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私の指が蜜柑の愛液によって結ばれる感触が楽しかった。人肌の温度と同じか、それ以上のぬくもりが指先にあることが心地いい。それが私の行動によって、彼女のいやらしい部分を持って生まれたものだと実感すると、なお私の心に満足以上の何かが芽生えるような、そんな気持ちを覚えていく。
それを蜜柑に見せつけることによって、外気に触れたそれはすぐに冷えようとする。私はそれを逆手にとって行動をすることにした。
「──ひぇっ」
蜜柑からか細い息が喘ぎ声として漏れていく。
「ちょっと冷たい、かな? ここ、空調効き過ぎてるもんね、ごめんね……」
言葉では謝罪をしてはいるけれど、実際に謝りたい、という気持ちなんて微塵もない。私は少しだけ冷えた指を、彼女の服の中へと差し込んでいき、そうして乳房を指でなぶるようにした。
ぬるぬる、と艶を持った指先が、そのまま蜜柑の乳首を体液で浸していく。
(こうすると敏感になるもんね……)
──以前、蜜柑と行ったラブホテルで彼女にされたこと。
あの時は蜜柑に特別なローションを私の乳房に塗られて、その上でいろいろな遊びを蜜柑にさせられた。
そんな、彼女に遊ばれた経験があるからこそ、今彼女が感じているすべてのことが、手のひらの上で行われているように理解できる。
──つん、つん、にゅり、にゅり。
押せば返してくれる弾力のあるそれ。でも、指はぬるぬるとしているからか、その反発を滑らせてしまう。
──にゅるり。
「──わひゃっ」
「──ごめんね、ごめんね。びっくり、しちゃったよね」
そう言いながらも、私は結局指を止めるようなことはしない。
彼女の胸をつまむ感覚も、そうして滑ってしまう指先の感覚も、すべてがすべて楽しく感じて、そうして私はいつまでも彼女の胸で遊ぶことはやめられない。
「でも、みかんちゃんが悪いんだよ? こうやって、いっぱいお股を濡らしちゃってさ。濡らさなかったら、びっくりすることなんて、なかったのに──」
「──ち、ちがうもん、ちがうったらちが──」
「そう、──かなぁ?」
──そして、私は空いていた片手を彼女の下腹部へと近づけて、実際に彼女の秘部へと触れてみる。
──ぬた、ぬた、とろ、とろ。
指で触れているだけなのに、そんな擬音が耳に届きそうなほどに、湿気を孕んだ彼女のあそこが感触の中にある。
でも、目には見えない。目には見えないから、音で聞かせないと──。
──くにゅ、くにゅ、くりゅくりゅくりゅ。
「────」
「──ねえ、聞こえる? これ、みかんちゃんのあそこから聞こえる音なんだよ?」
直に触れている秘部、彼女の大切な場所。それを形通りに上下になぞっているだけなのに、それでも音は聞こえてくる。
「……というか、大丈夫、かな? さっきから歌、止まってるけど……」
「あっ──」
そこでようやく気が付いたように、彼女は改めてマイクを握る力を強めていく。
「──けれど、だめ、歌っちゃだめ」
「──あひっ」
私は彼女が力を入れるタイミングを見計らって、そうして胸に、性器に触れている指の力を強めてみる。
胸にあった指は力を少しだけ強くする意識。強くしすぎても痛いことを知っているから、あくまで指先で彼女を気持ちよくさせる意識で、指をつまむ力を調整してみる。
……おまんこにあった指は、力を入れたら、そのまま慣れ親しんだように彼女の穴へと吸い込まれていってしまった。けれど、もうそれでいいと思う。
「──歌うの? 歌っちゃうの? こんなに、気持ちいのに?」
──中へと入った指を、角度をつける意識──。
「──うぅ」
そうして沈み込んでくれた指先、触れる膣壁を、その入り口付近を刺激するように、ぐり、ぐり、と押し込んでみる。
「──みかんちゃんのなか、すっごくあったかい」
素直な感想を言いながら、私は彼女の体でもてあそぶことをやめない。
性器に意識を運べば、胸に運んでいる指がおろそかになってしまう。そうならないように、彼女の彼女の乳房を手のひらで触れながら、指先を連動するようにする。
「気持ちいい? 気持ちいいよね? 気持ちよかったらうれしいなぁ」
「──わ、笑って、わら──」
彼女の歌声、というか、ただの声。
聞こえてくるガイドメロディーの音程とは異なっている、ただ歌詞をなぞっているだけの声。そこに音程は一切なく、快楽を抑えるようにくぐもった息が孕んでいるだけ。
──ああ、そうか。蜜柑も、ずっとこんな気持ちだったんだ。
人の体に触れている、自分の体には触れていない。それなのに、心が満たされる感覚が強く宿っていく。それは自分を慰めているときと同様に、どこまでも満足感のある気持ちが私の心を覆いつくしていく。
自分だったらここが気持ちいい。だから、きっと蜜柑もそこが気持ちいい。そう感じてくれるはず、女同士だから、姉妹同士だから。そんな共通の属性で、より彼女のことを理解できているような、そんな今までには得られたことのない感覚。
「──まだ、足りないよね。まだ、第一関節までしか入ってないもん、──ねっ」
「──ひゃああっ」
ねっ、という声とともに、彼女が望んでたであろう指を、もっと奥まで入れてみる。より指がぬくもりに包まれる感覚が心地いい。そして、私の指によって声をマイクに伝えてくれる彼女の姿が、とてもかわいくてしょうがない。
……なんかもう、食べてしまいたいくらいに可愛いと、そう思ってしまう自分がいる。どこか今までの自分がいないと錯覚してしまうくらいに。
「……ぱくっ」
「──はわぁっ?!」
だから、その錯覚に、衝動に従うままに彼女の耳を食んでみる。
「はむ、はむ。はむはむはむぅ」
なんとなく、あえて声を出して食べたくなった。だから、そのまま彼女の耳を、耳たぶを唇で噛んでみる。歯を立てたら痛いだろうから、柔らかい唇で挟むように。
ちょっと、苦いような気もする。けれど、おいしい。感触がおいしい。ずっと唇で味わっていたい、そんな気持ち。楽しい、うれしい。
そして、そんな間にも──。
──にゅりにゅりにゅりぃ、しゅるしゅるしゅる。
「ひゃ、あぁ、そ、それぇ──」
指先で彼女の乳首を掴んだり、手のひらでこすってみたり──。
──ぐりぐりぐりぃ、ぐい、ぐい、ぐいい。
「しゅ、しゅごぃ、き、きてりゅ──」
中にある指の、さらに奥のほうを指先で押し込んでみたり。
──全部、蜜柑が私にしたこと、してくれたこと。
彼女が私の体に教えてくれたこと。教えてくれたからこそ、的確に気持ちのいい部分を刺激して、そうして彼女の声を聴くことができている。
そして──。
──ぎゅーーー。
「みかんちゃん、すっごい締めつけてる。やっぱり気持ちいいんだぁ」
「──いい、いい、で、すぅ」
「──そうだよね。私もみかんちゃんに気持ちよくしてもらったから」
彼女の中に入れている指が強く締め付けられる。より奥のほうを刺激してあげることが容易になって、その締め付けに応えるように、より指先に力を込めてみる。
その度に蜜柑は反応してくれる。「ひぎゅっ」とか「あひっ」とか「はわっ」とか。いつもなら聞けない彼女の声がマイクに伝わって反響を繰り返していく。
もうカラオケのことなんか蜜柑の頭には残っていない。ただ、私の指先にすべてを委ねていて、ただその快楽を声にして私に伝えてくれるだけ。
そこまで期待してくれているんだったら、姉としてそれに応えないわけにはいかない。
──だから。
「──イきそう? イきそうなんだ? 気持ちいいもんね、気持ちいいよね。いいよ? イっていいよ? 大丈夫。お姉ちゃんがみかんちゃんを気持ちよくさせるから」
「──いきゅ、いきゅましゅ、いきゅ──」
「うん、いいよ。イっていいよ。いっぱいイって、いっぱい気持ちよくなっちゃおっか」
──背中に走るあの電流のような感覚を。子宮が波を打つようにして縮んでいくようなあの快楽を。そうして満たされていく心のすべてを、私は蜜柑に味わってほしくて──。
「──【イけ】」
「──────」
──いつかの彼女と同じ時のように、同じセリフで彼女に触れているすべての指の力を強めた。
──途端、ぷしぃ、と水音が爆ぜるような音が、彼女のあそこから耳へと届いてくる。さらに届いてくるのは、手のひらが確かに濡れていく実感。
それは愛液のようなぬるぬると艶のある感触ではなくて、ただ水気しかないような、勢いのある液体。
勢いがあって、生温かい。それは、彼女がイったことを示す、何よりの反応。
「──イけ、イけ、イけ」
「──────────」
蜜柑は声にならない声を、口をふさぎながら吐き出している。ぐ、と歯をかみしめるように、その口先は固く閉ざされていて、彼女の喘ぎは聞こえない。けれども、イったことを示すような反応すべてが私の前の身体から返ってくる。
(イっているときに触られるの、たまらないよね……)
いつかの蜜柑の行動を、私の快楽を思い出しながら、私はしきりに指を動かし続けた。
蜜柑を姉として気持ちよくするために、ただただ指を彼女の中で絆し続けた。
次回、手マンカラオケ編完結予定ですが、後日談というだけではないのでお楽しみに(あとは、わかるね?)。
それにしても、とんでもないモンスターを作ってしまったね蜜柑ちゃん。いいぞ、もっとやれ。