目覚めない。人工呼吸器も取り付けられたままだ。今日、脳死判定を行う。」

 

また、その直後にはぐちゃぐちゃとした文章が書き綴られている。

以前よりも多く、途中途中に祈禱でもしているのか、「愛が」とか「目を覚まして」とか……。

 

最後にはこう綴られていた。

 

「脳死と判定された」

 

脳死っていうのは、簡単に言えば脳が機能しなくなった状態。

つまり愛は死んだと言っても間違いじゃない状態。

ここから彼女を蘇らせる術は……ない。

この後フシギはどうなっちゃうんだろうと少し息が上がり始めた。

 

「私は泣きながら、愛をなんとかしてほしい、お金ならいくらでも用意できるから助けてほしい、と医者に頼み込んだ。しかし、脳死は覆せないという。私は絶望した。」

 

「脳死判定はもう間違いないそうで、回復の見込みはない。詳細に丁寧に説明され、私はもう……理解した。また、ちょうどドナーとして臓器が必要だという患者がいるとのことだった。愛はドナーカードの記入を済ませており、1に○をつけている。私は、」

 

ここで文章は途切れていた。

まるでどう選択したかを後から読み返しても、自分の意思が揺らいで狂ってしまわないように……。

 

「まだ心は生きているのだそうだ。このまま、帝王切開で心は助けられるかもしれないと言っていた。悩んでいる時間なんてなかった。愛に心をよろしくとお願いされているからだ。私は、愛の意思を尊重することに決めた。せめて心だけは」

 

「心は、助かりましたと医者に告げられた。しかし、心も容態が安定しないのだそうだ。精密検査をすることになった。」

 

「精密検査の結果、心は頻脈性不整脈であることがわかった。1分間当たりの脈拍が通常の3倍はあるそうで、400回ほどだったそうだ。このままだと命の危険があると言っていた。薬物の投与で一時的には容態が安定しているのだが、根本的な解決にはなっていない。薬物の投与をこのまま長い間継続して行ってしまうと、人間は薬物に耐性を持ってしまう。そして、どんどん状態が悪化してしまうのだという。さらに、生まれて間もない赤ちゃんなので、薬が赤ちゃんの身体にどんな影響を及ぼすのか、まだわからない。

私は一体どうすればいいのだ愛の最期のお願いを叶えたいのだ。」

 

「全国の様々な病院を調べ、当たってみたが、心を受け入れてくれる病院は見つからなかった。お金ならいくらでも積むと言ったのに……。まだ心は生きている。助かる可能性がある。医療がダメなら、他の手段も当たってみることにする」

 

「どの手段を用いてもダメだった。心はもう1週間も持たないのだという」

 

「解決方法を見つけた。愛は天国にいる。そして、心ももうじきそちらにいくことになる。であるならば、私もそちらに行けばいい。そうすれば、愛も、心も寂しくないはずだ。簡単なことじゃないか。今日の日記でさいごにしよう。」

 

ここからココロを一体どうやって助け出したのか、その方法は詳細に書かれていない、だけど最後2日の日記に、その一端が書かれていた。

 

「まだあきらめてはいけなかった。恋鐘結華方程式を早く解かなければならない」

 

「恋鐘結華方程式を解いた。間に合った」

 

日記はここで終わっている。

何やら怪しい方程式を解いていたみたいだけど、それが一体ココロをどうやって助け出すのに役に立ったのだろうか?さっぱりわからない。

わからないけど、魔術を使えるようになったのはここからなんだろう。

それと、この遊園地を血の海に変えたのは、フシギがココロを生き返らせる為の儀式なんだろうか?

「センパイ、その恋鐘結華なんとかって……なんなんですか?」

俺はセンパイにそう尋ねた。

センパイはパソコンを閉じ、俺たちの方を見て、ゆっくりと口を開いた。

 

「しらねーよ、そんなの。聞いたことのない方程式だな」

このメンツの中で一番知識深いセンパイが知らない方程式。

一体どんなものなのか、想像もできない。

ただフシギの思いは知れたし、俺達には魔術がある。

「……センパイ、決着を」

ココロを救うことと、俺達が今からすることは、全くもって繋がらないことかもしれないけど、フシギがしようとしていることは俺たちの想像を絶するものに違いない。

心だって、そんなことはきっと望んでいないと信じたい。

「ああ、そうだな。決着つけよう」

センパイはそう答えた後、レオに視線を移した。

そして、お前も来るか?と言葉をかけようとしたところで……レオが口を開いた。

 

「涼、今更来るか?なんて聞くなよ。俺だって、ココロを助けたいと思いは強いんだぜ」

レオがそう言うとセンパイはニヤリと笑う。そしてその場にしゃがみ床に手を置いた。

 

「そうか。それならいい。マネージャー、マネージャーも来てくれるか?」

「もちろん。ここまで来たらとことん付き合いますよ」

 

センパイが床に置いた手の上に魔力を注ぎ込むと、俺たちの前に再び扉が現れる。

センパイが扉の前に立って、淫獣拓也たちの方を振り向き真剣な眼差しで口を開く。

 

「この先はフシギのいる空間に繋がってる……お前ら、覚悟はできてるな?」

「……ウッス!」

淫獣拓也たちは元気いっぱいに答えた。

センパイはそんな俺たちを見て安心したように微笑むと扉に手をかける。

そして、ゆっくりとその扉を開けた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。