女神転生 Revive Of Deceased 作:ガンダムラザーニャ
エレシュキガルの案内により砂漠を進んでいく。
道中悪魔たちと遭遇することもあったが、武蔵さんが守ってくれた。
それと、武蔵さんにもエレシュキガルのことは教えてるけど、エレシュキガルが俺の中にいるからか、俺にしか話せないようだ。
そして、案内された場所にたどり着くとそこは。
「ここは」
「えぇ、ここが魔界の現状よ」
先ほどと比べて更に荒れ果てた廃墟たち。
更に吹き荒れる砂嵐。
そして、その奥にあるのは。
「あれは、東京タワー」
「東京って、もしかして私の時代で言うところの江戸の?」
「…はい、そして俺が暮らしてた街でもあるんです。
…もしかしたらって、思ったんです。
あまりにも知ってる建物がありすぎて、でも認めたくなかった。
けど、街の目印のあれが見えて、はっきりしました」
そう、ここは俺が暮らしてた場所。
「ここは、俺のいた東京だ」
「えぇ、そうよ。
あなたの言う通り、ここはかつて、東京と呼ばれていたわ」
「で、でも、俺は、元の世界であのトンネルを通ったときに、崩壊に巻き込まれて、気を失ったんだ。
一体、東京で何が起こったんだ?」
動揺しながらも、俺はエレシュキガルに聞く。
隣で武蔵さんも、彼女の声は聞こえないものの、俺の言動から察してくれてるからか、黙って聞いてくれている。
「…ここではかつて、神と悪魔が争ったのだわ。
あそこの東京タワーの前で天使と悪魔が遭遇して、私もそこに居合わせたのだけれど…。
ごめんなさい、その辺りは何も覚えていないのだわ。
私が覚えているのはそれらのことと、そしてあなたを守らなきゃっていう使命感だけなのだわ」
「……いや、ありがとうエレシュキガル。
何が起こったかは分からないけど、それでも俺を守ってくれたんだ。
だから謝らないで」
「タケル……」
俺の言葉にエレシュキガルがホッとする。
そして改めて東京タワーを見る。
「私の記憶に残る最後の映像には、あの東京タワーがあるのだわ。
だから、私として記憶を取り戻すためにも、あそこに行きたいのだけれど、どうかしら?」
「うん、わかった。
東京タワーに行くんだな。
もしかしたら、東京がこんな風になった原因がわかるかもしれないし、行こうか」
俺はエレシュキガルの言葉に頷きながら答える。
そして、武蔵さんに向き直り、言う。
「武蔵さん」
「…あぁ、何となくわかってはいたけど、あの東京タワーって所に行くのよね?」
「はい。
エレシュキガルが、あそこに行きたいと」
「そう、わかったわ。
なら行きましょうか」
武蔵さんも俺の考えを察してはいたようで、俺の言葉に頷いてくれた。
「それじゃあ、行こう!
東京タワーに!」
俺たちは魔界と化した東京で、東京タワーへと向かう。
何があったのか、それは全部わからないけど、それでもエレシュキガルの言葉が本当なら、あそこに何かがあると思い、俺は向かうのだった。