女神転生 Revive Of Deceased 作:ガンダムラザーニャ
「…っ、タケル!あれを見るのだわ!」
東京タワーに向かう途中、エレシュキガルに言われて俺たちはそれを見た。
何と、その地面から光を発していたのだ。
「こ、これは」
「龍穴、神々や悪魔、天使にとって必要なエネルギーが放出されてるのだわ。
そしてこのエネルギーは私たちの体力を回復してくれるのだわ」
「へぇ~」
「でも、龍穴はそれだけじゃないのだわ。
どこか別の場所に繋がってる可能性もあるし、実際に触ってみないと、わからないこともあるのだわ」
「そうなのか?」
「そうなのだわ。だから、試してみるのだわ」
「…わかった、試してみるよ。
武蔵さん、俺今からこの光に触ってみるから、何かあったらお願い」
「この光を触るの?
ん〜、わかったわ、何かあれば私が対処するわ!」
「ありがとうございます」
俺は右手を光に突っ込む。
すると、それは強く光った。
「うわっ」
「きゃっ」
あまりの眩しさに思わず目を瞑り、そしてゆっくりと目を開ける。
するとそこは、金銀財宝で囲まれた場所だった。
「なんだここは?」
「お宝がいっぱいねぇ…」
「恐らく、悪魔がどこからか集めてきた財宝を、ここに保管してるのだわ」
そう思って周りを、急に地面が揺れて、財宝の山から巨大なカエルみたいな悪魔が姿を現した。
「くっ、ここのヌシか!
下がってタケルくん!」
「…っ!」
俺は武蔵さんに言われて、後ろに下がる。
武蔵さんは刀2本で立ち向かう。
カエルの悪魔はその巨大さで武蔵さんを圧倒する。
しかし、武蔵さんはその巨体をものともせず、刀で斬りつけ、そして突きを繰り出した。
だが悪魔はダメージを受けていても、その巨体さ故に急所に届いていない。
しかもその巨体で跳ぶので、武蔵さんはその巨体に潰されないように、跳んだ瞬間に左右どちらかに動きながら戦うので精一杯だった。
それに落ちてきた時の震動で地面が揺れる。
俺は武蔵さんの戦いを見て、何か出来ることはないか考えようとしていた。
「くっ!」
跳び跳ねた震動で俺は思わずその場に伏せると、財宝の山から何かがカランと俺の手元に落ちてきた。
よく見れば黒い細剣だ。
何やら不思議な力を感じる。
「…っ、タケル!
その剣に印を結ぶのだわ!」
「わかった!」
俺は印を結ぶ、するとその細剣は光り輝き、そしてその姿を変えていく。
「こ、これは……」
光が消え去り現れたのは少女だ。
腰まである長い紺の髪にカチューシャをつけて、紫を基調とした服を身に纏った少女だ。
「あれ、ボク、生きてる…?」
「君は?」
「あ、自己紹介しなきゃだね! ボクはユウキ!
って、これ、どういう状況、なのかな?」
「その、詳しいことはあとで説明するけど、俺たちを助けてほしいんだ!
あのカエルみたいなデカい悪魔に襲われてて!」
「…っ、よくわからないけどわかった!
任せて!」
少女、ユウキは細剣を手に、カエルの悪魔に立ち向かう。
「ハァッ!」
「…っ、この子は!」
横を走り抜ける彼女を見て一瞬呆ける武蔵さん。
ユウキはそのままカエルの悪魔の懐に入り、その細剣を構え。
「マザーズ…ロザリオッ!!」
素早い連続の突きが、彼女から放たれる。
巨体に十字になるように風穴が一瞬で開き、更にもう一突きと構える。
「いっけぇぇぇぇぇ!!!」
その華奢な体から放たれた、渾身の一突きが、カエルの悪魔の急所を貫き、その巨体はまるで糸が切れた人形のように、倒れた。
「す、すごい……!」
「これがユウキの……力……!」
俺が関心していると、ユウキは急に倒れそうになる。
俺は慌てて受け止める。
「大丈夫?」
「あ、れ…?
急に動かなくなってきちゃった…。
ねぇ、ボク、どうなるの……?」
「だ、大丈夫さ!
俺が治してあげるから、そうすれば……」
「ダメ、なの……。
もう、ボク、駄目なんだよ……。
ボク、元々病気だから、さ」
「いや、これはその…」
ユウキ的には、生前何らかの病気で死んだらしい。
その病気が、今自分が生き返ったことでで再発したと、そう勘違いしてるようだ。
「…君の病気、俺なら治せるよ。
何なら今すぐに治しても良い。
でも、そのやり方がとても恥ずかしいというか、女の子の君にとっては深い傷を心に残すやり方なんだ……。
それでも、本当に治したいのなら、そのことを同意してくれれば、俺がその病気を治せるよ」
「……ほんとう? あなたはボクの病気を治してくれるの……?」
「あぁ」
ユウキは目を見開く。
そして俺の手をゆっくりと掴み、涙を流しながら口を開く。
「お願い……!ボクを助けて……!」
そんな涙を見て、俺は頷くことしか出来なかった。
「……わかった」
「タケルくん、その子のこと助けるなら、私他にも悪魔がいないか見てこようかしら?」
「ありがとう武蔵さん」
武蔵さんはそれだけ言うと、その場から離れた。
ユウキと2人っきりになった俺は、ユウキに覆い被さり、そのまま唇と唇を重ねた。