なんとか今週分をかけたのでお納めください!
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「それなのに──、ぁっ……」
私が声を張り上げて、そうして点数を取るための歌唱をやろうとすれば、すぐさま蜜柑が私の下腹部へと指で触れる。演奏をもう止めることはできず、それでも歌いきることを意識して、なんとか何も感じないようにするけれど。
──しゅりしゅりしゅり。
「ひゃっぁぁあ!」
下着越しに触れてくる蜜柑の指が私の肉豆を刺激する。膣穴をこするようなことはしなくて、的確に私の歌唱だけを邪魔するために、ただ指をあてがっている。いつもであれば、膣口を鳴らすようにしながら上下になぞることを私は知っている。だからこそ、勝負といった彼女の言葉は本当で、その上で私の歌唱を妨害することを目的としたクリなぞりが行われていると、私はすぐに悟った。
勝負だからこそ、蜜柑は私の秘部を刺激して、そうやって歌わせないようにしているのかもしれない。そうであるのなら、せめて下腹部の刺激にこらえられるように意識を向けて歌い切れば、それでいいはずだ。
私は、クリを指でこすられている感触のきつさを感じながらでも、それでもこの刺激なら耐えられる、となんとか呑み込んで、カラオケのテレビに表示されている歌詞をなんとか追いかけようとする。
「そぅやっっ、……て昨日のことも──」
「──ふー」
「──はわぁ!」
──突如としてやってきた吐息。
それも、耳に。くすぐったさを覚えずにはいられないような、そんな吐息が私の頭を揺らしてくる。
下半身に対する刺激がくることを覚悟していたがゆえに、蜜柑の吐息が私の耳をくすぐるのに声をあげてしまう。蜜柑ならずっと秘部をまさぐると勝手に思っていたからこそ、私はその吐息だけで一瞬頭が真っ白になる感覚を覚えた。
「……キスしたいけど、流石にそれは妨害過ぎるから、これで我慢してね」
小声で、私の背中を撫でるように紡がれる蜜柑のささやき声。こんなことで心が動いてしまうのはおかしいことであるはずなのに、それでも蜜柑が私を希うように声を吐いた瞬間、どこか胸が苦しくなるような、……いや、下腹部がくすぐられるような圧迫感を覚えた。
「……笑って──、ぁぁぁああっ?!」
唯一追いかけることのできたイントロからの最後の部分、それをようやく歌い終わって間奏。ひと段落つける、と思った頃合いで、彼女の舌が、耳の中に入ってくる。
「れろっ、れろぉ……。お姉ちゃんのお耳、美味しいよー? ……れろっ、れろぅ」
「ちょ、ちょっとぉっ!」
間奏中、ということをいいことに、蜜柑は執拗に私の身体を弄ぶように、口で、指で、それぞれをいじくるようにしてくる。半ば私を抱きしめるような体勢で、私の太ももに体重を駆けながら、蜜柑の方へと私の首を傾けさせて、それから耳の中を舐めとるように──。
──やだ、やだ、こんなことで感じたくない。
秘部で感じるのならばまだしも、こんな普通の場所、というかあからさまに人にも見える身体の部位で感じたくない。ただのくすぐったさならそれだけでよかったけれど、蜜柑の舌が耳穴に入っていくたびに、下腹部の奥、へその中からうずくような感触を覚えてしまう。
そして、曲もまだイントロが終わった頃合いでしかない。まだまだこの楽曲が続くことを自分で知っているからこそ、これからもその刺激に耐えなければいけない、という事実が私の心を折るように近づいてくる。
「ひゃっ、ひゃぁぁ──」
「──ほら、もうすぐAメロだよ。ちゃんと歌わないと点数がとれないよ?」
「わ、わかってるけどぉ!」
マイクを持っている手が震える。過剰に反応してしまう身体が声を上ずらせて仕方がない。会話でさえもマイクに声を拾われていて、大きくなってしまった声がハウリングして、少しだけ耳にいたい感覚。
画面にはもうそろそろAメロがスタートすることを知らせるように歌詞が表示されていく。『…』と表示された部分が徐々に赤く染まっていくのを見て、私は声を吐き出そうとした。
が。
「──ここから、私も本気出しちゃうからね」
そう囁く声を私に浴びせる蜜柑の言葉に、息が止まってしまった。
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えっと、ええと、歌わなきゃいけない。蜜柑の声とか、指とか、口とか、吐息とか、舌とか、そういうのを気にしないまま歌わなきゃ。そうだ、私は歌わなきゃいけない。でも、蜜柑は本気を出す、って言ってくれた。蜜柑が本気を出して私の身体を弄んだら、私はどうなってしまうんだろう。
やばい、歌が流れてる。私が歌うべき音程が薄くカラオケのBGMに紛れ込んでいる。そうだ、この音を歌わなきゃ。忘れないように、きちんと勝負に勝つために──。
──でも、蜜柑がどのようなことをしてくるのか、心の中で大きくなる期待が、そのままあそこに形となって表れてしまう。
子宮が跳ねるような、そんな感触。なんてことに期待をしているんだ、って自分でもわかり切っているはずなのに、それでも下着が少しだけ水気を帯びてきたのを自分自身で感じてしまう。いや、こんなことを考えている場合じゃない。さっさと歌わなきゃ、せめて歌って点数を──指でいじってくれるのかな──とらなきゃ。歌に自信があるわけじゃないけれど、それでも──私の好きなところ、引っ掻いてくれるのかな──点数をとるために歌わなきゃ。ビブラートをもっと──一緒に乳首とかも触ってくれたりするのかな──入れて、テクニックで点数を稼がなきゃ──キス、キスしたい。舌を絡ませたい。あのくすぐったい気持ちよさを味わいたいな──、ってそうじゃなくて。
やばい、やばい。意識がぜんぶ蜜柑の言葉に持ってかれている。もっと考えるべきことがあるはずなのに、それでも期待が心を動揺させて──。
「──うわ、お姉ちゃん、めっちゃ濡れてる……」
「──ただ街を、見下ろ──」
「私にいじられること、めっちゃ期待してるんだね? 可愛い、可愛いなぁお姉ちゃん。これから私にされることに期待して、それでこんなに濡らしちゃうなんて」
「──こうやって理想のふちに──」
「──ほら、見てよ。ちょっと触っただけなのに、人差し指と親指が糸引いちゃうくらい粘度高いよ? クンニもしてないのに、すごいね、お姉ちゃん」
「──心を置き去っていく、……」
なんで、まだ触ってくれないの?
心の中で生まれた言葉を、そのまま持っているマイクに吐き出してしまいそうになった。けれど、すんでのところでなんとかこらえて、ただ口ごもるだけに終わる。
悪戯っぽい表情を浮かべている蜜柑の顔。ああ、この子、私のことをきちんとわかってる。わかってる上で、こんなことをしているんだ。焦らすように、試すように、私が蜜柑の指へと体を委ねるために、そうするために焦らすようなことをしているんだ。
蜜柑が見せてきた彼女の細い指には、私の愛液が絡みついている。彼女の言う通り、期待に膨らんでしまったが故の、粘度の高いそれが人差し指と親指の間で糸を引いている。蜜柑はその粘度の感触で遊ぶように、ひたすら指をぴとぴと、とくっつけては離して、という行動を繰り返している。
……気にしちゃいけない。気にしちゃいけない。だめ、ぜったいに気にしない。
──そこまで私のあそこが濡れているんだったら、早くいじって、とかそんなことは絶対思わない、思っちゃいけない。何も考えないように、なにも感じ取らないように、私はテレビに広がっている歌詞を、歌──。
「──というわけで、えいっ」
「空っぽでいよ──」
──ずにゅるるる。
「────」
頭が、すぐに真っ白になる、真っ白になって、溶けて、しまいそうに──。
指を、入れられた。私の、あそこに、秘部に、蜜柑の指が、勢いよく──。
「うわ、めっちゃ熱っ。そんだけ期待してたってことだもん、ねぇっ!」
──にゅぐりぃっ。
そうして、期待通りというべきか──。
──的確に、私が好きな部分を引っ掻くように、声の勢いに便乗するみたいに、蜜柑の指が、跳ね、た。
「──────っあ」
──まっしろ、まっしろになりそう。あ、もうなってるのかな。まってたしな。みかんの、ゆび、きたいしてたもん、だから、まっしろになってる、んだとおもう。わかんないけ、ど──。
──ぷしぃぃっ。ぷしぃぃっ。
「ちょ、ちょお姉ちゃん! カラオケで潮吹いちゃうのは流石にダメ! 本当にダメだよ!」
「────」
「──って聞いてないし!」
──うた、うたわなきゃ、だ。うたわなきゃだけど、うたえないなぁ。
ていうか、うたういみなんてあったっけ。わかんない。まっしろ、きもちいい。ぼうっとするの、ちからがぬけちゃうの、い、いいなぁ。
「ちょちょ、まずい、本当にまずい。調子に乗って焦らし過ぎた、え、ええと、バケツ、じゃなくて、拭くもの拭くもの、ってウェットティッシュしかないしぃ!」
「────」
──ぷしゃぁ、ぷしゃぁ。
「あーもう! 不本意というか、カラオケだとあからさますぎてちょっと嫌だけど、もう飲むしか──」
──そんな蜜柑の言葉を最後に、私は頭が真っ白になる感覚をしばらく味わうことになってしまった。
※今さらですがこの物語はフィクションです。カラオケで潮を吹いて汚してしまった女の子と、カラオケで潮を吹かせてしまった女の子は現実にはいません。つまり、カラオケは無事です(ほんとか?)
それはそれとして、女の子の早漏ってめっちゃ可愛いと思ってます。