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──伸ばした。
衣服の上、下着の上から、蜜柑の弾力のあるそれを指先でなぞってみる。
指先で触れてみると、それでも胸の表面にある突起のような存在を感じることができて、私はそれを手のひら全体で、さわさわ、となでるようにしてみる。
「──なぁ、か」
私の触れた感覚をそのまま声にするように、蜜柑からは弾んだ声が聞こえてくる。
(よく友達とかと悪ふざけで触ることはあったけれど、こう、意識して触るのってなかなかないもんだなぁ)
そんな感想を抱きながら、私は片手で、徐々にもう片方の手を使うようにして、彼女の両胸へと触れていく。
手の中に包まれていく突起の感触が少し不思議な感覚。きちんと反発するようにこちらへと押し返しているのに、私が少しだけ抑え込むようにすると、突起はその勢いをそのまま受け入れていく。
浮いたり、沈んだり。だんだんとさらに固くなっていく蜜柑の突起、……乳首。
(気持ちいいよね、これ)
いつも蜜柑がしてくれるからわかるなぁ、となんとなく私は彼女に対して頷きたくなるような気持ちを抱きながら、そのまま胸をさわさわと触れていく。
「──あなた、がぁ、……にいないぃ──」
それでも蜜柑はなんとか歌い続けている。
カラオケの画面のほうへと視線を向ければ、時々歌詞が飛んでいたり、音程があっていなかったり、そもそも音程の部分が空白だったりする箇所がある。元の曲を知らないから何とも言えない部分はあるけれど、それでも蜜柑が私のひとつひとつの所作で反応してくれていることが、私は嬉しく、そして楽しく感じてしまう。
次はどう触ろう。どんな風に彼女へと触れれば反応を返してくれるのだろう。
もっと、もっと蜜柑の声が聞きたい。いつも強気に振舞っている彼女の、弱くなっている部分が見たい、ちょっとだけそんな悪戯心が指に孕んでいく。
私は手を彼女の胸から離してみる。服の上からだと蜜柑の胸の弾力を確かめるのにも限度があった。それでも心地のいい感触は手のひらに馴染んでいたけれど、……もっと直に触れてみたい、とそう思ってしまう。
(……女の子同士で、姉妹でこんなことやるなんて)
いつも抱えている葛藤のようなもの。もう既に蜜柑と体を重ねてしまっている今、そんな葛藤も薄れてきてしまっている。それよりも新鮮に感じてしまう蜜柑の反応が見たくて、私は腹部と衣服の隙間から、彼女の素肌に触れていく。
「──夜の底で、……っぁあ」
私の手に伝わる蜜柑の肌のぬくもり。私の手が冷えていたのかわからないけれど、彼女の体は布団の中のように暖かいように感じる。
へその下から上がっていくようにする。いつも蜜柑がしてくれるみたいに、直接的に触れるようなことはしないで、間接的に、じりじりと焦がすように、羽で微かに触れるように指先を彼女の胸へと運んでいく。
「……自分の小ささを──ひゃっ」
そして、彼女の胸に触れる。
指先でしか彼女の肌を走らせていなかったけれど、蜜柑の下着の存在を感じ取った瞬間、私はその隙間に手を滑らせていく。
──直に感じる蜜柑の、その、……おっぱい。
先ほど感じた間接的な感触とは異なって、確かに人の体、素肌に触れていることを感じるような、水気とも表現しがたい、とにかく人らしい感触をした突起、乳首が私の手のひらをくすぐってくる。
……やばい、柔らかい。
自分で自らの胸を触っても、その柔らかさとかについてはあまり感じない。自分のものを触っても、『あー、触っているな』という実感があるくらいで、感触を反芻することはない。
けれど、自分の体ではない蜜柑の、そんな彼女の体に触れているからこそ、その柔らかさはより手の中に馴染んでいく。
指を沈ませるようにすれば、そのまま指は沈んでくれる。微かに反発する人の、直の感触が楽しい。
そして──。
「く、だらな──いぁっ」
──ぎゅ、ぎゅ、と蜜柑の乳首をつまんでみる。
痛くならないように、それでも感じてもらえることを意識しながら、乳頭をなぞるようにしてから、その先端を指先でつまむようにしてみた。そうするとどうだろう、蜜柑は驚くほどに声をあげてくれる。
「……ちゃんと歌わないと、点数取れないよ?」
そんな蜜柑が愛おしく感じて、私はくすぐるように彼女へと耳打ちをした。
──ぎゅ、ぎゅー。こり、こり。くに、くにぃ。
「──おど、け、て」
「……がんばって、がんばって蜜柑。だいじょうぶ、だいじょうぶだから」
なんとなく、蜜柑が私の体で遊んでいるときに声をかけてくる気持ちがわかるような気がする。いじわるがしたい、っていうわけでもないのだけれど、余裕のなくなっていく人の姿を見ると、それを実感するために自分からも声を出したくなる衝動があるのだ。
少し猫なで声っぽく、そして子どもをあやすような、そんな口調で彼女に耳打ちを続ける。ふー、と息を耳に吹きかけるようにすれば「んは」と蜜柑から声が漏れるし、すかさず乳首を、ぎゅ、と少しねじるようにすれば、びく、と蜜柑の体が弾むのがわかる。
嬉しい、楽しい。
正直、責めるということに自信がなかったからこそ、ここまで率直に反応をしてくれる蜜柑の姿がとても可愛くて仕方がない。
いつも私の体で、ちょっと強気に、得意げにしている蜜柑が、こうも私の手のひらで、声だけで反応をしてくれている。たったそれだけのことなのにこうも感情が大きくなるのはどうしてなんだろう。
……私のへその下が少しだけ熱を帯びる感覚。蜜柑へと触れているだけなのに、それでも高揚感を抑えられなくて、自分の性器に触れてしまいたくなる。触れてほしくなってしまう。
(──だ、だめだめ。今は私が責める番なんだから)
けれど、そんな欲望を抑え込みながら、私は指先を、彼女の下腹部へと運ぶことにした。
乳首いじりからしか得られない栄養ってあると思うんですよ。
それはそれとして次回、本編開始(ようやく?)