※この作品はR-18です。

妹によるお姉ちゃん開発日記   作:ひざぎ

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本当にお待たせしてしまい申し訳ありません。季節外れの風邪にやられてダウンしておりました。
まだ週一更新を再開できる体調ではないのですが、それでも書きたかったので導入部分だけ書きました。
よろしくお願いいたします。


【閑話休題】手マンカラオケ編
第二十三話


 

「カラオケ?」

 

 私は蜜柑から届いた唐突な言葉を耳に入れてから、驚きながら言葉をそのまま繰り返してしまった。

 

「そう、カラオケ!」

 

 蜜柑は楽しそうな表情を浮かべながら、私の言葉にそう反応してくる。

 

 夕焼けが過ぎ去った夜の時間、部活が終わって、一人で部屋でゆっくり過ごしていた時、蜜柑は私にそんな誘いを持ってきたのであった。

 

 ……正直、蜜柑が私の部屋に来るときには、必ず卑猥なことをすると思っていたからこそ、そんな誘いについては驚くことしかできない。しかも、あまりにも普通過ぎる誘い事。カラオケ、という単語が彼女から届くだなんて思いもしなかった。

 

「ほら、お姉ちゃんとはいつもえっちなことばかりで、楽しいこととかって全然やってないじゃない? だから、お姉ちゃんも勉強とか部活とかの気晴らしにカラオケとかどうかな、って!」

 

 屈託のない笑顔を蜜柑は浮かべながら、私にそう言葉を並べてくる。

 

 ──ここ最近の私と蜜柑は、ほとんどの時間を爛れた関係で過ごしている。

 

 基本的に学校に行っている時間とかには何もないものの、それでも家に帰れば蜜柑が部屋にやってきて、そうして私の身体を求めるようにしてくる。……恥ずかしいことに、私も彼女の身体を貪るようにしているから、文句の一つも言えないのが苦しいところ。けれど、実際に彼女は私の身体に快楽をもたらしてくれるから、正直その関係性についてはもうどうでもいいかな、と思っている部分もある。……だとしても実の姉妹でそんなことをするのはどうかな、とずっと頭の中について離れることはないのだけれど。

 

 ともかくとして、そんな関係性である私に対して、蜜柑はいたって普通の遊びの誘い事をしてくれている。しかも、私のことを気遣っているように、勉強や部活の気晴らし、と表現してくれている。

 

 彼女にも卑猥なこと以外にも目を向けてくれることがあるのか、と少し失礼なことを思ってしまう。だが、そんな蜜柑の言葉は私にとっては嬉しいものに他ならなかった。

 

 だから、そんな優しい心のある言葉に逆らうなんてことはしない。彼女の気持ちに応えて、そうして一緒に楽しい時間を過ごしたい。というか、姉妹でカラオケって、それこそ姉妹らしい関わりというか、仲のいい家族、という感じがしてとてもいい。

 

「うん、いいよ! 行こう行こう!」

 

 私は蜜柑の言葉にそう返して、とりあえず学習机に広げていた参考書の類を片付けていく。そんな様子を蜜柑はにっこりとしながら、私が行く準備をするのを待っているようだった。

 

 

 

 

「カラオケなんていつぶりだろうなぁ!」

 

 普通の姉妹の関わり、というだけでどこかテンションが上がってしまう自分がいる。

 

 数か月前、蜜柑とはどこか距離があって、そうして関わることも少なかったけれど、それでも今ではカラオケに行けるくらいの距離感になっていることが嬉しくて仕方がない。まあ、そこに身体の関係が含まれていることについてはどうしようもないほどに頭を抱えることしかできないけれど、それでも今は正しい姉妹関係を体感できることが嬉しい。

 

「私も久しぶりだなぁ。あんまり歌とか上手じゃないし」

 

「そうなの? 蜜柑、声が綺麗だから上手いと思うんだけどなぁ」

 

 蜜柑の言葉に私がそう返すと、そうかなぁ、と蜜柑は照れながらもそれを隠すようにして返事をする。

 

「お姉ちゃんだって可愛い声だから上手だと思うよ?」

 

「え、へへ。そうかなぁ?」

 

 私の言葉に、蜜柑はうんうんと首を縦に振る。

 

「うん、絶対そうだよ! なんなら、今度から一緒にカラオケ練習しようよ!」

 

「本当?! それ、めっちゃいい!」

 

 蜜柑からの思わぬ提案。もし、これが日常となっていけば、次第に身体の関係も薄れていって、本当に清い姉妹関係というものが構築されていくかもしれない。

 

 だから、私は彼女の言葉に大きくうなずく。毎週練習するとかいいんじゃない?! とか付け足しながら蜜柑に伝えて、彼女もそれに頷いてくれる。

 

 

 

 ああ、なんて平和な時間なのだろう。こんな時間がずっと続けばいいのに。

 

 

 

 カラオケに行く道中、そんな感慨を覚えてしまう自分がいる。心の底では蜜柑に身体を委ねている自分がいることを理解しているけれど、それでも正しい姉妹関係が演出できているこの時間が、本当に楽しくて仕方がない。

 

 

 

 ああ、本当にこの時間がずっと続けばいいのに。

 

 

 

 ──まあ、そんな私の気持ちは結局、カラオケに到着してから十数分で裏切られることになるのだけれど。

 

 

 

 

 姉妹でカラオケなんてそもそも行ったことはなかった。両親を交えてのものなら数回。それ以外は学校の友人や部活仲間と打ち上げなどでしか行ったことがない。だからというわけではないが、蜜柑と一緒に入ったカラオケの空気について、どこか緊張感があるような感じがした。

 

「ふー、来たね、カラオケ」

 

 部屋の中に入って電灯を点けた後、蜜柑は大きな息をつきながらそう言葉を吐く。私もそれに便乗するような形で、そうだね、と頷いた。

 

 とりあえず、私たちの手にはドリンクバーでとってきた飲み物があった。それを小さいテーブルの上に置いていって、そうして当然の流れであるようにマイクと曲を予約する機械を隣接するように配置する。席については少しばかり二人の距離を置くものだと思っていたけれど、蜜柑がこちらに身体を寄せるようにするから、マイクは一本しかとらなかった。

 

「なんかマイクに触るの久しぶりかも」と蜜柑は呟く。そうだねぇ、と私は間延びした声を返すけれど、私も久しいな、と心の中でも同調する。

 

「最初はどっちから歌おっか。あっ、採点とか入れる?」

 

 だいたいのテーブルの整理が終わったところで、私は蜜柑にそう声をかけてみる。少し喉が渇いた感覚を覚えたから、持ってきたドリンクを口に含ませて息をついた。

 

「採点は入れちゃおー。絶対に必要なものだし!」

 

「……?」

 

 絶対に必要かどうかはわからなかったから、一瞬の疑問符をあげたけれど、それでも入れるのならば、と私は機械を操作して、それからAI採点なるものを入れた。他にもいろいろな採点モードがあったけれど、テレビ番組とかでよく見るのがそれだったから、別にこれでもいいだろう、とそんな気持ちで。

 

「お互い、歌が上手くなるように練習しなきゃだからね」

 

 蜜柑はニコニコとしながらそう言ってくる。なるほど、歌の上手さの基準となる採点について、絶対に入れなきゃ、と言ったのはそれが理由だったのか。

 

 一人で勝手に納得をしていると、蜜柑はテーブルにあるマイクを拾い上げて、私に渡そうとしてくる。私からでいいの? と聞けば、うん! と元気いっぱいの返事があった。

 

 ちょっと待ってねぇ、と返しながら、とりあえず一番最初に歌う曲を頭の中で思い浮かべてみる。蜜柑も知っている曲なら一緒に盛り上がれるだろうし、最初は肝心だよな、とかいろいろ彼女のためを思いながらの選曲。

 

「どうせなら点数勝負とかしてみようよ。ほら、向上精神っていうか、競い合ってこそ歌が上手くするモチベーションづくりになるかもだし」

 

「そうだねー」

 

「もし負けたら罰ゲームって感じで!」

 

「おーけー」

 

 そんなことを考えながらだったから、蜜柑がそれから続けていった言葉も意識がそれであやふやな返事になってしまう。それでも、とりあえず勝負という言葉は聞こえてきたから、それなりに歌える曲とかを選んでみたりして、最終的に部活仲間とよく盛り上がって歌えるものを選曲して予約した。

 

「……よし」

 

 こほん、と何度か喉を整えるように発声をしてから、予約から曲が流れるまでの沈黙を過ごす。蜜柑が勝負、とかそんなことを言っていたから、手を抜くことはせず一所懸命に歌ってみよう。

 

 そして流れるイントロ、イントロに合わせてテレビ画面に表示される曲のタイトル。

 

「あっ、これ知ってるー!」

 

「ふふ、よかった」

 

 これで蜜柑も知らない曲だったらどうしようかな、と思ったけれど、そんな不安は一瞬で消え去っていく。そうして白色の文字で歌詞が表示され、いよいよ歌うタイミング。

 

「……、さよならは──」

 

 ──さわ、さわ。

 

「──ひゃぁ、って蜜柑?!」

 

 太ももを手でさすられるくすぐったさ、そのくすぐったさに素直に反応して、声が上ずって歌詞をそのまま歌うことができない。

 

「ちょ、ちょ、ちょっとストップ!」

 

 私はそう声をあげながら、そうして一度機会を操作して、曲の流れを停止する。えー、と残念がる蜜柑の声に私は少し驚いたこともあってから大きな声で「なにしてるの!」と反応してしまう。

 

「ん? なにって、触ってるだけだけど?」

 

「いや、だから点数勝負なのに触るってルール違反じゃない?!」

 

「そんなルール決めてないよー?」

 

 蜜柑は悪戯っぽい表情でニヤニヤと笑う。

 

「大丈夫、お姉ちゃんも私が歌ってるときに邪魔とかしたりしていいから! ほら、歌っちゃって歌っちゃって!」

 

「……いや、そういうことじゃ──」

 

 そういうことじゃないでしょ! 、と声を返そうとするも、蜜柑が機会を勝手に操作して、一時停止は解除される。あっ、と私は声を漏らしながら再生された歌詞に合わせて、改めて曲の流れに添おうとする。

 

「あなたから──、ふぁっ!?」

 

 ──太ももをさすっていた蜜柑の手が、そのま上へと赴くように、だんだんと私の下腹部へと近づいていく。おおよそ直接的としか言えないほどに蜜柑の手が秘部へと届きそうになり、私はその感覚に驚きの声をあげてしまう。

 

「ほらほら、歌って歌ってー」

 

 蜜柑はそう言いながら、私の下着をフィルターにするようにして、秘部へと触れようとしてくる。

 

 

 

 ──まさかここから、地獄のような数分間やってくるとは、私は思いもしなかった。

 

 




しばらく体調が治るまでは二週間に一度の更新頻度とさせてください。
楽しみにしてくださっている方々、本当に申し訳ございません。
その代わり、質の高いものを書けるように頑張ります! よろしくお願いします!
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